授乳中に風邪薬は飲める?赤ちゃんへの授乳についても紹介!

授乳中というのは赤ちゃんのために色々な健康を意識したいものですが、果たして風邪薬の影響というのはどうなっているでしょうか?授乳中でも風邪を引いてしまったら適切な方法で対処したいものですが、普段のときのように風邪薬を飲んで風邪に対処するという方法は適切なのでしょうか?授乳中の風邪薬の影響や風邪薬を飲んだ際の授乳、さらには適切な授乳中の風邪への対処方法まで詳しくみていきます。

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目次

  1. 1授乳中に風邪薬を飲むと赤ちゃんに影響はある?
  2. 2授乳中に風邪薬は飲めるのか解説!
  3. 3授乳中に風邪を引いた時の赤ちゃんの授乳について
  4. 4授乳中に風邪をひいた時の薬以外の対処法を知っておこう!
  5. 5授乳中の風邪薬は慎重に飲むようにしよう!

授乳中に風邪薬を飲むと赤ちゃんに影響はある?

風邪をひいたら市販の風邪薬を摂取して風邪に対処したという経験をもっている人は多いと思いますが、授乳中に風邪薬を飲んだ場合にはどうなるのでしょうか?風邪薬に関わらず経口摂取するものに妊娠中から授乳中にかけては特に気をつけたいものではありますが、風邪薬を授乳中に飲んだらどうなるか気になっている人も多いでしょう。

授乳中は免疫力が低下しやすく風邪をひきやすいとも言われていますが、だからこそ気になる授乳中の風邪薬の影響について今回は掘り下げていきます。授乳中に風邪薬を飲んでもいいのかどうかをその理由も合わせてしっかり判断した上で、授乳中に風邪をひいたらどうすべきなのかまで赤ちゃんの健康のためにもぜひチェックしてみてください。

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授乳中に風邪薬は飲めるのか解説!

最近ではさまざまなタイプの市販風邪薬というのが登場しており、これさえ飲んでおけば風邪に対処できるという強力な風邪薬も存在するものです。しかし、授乳中というのは薬であれ食べ物であれ授乳者が口にするものは注意が必要だと言われていますが、授乳中に風邪薬を飲むのはよいのかどうかを、まずはみていきましょう。

授乳中は風邪をひきやすい?

市販の風邪薬などはルルなどをはじめさまざまなものがあり、風邪薬を飲んでから症状が和らいだという経験をもっている人も少なくないかもしれません。そんな風邪薬は授乳中の使用が危険だとする見解もあるようですが、そもそも授乳中というのはいつも以上にエネルギーを使う生活が長く続くために、風邪をひきやすいと言われています。

母乳を作るということは赤ちゃんのための栄養を体内で作るということであり、これには多くのエネルギーが必要となり、そのためには適切な食事や休養というのが求められます。しかし、授乳中というのは育児の真っ只中であり、夜泣きする赤ちゃんの世話などを含めて忙しい日々が続き、なかなか休養をとれないというケースもあります。

そして適切な休養をとれないまま放っておくと、どうしても体の免疫力というのが低下してしまい、菌やウイルスなどの外的な要因に対して身体が脆弱になってしまいがちです。睡眠時間が短くなるだけでなくストレスなどの負荷がかかってしまうとより免疫力が弱くなる傾向にあり、それによって風邪をひきやすくなってしまうとされています。

このような理由から、授乳中というのはいつも以上に風邪に注意して生活全般の見直しと改善を図りたいものですが、風邪をひきにくい生活を送るということは母乳の質を高めるためにも重要なことです。風邪をひきやすい上に風邪薬を飲むのもためらわれるからこそ授乳中の風邪の対処は難しいですが、適切な方法で向き合っていきましょう。

授乳中に風邪を引いたら母乳はストップするべき?

