「こねないパン」の作り方!簡単混ぜるだけのふわふわレシピを紹介

パンを捏ねないで作れるレシピがあることを知っていますか?こねなくても、しっかりとパンの食感と旨味があり、ふわふわのパンが簡単に作れるのです。一度作るとあまりの簡単さにはまる人が続出している、こねないパンの基本の作り方を紹介しながら、基本の生地を使ったアレンジレシピも紹介します。また、オーブンがなくても焼ける方法や、パンの型やオーブン対応の鍋が無い時はどうやって焼くのかなどや、なぜこねないパンが美味しいのかや、こねないパンの魅力も紹介しますので、外カリッ中はふわふわのこねないパンを体験してください

「こねないパン」の作り方!簡単混ぜるだけのふわふわレシピを紹介のイメージ

目次

  1. 1話題のこねないパンを作ろう!
  2. 2こねないパンの基本の作り方
  3. 3混ぜるだけ簡単な「こねないパン」のレシピ集
  4. 4鍋がない場合もこねないパンは作れる!
  5. 5こねないパンの魅力とは?
  6. 6こねないパンで失敗知らずの美味しいパンを!

話題のこねないパンを作ろう!

パン作りをしたことのある人は、あの捏ねる作業の大変さを知っていると思います。最近は材料を入れておくと、醗酵や捏ねる作業や焼き上げまで全てお任せのホームベーカリーも売り出されています。オーブンにトースター、炊飯器に冷蔵庫、コーヒーメーカー、電気湯沸かしポットなどキッチンは家電製品で溢れかえっています。オーブンがあるのなら是非自力でパンを作ってみたいものです。

そこで、生地を捏ねたり発酵の温度を調整したり、時間を計ったりなど面倒でやってられません!とうずぼらな人でも簡単に、パンが作れるレシピがあるのを知っていますか?全くこねなくていい作る方で、美味しいふわふわのパンが作れるのです。その名も「こねないパン」と言うだけあり、本当にこねないのです。醗酵時間も低温発酵なので、寝ている間に発酵が終わっているのです。

こねないパンは、生地そのものも美味しいですし、シンプルなので様々なアレンジもしやすくなっています。基本のこねないパンの作り方を、二つのレシピで紹介し、アレンジレシピも紹介しますので、一度基本のこねないパンの作り方で焼いてみて、いかに簡単かを体感してみてください。

こねないパンの基本の作り方

こねないパンの作り方「強力粉とドライイーストを使ったレシピ」

こねないパンの基本的なレシピとして、強力粉とドライイーストでできるレシピの紹介をします。強力粉300g、ドライイースト小さじ1、砂糖小さじ2、塩小さじ半分、水200mlを全てボウルに入れて2分間ほど木ベラで良く混ぜます。湿らせたキッチンペーパーとラップで包み2倍の大きさくらいで、ふわふわになるまで、野菜室で長時間発酵させます。冬場は室温で発酵させても大丈夫です。

生地の表面に気泡がぷつぷつと出来てふわふわに膨らんできますので、まな板に打ち粉をたっぷり振って、生地を乗せます。生地の端を摘んで中央へ折りたたみながら丸く成型していきます。オーブン対応の鍋にクッキングシートを敷いて生地を入れ蓋をし、再び発酵させます。この時も野菜室で長時間発酵させます。短時間で発酵を行いたい場合は、40度弱で1時間ほど発酵させます。

醗酵したら一旦クッキングシートごと鍋からボウルへと移し、生地に切れ目をいれます。鍋をオーブンに入れて250度で予熱をし、クッキングシートごと鍋に生地を入れて蓋をし、250度で30分焼きます。鍋の蓋を取ってから再び10~20分ほど焼きますが、綺麗に焼き色が付いてきたら完成です。野菜室での低温発酵は出来るだけ長い方が良いです。醗酵が長すぎるぶんには問題がありません。

