今治でかき氷が楽しめるおすすめカフェは？話題の人気店をご紹介！

暑い日に食べる冷たいかき氷のおいしさは格別です。家族が集まってお家でわいわい言いながら氷を削ったことや、お祭りの屋台のかき氷に懐かしい思い出のある方も多いのではないでしょうか？しかし、カフェなどで出されるかき氷には、これまでのかき氷のイメージを覆すような個性的なものも登場しています。

かき氷が好まれる西日本には、数多くの名店がありますが、中でも、愛媛県今治市はかき氷の美味しいお店がたくさんあり、行列を作ってでも食べたい絶品かき氷を目当てに多くの人が集まります。

かつて老舗和菓子屋さんが夜店で出していたかき氷がとても美味しくて大人気となり、次第に周りのお店が追いつけ追い越せと工夫を重ねてきた結果、レベルの高いお店が増えたというのが、今治に美味しいかき氷屋さんが多い理由です。映画のロケで今治を訪れた女優さんがその美味しさに感動したことからスタッフやTV関係者に次々と評判が広まっていき、TVや雑誌の取材が増えて、全国的に今治のかき氷の知名度が高まりました。

愛媛県は温州ミカンや伊予柑などの柑橘類をはじめとする果物の生産の盛んな地域です。これらの果物をたっぷり使った贅沢な自家製シロップをかけたかき氷と聞けば、えひめのかき氷が美味しいのも納得です。また、四国で伝統的に作られている和三盆糖を活かした和菓子屋さんならではのかき氷などもあり、今治のかき氷は他所では食べられない和スイーツとしてどんどん進化し、多くのかき氷ファンの注目を集めています。

今治にはゴールデンウィークや休日ともなると、3～4時間待ちとなるほどのかき氷の人気店がいくつもあります。有名な登泉堂や玉屋サントノーレは勿論、その他の今治の美味しいかき氷のお店を見ていきましょう。

今治のかき氷店の中でも一番有名な「登泉堂」は、もともと創業約120年の老舗和菓子屋です。季節の和菓子やパンケーキなどのカフェメニューも豊富ですが、4月末から9月頃までの期間限定で登場するかき氷には、全国から多くのファンが今治を訪れて長蛇の列を作ります。特に販売開始直後のゴールデンウィークや休日には何時間も待つことがあります。

炎天下に並ぶお客様が熱中症にならないようにと用意された日傘や、近隣の方にできるだけ迷惑が掛からないよう駐車場内に設けられた行列用のスペースなど、さすが老舗の心遣いと思わされます。登泉堂のかき氷には、旬の季節の果物などを手間暇かけて仕込んだ自家製のシロップが使われており、15種類もあるフレッシュで濃厚なシロップは、そのどれもが和菓子職人の技を存分につぎ込みこだわり抜いて仕上げられた逸品です。

一番人気の「いちごミルク」は、1日に400皿も注文されるという看板メニューです。いちごそのものの味と香りが凝縮されたシロップが氷全体にたっぷりとしみ込んだ上に、濃厚なミルクがからまっています。

しかし、このシロップがなくなればその年の販売は終了、2017年のいちごの売り切れは6月30日でした。2018年にはもっと多くの方に食べてもらいたいと前年より1t増、4.5tものいちごを使ってシロップが用意されましたが、8月14日に売り切れました。いちごを食べるならシーズンの早いうちに行くのがおすすめです！

いちごミルクの他には、ご当地えひめの伊予柑を使った「いよかんミルク」や、大粒のベリーがごろごろ入った「ブルーベリー」、梅のおいしさをまっすぐに感じられる「梅みつ」が人気があります。たくさんのメニューがある登泉堂は、何度でも足を運んで食べたい、今治のかき氷の名店中の名店です。

今治かき氷の二大巨頭のもう一つは、創業明治36年の老舗洋菓子店として知られた「玉屋サントノーレ」です。ケーキなどの洋菓子が主流のお店ですが、こちらでは1年を通してかき氷を食べることができます。特に5月から9月までは、30種類以上のかき氷のメニューが登場し、多くの人がかき氷を求めるため、ケーキの販売を休んでかき氷メインの営業となります。

玉屋サントノーレのかき氷の特徴は、削った氷をホイップして仕上げた淡雪のようになめらかな口溶けにあります。多くのメニューの中でも一番人気は「ミルクセーキ」で、口に運ぶとすっと溶けていくかき氷に、地元産の卵と練乳で作られた濃厚ながらも後味のさっぱりとしたミルクが絶妙にマッチしています。