お伝えしたように授乳中というのは免疫力が低下しがちなものであり、それによって普段よりも風邪をひきやすい状態に陥っていると言えます。そのためそもそも風邪をひきにくいような状態を作ることも重要だと言えますが、どうしても授乳中に風邪をひいてしまった場合には、授乳そのものをまずストップすべきなのかというのが気になります。

結論から言うと、授乳中にたとえ風邪をひいてしまった場合でも、すぐに授乳そのものをやめる必要はないと言えます。たとえ何らかのウイルス・菌に感染してしまい風邪の症状が出ている場合でも、そのウイルスそのものが母乳に移行するわけではないので、風邪をひいたからと言って授乳そのものをやめるという必要はないというわけなのです。

むしろ母体が風邪をひいた場合に母乳には母体で作られた抗体が加わることになるので、赤ちゃんの免疫力アップにすらつながるとされています。そのために風邪をひいたからと言って授乳を怖がってやめる必要はなく、むしろ赤ちゃんの栄養補給・健康のために母乳を与えることは重要であり、人工的なミルクよりも母乳の方が栄養豊富です。

母乳育児というのは赤ちゃんを健康的に育てるために重要であり、母乳が出て生活などに支障がない場合は1歳以上まで母乳を与えた方がよいという見解もあります。風邪をひいてしまうと赤ちゃんに授乳してよいのかどうか迷ってしまうという人もいると思いますが、風邪をひいただけでは授乳をやめるという必要性はないので、覚えておきましょう。

授乳中に風邪薬のを飲むと赤ちゃんに影響はある?

お伝えしたように風邪をひいた場合でも授乳をすぐにやめる必要はないものの、授乳中に風邪薬を飲んでしまった場合にはやはり母乳への影響について心配になる人は多いのではないでしょうか?確かに母体が摂取したものというのは母乳を形成する成分となり得るために、風邪薬を安易に飲むということは避けるべきだと考えられているようです。

しかし、風邪薬を飲んだからと言ってその成分や影響がすべて母乳に出るというわけではなく、薬によっても授乳中に安全に使用できるものと授乳中であれば使用を控えるべき薬とに分かれるようです。また、薬の成分が母乳に影響するというのはほとんどのケースに当てはまる一方で、その量はごくわずかであるのが大抵の場合のようです。

母乳に薬の成分が影響する確率というのはかなり低い上に、それを飲んだ赤ちゃんの体に何らかの影響が起こる確率というのは、さらに低くなっています。このように、風邪薬を母親が飲んだとしてもその母乳に含まれる風邪薬の成分が赤ちゃんに作用するまでには長い道のりを経るために、基本的にすぐ重篤な状態に結びつくというわけではないのです。

風邪薬と母乳の関係性についてはこの点を踏まえ、安易に母乳をやめてしまうと再度授乳し始めるのが難しくなることも考慮しておきましょう。かと言って、ルルなどの市販風邪薬を授乳中に安易に飲んでもよいのかというとそういうわけではなく、あくまで授乳中に風邪をひいて薬を飲む場合には、病院で薬を処方してもらうのが望ましいのです。

授乳中風邪をひいたら病院で薬を処方してもらおう!

授乳中に風邪薬を飲んだからといってその影響がすぐに赤ちゃんにまで移行するわけではありませんが、かといってベンザブロックやルルのようなCMなどでもよく見かける市販風邪薬を安易に飲んでよいわけでもありません。あくまで、授乳中に風邪をひいてしまったら病院で薬を処方してもらうというのが、最も望ましい対策となります。

一般的に風邪をひいたくらいでは病院に行かずに、自力で治すか市販風邪薬などを活用して風邪を治そうと努めるという場合が多いかもしれません。しかし、授乳中に限っては安易に風邪薬を飲んだり症状を放置しておいたりせずに、軽度の風邪だとしても病院に出向くのが安心です。その上で、医師に診断してもらい薬を処方してもらいましょう。

お伝えしたように母乳に対する風邪薬の影響というのは、たとえ生じるとしても微々たるものですが、その影響の質や度合いというのは薬によっても変わるものです。その中で、授乳中でも安心して飲むことができる風邪薬というものと授乳中はできれば控えたい薬というのがあり、病院であれば医師が前者を処方してくれるものです。

自己判断で市販風邪薬を使用してしまうことには一定のリスクを伴いますが、病院に赴き医師に相談した上であれば、その状況に応じた適切な薬の処方や治療などを行ってくれる確率というのが高まります。市販薬を使用した場合であっても何も問題ない場合がありますが、かと言ってリスクを知りながら安易に使用するのが怖い人も多いでしょう。

しかし、病院の医師であれば妊娠中・授乳中などの健康維持に関しても専門的な知識と経験を有しており、自分勝手に風邪に対処するよりもはるかに安全性が高い処置を施せる場合というのも多いものです。そのため、たとえ授乳中に風邪をひいてしまった場合でも、まず先に行うべき行動として、病院に出向き医師の診断を仰ぐことを実践しましょう。

授乳中に風邪ひいたら何科を受診?