こねないパンの作り方「強力粉と薄力粉を使うレシピ」

次は応用の効く基本のこねないパンの作り方を紹介します。ボウルに水160ccを入れ、その水に浮かぶようにしてイースト菌を振り入れ、3分前後放置してイースト菌が溶けたら、粉類の半分量である強力粉50g、薄力粉50g、あら塩6g、水160ccとゴムベラでしっかりと混ぜ合わせます。綺麗に混ざり合ったら、強力粉50g、薄力粉50gを入れて再びしっかりと混ぜ、全体が均一になる状態まで混ぜます。

生地が出来たら次は発酵の工程です。キッチンペーパーを湿らせて生地の上に敷き、ラップをかけて冷蔵庫で8時間ほど置きます。冬場は野菜室の温度くらいがいいでしょう。じっくりと低温で醗酵させるので、こねないパンでも水分を十分に吸収することができふわふわで、しかもグルテンの形成もしっかりと出来るのです。醗酵させたふわふわの生地は、まな板などの上にたっぷりと打ち粉をして取り出します。

手にも粉を付けてから、生地の上から少し押しつぶすようにし15センチ四方の大きさに広げます。その後まな板と生地の間に指を入れて、上下を折りたたみ三つ折りにし、次は左右に折りたたんで三つ折りにします。ここまで出来たら生地をひっくり返します。再び、湿らせたキッチンペーパーとラップを使って包み、生地が乾燥しないようにして、20分ほど寝かせます。

そして再びまな板の上に打ち粉をたっぷりと振ってからふわふわに発酵した生地を、畳んだ方がが上になるように置きます。手に粉を付けて生地を押さえるようにして、15センチ四方の大きさに広げます。もう一度上下、左右に三つ折りに畳む作業を行います。そして生地をひっくり返したら、天板にクッキングシートを敷いて20分ほど発酵させます。その間にオーブンを250度で予熱をしておきましょう。

二度目の発酵が終わったら、生地に切り込みを入れて、たっぷりと霧吹きを使って水を吹きかけ、オーブンで30分焼きます。焼きあがったら網の上に並べて、冷ましましょう。外はかりかり中はふわふわのこねないパンの完成です。

混ぜるだけ簡単な「こねないパン」のレシピ集

ストウブ鍋で「カリふわなこねないパン」

ストウブ鍋を使って、外はカリっと中はふわふわのこねないパンの作り方を紹介します。ボウルに準強力粉220gと塩4gを入れて泡だて器で混ぜます。そしてイースト菌小さじ8分の1と水180gを加えて良く混ぜ合わせます。涼しい場所(夏は冷蔵庫、冬は室温)に一晩おいて一次発酵させます。一次発酵が出来たら、打ち粉をしてボウルから取り出し丸め二次発酵をさせます。かなり柔らかめの生地が出来ます。

ストウブ鍋にクッキングシートを敷いて生地を入れ、蓋をして250度に予熱したオーブンで30分ほど焼きます。そして蓋を外して更に15分ほど焼き色が付くまで焼いたら完成です。ストウブ鍋の代わりに土鍋やルクルーゼに鉄鍋などを使って焼いても、ふわふわのパンが出来ます。

優しい甘さでふわふわ「サツマイモのこねないパン」

砂糖控えめで、サツマイモの本来の甘さを引き立たせた、こねないパンの作り方を紹介します。サツマイモ1本を適当な大きさに切り、砂糖大さじ2と柔らかくなるまで煮ます。常温に戻した牛乳200ccと油大さじ1を混ぜて30秒ほどレンジで温めます。耐熱ボウルに牛乳を入れ、ドライイースト大さじ1と塩小さじ1を加えて良く混ぜ合わせます。そこへ強力粉100gを加えて滑らかになるまで混ぜます。

残りの強力粉200gを入れたら、菜箸で全体をぐるぐる回すようにして20回ほど混ぜます。すると生地がひと塊になります。湿らせたキッチンペーパーもしくは、硬く絞った布巾を生地にかけて、その上からラップをし30度で20分醗酵させます。低温発酵させる場合は、野菜室などで一晩寝かせてゆっくり発酵させます。生地の大きさが2倍に膨らみます。打ち粉をしたまな板に生地を出します。

