リエットとパテの違いは?豚肉で簡単美味しい作り方と食べ方を紹介!

リエットとパテの違いを知っていますか?フランス料理の一つでもあるリエットはパテとよく似たフランスの肉料理です。パテは日本でも馴染みがあり、おしゃれなレストランなどでも食べられる事がありますが、リエットはあまり聞きなじみがあるものではありません。豚肉を使って作るリエットはどのようにして食べるのが美味しいのでしょうか。今回は、そんなリエットとパテの違いや、簡単な作り方、美味しい食べ方を紹介します。

リエットとパテの違いは?豚肉で簡単美味しい作り方と食べ方を紹介!のイメージ

目次

  1. 1リエットとは一体なに?食べ方や意味を解説
  2. 2リエットとパテの違いとは?
  3. 3リエットのおいしい作り方
  4. 4リエットのおすすめの食べ方
  5. 5リエットを作ってフランス気分を味わおう!

リエットとは一体なに?食べ方や意味を解説

リエットは豚肉の塊という意味の保存食

リエットはフランスの伝統的な保存食で豚肉を使って調理をします。フランス料理のお店で見ることが出来る料理で、本場フランスでは大人から子供まで大人気の料理です。リエットは豚肉を角切りにしたり、さらに小さくみじん切りにして、鍋で長時間じっくりと煮込んで作る料理です。リエットは煮込んだ豚肉を容器に固めながら入れて作ります。

リエットは保存食としての料理なので調理の際には塩加えて、保存期間が長くなるようにします。一般的には、一度に大量にリエットを作って甕などに入れておいて数か月間保存するときもあります。リエットは伝統的な料理の為、作り方が難しく時間と手間がかかりそうなイメージがありますが、フードプロセッサーなどを使えば短時間で簡単に作ることが出来ます。

あまり聞きなじみのないリエットという言葉ですが、フランス語で豚肉の塊という意味があります。その為、リエットは豚肉が使われた料理になります。お肉を小さく切って、ほろほろになるまで煮込んで作るのが一般的なリエットの作り方ですが、煮込んだ後でさらにフードプロセッサーなどに入れて滑らかなペースト状にする場合もあります。

パンやクラッカーに塗って食べるのが一般的

リエットはパンや、クラッカー、トーストなどに塗って食べるのが一般的で、保存しているのが冷蔵庫などであれば、使う前には常温に戻してリエットを柔らかくして食べます。リエットは保存食で塩を使っている為に塩味は強めです。あまり大量にパンや、クラッカーにつけてしまうと塩辛くて食べられなくなってしまう事もあるので、少しづつ付けてください。

味がしっかりしている為、食べ方はシンプルにパンやクラッカーに少しずつ付けて食べる方法がおすすめですが、実はそのまま食べる以外にも料理はたくさんあります。リエットを違う料理に使う場合も肉の旨味がしっかりと感じられるのでとても美味しいです。

リエットとパテの違いとは?

リエットは料理名だがパテは調理方法

リエットとパテはペースト状にしたお肉というイメージがあり、同じ料理と勘違いしがちですが、リエットとパテには違いがあります。まず、一番大きな違いとしては、リエットは料理名でパテは調理方法という点です。リエットは鍋で、お肉がほろほろになるまで煮込むのに対して、パテはオーブンで焼きます。

最近ではパテとは、お肉などを練って作った練り物というイメージになっていますが、本来は小さく切ったお肉や、野菜をパンで包んでオーブンで焼いたものをパテと呼びます。今では、パテと言えばパンやクラッカーに塗って食べるものを言われていますが、オーブンで焼きあがった料理をひと切れづつ切り分けて食べていたのがパテでした。

現在は違いが曖昧に

明確には、リエットとパテには違いがあり、パテはオーブンで焼く、リエットは煮るという調理方法が大きな違いでしたが、最近ではあまり明確に違いを分けているわけではありません。パンなどに塗ったりするペースト状にしたお肉のことをリエット、もしくはパテと呼んでいます。

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リエットのおいしい作り方

美味しいリエットを作るための材料を紹介します。5人分のリエットの材料は、豚バラ肉ブロック500g、玉ねぎ1/5個、ニンニク1片、タイム小さじ1、塩小さじ1、白ワイン120ml、コショウ少々を用意します。作り方が難しいイメージがありますが、材料も一般的なものばかりなので一度作り方を覚えてしまえば簡単に作る事が出来ます。

