給湯器が故障した時の対処法は?原因と症状など詳しく解説!

もしも給湯器が突然故障してしまったら、焦ってしまいます。給湯器が使えなくなると、お風呂を沸かすこともシャワーを使うことができなくて、大変苦労するかと思います。またお湯が使えないと、冬場の洗い物は罰ゲームのように辛いものです。今回は給湯器が故障する原因や、故障した時の症状を詳しく探っていきます。そして賃貸物件にお住いの方が、給湯器を壊してしまった場合の対処法も詳しく説明します。

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目次

  1. 1給湯器の故障はお湯が出なくなって困る!
  2. 2給湯器について
  3. 3給湯器の故障の症状とは?
  4. 4給湯器の故障は業者にお願いしよう!

給湯器の故障はお湯が出なくなって困る!

私達にとって、毎日シャワーをし、お風呂に入るのは当たり前のことです。もし給湯器が故障してお湯が出なくなると本当に困ります。電気やガスが当たり前のように使えるように、お湯も使えて当たり前になっていると給湯器の故障はまさに緊急事態なのです。

お湯が使えなくなると、お風呂に入れなくなるだけでなはくて、食器を洗う時も使えなくなり大変不便になります。ましてや寒い冬場にお湯が使えなくなるのは罰ゲームのように辛いことでしょう。

給湯器について

どこの家庭にも必ずと言っていいほど設置されている給湯器ですが、どんな種類があるかご存知でしょうか?ここでは給湯器の種類、仕組みなどを詳しく探っていきます。

給湯器とはどのようなもの?

日本人は入浴時はシャワーだけでなく、バスタブに入る習慣があるため、風呂釜と呼ばれる風呂湯沸かし専用の装置が昔から存在していました。現代の家庭用給湯器は主にセントラル式で、湯を沸かすという本来の意味での給湯器に加え、風呂沸かし機能や温水セントラルヒーティング機能なども付いています。

給湯器の仕組みは?

給湯器は全部で6種類のタイプに分かれます。先ず暖房機能がないタイプと暖房機能があるタイプに分かれ、その中でさらに細かく分かれていますので、詳しく説明していきます。

暖房機能がないタイプには、「ガス風呂給湯器」「ガス給湯器」「ガス風呂釜」の3つに分かれます。そして暖房機能があるタイプは、「ガス風呂給湯暖房用熱源機」「ガス給湯暖房用熱源機」「ガス暖房専用熱源機」の3つに分かれます。

ここからは6つのタイプを詳しく説明していきます。先ずは「ガス風呂給湯器」に付いてです。こちらは1台でキッチンやシャワーなどの給湯とお風呂沸かしの機能を備えたタイプになります。

「ガス給湯器」は給湯専用のタイプになります。1台でシャワー、洗面所、キッチンのほか、浴槽にも給湯ができます。自動的にお湯がストップした後は給湯栓を閉じてお湯はりは終了します。

「ガス風呂釜」は浴槽に水をはり、それを沸かすタイプになります。お湯が冷めた時は追い炊きができ、前日の残り湯を沸かしなおすことも可能です。

次に紹介するのは、「ガス風呂給湯暖房用熱源機」になります。こちらはポンプでお湯を循環させてお湯はりと追い炊きができます。床暖房などのプランと合わせれば、お風呂も快適です。

「ガス給湯暖房用熱源機」とは床暖房、浴室暖房乾燥機などへの接続はもちろん、お風呂は「音声ナビ」機能が付いています。最後は、「ガス暖房専用熱源機」になります。これは床暖房などの機器に暖房温水を供給するタイプになります。現在使用中の熱源機や風呂給湯器はそのままで大丈夫です。

給湯器の故障の症状とは?

給湯器はどうして故障してしまうのでしょうか?テレビやパソコンに詳しい人は世の中には沢山います。もしパソコンが故障しても詳しい人に気軽に聞けますが、給湯器に詳しい人は少ないかと思います。そこで、ここでは給湯器の故障症状、原因について説明していきます。もし実際に故障した時も、その原因を知っていれば修理対応になるのか、自分で対応できるのかを判断することができますので是非参考にしてください。

給湯器の故障症状:給湯器からの水漏れ

給湯器の故障症状で多いのが、給湯器からの水漏れになります。給湯器の内部には、お湯と水が通る配管があります。そして外部にも給水と給湯器用の配管が伸びている仕組みになっています。もし内部の配管から水漏れが起こると、漏電を引き起こす可能性があるので大変危険です。必ず専門業者に修理の依頼をして下さい。