手で端から内側に生地をたたみながら押してガス抜きします。生地を再び丸くまとめて二次発酵をさせます。生地を腸保形に広げてサツマイモを満遍なく平らに広げて置きます。手前から生地をくるくると巻いて、8等分に切り分けます。クッキングシートを敷いた鉄板に並べて、濡れ布巾をかけ35度で20分発酵させ、ハケで牛乳を表面に塗り、180度のオーブンでこんがりと焼き上げたら完成です。

こねないパンのサツマイモパンには、中力粉を使ったレシピもります。中力粉200g、スキムミルク20g、砂糖20g、ドライイースト3g、塩ひとつまみ、牛乳150g、サツマイモ300g、サツマイモ用竿つ50gを使って作ります。工程は殆ど似たような作り方ですが、ぬるく温めた牛乳でドライイーストを溶かしているところと、濡れ布巾の代わりに水を霧吹きで吹きかけているところが違うくらいでしょう。

絶品アレンジ「枝豆とチーズのこねないパン」

次は枝豆とチーズでこねないパンを作ってみましょう。こねないパンは冷蔵庫や野菜室で長時間低温発酵させるので、ボウルを使うとかなりのスペースを冷蔵庫内で占領してしまいます。そこでタッパーのような四角くくて深い容器に入れて低温発酵させると、場所をとらないのですし、後片付けも簡単でおすすめです。

まずタッパーに強力粉150g、ドライイースト小さじ1、塩2.5g、枝豆20g、6Pチーズ1個と水120gを入れてしっかりと混ぜ合わせます。タッパーの蓋をして一回目の発酵をさせます。野菜室や冷蔵庫なら10時間以上、室温ならば3~5時間程度で、生地の量が2倍になるまで発酵させます。冷蔵庫などで低温発酵させた方が失敗がありませんし、しっかりと熟成され旨味も引き出されます。

醗酵ができたらたっぷりと打ち粉をして生地を取り出します。上下左右から折り畳むようにして、何度かこの作業を繰り返したら、タッパーに生地を戻します。そして2次発酵は40度で15分ほど行います。ここでも低温発酵で時間をかけたほうが、生地が更に熟成されて旨味が出ます。オーブン用の鍋に生地を入れ、生地の表面に強力粉を振り、250度に予熱しておいたオーブンで15分焼いたら完成です。

おつまみ用に茹でた枝豆が余った時に塩気の効いた枝豆の身を取り出して、こねないパンに使うと朝ごはんにもなりますし、塩気が効いているのでパンもおつまみになります。

皆大好きな味「シュガーレーズンのこねないパン」

次はシュガ―レーズンのこねないパンの作り方を紹介しますが、このこねないパンの生地には、塩バターロールこねないパンのレシピを使って作りますので、そちらも同時に説明をします。耐熱ボウルに水120ccと砂糖10gを入れて500wのレンジで30秒ほど加熱します。そこへドライイースト3gを入れて10分程置きます。更に強力粉の3分の1の量の50gと塩ひとつまみ、サラダ油10gを加えてよく混ぜます。

しっかりと混ざったら、残りの強力粉110gを加えてスプーンで混ぜ合わせて、ひと塊になったらラップをして野菜室に入れ、一晩一回目の低温発酵をさせます。6時間以上経過すると随分と膨らみます。バターは5gずつ6個切っておき、冷蔵庫で冷やします。醗酵した生地を打ち粉をしたまな板に移し、手で押さえてガス抜きをし、包丁などで6等分にします。打ち粉をしながら麺棒で生地を伸ばします。

伸ばした生地の手前側に冷やしておいたバターを乗せて向こう側へと巻いていきます。天板に並べてラップをかけそのまま常温で30分ほど発酵させます。1.5倍ほどに膨らんだら2次発酵の完了です。ここまでが塩バターロールのこねないパンの生地レシピです。この生地のレシピのサラダ油を加える段階でレーズン50gを入れます。ラップをして野菜室で一晩低温発酵させます。

