お米は冷蔵庫で保存していいの?容器や期間は?お米の冷蔵保存を解説!

みなさん、普段お米の保存はどうしていますか?買ってきた米袋のまま、適当な場所で保存してはいませんか?実はお米は乾燥していますが生鮮食品で、適切に保存しないと劣化するだけでなく、虫がつく危険性もあります。お米のおいしさをキープするための保存方法としておすすめなのが冷蔵庫での保存です。この記事ではお米の保存が冷蔵庫におすすめの理由を紐解いていきます。おいしいお米を食べるために、ぜひ参考にしてください。

お米は冷蔵庫で保存していいの?容器や期間は?お米の冷蔵保存を解説!のイメージ

目次

  1. 1お米は冷蔵庫での保存が適しているって本当なの?
  2. 2お米を冷蔵庫で保存するメリットなどを解説
  3. 3お米の冷蔵庫での保存方法と保存期限
  4. 4お米を冷蔵庫で保存する場合の注意点
  5. 5お米のにつく虫を防ぐ方法を紹介
  6. 6お米を冷蔵庫で保存して最後まで美味しく食べよう!

お米は冷蔵庫での保存が適しているって本当なの?

お米の保存には冷蔵庫がベスト、というのは最近よく聞かれるようになってきました。今までお米の保存といえば、買ってきた袋のままシンク下やキッチンの床下収納、ガス台の下などに何気なくおいていたという方も多いと思いますが、実はこれらは全部お米の劣化の速度が早まってしまう場所でもあります。でも、お米は乾燥していて腐りやすい食材ではないのに、どうして冷蔵庫での保存がいいのか不思議に思う方もいると思います。

実はお米が冷蔵庫の保存が適しているのには、きちんとした理由がありした。今回はお米の保存を冷蔵庫でおすすめしたいその理由を検証しながら、保存期間、おすすめの保存容器、お米を冷蔵庫で保存したいけれど、容器が冷蔵庫に入りきらない、という場合の対処法まで詳しく解説していきます。お米のおいしさを少しでも長持ちさせて、お米ライフを充実させましょう!

お米を冷蔵庫で保存するメリットなどを解説

お米を冷蔵庫で保存するメリットなどを解説

お米を保存する上で、気をつけたいのがお米の酸化と、お米に発生する虫です。お米の酸化はお米のおいしさを半減させてしまうことにつながりますし、虫がついたお米は食べる気になりません。酸化と虫を発生させないため、お米を保存するのに大切な条件が3つあります。それは湿度と温度です。お米に発生する虫は18度以上の高温多湿という条件が揃うと発生します。虫を発生させないためには、温度と湿度が低い場所が最適です。

お米を保存するのに適している湿度は10度~15度で、高温になる場所や直射日光が当たる場所は避けて保存しましょう。また、シンク下やキッチンの水道周りなど湿気がたまりやすい場所や水回りは避けてください。お米を取り出すときに料理で濡れた手でお米に触るのもNGです。せっかく高温多湿の場所を避けてお米を保存していてもお米が濡れてしまっては元も子もありません。お米に触るときはきちんと手を拭いて、が鉄則です。

最後に大切な条件が酸化対策です。あまり知られていませんが、お米を買ったときに入っている米袋にはたくさんの空気抜きの小さな穴があいています。お米を家庭まで持ち帰る時には米袋は便利なのですが、空気穴から湿気を含んだ空気が入り込み、お米の保存に大敵の湿度や虫が発生する原因にもなりかねないため、お米の保存には不向きです。袋に入っているからと安心せず、密閉容器などに入れ替え酸素を遮断して保存しましょう。

冷蔵庫でお米を保存すると酸化するスピードが落ちる

お米を保存するために大切な3つのポイントをお伝えしましたが、それらの条件をすべて満たしている場所が冷蔵庫なのです。特に温度が大切で、お米を保存する温度が10度以下であれば酸化するスピードを半分近く遅らせることができるので、冷蔵庫でお米を保存すると常温で保存した時の期間よりも2倍おいしさが長持ちするということです。お米を冷蔵庫ではなく常温で保存した場合、1ヶ月ほどの期間で甘味が失われてしまいます。

これはお米にふくまれるデンプンを分解するアミラーゼという酵素の働きが衰えるためで、デンプンやタンパク質の分解が十分に行われないことで精米したてのお米を炊いた時に感じる甘味がなくなるためです。冷蔵庫でお米を保存するだけで、お米が酸化する期間を遅らせることができるので、冷蔵庫で保存しない手はありません。