他にも地元、国内外の厳選された素材の持ち味を最大限に引き出したシロップに洋菓子職人のセンスが光ります。いちご系のメニューだけでも、「いちご」、「いちごミルク」、「エリーの苺ミルク」、「しおりの苺ミルク金時」、「サザンビーチのいちごミルク」の5種類もあり、そのネーミングも楽しさの一つです。

他にも濃厚ソースの「スペシャルマンゴー」や、果肉入りの「スペシャルピーチ」など、どれを食べるか決められないほど豊富なメニューがある玉屋サントノーレでは、全国発送、通販も取り扱っています。お店の公式HPから15種類のかき氷が選べるので、ご自宅で今治名物の絶品かき氷を楽しむのもオツなものです。

西条市丹原にある「ゆきもと農園」は、イチゴやブドウ狩りが楽しめる観光農園として知られ、県外からも多くの人が訪れる人気のスポットです。こちらの農園の傍らに併設されたオープンカフェの「ファームカフェ～Mogitate～」ではハウスで採れた新鮮な果物を使ったソフトクリームやスムージーなど食べることができ、来園者を楽しませています。中でも、期間限定で出されているかき氷が話題です。

こちらのかき氷は、春には採れたての生の苺を、夏には貴重なシャインマスカットやいちじくを、毎日丁寧に仕込んで手作りしたシロップが特徴で、さすがは旬の果物の一番おいしい食べ方を熟知した生産者さんが作っていると納得させられる逸品です。生の果物を使うので作り置きができず、提供できる数に限りがありますので、混み合う週末などは早めの時間に行って食べたいかき氷です。

今治市関前諸島の岡村島にある、民家を改装して作られたまるせきカフェは、地域おこし協力隊のプロジェクトで開かれたカフェです。協力隊の任期終了後も島に残った店主さんが作るかき氷は、美味しいブロック氷を極薄に削って提供されています。オリジナルシロップは原料の砂糖にこだわっており、後味がさっぱりしているのが特徴で、島しそ、スパイシージンジャー、島かんきつなどがあります。岡村島でしか味わえないかき氷が自慢のお店です。

慈照堂は2016年に今治市の銀座商店街にオープンした観音堂の2階で営業されているカフェです。住職さんが運営する一風変わったこちらのカフェでは、おはぎやアイスクリームも楽しめます。

5月から始まるかき氷は、いちごと抹茶ミルク、ティラミスの3種類があります。今治産の新鮮ないちごを使った手作りシロップも濃厚で人気ですが、他ではあまり見かけないティラミスのかき氷はマスカルポーネの味わいと甘くてほろ苦いのコーヒーシロップの味が絶妙で、一番人気があります。かき氷でお腹が冷えた方のために、店内にそっと用意されたほうじ茶に今治人の優しさを感じます。

SAKURA CAFEは今治市朝倉町の「さいさいきて屋朝倉」内にあります。直売所とカフェ、金融機関がつながったなんだか不思議な店舗にあるカフェメニューのうち、ケーキやカレーが目立ちますが、実はこちらのカフェ、知る人ぞ知るかき氷の穴場です。シロップはいちごと伊予柑の2種類あり、柑橘を特徴とする愛媛のJAが運営するカフェならではの伊予柑かき氷のクオリティーの高さは評判です。

今治市常磐町にある純喫茶、珈琲道場ではコーヒーで焚かれた小豆を添えた「宇治金時」や「コーヒーぜんざい」のかき氷が味わえます。コーヒーの苦みと香りが加わった小豆の甘さとともに味わうかき氷に癒されるお店です。

今治の大人気スポットを挙げるなら、こちらのタオル美術館は外せません。タオルは勿論、素敵なガーデンの散策も人気です。そのミュージアムカフェで提供される特製のかき氷は、いちごとブルーベリーと抹茶の3種類あり、どれもオリジナルシロップがたっぷりとかけられています。中にはアイスクリームが隠されていて幸せな気分でいっぱいになれるかき氷です。

超有名店から、穴場のお店まで、今治にはかき氷の名店がたくさんあります。個性豊かな今治の絶品かき氷を食べて、猛暑の夏を贅沢に過ごしてみてはいかがでしょうか？