ラーメン二郎関内店は味も量もちょうどいい?人気メニューや頼み方は?

ラーメン二郎は関東を中心に、全国に展開している有名店です。けれどもチェーン店ではありません。ラーメン二郎の看板を掲げてはいますが、それぞれノレン分けされた独立店です。そんなラーメン二郎のなかで、横浜は関内にあるラーメン二郎関内店は、異色の人気を誇っています。また、ラーメン二郎といえば、ラーメンの頼み方などに独特のルールがあります。ラーメン二郎関内店での、人気メニューやその頼み方などを紹介します。そのラーメンの味や量についても併せて紹介します。

ラーメン二郎関内店は味も量もちょうどいい?人気メニューや頼み方は?のイメージ

目次

  1. 1ラーメン二郎関内店について調査!
  2. 2ラーメン二郎関内店はどんなお店?
  3. 3ラーメン二郎関内店の人気メニューと口コミ紹介!
  4. 4ラーメン二郎の関内店は程よい味と量に定評あり!

ラーメン二郎関内店について調査!

「ラーメン二郎」の看板を掲げている店は、2017年5月現在で全国に約40店舗ほどあります。ラーメン二郎として開店したけれども、店名の変更や閉店した支店は15店舗になります。そんな数あるラーメン二郎の店舗のなかで、ラーメン二郎関内店は抜群の人気を誇っています。関内店も、ラーメン二郎の直系店の一つですが、味の良いことが有名で、平日でも長い行列ができるのがふつうです。

ラーメン二郎関内店の人気の秘密はどこにあるのか?ラーメン二郎関内店の麺やスープなどをはじめ、メニューや量と頼み方、関内店ならではのルール、アクセスや営業時間までをふくめて調べあげたうえで、詳しく紹介していきます。また、ラーメン二郎関内店は口コミを分析してみると、接客態度が好評であることもわかりました。これは、ラーメン二郎の全店舗がそうとばかり言いきれないことからも、貴重なポイントだと思います。

ラーメン二郎関内店はどんなお店?

ラーメン二郎の特徴

ラーメン二郎は、1968年に山田巧美によって創業されました。移転を経て、現在は慶応大学三田キャンパスの西南で、「ラーメン二郎三田本店」として営業しています。2003年に「ラーメン二郎」の名称は、商標登録されました。全国に「ラーメン二郎」を名乗る店は、現在40店舗ほどありますが、これらはすべて暖簾分けされた、独立の開業店であるため、いわゆるチェーン店とは性格が異なります。

「ラーメン二郎」がラーメン二郎としてあるための、アイデンティティはいろいろあります。看板は黄色地に黒文字で店名を書き、カウンターは赤色となっています。前払いの食券(プラスチック製または紙製)制であることも特徴の一つです。ラーメン二郎の麺は、日清製粉のオーションを使用した、自家製手打麺がほとんどの店で採用されています。麺の仕上がりは基本的に太麺ですが、縮れ麺か平打ち麺かは店舗ごとで異なります。

ラーメン二郎のスープは、豚肉と豚骨にキャベツの芯やニンニクなどを煮込んで作られていて、脂肪分の多いスープとなっています。ラーメン二郎で使用する醤油は、仕入れ先の変更はあるものの、創業以来一貫して「ラーメン二郎専用醤油」を使用しています。ラーメンの麺の上には、野菜(ほとんどの店がモヤシとキャベツ)と、ぶた(ラーメン二郎では叉焼とは言わない)が載せられます。頼み方や量の多さに独特のものがあります。

ラーメン二郎では、普通ラーメンのことを「少」、大盛りラーメンのことを「大」と呼んでいます。「中」や「並」というメニューはありません。ただし、「少」は他のラーメン店の普通盛りかそれ以上のボリュームがあります。また、メニューに関して三田本店以外では、味噌味や塩味あるいはつけ麺や汁なしなど、各店舗ごとに異なるメニューが用意されています。トッピングについても、各店舗ごとにさまざまな特色があるようです。

ラーメン二郎については、店側からの「ニンニク入れますか?」との問いかけに、巷間では呪文のような応答をしなけれなならないようなことが囁かれていますが、ふつうの日本語でふつうに応える頼み方で問題はありません。多くの店の側も、けっして呪文のような応答を望んでいるわけではないようです。高級な鮨店のカウンター席で、「ガリ」や「ネタ」「シャリ」「アガリ」などと言って、得意になっている類ではないでしょうか。