打ち粉をたっぷりとしてまな板に移し、四方から折り畳みガス抜きをします。包丁で6等分にしたら丸めてマフィン型にいれ、ラップをして更に常温で30分ほど発酵させます。1.5倍に膨らんだらキッチンバサミで切り込みをいれ、上からグラニュー糖をパラパラと振りバターをのせます。200度のオーブンで18分前後焼いたら完成です。

こねないパンレシピで「ミニ食パン」

こねないパンレシピ通りに生地を混ぜて低温発酵させておきます。食パンに油分が欲しい人は、一番最初の粉を混ぜる段階で、オリーブオイルかタバーを混ぜ込みます。醗酵した生地のガス抜きをしたら、包丁やドレッジというパン用のヘラなどで生地を6等分にします。パウンド型を使うので型が小さいものであれば、8等分にするなど調整しましょう。

切り分けた生地を丸く成型してラップをかけ10分ほど置きます。次に生地を潰して丸く広げます。生地の端を真ん中に摘んで寄せてしっかりと指で生地を綴じます。綴じた方を下にしてクキングシートを敷いたパウンド型に、4個の生地を綺麗に並べて入れます。ラップをして常温で10分ほど二次発酵させます。型一杯に生地が膨らんだら200度のオーブンで20分ほど焼いたら完成です。

健康志向のこねないパン「全粒粉ライ麦パン」

こなないパンを作ってみたいけど、健康志向の高い人には全粒粉を使ったライ麦のこねないパンがおすすめです。強力粉250gと全粒粉30g、ライ麦20gとイースト1g、塩6g、水250g全てをボウルで混ぜ合わせます。粉っぽさがなくなり一つにまとまったら、湿らせたキッチンペーパーを被せて、ラップをかけ野菜室で放置します。冬は室温でも大丈夫です。

低温発酵で気泡が出て手で触るとくっつくくらいになり、かなり膨らんだ状態になります。打ち粉をたっぷりと振り、生地をまな板に移します。生地の端を真ん中へと折りたたみ手で押してガス抜きをする作業を何回か行い、Staub鍋にクッキングシートを敷いて、生地を入れます。蓋をして室温で3時間くらい二次低温発酵をさせます。

クッキングシートごと生地を一旦ボウルに移し、Staub鍋をオーブンに入れて250度で予熱をし、生地を鍋に戻し、蓋をしてから250度で30分焼きます。そして蓋を外して好みの焼き色になったら完成です。

ミルクの香りがやみつきになる「簡単ちぎりミルクパン」

ボウルに牛乳160gと、砂糖40g、練乳20g、マーガリン30g入れ、500Wのレンジで50秒加熱します。人肌に温まればOKです。次に塩3gとイースト4gを加えてヘラで混ぜます。そこへ強力粉250gを加えてしっかりと混ぜ合わせます。粉っぽさが無くなったらまとめてラップをします。そのまま野菜室で一晩低温発酵させます。翌朝、醗酵が終わった生地のガス抜きをし、16等分にして丸めます。

更にラップをして常温で30分発酵をさせ、1.5倍ほどに膨らんだら表面にハケで牛乳をぬり、強力粉を軽く振り、180度に予熱したオーブンで15分焼いたら完成です。

美肌効果のあるアボカドを使ったこねないパン

アボカド好きの人はもちろん、使い切れなかったアボカドをこねないパンに練り込むことで、ふわふわでアボカドの栄養価もしっかり摂れて、美容にもいいアボカド入りのこねないパンの作り方を紹介します。こねないパンのレシピで生地を練る時に、粉と混ぜる水をぬるま湯にして潰したアボカドと混ぜて生地に混ぜるだけです。あとは通常の工程を行い、オーブンで焼きましょう。

こねないヨーグルトパン

ボウルに強力粉150g、ドライイースト3g、砂糖25g、塩3g、牛乳70g、プレーンヨーグルト50g、オリーブオイル20gを入れてしっかり混ぜ合わせ、粉っぽさがなくなったら一つにまとめます。湿らせたキッチンペーパーを被せてラップをし、野菜室で一晩低温発酵させます。まな板に多めの打ち粉をして、生地を取り出し、折りたたみながらガス抜きをします。