冷蔵庫で保存することにより美味しさをキープできる

お米がいちばんおいしいのは精米したての状態です。ふっくらつやつや、甘みを感じるお米があるだけで、おかずが必要ないほどおいしいです。お米のおいしさを保つためには、精米したてのお米の状態をなるべくキープさせる保存が大切です。そもそもお米の味が落ちるかというと、酸化が原因です。お米はあまり意識していない方も多いですが生鮮食品です。精米したお米は精米した瞬間からどんどん酸化が進み、食味が落ちてしまいます。

冷蔵庫でお米を保存することでお米が酸化するスピードを遅らせることができることはすでにお伝えしたので、おいしさをキープするためには冷蔵庫の保存がベスト、ということがわかっていただけるのではないでしょうか?少しでもお米のおいしさをキープするために、お米の保存は冷蔵庫で、ということをよく覚えておきましょう。

お米につく虫から守ることができる

お米の保存で厄介なのがお米につく虫の存在です。お米につく代表的な虫はコクゾウムシという虫で、栽培途中で米粒の中に卵を産み付け、虫にとっての高温多湿という条件が揃うとふ化し、お米を内側から食べて、ほかの米粒に卵を産み付けます。これはお米の高い安いという値段には関係なく、農薬の少ないお米ほど虫の被害は避けられないのが現状です。虫が好むほど安全なお米という裏付けになりますが、絶対避けたいものです。


お米につく虫は20度を超えるとふ化しはじめますが、15度以下ではほとんど活動できません。そのためお米を保存するときは虫が嫌う環境である条件が揃う冷蔵庫での保存がおすすめです。お米につく虫は一般的には無害と言われていますが、気分がいいものではありませんし、冷蔵庫でお米を保存し防虫対策に努めると安心してお米をいただくことができそうです。
 

お米の冷蔵庫での保存方法と保存期限

保存容器に移すのがおすすめ

ここからはお米を冷蔵庫に保存するにあたって、どんな保存容器がいいのかをご紹介していきます。お米を買ってきた時の袋には、空気穴があいていて湿気を吸い込み劣化が進みやすいことはすでにお伝えしましたが、お米は買ってきたらなるべく早い段階で米袋から保存容器に移すのがおすすめです。さらにお米は空気に触れることで酸化して劣化が進むため、保存容器は密閉できるものを選ぶことが大切です。

おすすめの保存容器は冷蔵庫や野菜室で保存できる専用の米びつです。ホームセンターやネット通販などでもたくさんの種類が販売されているので、一度保存容器をチェックしてみるとよいでしょう。その時大切なポイントは密閉の有無と、容量、サイズです。お米の保存容器の中にはふたをかぶせるだけで、密閉性がないものもあるので避けたほうが賢明です。また容器の容量は小さいとお米が全部入りきらず、持て余すことになります。

保存容器のサイズもチェックが必要です。例えば冷蔵庫のドアポケットにお米を保存する容器を買ったとしても、サイズが大きくて入りきらなければ意味がありません。冷蔵庫の棚に保存する場合も同様です。何キロのお米を保存するのかという最大容量と、入れる場所に合わせたサイズにあった保存容器を選ぶようにしましょう。

保存容器はペットボトルやジップロックなどもおすすめ

お米を保存する容器はペットボトルでも代用可能です。もともとペットボトルは冷蔵庫に保存しやすい形状ですし、一度に入る量も多いです。ペットボトルをお米の保存容器代わりにした場合の容量の目安は500mlでちょうど3合分のお米がはいります。事前に何本かに分けて保存しておくと、いざ使いたい時に計量しなくてもすぐに炊けて時短になります。5kgのお米だと500mlのペットボトルに4本、残りを2L2本で保存可能です。

密閉できる保存容器としてジップロックもおすすめです。ジップロックには密閉できるチャックが付いていて、お米を小分けに保存するにも便利です。ジップロックにはほどほどの厚みがあるので、冷蔵庫のにおい移りを防ぐこともでき、容器等に立てて保存しておくと使うときにもさっと取り出せて便利です。ジップロックをお米の保存容器にする場合は、なるばく空気を押し出してお米が空気に触れないようにするとさらによいでしょう。

お米の保存期限を知っておこう

お米には実は表示義務がないため、精米した日程は書かれていても賞味期限が書かれていません。そのため、お米の保存期間がどのくらいなのかあまり知らないという方もいると思うので、ここで紹介しておきます。お米の賞味期限は食材が食べられなくなる消費期限とは異なるので、あくまでもお米をおいしく食べられる期間としての賞味期限は保存温度によって期間が異なってきます。

具体的に言うと、湿度25度で約2ヶ月、湿度20度で約3ヶ月、湿度15度で5ヶ月、湿度5度で7ヶ月と言われています。つまり湿度が低いほど保存期間が長くなるというわけです。ちなみに常温保存でお米を美味しくいただける期間は、春、秋の期間は約1ヶ月、冬の期間は2ヶ月、夏の期間は2週間となってます。お米の表面には細かい穴があいていて、常に呼吸をしています。お米の保存期間を覚えておくようにしてください。