また、ラーメン二郎三田本店の社訓にはこうあります。1.清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は、釣り、ゴルフ、写経。2.世のため人のため社会のため。3.Love&Peace&Togetherness。4.ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気。5.味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、社会の乱れは国の乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ。6.ニンニク入れますか?。

このユーモアあふれる社訓をみても、創業者の人柄や考え方が想像できます。慶応の学生たちを惹きつけ、多くの客をも魅了してきた二郎ラーメンなるものの秘訣を、そこにみることができます。ラーメン次郎の目に見える象徴が黄色地に黒文字の看板だとしたら、ラーメン二郎三田本店の社訓は、ラーメン二郎の心の象徴といえるでしょう。

ラーメン二郎とは?

ラーメン二郎が単なるチェーン店ではないことを物語っているのが、ラーメン二郎の各店ごとの相違です。と言ってもまったく異なっているわけではなく、「ラーメン二郎」という看板をはじめ、そこには同じ血が当然流れています。そのあたりをみるためにも、ラーメン二郎関内店以外の店をいくつか紹介してみます。

ラーメン二郎関内店を語るためにも、三田の本店をヌキにするわけにはまいりません。なんといっても、ラーメン二郎の総帥です。ラーメン二郎三田本店は、慶応大学三田キャンパスの西南に位置しています。都営地下鉄「三田駅」より徒歩8分です。営業時間は、昼8:30~15:00で、夜17:00~20:00です。ラーメン次郎の創業店になり、創業者であるオヤジさんが今も店を切り盛りしています。

本店のメニューは、基本的にラーメンのみです。600円の「ラーメン」があって、「ぶたラーメン」「ぶたダブルラーメン」「大ラーメン」とかありますが、それは麺やぶた(チャーシュー)の量が増えるだけです。昼の部はオヤジさんと助手が、夜の部は息子さんと助手が、店を切り盛りしています。麺は平打ちの極太麺で、製麺する助手によって、仕上がり具合が異なるようです。ぶたも仕上がりにムラがあるのは同じ理由になります。

麺もぶたもずいぶんとブレがある本店ですが、これも愛嬌のうちと思えば、時には極上のラーメン次郎を味わうことができます。頼み方は、券売機で「ラーメン」もしくは「ぶたラーメン」を購入し、着席してラーメンが提供される直前に、例の「ニンニク入れますか?」と聞かれます。これは、ヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ(いずれもサービス)などの好みを訊いているわけで、それぞれの好みの量を日本語で伝えればよいだけです。

ましてや、オヤジさんのいる時に「ヤサイマシマシカラカラニンニク」などと、呪文を唱えて逆にムシされるミジメな思いだけは避けてください。いま、ラーメン二郎三田本店は、老舗の渋い味が出てきて、ラーメン二郎初体験なら、この本店が最適かもしれません。なお、女性の方は、特にニンニクやラーメンの量に関して敏感ですから、麺を「半分にしてください」などと言えば、頼み方として十分に通じますからご安心ください。

杜の都まで飛びまして、ラーメン二郎仙台店です。地下鉄南北線「広瀬通駅」で下車、「西5出口」を出たなりの方向へ10分歩くと右手に仙台店が見えます。メニューは三田本店とほぼ同じで、「少ラーメン」が690円です。あとのメニューは麺とぶたが増量になるだけです。仙台店独自と言えば、夏季昼食限定でつけ麺があります。トッピングは「生卵」「キムチ」「生姜」「麺増し」が、各50円で、生姜と麺増しは現金支払いです。

営業時間は、昼が11:30~14:30で、夜が17:00~21:00です。日曜は11:30~19:30の、通し営業になります。ラーメン二郎仙台店の頼み方は、食券を購入してから列に並ぶのが、ローカルルールになっています。店内は16席のカウンターです。1ロットで8人ですから、2ロット分のキャパになります。麺は、ラーメン二郎系としては、やや細めの太麺ですが、コシやモチモチ感はラーメン二郎系のものです。

スープはきちんと乳化しているが、味はサッパリとしています。ヤサイを少し茹ですぎているのとは反対に、ぶたは大ぶりで、歯ごたえ食べごたえがあります。好みにもよりますが、温かいラーメンの場合は麺をカタメでコールしたほうが合っているようです。