生地を4等分にし、手早く丸めて天板に乗せてラップをし、室温で10分置きます。生地の表面に切れ目を入れて、軽く強力粉をまぶしたら、150℃に予熱したオーブンで20分焼いたら完成です。

オーブンが無くてもつくれるこねないバナナパン

オーブンが無くても、こねないパンは作れます。強力粉200g、砂糖10g、ドライイースト3g、塩3gを入れます。バナナ150gは好みサイズにカットするか、ブレンダーで潰しても構いません。粉の入ったボウルに牛乳150g、オリーブオイル適量を入れてスプーンでかき混ぜます。粉っぽさが消え一つにまとまったら、バナナを入れて生地と混ぜ込みます。ラップをして野菜室で一晩低温発酵させます。
 

まな板に多めの打ち粉をして生地を移します。ガス抜きをし、一つにまとめてラップをし10分休ませます。炊飯器の釜にオイルを薄く塗り、生地を入れて蓋をし、スタートボタンを押して炊飯したら焼きあがります。他にも季節の果物を生地に練り込んで、様々なフルーツパンが作れます。

フランスパン粉で作る「よもぎのカンパーニュ」

市販のフランスパン粉とヨモギパウダーを使って、こねない簡単カンパーニュの作り方を紹介します。ボウルにフランスパン粉300g、砂糖18g、塩6g、ドライイースト4.5g、ヨモギパウダー9g、水240gを入れて木べらでよく混ぜます。粉っぽさが無くなったら一つにまとめて、湿らせたキッチンペーパーを被せてラップをし、野菜室で一晩低温発酵させます。
 

ボウルの中に粉を振り、スケッパーで端から中央へと生地を折りたたみながら、生地を押さえてガス抜きをします。更にラップをして30分ほど二度目の発酵をさせます。まな板に打ち粉をして生地を置き、丸めたらボウルを被せて20分ほど休ませます。あればパヌトン型に生地を入れて、グーでパンチをするようにして生地に模様をつけ、生地を落ち着かせます

二次発酵をさせたら天板に生地をひっくり返すようにして置き、250度のオーブンに入れて霧吹きをして230度で15分焼き、更に210度に下げて15分焼いたら完成です。

土鍋でこねないフランスパン

土鍋なら、ほとんどの家庭に一つはあるかと思います。土鍋を使った美味しいフランスパンの作り方を紹介します。外側の生地はパリッと、内側の生地はふわふわの仕上がりになります。ボウルに強力粉カップ3を入れて真ん中に窪みを作ります。その窪みに砂糖大さじ1、ドライイースト小さじ4分の1、塩小さじ1を入れ軽く混ぜ、ぬるま湯1と2分の1カップを注ぎます。

木べらなどで全体を混ぜ合わせて粉っぽさがなくなったら一つにまとめ、ラップをして野菜室で12時間以上、低温発酵させます。打ち粉をして生地を成形し、クッキングシートを敷いた土鍋に生地を移します。蓋をして1時間生地をやすませ二次発酵させます。230度に予熱したオーブンで45分焼いて、蓋を取って好みの色になるまで焼いたら完成です。

こねないパンで天然酵母を使ってみよう!

せっかく手作りでパン作りをするなら、ドライイーストでなく天然酵母を使った作り方もしてみましょう。食べ比べると、天然酵母の良さがわかるかと思います。まず、ネットショップで買えるホシノ天然酵母というものがあります。このホシノ天然酵母50gと水100gをスプーンで混ぜ、スプーンを入れたままふわっとラップをします。半日すると泡が出てきますので、スプーンで混ぜて泡を鎮めます。

また30分ほどで泡が上がってくるのでスプーンで混ぜて鎮めます。この作業を3~5回来る返します。1日~3日で出来ますが、目安はピリッとした苦味と刺激があれば完成の合図です。スプーンを取り出し密封して冷蔵庫で保存しましょう。強力粉100gに対してホシノ天然酵母12gを使用します。