お米を冷蔵庫で保存する方に人気の保存容器が無印良品のお米ストッカーです。冷蔵庫に保存しやすい縦長デザインの容器で、透明なので残量がわかりやすく、ふたがメジャーカップを兼ねているというスグレモノです。無印良品らしくシンプルで飽きのこない保存容器なので、これからお米を冷蔵庫で保存したい方におすすめの保存容器です。しかもふたがタッパー式なので密閉性もよく、お米を冷蔵庫保存するにはぴったりの容器です。

無印良品のお米ストッカーはお値段がひとつ800円ほどなので、お米の保存容器にそこまでお金を出せない方には頼れる100円ショップでもお米の保存容器が販売されています。おすすめはダイソーの米びつキッチンストッカーです。5kgまでのお米を収納することができる容器で、透明なのでお米の残量がわかりやすいです。わざわざ容器のフタを開けなくても中身が取りやすく使い勝手が良いと評判です。ぜひチェックしてみてください。

お米を冷蔵庫で保存する場合の注意点

お米はなるべく空気に触れないようにしよう

お米は空気に触れると水分が蒸発して乾燥してしまい、米粒が割れる原因や、周囲の匂いを吸い込んで味が落ちる原因になります。お米を冷蔵庫で保存するときは密閉できる保存容器を選んで外気を遮断して保存するようにしましょう。保存容器は密閉性の高いふたのついたタッパーやお米専用の保存容器が安心です。

冷蔵庫の入れる場所にも気を付けよう

お米を冷蔵庫に保存するにあたって、気をつけたいのは保存場所です。一番おすすめしたいのは冷蔵庫の野菜室です。お米を保存するのに最適な温度と湿度が保てます。逆にお米の冷蔵庫保存で避けたいのは冷気吹出し口の近くです。ここにお米を保存しておくと冷風が入りやすくお米を乾燥させることになってしまいます。せっかく冷蔵庫でお米を保存しているのに味が落ちてしまうので、場所にも気を付けながら保存してください。

生のお米の冷凍保存は避けよう

お米を保存するときは湿度や温度が低いほど劣化スピードが遅くなるので、冷凍保存できるの疑問に思った方もいるでしょう。答えから言ってしまうとお米は冷凍保存には不向きです。お米を冷凍保存すると、水分が固まってしまい、お米が割れる原因になります。割れてしまったお米は見た目も食感も悪くなるので、お米の冷凍保存はやめておくのが賢明です。

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お米のにつく虫を防ぐ方法を紹介

お米の虫対策にある食品を入れておく

お米を保存するときは湿度や温度が低いほど劣化スピードが遅くなるので、冷凍保存できるの疑問に思った方もいるでしょう。答えから言ってしまうとお米は冷凍保存には不向きです。お米を冷凍保存すると、水分が固まってしまい、お米が割れる原因になります。割れてしまったお米は見た目も食感も悪くなるので、お米の冷凍保存はやめておくのが賢明です。

袋のままの保存はさける

お米を買ってきた時の保存袋には、空気が通りやすいよう無数の穴が空いています。この空気穴は、お米の大敵である湿気を呼び寄せるだけでなく、空気穴から虫が入り込むことにもつながります。そのため、お米を保存するときは買ってきた袋のままではなく、必ず保存容器に移し替えて保存するようにしましょう。

保存容器はこまめに洗って清潔を心がけよう

お米につく虫を防ぐために、保存容器をこまめに洗って清潔を心がけることも大切です。お米の保存容器を掃除せずに使い続けていると、内側の隅などに粉のようなものが付着することがあります。これはヌカや乾燥して割れたお米です。お米につく虫の格好の餌となってしまうことにもなりますし、新しいお米を購入しても容器内に虫の卵や糞が残っていてはそこから虫がサイド発生してしまう可能性もあります。

保管しているお米の量が減ったら、上から新しいお米を継ぎ足しせずに最後まで使い切って、一度きれいに洗い、きちんと乾燥させてから新しいお米を入れるようにするのがベストです。お米の保存容器の洗浄はついつい忘れがちですが、清潔をキープするためにもこまめに洗うことが大切です。

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お米を冷蔵庫で保存して最後まで美味しく食べよう!

ここまでお米を保存するのに、冷蔵庫が最適な理由を解説してきましたが、いかがでしたか?あまり知られていませんが、お米は生鮮食品で、置いておくとどんどん劣化していきます。お米のおいしさを少しでも長持ちさせるためには、冷蔵庫で密閉して保存することが大切です。毎日食べるお米だから、少しでも長くおいしく楽しむことが出来るといいですね!

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