授乳中に風邪をひいてしまった場合には自分勝手に市販風邪薬を使用するのではなく、病院に出向いて医師の指示通りに行動するというのはお伝えした通りです。では授乳中に風邪をひいてしまったら何科を受診すればよいのか気になっているという人は多いと思います。果たして、授乳中の風邪には何科での治療がベストだと言えるでしょうか?

通常、風邪をひいてしまった場合には内科を受診するということが多いと思いますが、授乳中に風邪をひいてしまった場合でも基本的には内科に赴けば適切な処置を施してもらえる場合も多いものです。しかし、授乳中に内科で風邪の診察・薬の処方を施してもらう場合には、しっかりと授乳中である旨を伝えることが非常に重要となります。

ほとんどの病院・内科において授乳中に飲んでもよい薬とそうではない薬というのはベーシックな知識として共有しているものであり、授乳中に関わらず受診している内科において授乳中でもOKな風邪薬を処方してもらえる可能性は高いです。中には産婦人科を検討してしまう人もいますが、あくまで風邪の症状は内科の専門だと言えるでしょう。

内科は個人の小さなクリックも多い上に、大型の病院でも適切な処置をしてもらえるところが多いので、風邪は他の病気に比べて確実かつ適切に治療してもらえる可能性も高いです。もちろん、その処方された薬ですぐに100%症状がおさまるとは言えませんが、内科で処方された薬であれば授乳中でもOKで安全性に関しては間違いないでしょう。

授乳中に市販の風邪薬を飲む場合は薬剤師に相談をしよう

授乳中に風邪をひいてしまった場合にとるべき行動としてはやはり、病院の内科に出向き医師の指示を仰ぐというのがベストだと言えます。しかし、病院の待ち時間が長いのがかえってストレスになってしまうケースや病院が遠くなかなか出向くのが億劫であるケースなどもあると思いますが、その場合に市販風邪薬を飲むなら注意が必要です。

市販の風邪薬といえばルルやベンザブロックなどが代表的なものとして知られていますが、薬によってそもそも授乳中に飲んでもOKなのかどうかということに加え、どの程度授乳中の風邪に対して効果が発揮されるかというのは異なるものです。そして、たとえ市販の風邪薬でも安全に使用できかつ効果的となるケースもないわけではないのです。

もちろん授乳中に風邪をひいてしまった場合にとる行動としてまず病院に赴くというのがベストであるのは間違いないですが、市販の風邪薬をやむなく使用しなくてはならないこともあるでしょう。そのようなときは、あくまで安全性の高い風邪薬を選びましょう。そしてそのためには、薬局などで薬剤師に授乳中に使用可かどうかを聞きましょう。

特定の薬が手元にある場合にはその薬のメーカーにメールや電話で問い合わせをして授乳中に使用してもよいかどうか聞くという手もありますが、より安全なのは単一の薬だけでなく複数の薬を取り扱っており、それぞれの安全性や効果について把握している薬剤師に聞くことです。そうすれば、市販でも安全性の高い薬を選ぶことにつながります。

市販の風邪薬の中には授乳中の使用に関して記載がなされている場合も多いですが、飲んではいけない場合にはその指示に従うのがベストですが、飲んでもよいという記載でも心配だという場合には薬剤師に尋ねるというのが安心でしょう。自分の健康のためにも子供の健康のためにも、数ある中から安心して使用できる薬のみを選びたいものです。

市販の風邪薬は授乳中は飲まないように記載されている

お伝えしたように授乳中に風邪をひいてしまった場合に市販の風邪薬を使用したいというときには薬剤師の助けを借りるというのがベストですが、手元に市販の風邪薬があるという場合にはまず、その風邪薬が授乳中に使用できるのかどうかを確認しましょう。薬によって授乳中の使用の可否、赤ちゃんへの影響というのは異なるものなのです。

市販の風邪薬によってその作用機序などは異なりますが、中には授乳中の使用を控えるように記載されているものがあります。そして、安全に使える可能性の高い市販風邪薬というのは、大抵授乳中の使用を控えるように記載があるとも言われています。逆に、このような指示がないものを安易に授乳中に使用するのは、赤ちゃんにとってもリスキーです。