こねないパンは、あまり手がかからないので、天然酵母を使っても大きな労力を必要としませんので、自然の酵母を使って、全粒粉のパンを作れば身体に優しいパンを簡単に作ることが可能ですので、是非おすすめします。

天然酵母を使った全粒粉レーズンパン

天然酵母の起こし方がわかったところで、全粒粉を使った身体も喜ぶこねないレーズンパンの作り方を紹介します。ホシノ天然酵母12g、強力粉100g、全粒粉50g、塩2.5g、ミス120gをタッパーに入れて混ぜ合わせます。粉っぽさがなくなったら一つにまとめて、レーズン50gも混ぜます。蓋をして野菜室で12時間低温発酵させます。生地が2倍くらいに膨らむまで発酵させます。

すぐに焼く時間が無くても、この状態で3日は保存が可能ですので、3日間の間の手が空いた時に成形と焼きが行えます。とても、時間に融通の利くパン生地なのです。タッパーに少し粉を振り、ヘラで生地を端から中央へとすくって折りたたみ、4方向から同様に同じ作業を行いまな板に打ち粉をして生地をひっくり返して出します。生地の上にタッパーを逆さまにして置き、30分ほど二次発酵させます。

1.5倍ほどに膨らんだら生地の表面に強力粉を軽く振り、250度に予熱したオーブンで15分焼きます。全粒粉の代わりに、ライ麦粉・米粉・蕎麦粉などを使ってもいいでしょう。レーズンの自然な甘味と全粒粉の香ばしい香りが相性のいい硬めのパンが出来上がります。ラッピングすると、友人宅へのお土産としても喜ばれます。

アレルギーの為の米粉こねないパン

まったく小麦粉を使わない、小麦粉アレルギーの人でも安心して食べられる米粉パンの作り方を紹介します。ボウルに米粉250g、タピオカ粉100g、ドライイースト小さじ1.5、甜菜糖大さじ3、塩小さじ1、菜種油大さじ1.5を入れて良く混ぜ合わせます。粉っぽさがなくなったら一つにまとめて、湿らせたキッチンペーパーを被せてラップをかけて、野菜室で12時間低温発酵させます。
 

クッキングシートを敷いた型に、生地を移して表面に粉を振り、200度に予熱したオーブンで30分ほど焼きます。型から外し網の上で冷ましたら完成です。ラップに包んでジップロックに入れれば冷凍保存も可能です。

鍋がない場合もこねないパンは作れる!

こねないパンの作り方を見ていると、ほとんどがオーブンで使える蓋つきの鍋となっていますが、ケーキ用の型を持っておられれば、その型を使って焼くことが出来ますし、土鍋やグラタン皿、カップケーキの型など、様々なもので焼くことができます。つまりオーブンの温度に対応可能であれば大丈夫なのです。蓋の問題はアルミホイルを使って蓋の代用にすれば問題はありません。

直火にかけられる耐熱容器などでも焼けますし、家の中にあるオーブンで使えそうな容器を見つけて色々な形のこねないパンを作ってみるのも、面白そうです。ただし、鍋もメーカーによっては焦げ付いてしまったり、くっついてしまう場合があるようです。鍋に油を塗るか、クッキングシートを敷くとひっつきを防ぐことができます。

またStaub鍋ではフランスパンのような硬いパンに仕上がったりと、鍋の材質や特徴によって焼き上がりが違うので、容器によって出来上がるパンの違いを楽しむのもいいでしょう。

オーブントースターでも焼ける

オーブンのない家庭で炊飯器を使って焼く作り方を紹介しましたが、オーブントースターを使って、こねないパンを焼くには、アルミホイルをトースターに油を塗り敷き焼き上げます。生地を直接乗せるので、型も鍋も不要ですし、1000Wで3分予熱し生地を入れて15分で焼きあがります。

牛乳パックを型の代わりに使う方法

オーブンはあるけれど、オーブンで使えそうな鍋や型がない場合、牛乳パックの側面の三辺を切り、蓋つきの様な形にハサミを入れます。それから牛乳パックの口の部分をホッチキスで止めて塞ぎます。クッキングシートを牛乳パックの内側に合わせて切り敷いてから生地を入れ、牛乳パック全体をアルミホイルで包みます。180度のオーブンで20分焼けばパンが焼きあがります。

こねないパンの魅力とは?