仙台の次は栃木で、ラーメン二郎栃木街道店になります。ラーメン二郎にとっては、初の地方出店がここ栃木街道店です。東武宇都宮線「壬生駅」から912m、歩いて12分です。やはり、この栃木街道店は場所柄から駐車場もあって、車で行くのが正解のようです。壬生ICから車で16分です。営業時間は、月~金の昼が11:30~14:45で、夜が18:00~21:00になります。土曜が昼のみ11:30~15:30です。定休日は日曜になります。

ラーメン二郎栃木街道店の頼み方は、カウンター席が12席のテーブル席が1卓4名です。カウンター席に空きがなければ、丸イスで待機。丸イスも空いてなければ店外に並びます。食券を購入するタイミングは、丸イスに空きができて入店した際に行います。丸イスに座っている間に麺量の打診がきます。メニューは「ラーメン」が700円で、麺やぶたが増量になるメニューがいくつかあります。

150円でつけ麺(夏季)タイプに、100円でTARO(冬季)タイプにできます。カツオくんが150円、うずら5ケが100円、ショウガが50円です。那須御養卵が50円、鰹ぶしが50円、岩下のピリ辛らっきょが100円で、これは現金支払いとなります。麺は、ラーメン二郎の直系店らしくツルツル、プリプリの平打ち麺です。茹で具合も丁度良く、スープもわずかに乳化された醤油味で、豚の出汁もしっかり出ていました。

ぶたも味のしみたバラ肉と腕肉が、バランスよく盛り付けられていました。脂を抑え気味の多摩系スープとヤサイとぶたとが、量もうまくからみ合っていてラーメン二郎に恥じない味です。

都内にもどって、ラーメン二郎新宿小滝橋通り店です。都営地下鉄大江戸線「新宿西口駅」D5出口より歩いて2分です。営業時間は、月~土が11:00~25:00で、日、祝日が11:00~22:00になっています。この新宿小滝橋通り店は、カウンター席12にテーブル席が2卓にあります。場所柄、客層は学生、水商売、家族連れなどと雑多です。ビールを置いているのも、ラーメン二郎としては異色でしょう。

メニューは「小ラーメン」が750円、「小つけ麺」が850円です。あとは、それぞれラーメンやつけ麺の増量パターンがいくつかあります。「味付煮玉子」「自家製めんま」「韓国のり」が、各100円です。トッピングは、ヤサイ、醤油、背あぶら、ニンニクで、つけ麺の場合は以上の他、にぼし&かつお、辛味噌、マー油もトッピングできます。学生割引ラーメンは600円で、大盛りが無料になります。

小橋通り店でのコールのタイミングなどの頼み方は、券売機で食券を買い、着席して食券を渡すと同時に「ニンニク入れますか」と聞かれます。麺は、中太の平打ち麺でやや柔らかめに茹で上げられている。ぶたは、意識的かどうか不明だが、煮上がりがバラバラである。この小橋通り店で気になるのは、口コミ評価のバラツキも半端ではありません。特に非乳化タイプのスープに対する評価が、相反したものが多くみられます。

ラーメン二郎ですから、量には問題ありませんが、麺の頼み方はカタメをコールしたほうが良いかもしれません。

ラーメン二郎関内店は味が良いことで有名

人気のラーメン二郎のなかでも、横浜関内店は評判の味で連日にぎわっています。順番待ちの列の長さもハンパではありません。ラーメン二郎関内店は、横浜地下鉄「伊勢佐木長者駅」から歩いて3分です。営業時間は、昼が11:00~14:30で、夜が18:00~22:00です。ただし、麺がなくなり次第終了となります。定休日は水曜です。キャパは、カウンター席が11あるのみです。
 

ラーメン二郎関内店で人気の麺と言えば、「汁なし」です。この汁なしが、関内店を有名にしたといっても過言ではありません。汁なしの麺は、油そばのようにのど越しは最高です。関内店の特徴である甘塩っぱいタレをからめて食べれば、口中に出汁の利いた旨味が拡がります。また、粉チーズのトッピングもあって、汁なし麺を粉チーズと卵黄を和えながら食べれば、上質のカルボナーラを満喫できます。

けれども、ラーメン二郎関内店の麺は、汁なしばかりが美味しいわけではありません。「小ラーメン」も、ラーメン二郎の看板に恥じない味を十分に出しています。ただ、麺もぶたも、味は申し分ないのですが、麺がいくらか少なすぎる、という口コミと、ちょうどよい、という口コミが相半ばしています。@状のぶたの厚みと仕上がりの硬さにも、いくらかブレがあるようなことが、玉に瑕となっています。