また外部の配管から水漏れが起こっていても修理が必要になります。費用がもったいないから、ちゃんと機能しているからといった理由で放っておくと大変危険ですから絶対にやめましょう。もし給湯器が不完全燃焼を起こしていた場合は、一酸化炭素が発生する場合もあります。

次にこれらの水漏れの原因をいくつか紹介していきます。先ず最初に考えられることは、給湯器の劣化による水漏れになります。給湯器は毎日のように使用します。7〜10年で内部の部品が劣化してしまい水漏れを起こす可能性が高まります。特にゴム製品でもあるパッキンなどは破損しやすく、水漏れの原因を作ります。

もし新しく交換したばかりの給湯器や新築した家に引っ越したばかりの給湯器が故障した場合は、施工時の整備不良が原因として考えられます。または給湯器自体が最初から壊れていたのかもしれません。直ぐに施工会社に電話をして新しい物に取り替えてもらいましょう。全額無料で修理もしくは交換してくれるでしょう。

旅行や転勤などで長期間使用していなかった場合、給湯器が故障するリスクが高まります。もし久しぶりに使用する場合は、先ずはお湯を出してみて下さい。もし内部の圧が高まっていた場合は危険ですので、水抜き栓から水を排出して減圧をする必要があります。また寒い地域にお住いの場合は、内部の水が凍結して部品が破損してる恐れがあります。その場合は専門の業者にみてもらう必要があります。

もし8年以上使用している給湯器であれば、水漏れした場合は修理をすることをおすすめします。修理代を節約するために、自分で修理するのは危険ですので、注意してください。

給湯器の故障症状:お湯が出てこなくなってしまった

給湯器のお湯が出ない時、故障の症状や原因として考えられることはいくつかありますので、紹介していきます。先ず最初に考えられる原因は、給湯器の電源が入っていない、止水栓が閉じたままになっていることです。先ずはこの2つをチェックしてみてください。そして次に考えられる原因は、気温が氷点下になってしまい給湯器が凍結してしまったことです。

これは寒冷地ではよくある症状です。本体に供給する配管や本体の中にある水が凍結してしまい、水が出なくなってしまいます。凍った水が配管やタンク内を傷つけたり変形させてしまう恐れがありますので、慌てて電源を付けると状況が悪化してしまうことがありますので注意が必要です。

そして最後に考えられる症状と原因は、給湯器本体の不具合や経年劣化によるものです。給湯器本体が劣化してしまうと、お湯がきちんと沸かなくなります。また故障している場合は、エラーが表示されますので、取扱説明書を見て、何が原因で故障しているかを確認してください。

給湯器の故障症状:エラーコードが出ている

もし故障してしまった時は先ずは何を確認したら良いのでしょうか?それはリモコンに点滅しているエラーコードを確認してください。このエラーコードによって給湯器の故障箇所や対策や概算の修理費用なども確認することができるのです。
 

では、メーカーごとのエラーコードを紹介していきます。先ずは「リンナイ製品のエラーコード」になります。10=出力ダウン:原因は配管のつまりになります。11=点火不良:原因は点火部品の故障などです。12=矢火、たち消え:原因は燃焼ミスになります。16=給湯温度異常:原因はサーモスタットの異常、凍結などです。29=中和器の詰まり:原因は中和器、配管の詰まりになります。

「ノーリツ製品エラーコード」は、011=60分の給湯:原因は60分間以上の給湯をしたためです。012=90分の追い炊き:原因は連続で90分以上の追い炊きをしたためです。032=浴槽排水栓:原因は浴槽の排水栓の閉め忘れです。101=吸排気配管異常:原因は配管の詰まりなどです。111=点火異常:火、燃焼部分の異常などです。161=給湯温度異常:原因はサーモスタットの異常、凍結です。

最後は「パロマ製品エラーコード」になります。101=吸気異常:原因は配管のつまりなどです。111=点火異常:点火、燃焼部品の異常などです。121=矢火、立ち消え:原因は燃焼ミスです。161=給湯温度異常:原因はサーモスタットの異常、凍結になります。252=循環水流異常:原因は浴槽の水量不足、配管の詰まりです。

給湯器が故障する前兆とは?