また、中には市販の薬の中で授乳中に使用できない類の薬に近い作用であるものの授乳中の使用がOKとなっている薬もありますし、ドラッグストアなどで店頭販売するときには見つかりにくいものの薬局や病院などであれば手に入りやすい授乳中使用可能な薬もあります。授乳中は、赤ちゃんへの影響も考慮してやはり安全性の高いものを選びましょう。

市販の風邪薬でいつも使っているものがあるという場合でも、まずは授乳中に使用可能かどうかの記載というのをしっかり確認するようにしましょう。その記載を確認しなかったり見誤ったりして授乳中に服用してその結果赤ちゃんへ悪影響が出たとしても自己責任になってしまうので、市販薬を使うことのリスクをしっかりおさえたいものです。

市販風邪薬ルルなどは授乳中に使える?

お伝えしたように市販薬には授乳中に使用ができるかどうかの記載があるものが多いために、使用する前にしっかりと確認することが重要です。風邪薬の市販薬と言っても実にさまざまなタイプのものがあり、自分にとって効果的で気に入っている薬が決まっているケースもあると思いますが、例えば市販薬ルルなどの場合はどうでしょうか?

ルルは第一三共ヘルスケアが提供する風邪薬として多くの人が日々服用している市販薬のひとつですが、その使用上の注意点として、授乳中の服用は控えるように記載があります。それはルルに母乳に移行する可能性の高い成分が使用されているからであり、たとえ服用するとしたら服用後24時間は授乳を控えるように注意点が書いてあります。

そんなルルの妊娠中の服用というのは薬剤師や医師への相談が奨励されているようですが、ルル以外の代表的な薬の場合はどうなっているでしょうか?ルル以外で代表的な市販の風邪薬といえばベンザブロックなどが挙げられますが、こちらは授乳中の服用は避けるように記載があり、授乳中に服用できるタイプの風邪薬ではないことがわかります。

このように授乳中に服用を控えたいタイプの薬というのには特定の成分が含まれていることが多いですが、その成分の一部としてはアスピリンやジフェンヒドラミン、コデインやカフェインなどが挙げられます。このような成分が含まれていない市販薬というものもあり、その一例としてはパブロンやタイレノール、コンタックせきどめなどがあります。

もちろんこれらの薬でも赤ちゃんへの影響がゼロというわけではなく、ただ母乳に影響を与えやすいタイプの成分は含んでいないというだけであるために、あくまで服用は自己責任となることを覚えておきましょう。そして赤ちゃんへの影響が心配だという人は、やはり病院で医師に相談して適切な薬を処方してもらうのが望ましいでしょう。

漢方薬も独断では飲まないようにしよう

授乳中風邪をひいてしまった際には市販の風邪薬を使用するということも多いかもしれませんが、それ以外の対策としては漢方薬を活用するというケースも見受けられます。しかし、漢方薬を独断で飲むということもたとえ風への効果が期待できる場合であっても、授乳中には赤ちゃんへの影響も考慮すると安易には行うべきではないと言えます。

漢方薬というのは古来の中国などでも活用されていた成分が有効的なものとして含まれているものが多く、なんとなくナチュラルで安全性が高いというイメージもあるかもしれません。しかし、その安全性は授乳中のときにも当てはまるとは限らないものですし、添加物などの存在が気になる漢方薬というのも少なくないため、注意が必要です。

そのため、漢方薬であっても通常の風薬などの市販薬同様に、適切な扱い方をすることが賢明だと言えます。漢方薬だから安全だとしてたかをくくって服用してしまうと、思わぬ悪影響が赤ちゃんに及んでしまうということも考えられます。漢方薬を処方してくれる病院というのもありますが、それはあくまで医師の判断でのことなのです。

そして病院で処方されることがあるような漢方薬が実際に市販されていることもあるために市販薬であっても、安心して使えるようなイメージがありますが、あくまで漢方に関しても自己判断で服用するのは控えたいものです。本当に安全性が高いかどうかわからないような場合には、たとえ漢方でもまず医師の指示を仰ぐことが重要となります。

葛根湯は乳腺炎にも処方されている?