ラーメン二郎関内店のメニュー紹介

ラーメン二郎関内店のメニューは、「小ラーメン(ぶた2枚)」が740円、「小ぶた(ぶた5枚)」が840円、「小ぶたダブル(ぶた8枚)」が940円、「大ラーメン(ぶた2枚)」790円、「大ぶた(ぶた5枚)」890円、「大ぶたダブル(ぶた8枚)」が、990円です。汁なしは+80円になります。味つけ玉子80円、ニラキムチ80円、粉チーズ100円、ネギ100円です。生卵50円は、現金支払いになります。
 

トッピングは、他のラーメン二郎と同様であるが、裏トッピングとして紅ショウガ(ベニ)があったり、ゲリラトッピングなるものも登場することもあります。白コショー、唐辛子、酢が卓上に常備されてます。注意しておかなければならないのは、「ぶたダブル」と「ネギ」は好評のために早くに売る切れる可能性が大であることです。それを目指すのならば、早めの時間帯に行くことをおすすめします。

注文の仕方は?

何度も述べましたが、ラーメン二郎関内店は繁盛店ゆえに並んで待つてから、入店し着席しラーメンを食べるということになります。並び方やラーメンの頼み方にも、関内店でのローカルルールなるものがあります。と言って、特別むつかしいルールではなく、常識的にふるまえば問題があるようなことはありません。基本的には、関内店の店員さんが誘導してくれるので、その指示にしたがっていれば間違いはないでしょう。

ラーメン二郎関内店の場合は、常時30~50人以上が並んでいると考えてください。関内店内のカウンターに着席できるのは11人だけです。12~16番目の5人は、店の入口前で空席を待ちます。さらに、17~21番目の5人が店の前の歩道で待つことになります。そして、22番目以降の人は少し離れた位置の歩道で並びます。なぜ、離れた位置になるかと言うと、その間に居酒屋さんがあって、その店の前を塞がないようにする配慮からです。

ラーメンの頼み方は、12~16番目になると店員さんが訊いてくれます。「ラーメンの量と汁なしかどうか教えてください」と、言われたら「小ラーメン」とか「小の汁なし」などと答えればよいわけです。小ラーメンでも、量は通常の2倍はあると思ってください。麺少なめなどの頼み方も、この時にすればよいでしょう。トッピングについては、この際にはしません。店の側は、茹でるべき麺の量を把握するのが、ここでの目的です。

そして「食券を買ってお待ちください」と言われたら、関内店内にある券売機で先刻に申告したとおりの食券を買って、列にもどります。たとえば、「小の汁なし」の場合は「小ラーメン」と「汁なし」の、2枚の食券を買うことになります。この際に、店の入り口付近にある給水機で水を汲んでおくことです。水汲みは、このタイミングしかありません。順次、12~16番目に移動し、着席ができたら食券をカウンターの高台に置きます。

着席するときに気をつけたいのは、複数の仲間で訪れた場合、別々の席になることを承知しておかねばなりません。そうこうして「ニンニク入れますか?」と、訊かれます。ここで、ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメなどの有無と程度を応えればよいわけです。呪文のように唱える必要はありません。呪文を唱えたい方は、それも一つの自由です。関内店には紅ショウガも無料であります。この時に併せてコールすればよいでしょう。

緊張する頼み方も終えたら、後は着丼したラーメン食べるだけです。ここでもローカルルールというよりは、常識的なマナーを発揮してください。むつかしいことをする必要はありません。温かいラーメンは特にそうですが、時間を掛けると麺がスープを吸って余計に増量感が増し、さらに食べづらくなります。女性の人は苦手かもしれませんが、ラーメン二郎関内店ではスピード感をもって食べることを心がけましょう。

暑い夏とか寒い冬とかに、外で並んで順番を待っている人たちのことを配慮して、早く食べ終えることがマナーだと思います。これは、ラーメン二郎関内店に限ったことではありません。また、ラーメンを食べ終えたら、丼を高台の上にあげて、そこにあるフキンでカウンターを拭きます。そして、「ごちそうさま」を言って店を後にしたら、ラーメン二郎関内店の頼み方から食べ方までローカルルールは完成です。