給湯器が故障する時は、いろいろな前兆がありますので、詳しく紹介していきます。先ずは給湯器からする異音についてです。点火時の小さな爆発音がする時があります。これは給湯器が不完全燃焼を起こしている可能性がありますので、注意が必要です。直ぐに使用を停止して、メーカへの点検を依頼してください。

異音についてもう一つ挙げられるのは、ピーという笛のような音がする時です。これはファンモーターの故障が考えられますので、修理するか部品交換が必要になる可能性が高いです。

もし給湯器から異臭がする場合は故障の可能性が非常に高いです。例えば酸っぱい臭いがした時は、故障が考えられますので直ぐに使用を停止してメーカーへの点検を依頼してください。そしてガス臭い時も注意が必要です。ガスが漏れていることもありますので、点検依頼をしてください。

異音、異臭以外で注意したいことは、試用期間が8年以上経った物に関しては、経年劣化によるトラブルがいつ起きてもおかしくありません。少しでもいつもと違う?変だな?と感じた時は、メーカーへ問い合わせてください。不具合があるのに使い続けていると、本来なら修理するだけで済んでいたかもしれない給湯器でも完全に壊れてしまうこともあります。ですから早めの対応が必要です。

また給湯器は、自分で故障を確認したり修理するのは構造上大変危険です。修理費の節約のために!と自分で修理するのではなくて、プロの業者に任せた方が、長く使い続けることができますので、結果お得になります。

一軒家の場合の対処法

一軒家で給湯器が壊れてしまった場合は、エラーコードの確認をして、メーカーに問い合わせてください。無料点検で済む場合もありますし、簡単な修理で治る場合もあります。賃貸と違って戸建の持ち家だった場合、自腹での修理が必要になるため見て見ぬふりをする方もいます。でも給湯器は毎日使う物です。少しの出費を削ったせいで、完全に故障してしまうケースも多いので、エラーコードの確認を常にしてください。

賃貸の場合の対処法

持ち家で給湯器が壊れた時は、メーカーに問い合わせるのが一般的ですが、賃貸物件に関しては違いますので、詳しく紹介していきます。

賃貸物件に住んでいて、もし給湯器が故障した場合はどのように対処すれば良いのでしょうか?今直ぐに使いたい場合、どうしても焦ってメーカーに問い合わせて修理を依頼してしまう方もいるかと思いますが、それはやめた方が良いです。先ずは、大家さんか管理会社に連絡をしてください。

もし賃貸契約を結んでいる大家さん、管理会社の連絡先が分からない場合は、入居の時に賃貸を紹介してもらった不動産会社に問い合わせてみるのも良いでしょう。

では、どうして賃貸契約をしている大家さんや管理会社に連絡をしなくてはいけないのでしょうか?それは、給湯器の持ち主は大家さんになるからです。賃貸契約をしている部屋だけではなく、そこに備え付けられているエアコン、室外機、トイレの便器、棚、ガス台、これら全てが大家さんの所有物であり、賃貸契約していたとしてもそれは一時的に借りているだけなのです。

ですからこれらの物が故障したり、破損した場合は賃貸契約を結んでいる大家さんの負担で修理をします。もし賃貸契約者が故意に破損した場合は、その人の負担となりますが基本的には大家さん負担で修理代は支払われるのです。

もし故障した時に気をつけたいことは、給湯器がどのような症状で故障しているかを賃貸契約を結んでいる大家さんの為に詳しくメモをしておくことです。例えば「水漏れがしている」「朝は使用できたが、18時にシャワーをしたらお湯が出ない」「エラーコードが出ている」「異臭がする」など出来るだけ症状を詳しくメモしてください。

次に大切なことは、給湯器のメーカー名、型番、製造年月日ををメモしておくことです。事前に型番や製造年月日が分かれば、メーカや修理してくれるプロの業者が必要な部品を準備しておくことができます。また過去に起った不具合や修理依頼などの履歴も確認できる為、迅速な対応が期待できます。

以上の情報をまとめたら、大家さんか管理会社へと連絡をしてください。その後大家さん、もしくは管理会社がいつも修理をお願いしている業者へ依頼します。そしてその業者は修理費や点検費用は入居者ではなく、大家さんもしくは管理会社へ請求します。ですから入居者が勝手に業者へ連絡して、後から修理費を大家さんに請求するのは、あまりおすすめできません。

もし入居者が勝手に給湯器を新しい物に交換したとします。これは賃貸契約書に記載されている原状回復をして退去する項に反しています。もしかしたら退去時に同じメーカーの物に戻すように請求される可能性がありますので、気をつけてください。このようなトラブルを回避する為にも、勝手に業者へ修理依頼をするのではなくて、先ずは大家さんか管理会社に連絡をするようにしてください。

給湯器の故障は業者にお願いしよう!

給湯器の種類から仕組み、故障時のエラーアラームの見方などを詳しく紹介してきました。そして給湯器が万が一故障してしまった場合は、自分で修理をするのではなくて、メーカーに問い合わせをするか、専門業者へ修理を依頼してください。

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