漢方薬の中でも特に知名度が高く服用したことのある人が多いものとしては、葛根湯が挙げられます。葛根湯はツムラやクラシエなどの大手メーカーから人気商品がリリースされており、市販薬の中でも授乳中での使用が禁止されてはいないものとして知られています。もちろんそんな葛根湯に関しても、薬剤師などの指示を仰ぐのがベストなのです。

特に授乳中でも安全に使える風邪薬・漢方薬の代表格としても知られている葛根湯ですが、実は乳腺炎への対処法としても活用されることがあるようです。乳腺炎とは母体へのストレスや睡眠不足などの生活習慣に原因がある症状であり、乳房の炎症がメインの症状となり乳房が赤く腫れるなどに加えて高熱や悪寒などの症状が加わることもあります。

葛根湯は頭痛・腹痛・発熱・感冒などとともにさまざまな炎症症状の一つとして乳腺炎にも効能・効果が期待できることが記載されており、乳腺炎への対処法として葛根湯を処方する病院などもあるようです。授乳中に乳腺炎を発症してしまうケースもあるようですが、そんなときに安全に対処したい場合は葛根湯が一つの方策となるかもしれません。

ただし、そんな葛根湯に関しても服用する上では服用量を守ることに加えて、赤ちゃんの様子をしっかりチェックしながら服用していくということが重要となります。授乳中でも服用できる薬の代表格として知られる葛根湯であっても、安全性が100%保証されているわけではないので、あくまで過剰摂取などをしないように厳重注意しましょう。

市販薬で風が治らない場合は必ず病院を受診しよう!

お伝えしたように市販薬の中でも漢方の一種である葛根湯などは授乳中に使用できるもののひとつとして知られていますが、そのような安全性の高い薬の服用であってもあくまで適切な方法で行うということが重要になります。そして市販薬で風邪が治らない場合も含めて、やはり病院を受診するということが健康のためには重要になっています。

市販の薬であっても薬剤師などに相談した上であれば授乳中の風邪に対して安全に使用できるという場合も多いものですが、その上で風邪がなかなか治らないというケースもあるかもしれません。そのような場合には、すぐにでも病院を受診するのが、風邪をできるだけ早く治すためにも赤ちゃんへの影響を最小限におさえるためにも重要です。

現段階で完璧な風邪薬というのは存在しない上に、ある程度の効果が認められている風邪薬であっても、その効果が発揮されるかどうかには個人差があるものです。そして効果の表れない薬を長く使用してしまうことには赤ちゃんへのリスクを高めるというデメリットもあるので、そのような場合にはすぐにでも医師に相談するのが先決だと言えます。

授乳中に風邪を引いた時の赤ちゃんの授乳について

授乳中に風邪をひいてしまった場合というのはできるだけすぐに病院に出向くのが最もよい対策だと言えますが、赤ちゃんへの授乳について正しく理解しておく必要があります。風邪をひいたときの赤ちゃんへの授乳に関しては、赤ちゃんの月齢や赤ちゃんの様子などもきにする必要があるでしょう。

風邪薬を飲んでも赤ちゃんに大きな影響はない

風邪をひいたときに授乳中であるとどうしても風邪薬を飲むのをためらってしまいがちなものですが、風邪薬を飲んだとしても基本的に赤ちゃんに大きな影響がすぐにあるというわけではありません。それは風邪薬の成分が母乳へと移行し、赤ちゃんの体内で影響するまでに多くの段階を経るからであり、その確率が低くなるためです。

そのため、授乳中に風邪をひいたら決して風邪薬を飲んではいけないと勘違いしている人は、まずその認識を改めてむしろ安全性の高い薬であれば飲むことで早く風邪を治す方が望ましいでしょう。風邪をひいた状態が長引いてしまうと、母乳の質が悪くなったりズルズルと体調不良が続きがちなので要注意です。

風邪薬の種類に限らず赤ちゃんの身体に具体的に影響が出るという確率は低いですが、もちろん授乳中の使用は控えるように記載がある薬を飲む必要はありません。しかし、医師から処方された安全性の高い薬などであれば、ためらわずに摂取量を守って飲みできるだけ早く風邪を治すようにしましょう。

赤ちゃんの月齢にも注意を!

