織部焼とはどんな焼き物で作家は?皿・茶碗など画像付きで紹介!

日本各地で古くから盛んに作られてきたやきもの。お皿やお茶碗、飾り物などとして作られたやきものは陶芸品とも呼ばれ、日本の代表的な伝統工芸品です。暖かみのある深い味わいや繊細な色使いが魅力的で、外国人にも喜ばれる伝統工芸品として海外での注目も集めています。今回ご紹介する織部焼もそんなやきものの一つ。日本が誇るといっても過言ではない、織部焼の持つ歴史や伝統、特徴などを織部焼とはどんなやきものか調べてみました!

織部焼とはどんな焼き物で作家は?皿・茶碗など画像付きで紹介!のイメージ

目次

  1. 1織部焼は個性的なデザインの陶器
  2. 2織部焼とはどんな焼き物か?特徴をわかりやすく解説!
  3. 3織部焼の有名な作家とその代表作を画像付きで紹介!
  4. 4織部焼がある食卓で日本の文化を感じよう!

織部焼は個性的なデザインの陶器

生活の中に何気なく取り入れられている焼き物。古くから日本で盛んに作られてきた生活必需品です。一口に焼き物と言ってもその種類はさまざま。原材料や焼き方、産地などによってそれぞれ特徴があり、国の伝統工芸品に指定されているものだけでも31種類を数えます。そんな焼き物の中でも、ひときわ個性的で人気の高いのが美濃焼の一種、織部焼。今回は織部焼とはどんな焼き物か、その特徴や個性を紹介します。

織部焼とはどんな焼き物か?特徴をわかりやすく解説!

織部焼とは美濃焼の一種

織部焼とは、岐阜県の美濃地方で生産される美濃焼の一種です。美濃焼の様式は多様な形、多彩な色で「特徴がないことが特徴」と言われるほど。織部焼の他にも黄瀬戸や志野と呼ばれるものもあり、織部焼とともに国の伝統工芸品に指定されています。織部焼を含む美濃焼ですが、実は日本の陶磁器生産量の約60パーセントを占めていて、全国1位のシェアを誇っています。次は、その織部焼の歴史を紐解いてみましょう。

織部焼の歴史

織部焼とはどんな歴史を持っているのでしょうか。主に織部焼が作られていたのは、豊臣秀吉が天下統一を進めていた桃山時代から江戸時代初めまでのおよそ20年間。慶長10年頃、千利休の弟子だった武将で茶人の古田織部が、故郷の美濃で作らせたのが始まりで、織部好みと呼ばれる大胆かつ自由で奇抜なデザインでもてはやされました。

開窯からほどなく、大量生産の窯を取り入れた織部焼は最盛期を迎えます。その後元和年間に入ると織部焼は次第に斬新さを失い、単純でスッキリとした焼き物へと変化していきます。そして、古田織部が徳川家康から命じられて切腹したことを機に織部焼は衰退、古典的な青磁の復興も手伝って、その姿を消しました。昭和に入り古窯の調査が行われたことにより織部焼も復興、現在では普遍的な作風として定着しています。

織部焼の産地

古い歴史をもつ織部焼ですが、どこで作られているのでしょうか?織部焼の産地は、豊臣秀吉のお膝元でもある岐阜県美濃地方。多治見市を中心に、土岐市、多治見市、瑞浪市など広い地域に窯元が点在し日本最大級の生産拠点となっています。資料館や美術館など、織部焼知ることのできる施設も多数設けられており、中でも土岐市にある織部の里公園では、織部焼でも使われていた美濃焼最古の「連房式登窯」を見ることができます。

織部焼の特徴は斬新で自由な個性的なデザイン

織部焼とは古田織部によって作られた焼き物ですが、その特徴は歪んだ造形や市松模様の絵付けにみられる斬新さ。自由で奇抜な気風の「織部好み」の最たるものとして、一世を風靡しました。織部焼は黒織部、総織部、鳴海織部など11の種類があり、それぞれ特徴を持っています。最もポピュラーなのは青織部。美濃の自然を象徴、青緑色を再現するために、緑色の釉薬「緑釉」が使われており織部焼のシンボルカラーとなっています。

織部焼をゲットしよう!

食器やインテリやなど、生活の中に気楽に取り入れたい織部焼。大切な人へのプレゼントにするのも、いいかもしれません。ではそんな織部焼、どうしたら手に入れられるでしょうか?百貨店やオシャレな雑貨屋さんでももちろん手に入れることはできますが、織部焼を入手するには、他の方法もあります。

織部焼を手軽に購入できる陶器祭り

陶器祭りをご存知ですか?全国各地に産地がある焼き物、それぞれの産地で毎年陶器祭りや陶器市が開かれています。織部焼も例外ではありません。織部焼を生産している岐阜県美濃地方でも、大々的に陶器祭りが開催されます。美濃地方の陶器祭りは日本三代陶器祭りに数えられ、織部焼をはじめとした様々な焼き物が揃っています。陶器テント大廉市では織部焼の器をお値打ち価格で手に入れることができます。

第42回土岐美濃焼まつり|土岐商工会議所

通信販売でも入手可能

百貨店やオシャレな雑貨屋さんはなんとなく入りづらいし、陶器祭りも時間もないし遠くて行くことができない…。そんな時はネットショップを利用してみてはいかがでしょうか?楽天市場やYahoo!ショッピイング、Amazonなどのショッピングサイトには織部焼を取り扱うネットショップが多数出店しています。百貨店や陶器祭りに行かなくても、オンライン通販でのんびりお買い物が可能です。

織部焼の有名な作家とその代表作を画像付きで紹介!