ラーメン二郎関内のスープと麺

ラーメン二郎関内店の麺について説明します。関内店に限らず、ラーメン二郎の麺の特徴を述べておきます。以下で説明する麺が基本であって、各店はそれを少しずつアレンジしていると言えます。二郎の麺が、オーションという日清製粉の小麦粉を使用しているのは、周知の事実になります。二郎の麺のカギは、そのオーションという「精製度の低い」「強力粉」を使って、「低加水率」の「超極太麺」が作られていることにあります。

小麦粉というのは、大きく分けて1.薄力粉、2.中力粉、3.強力粉に分けられます。分類は、小麦粉の蛋白質含有量によります。薄力粉で7.0~8.5%で、強力粉になると11.5~13.5%になります。蛋白質量が多いほど、麺の弾力や延性を生む、グルテンを多く形成することになります。いわゆる、コシの強さにつながるわけです。オーションという小麦粉は、米に例えると精白米ではなく、限りなく玄米に近いものと言えそうです。

小麦粉の精製度は、「灰分値」という小麦中の含有ミネラル量によって決められます。精製度の低い小麦は灰分値が高いということになります。玄米も同様に、精白米よりミネラル成分が高くなっています。精製度の低い小麦粉の特徴としては、色が灰色が強く、風味も強くなり、価格も安くなります。これが、ラーメン二郎の香り高い麺の秘訣であり、同時にコストダウンにも貢献しているわけです。

二郎の麺の加水率をみてみます。加水率というのは麺をこねる際に小麦粉に加える水の量の割合です。高ければ、柔らかくてモチモチとした麺になり、低ければ硬くてしっかりとした麺になる傾向にあります。たとえば、うどんの加水率は50%前後、通常の中華麺の場合は35~45%で、二郎の場合は30~35%です。加水率の低い麺は、麺打ちの際にも凄い力を要することになります。自然に麺の密度も高いものになっています。

二郎の極太麺については、麺を切り出す際に麺の太さを決める番手というものがあります。一般的な基準では、極太が14番手(約2.1mm)で、以下極細が28番手(1.1mm)まで何段階もありますが、二郎の場合は、極太よりさらに下の12番手(2.5mm)~10番手(3.0mm)を使用している、超極太麺と呼ばれるサイズです。しかも、麺厚もあるために、二郎の麺は横幅も厚みもある、常識はずれの超極太麺となったわけです。

以上、述べてきたように二郎の麺は、コシが強く、香りが高く、弾力も歯ごたえも強いものができあがりました。これに合わせるスープが当然、問題となってきます。けれども、二郎のスープ作りは、拍子抜けするくらいシンプルです。豚のゲンコツ、背骨、背脂、ニンニクを煮込み、途中でぶた用の豚腕肉を加えてさらに煮込みます。豚腕肉を取り出して醤油とミリンを混ぜたタレに漬け込みます。このタレに化学調味料とスープを加えます。

通常のスープ作りは、ここに書き並べるのがイヤになるくらい、いろいろなものを投入します。そうして、複雑かつ微妙な味を完成させます。しかし、二郎のスープ作りはシンプルですが、必要にして十分な条件を備えているのです。まず、ゲンコツからは、まろやかな旨味とゼラチン質の抽出がされます。背骨からは切れの良い旨味が出ることと、原価の安さが魅力です。背脂からも、油脂分とゼラチンが抽出されます。

腕肉は、スーパーなどで小間切れ肉として売られている部分で、価格が安いうえに筋肉が多いために硬いけれども、濃い旨味があり良い出汁を取ることができて、ぶたとしてラーメンの具材にもなります。ニンニクは言わずと知れた、臭み消しです。こうしてできあがった二郎のスープですが、そこに含まれるたっぷりの脂分を美味しく食べてもらわねばなりません。そこで、二郎のスープでよく言われる「乳化」という問題が出てきます。

乳化の問題をマヨネーズに例えて説明します。マヨネーズは酢と油と卵で出来ています。油は常温状態で水や酢に溶けることはありません。それらを乳化させるのには、乳化剤なるものが必要になります。マヨネーズの場合は、酢と油を卵が乳化剤として分離を防いでいるわけです。二郎のスープに話を戻せば、二郎の旨みが溶けたスープと油脂を、ゼラチンが乳化剤となってくっつけているのです。