こねないパンは面倒がない!

こねないパンは、ニューヨークで20年以上営業している「サリバン・ストリート・ベーカリー」という人気のパンやさんから生まれたレシピです。このこねないパンの作り方がニューヨークタイムズで掲載されてから、SNSなどを通して世界に広まったようです。こねないパンの作り方は、ボウルと鍋だけで出来るので洗い物が少なく片付けが簡単すぎるのに、驚く美味しさが大変魅力です。

こねないパンという名前にある通り、パンの作り方で一番面倒なこねる作業がないので、本当に手軽に作ることができるのが最大の魅力と言えるでしょう。こねないパンは、こねないので狭いスペースでもパンを作ることが可能です。またこねる労力と時間が全く要りません。こねないから粉も飛びません。低温発酵は時間が過ぎてしまっても大丈夫なので、醗酵の間でも遠くへ出かけることが出来ます。

オーブン対応の鍋があれば、パンの型がなくても作れます。パン作りの間、生地に付いている時間が短いので、毎日焼いても時間に余裕があります。ずぼらな人でも気軽に、ふわふわの美味しいパンが焼けるので、是非一度は作ってみましょう!

こねないパンは低温発酵でしっとりふわふわ

こねないパンは、低温発酵させる為、常温や野菜室などに入れておくだけで発酵させることが出来ます。低温発酵は温度管理も必要がなく、真夏であれば冷蔵庫で、冬であれば室温でと放置しておくだけでいいのが、作り方の中で一番のメリットと言えるでしょう。長時間低温発酵させるこねないパンは、水分が多い生地に仕上がる為に、もっちりしていてしっとりとしたパンに焼きあがります。

また発酵の際の気泡によりふわふわとしたパンが出来上がります。更に少量のイースト菌により、低温発酵でゆっくりと熟成させることで、小麦本来の旨味成分を引き出し、香りの強い美味しいパンに出来上がります。時間がかかるだけで手間はかからず、美味しいふわふわのパンが簡単にできるレシピですので、人気がでるのも頷けます。

こねないパンのレシピ本でレパートリーたくさん!

こねないパンのレシピ本は沢山発売されていますので、いくつか紹介しておきます。まず扶桑社から「はるみのこねないパン」です。強力粉を使ったパンのレシピが多い、こねないパンのレシピ本です。またオーブンで使用できる鍋が必要なレシピ本です。また、主婦と生活者から出版されている「ボウルひとつで作れるこねないパン NO KNEAD BREAD」1,404円です。

このレシピ本は人気シリーズの三冊目で、ボウルに材料を入れて混ぜるだけで、外側がパリパリで中がもっちりしたパンが焼きあがるレシピの本で、忙しい人でも無理せずに作れるレシピが掲載されているようです。例えば、冷蔵醗酵で失敗しない基本のこねないパンや、短時間発酵ですぐ作れる基本のこねないパン、醗酵無しで混ぜるだけの基本のこねないパンなどのレシピがあります。

また、河出書房新社から出版の「ボウルひとつでこねずにできる本格パン/藤田千秋/レシピ」1,620円は、ボウルに材料を入れて混ぜ発酵させる、こねないパンのレシピを使って、バゲットからマフィン、食パン、パンケーキ、揚げパンとお多くのバリエーションのこねないパンレシピが掲載されたレシピ本です。

こねないパンで失敗知らずの美味しいパンを!

材料を混ぜて冷蔵庫に入れっぱなしにしておいて、焼きたい時に取り出し、15分~30分の二次発酵をさせれば、あとはオーブンに入れて焼くだけの、こねないパンを作ってみたくなったでしょうか?ふわふわでもちもちのパンが、手軽に手作りできるこねないパンは、アレンジも自在です。紹介したレシピ以外にも、色々な食材と練り込んでオリジナルレシピも楽しんでみて下さい。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