1.お肉に塩をもみこむ

まずは豚バラ肉を厚さ5cm程度の大きさに切り分け、豚バラ肉をさいころ状にしておき、ボウルなどに入れて塩を振り軽く揉みこんで行きます。豚バラ肉の余分な水分を抜き味を濃縮させる為、出てきた水分はキッチンペーパーでふき取ります。軽く揉んでから30分程度待てば表面から水分が出てきているのが分かるのでしっかりと水分を拭き取ってください。

レストランなどで食べるリエットは豚の肩肉など様々な美味しい部位を混ぜ合わせて作っていますが、家でリエットを作る場合は豚バラブロックで十分に美味しい味を出すことが出来ます。また、お肉を選ぶ際は脂身の多い豚バラブロックを選ぶようにしましょう。リエットは脂の味がとても重要で濃厚な味を出すには脂身が必要です。

2.お肉に焼き色を付ける

リエットの作り方の次の手順は、フライパンを使って豚バラ肉に焼き色を付けていきます。リエットはお肉を煮込んで作るという作り方の料理なのですが、煮込む前にフライパンで豚バラ肉に焼き色を付けておくことにより、リエットに香ばしさが出てきます。豚バラ肉に焼き色を付ける時は、中火から弱火の間ぐらいでじっくりと焼いていき、脂身の脂がフライパンに滲み出てくるようにします。

この時に出てくる脂は旨味の素では無くて肉の臭みを含んでいる為、必要のない脂なのでお肉に戻っていかないようにこまめに拭き取るようにしてください。豚バラ肉は、急に焦げ付いてしまう事がある為、焦げないように気を付けながら香ばしくなるように焼き色を付けてください。

3.厚手の鍋で煮込む

次に、厚手の鍋で煮込んでいきます。鍋の中にフライパンで焼き色を付けたバラ肉、2cm角ぐらいに切った玉ねぎ、潰したニンニク、タイム、ローリエ、白ワインを入れて蓋をし弱火にかけて2時間程度煮込んでいきます。2時間後に火を止めて、そのまま蓋をして30分程度置いておき、豚バラ肉の脂を引き出します。この時に出てくる脂がリエットの作り方の中で非常に大事な脂で、美味しさにつながります。

厚手の鍋を弱火にかけていると、豚バラ肉から少しづつ脂が出てきて、肉が脂に浸かったようになります。この脂でじっくりと煮込んでいる為に美味しさとコクがぎゅっと濃縮されて美味しいリエットになります。

4.煮汁と具材に分ける

次の作り方は、煮込んだ鍋の中の豚バラ肉や玉ねぎの具材と煮汁を別々に分けます。この時に分けた煮汁はボウルなどに入れてすぐに氷水に当て、冷やして固めていきます。この美味しい煮汁はすぐに必要になるので素早く固めるようにしてください。

具材は、常温になるようにざるなどにあげて冷やしておいてください。豚バラの脂や玉ねぎの甘みを良く吸収した柔らかくて美味しい豚バラ肉になっています。

5.包丁でたたき合わせる

リエットの作り方の次の手順は、豚バラ肉を手でほぐしていきます。手でほぐしながらお肉の部分と、脂の部分をざっくりと分けておき、お肉の部分はさらに手で粗目にほぐしながらボウルに入れていきます。この時包丁を使って細かくせずに手で繊維に沿って粗くほぐしておくことにより、出来上がった時の食感に違いが出て美味しくなります。

分けておいた脂の部分は、包丁を使って細かくたたいておいてください。こちらは、お肉の部分との食感の違いを出すために出来るだけ細かくしておいた方が美味しいリエットを作ることが出来ます。粗くほぐしたお肉と、細かくたたいた脂をボウルに入れて混ぜ合わせます。この時に、ボウルに氷を当てながら混ぜ合わせることにより、脂が固まりながらお肉と馴染んでいきます。固まってしまう前に素早く混ぜ合わせてください。

6.煮汁と混ぜる

次に、氷で冷やしておいた煮汁とお肉を混ぜ合わせていきます。氷で冷やした煮汁はボウルの中で白く固まっているように見えます。これは表面が、ラードで白く固まっているてお肉と混ぜ合わせる部分では無いですが、リエットを保存する際に利用するので、表面のラードは別の器に取り分けておいてください。表面のラードの下には、ゼリー状の煮汁があります。この煮汁をお肉と混ぜ合わせます。

煮汁には、お肉の旨味や玉ねぎの旨味が含まれている為この煮汁を加えることにより、リエットの味は一気に変わって美味しくなります。

7.保存する

最後に味を調える為にコショウで味を付け、よく混ぜながら器に盛りつけます。ココットという小さな器に盛りつける事が一般的ですが、家で作る時は小さくて少し深めの器であれば大丈夫です。もし、リエットを保存する場合は、空気が入らないようにぎゅっと押し固めながらココットに詰めてください。その上から、ラードを流し込みます。