風邪をひいたときに赤ちゃんに授乳を行う場合には、赤ちゃんの月齢にも注意が必要です。赤ちゃんというのは月齢が低いうちは、母乳に含まれる免疫によって風邪をひきにくいとも言われていますし、母体がかかった風邪のウイルスが母乳で赤ちゃんに移行するわけではないものです。

もちろん母乳に含まれる免疫によってすべてのウイルスから赤ちゃんを守れるわけではありませんが、母乳の力というのはかなり大きいとされています。一方で一歳を超えるような赤ちゃんであれば低月齢の赤ちゃんに比べてより外に連れて行く機会も増えるために、母体の風邪が移って風邪をひくというケースが多くなるかもしれません。

しかし、それもあくまで母乳を通しての感染ではないため、授乳を行っている場合には無理に授乳をやめる必要はありません。むしろ授乳を無理にやめるとその後母乳が出にくくなるリスクや赤ちゃんの食生活の変化で免疫力が弱まる可能性なども、しっかり頭に入れておきましょう。

風邪薬を飲むときは影響が少ない工夫をしよう

ここまでお伝えした通り授乳中であっても風邪をひいてしまった場合には風邪薬を飲んでいけないというルールがあるわけではないので、あくまで風邪薬をうまく活用してできるだけ早く風邪を治すように心がけたいものです。そして風邪薬を飲むときには、できるだけ影響が少なくなるような工夫を行いましょう。

そのためにはまず、安全性の高い薬を選ぶということが第一条件となります。薬の種類によっても赤ちゃんへの影響というのは異なるので、基本的に医師から処方してもらった薬を飲用するようにしましょう。また、風邪薬の飲み方を記載されている通りに忠実に守ることも重要です。

風邪薬は1回一錠と書かれていれば一錠を、二錠と書かれて入れば二錠を服用し、授乳中の注意点があったらそれを忠実に守りましょう。また、薬は基本的に水やお湯で飲むということも赤ちゃんへの影響を最小限にとどめるポイントです。そして、休養などもしっかりとり、できるだけ早く風邪を治してしまいましょう。

授乳後は必ず赤ちゃんの様子を観察しよう

授乳中に風邪をひいてしまってそれでも風邪薬を飲んでいるという場合には、授乳後に赤ちゃんの様子をしっかりみておくということも重要になります。授乳中でも風邪薬で赤ちゃんにすぐに悪影響があるということはごく稀ですが、それでも注意を欠かすことはできません。

授乳後に赤ちゃんが嫌がるような素振りをみせたり泣くようなことがある、または何かしらの違和感を感じたという場合にはそのことをしっかり観察しておくことが重要です。そして、何かしらの違和感を感じた場合には授乳を医師に相談するのがベストとなるでしょう。

基本的に風邪薬を飲んでいる状態でたとえ母乳を与えたとしても、その影響はすぐに赤ちゃんに及ぶというわけではないとされています。かと言って影響が出る可能性がゼロというわけでもないので、何か影響が出たときにすぐに対処できるように赤ちゃんを観察しておくことが重要となるのです。

心配なことがあるときは必ず病院を受診しよう!

授乳中に風邪をひいてしまっても、授乳中の使用が許可されている薬であれば服用することが可能ですが、授乳や薬の服用に関して何か心配なことがあるという場合には必ず病院を受診するようにしましょう。また、風邪をひいて薬をもらうために病院を訪れた際に、できるだけ心配な点を聞いておくというのも一つの手です。

授乳中に風邪薬はNGというわけではありませんが、何か悪影響が生じてからでは対応仕切れない部分というのも出てくるものです。そのために、何かわからない点がある場合や心配な点が生じたという場合には、自己判断で行動するのではなく、すぐにでも医師に相談するようにしてください。

授乳中に風邪をひいた時の薬以外の対処法を知っておこう!

お伝えしたように、授乳中というのは安易に市販の風邪薬を飲んで風邪をなおそうとするのが危険になってしまうこともあるために、風邪をひいてしまったらまずはしっかり病院を受診して医師の診断を受けたいものです。しかしそもそも授乳中というのは風邪をひきやすいために、風邪をひかないための対策というのも重要になってきます。

乾燥する場合には加湿を心がけよう!

授乳中であるかどうかに関わらず風邪というのは必ずしも薬で対処するのがベストとは限りません。完璧な風邪薬というのが存在しない上に思わぬ副作用などが生じる場合もあるからですが、風邪に対する予防としてまず行いたいのは、保湿対策です。家の空気が乾燥している場合には特に風邪をひきやすくなるので、しっかり加湿を行いましょう。

家の空気を保湿できるように加湿器を稼働させるというのもひとつの手ですが、自分自身の体に対しても水分補給などをしっかり行うことが重要となります。また、特に冬場というのは空気が乾燥しやすいものですが、エアコンやストーブなどを稼働させている場合には空気が乾燥しやすいので、合わせて加湿というのも行うようにしましょう。

空気が乾燥した状態というのは、風邪を引き起こすウイルスが空気中にとどまっている時間が長くなる上に、喉などの炎症が引き起こされやすくなるものです。そのため、空気が乾燥している状態というのは風邪予防にとって望ましいとは言えないために、まずはしっかりと加湿を行って家の中の一定の湿度を保つようにしてみてはいかがでしょうか?