ただそれだけでは乳化は十分ではなく、太い棒でひたすらスープをかき回すことによって、どんどん乳化を進行させているのです。また、スープをとるのに煮込まれた腕肉は、タレに漬け込まれることによって、タレに腕肉の旨みを移すと同時に、タレの味が腕肉にしみ込み、ぶたとして美味しいラーメンの具材となるわけです。二郎のタレには化学調味料も加えられています。化学調味料とは、グルタミン酸の結晶です。

そのまま化学調味料をなめたとしても、誰一人美味しいなどとは思わないでしょう。料亭あたりで作る出汁の旨みは、昆布のグルタミン酸と鰹のイノシン酸が、かみ合ってできるものです。二郎のスープの旨みは、化学調味料のグルタミン酸と多量の豚に含まれるイノシン酸によるものです。つまり、二郎のスープはきわめて合理的な組み合わせの上に成り立つものなのです。脂肪たっぷりのスープは、美味しいだけでなく快感でもあります。

北極圏のエスキモーや原始時代の人類にとって、脂肪は生死にかかわる栄養素です。それの摂取によって、脳内にドーパミンと脳内麻薬エンドルフィンが分泌されます。このメカニズムが二郎にリピーターを増大させ、二郎中毒なるものを出現させている真因かもしれません。ラーメン二郎関内店の麺は、そんな二郎の麺の基本を受け継ぎながら、茹で上がりは硬めなのに、表面はモチモチスベスベです。

もちっとした表面とサクッと噛み切れる中心部との食感の対比が絶妙である。関内店のスープは乳化系で、ふつうの感覚からすれば、まちがいなく塩っぱいと言えます。ただ、この塩っぱさが豚の強い旨みと混ざり合うことで、病みつきになるスープが演出されています。開店から時間を経過するごとに、スープ鍋は加熱され続けますから乳化は進行します。乳化の度合いに合わせて、カラメなどのコールをするのがよいと思います。

ラーメン二郎関内店の人気メニューと口コミ紹介!

ラーメン二郎関内店の人気メニューと口コミ紹介!

ラーメン二郎関内店で人気のメニューは?と言えば、「小ラーメン汁なし」で、決まりです。汁なしといっても、丼の底に少量のタレが敷かれています。汁なしには、デフォルトで卵黄やフライドオニオン、ブラックペッパーが入っています。関内店の麺は二郎のなかでも硬めの部類に属します。コシの強い麺がツルっと口中を通過する際に、小麦やブラックペッパーの香りなどとスープの旨みが混じりあい、至福の時が訪れます。

口コミでは、この汁なしと関内店でのネギの相性が絶賛されています。白髪に切られたネギには胡麻油がからめられていて、麺と合わせたり、ぶたと合わせたりしながら食べ進めるのが、このうえない楽しみになっているようです。この汁なしの美味しさは、食べ終えて店を出てしばらくしてからも、口の中に余韻が残るほどに感動的!という口コミもありました。トッピングの粉チーズと卵黄と麺をからませれば上質のカルボナーラです。

関内店の「小ラーメン」も、遜色はありません。塩っぱいはずのスープが、どうしてこうも美味しいと感ずるのか不思議なくらいの旨いスープです。関内の硬めの麺もスープによくマッチしています。たぶん、細麺などを合わせたら、食べられない代物になるでしょう。関内の、この麺あってこのスープあり、です。少ラーメンでも口コミで好評なのが、トッピングメニューのカレー君です。頼み方は「アレ」になります。

呪文にすれば「ヤサイマシニンニクアレ」という、頼み方になるのでしょうか。途中までは、ふつうに少ラーメンを食べ進めて、小ラーメンの旨みを味わった後、カレーを溶きながら口にすると、「おっ!合うじゃないか!」という言葉が飛び出します。極太麺ならではの、カレーラーメンとなったようです。また、頼み方で留意しておきたいのは、ぶたダブルです。ネギとともに、売り切れになりやすい人気メニューだからです。

ラーメン二郎の関内店は程よい味と量に定評あり!

ラーメン二郎関内店は、麺の量が少ないという口コミもないではありませんが、圧倒的に味も量も好評でした。絶大な人気のメニュー「汁なし」はもちろん、「小ラーメン」も二郎各店のなかでも、抜けた味でした。そして、店員の接客態度がラーメンの味同様、光っていました。つまり、ラーメン二郎関内店に行列ができるのは致し方のないことかもしれません。

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