煮汁を取り出す時に固まっていたラードを火にかけて温めて溶かします。溶けたラードをココットに入れたリエットにかけて冷蔵庫に入れてラードを固めます。そうすることによりリエットは外気に触れなくなるので、保存できる期間が長くなります。冷凍庫に入れておけば1か月ほど保存することが出来るので、是非作ってみてください。

リエットのおすすめの食べ方

熱してパスタと一緒に

リエットはそのまま食べる食べ方も美味しいですが、パスタと一緒に食べる食べ方も美味しいです。おすすめはブロッコリーとリエットのパスタで、食べやすい大きさに切ったブロッコリーを茹でておき、フライパンでオリーブオイル、ニンニクと鷹の爪を炒めて香りを立たせたところにリエットを入れます。リエットは冷たいと固まっていますが、加熱するとすぐに溶けるので全体を馴染ませます。

そこにブロッコリーを軽く合わせたら、茹でたパスタとソースを絡ませます。最後にブラックペッパーで味を整えるのがおすすめです。リエットを使う事により出汁を足す必要がなく、濃厚な豚のコクを味わうことが出来るのでおすすめの食べ方です。リエットは保存にも適しているので、たくさん作っておけば簡単に美味しいパスタを作ることが出来ます。

温野菜につけて食べてもおいしい

リエットは温野菜につけてる食べ方もおいしいです。リエットは固まりやすいので、温野菜につけて食べる際には温めることをおすすめします。溶けて滑らかになったリエットは、温野菜ともよく絡みとても美味しいです。ドレッシングなどを使うよりも味が濃厚で野菜嫌いな子供も食べられます。また、栄養も満点なので、温野菜や、生野菜などにも使ってみてください。

グラタンにも使える

リエットは味がしっかりとしているので、グラタンに使う食べ方も一気に本格的なグラタンに味が変わります。リエットをグラタンに使う使い方は、まずグラタンの準備をします。ジャガイモの皮を剥き、スライサーを使って薄くスライスし、水にさらしておきます。その間に、小さな鍋にホワイトソースと牛乳を入れて滑らかになるまで加熱します。

ココットに加熱したホワイトソース、水気を切ったジャガイモ、リエット、チーズを重ねて最後にもう一度ホワイトソースを流し入れて、オーブンで焼き色が付くまで焼けば完成します。リエットを加えることにより、コクが一層増すので、プロの味のような美味しさになります。是非試してみてください。

スープに加えても美味しい

スープにリエットを追加するという食べ方も味に深みが出て美味しくなるのでおすすめです。白菜スープに追加する食べ方は、白菜、にんじんを食べやすい大きさに切り、ショウガは千切り長ねぎはみじん切りにして材料の準備をします。鍋にサラダ油を入れて、ひき肉、ショウガ、ネギを炒めて、そこに白菜とにんじん、水を入れてスープを作っていきます。

スープの味付けは、塩としょうゆ、ごま油だけで薄めにしておきます。スープが出来上がった最後にリエットをのせて白菜スープを完成させます。リエットの濃厚な味は薄めのスープの味を引き立てるのでとても美味しくなります。コンソメスープの素などを使わずに美味しい出汁が出るのでおすすめの食べ方です。

リエットをメインするズッキーニ巻き

リエットはパンや野菜につけたりと味付けに使われる事が多いですが、ズッキーニで巻くことによりリエットをメインとした食べ方をすることも出来ます。まずは、ズッキーニ1本を縦方向に1㎜程度の厚さにスライスしておきます。スライスしたズッキーニに塩を振ってしんなりとさせておいてください。次にズッキーニでリエットを巻いていきます。

しんなりとしていて巻きやすくなっているので、柔らかいリエットも簡単に巻くことが出来ます。巻き終わったら、リエットの上に小さく切ったトマトを置いて彩りをよくすれば完成です。リエットの味がしっかりとしているのでドレッシングの必要もなく美味しく食べることが出来ます。リエットをしっかりと味わう料理もおすすめなので試してみてください。

リエットを作ってフランス気分を味わおう!

リエットとパテの違いや、美味しいリエットの作り方、食べ方について紹介してきました。リエットはフランスの伝統料理なので、作るのはとても難しいイメージがありますが、実は身近にある材料で簡単に作ることが出来ます。また、パンや、クラッカーに塗って食べる以外にも様々な食べ方がありとても美味しいです。是非リエットを作ってみて、おしゃれなフランス気分を味わってみてください。

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