ここまで、織部焼とは何かについて調べてきました。桃山時代に作られていた古い織部焼は、皿や茶碗など日常品として大量生産されていたため、決まった作家はいないとされています。しかし古田織部の独創的なスタイルは、「オリベイズム」と称され、現代にも息づいています。次に、そんな織部焼を作り出している作家やその作品などを紹介していきます。

長谷元窯・二十六代 景陶 加藤君志氏

長谷元窯は、寛保2年に開かれたという古い歴史をもつ窯。愛知県瀬戸市にある織部焼の名窯で、二十二代目の忠吉景望は狛犬づくりの名匠だったそうです。江戸時代、たびたび名古屋城に呼ばれては城内に作られた窯でお庭焼きと呼ばれるお庭焼きを焼いていたとか。加藤君志氏は二十六代目の当主。織部焼の伝統を受け継ぎながら、現代の新しい感覚を取り入れた新進気鋭の作家として知られています。

玉山窯・四代 玉置兼光氏

岐阜県多治見市にある玉山窯は、4代続く歴史ある窯元です。玉山窯の当主の玉置保夫氏は、織部焼の技法で岐阜県重要無形文化財に指定されている作家です。重厚で豪放奇抜な織部の技巧を融合させ、作り出されたお皿やお茶碗などの「うつわ」は、日常に取り入れられるモダンな現代陶芸の織部焼。玉山窯には倉庫を改装した蔵出しショップもあり、玉置氏の作品ばかりでなく玉山窯の専属作家たちの作品を手にとって見ることもできます。

美濃の名窯・玉山窯

蔵珍窯・社家十二代小泉蔵珍氏

蔵珍窯は、江戸時代から続く社家の十二代目、小泉蔵珍氏が起こした美濃焼の窯です。小泉氏は作家として美濃焼の人間国宝である加藤卓男氏に師事したのちの昭和45年、蔵珍窯を開窯しました。「器は使われてこそ器」というコンセプトのもと、一人でも多くの方と食卓で小さな幸せを共有したいという思いで、織部焼の作品はもちろん、こだわりの赤絵の具を使った作品の数々を生み出しています。

北大路魯山人

日本を代表する芸術家、北大路魯山人が織部焼を手がけたのは昭和の初めの頃。田んぼを潰してススキばたけを作るほどススキが好きだった魯山人は、ススキの絵をモチーフに、鉢を好んで焼きました。また、自作の織部焼は「昭和の織部」と呼んでいたそうです。魯山人の織部焼への思い入れは強く、織部焼の器だけを使った茶会を開くほどでした。ちなみに1955年には織部焼の重要無形保持者として任命されますが辞退しています。

料理を引き立てる織部焼の長方皿

厚みがあって存在感のある織部焼は、和食器の中でも特に「和」を強く感じる焼き物です。料亭や高級和食店で使われるような斬新なデザインのお茶碗やお皿も多いため、日常の何気ない食卓に使うのは難しそうと感じられているかもしれません。けれど織部焼には、普段の食卓にも取り入れられるシンプルなデザインのお茶碗やお皿もたくさんあります。まずはお気に入りの器を選んで織部焼に親しんでみましょう。

シンプルな長方形の織部焼のお皿。ほのかな緑色が料理をより一層引き立てます。織部焼などの和食器は、焼き魚やお刺身の盛り付けるものと思われがちですが、すっきりとしたモダンな長角皿なら、写真のようにローストビーフやカルパッチョ、サラダなど、洋風の料理を盛り付けても好相性。アイディア次第でテーブルコーディネイトが広がります。

丼もオシャレにアレンジ!織部焼のご飯茶碗

和食器の基本といえば飯碗です。織部焼の飯碗はシンプルで優しいフォルムは飽きのこない美しさ。深い緑が、ふっくらと白いご飯を引き立てます。普段使いの器として、気楽にコーディネートを楽しめます。大きめの飯碗なら、丼物を盛り付けてもオシャレ。また、飯碗ですがご飯にこだわらず、お浸しやサラダを盛り付けてもいいです。

お菓子を載せても素敵な織部小皿

日本の伝統文化、茶道。茶道具としての茶碗や菓子鉢など、茶道と焼き物は切っても切れない関係です。そのためにやきもの器に盛るといえば和菓子と思われがちですが、実は洋菓子との相性も抜群。織部焼の深い緑と滑らかな光沢が、色鮮やかなフルーツを引き立てます。またやきものの持つ素朴さが、ケーキなどの甘い雰囲気によく馴染みます。

付けおき厳禁!お手入れ方法

普段使いに取り入れたい織部焼はお手入れも気になるところ。使った後は洗剤を付けた柔らかいスポンジで洗って十分に流し、しっかり乾かすことが肝心です。土できている織部焼などの陶器は吸水性に優れているため、水に長時間つけるつけ置き洗いも厳禁。汚れが素地に入り込み、カビやシミになってしまいます。よく乾燥させて、風通しの良い場所に保存しましょう。

織部焼がある食卓で日本の文化を感じよう!

日本の伝統文化、焼き物。中でも織部焼について調べてきましたが、いかがだったでしょうか?個性的なデザインの多い織部焼ですが、日常生活の中にも気楽に取り入れられることが判りました。自然豊かな日本の、草木や若葉の緑を表現した深い緑が印象的な織部焼。食卓やインテリアにさりげなく織部焼を使って、日本文化を楽しんでみてください!

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