休養をしっかりと取ろう!

空気の問題を解決した上でまず行いたい対策としては、休養をしっかりとることも挙げられます。風邪を予防・改善するためには栄養補給というのも非常に重要ですが、なにはともあれしっかりと睡眠をとって体を休ませるということを怠ってはいけないものです。睡眠不足は、風邪を引き起こしたり悪化させたりする元凶のひとつであると言えます。

風邪はストレスなどによっても悪化しやすいものですし、外気の寒さや栄養不足などによっても悪化しやすいものですが、たとえこれらの原因がある場合でもしっかりと睡眠をとっていれば体が本来もっている抵抗力・免疫力というのが発揮されやすくなります。そのため、休養をしっかりとることは、風邪を予防するためにもかなり重要なのです。

仕事が忙しくなかなか十分な休養がとれない状態というのは、どうしても風邪がひきやすい状態を引き起こしてしまいますが、授乳中というのは育児のためになかなか睡眠時間を確保できないという人も多いかもしれません。しかし休養をとらないことは母乳の質を悪くする上に風邪もひきやすくなるので、休養をとれる環境を整えましょう。

身体を温めるようにしよう!

授乳中に風邪を予防・改善する上で日々気を付けたいちょっとしたポイントとしては、身体を温めるようにすることが挙げられます。身体を温めるということは、かなり小さな対策かもしれませんが、この対策を行うか怠るかによって風邪になるか・風邪が悪化するかなどは変わってくるものであり、決して無視するわけにはいかない点なのです。

空気の寒さなどによって風邪は引き起こされ得るものですが、身体を温めるためにできる対策としてはあたたかいドリンクを飲んだり厚着をしたり、あるいはソファでくつろいでいるときでも毛布を活用したりなどさまざまなものが挙げられます。また、寝るときにも十分に温かい環境というのを整えることが、風邪予防の第一歩となります。

授乳中というのはカフェインは控えたい上にコーヒーはもともとホットでも身体を冷やす作用があるので授乳中のコーヒーというのは注意が必要ですが、生姜湯など温かい上に身体を温める特定の作用のある飲み物であれば、特に効率よく身体を温めることができそうです。ぜひそのような飲み物も活用して、身体を冷やさないようにしてみてください。

食事は消化の良いものを摂るようにしよう

授乳中の風邪対策としては薬に頼るのではなく食生活を改善するということも挙げられますが、できるだけ消化がよい上に栄養価が高いものを摂取するということも授乳中の風邪対策のひとつとなります。風邪をひいているときにはなかなか食欲もなく消化機能も弱っていますが、消化がよいおかゆなどであれば消化しやすいものです。

普段風邪をひいているときでも食欲が正常に戻るまでなかなか風邪の症状がおさまらず、食欲が出てきてから一気に元気になったという経験をもっている人もいると思いますが、食事からしっかりと栄養を摂取することは風邪に対抗するためには不可欠です。そして授乳中は、質のよい母乳を作るためにも栄養摂取は欠かせないのです。

授乳中に風邪をひいてしまった場合というのは母乳を作るということもあってなかなか対処するのが難しい場合も多いですが、やはり栄養を摂取しないことは望ましくありません。かといって消化に悪いものも好ましくないためにできるだけ消化がよく栄養価も高いものを選びましょう。また、日頃から栄養摂取を怠らないことも非常に重要です。

授乳中の風邪薬は慎重に飲むようにしよう!

今回は、授乳中の風邪薬の影響についてみてきました。授乳中に安易に市販風邪薬を飲んでしまうのはリスクを伴うことであり、市販風邪薬には授乳中の摂取が望ましくない旨が記載されていることも多いです。そのため、授乳中に風邪をひいてしまった場合には、まず医師の指示を仰ぎ、それに従って適切に風邪に対処していきましょう。

また、授乳中というのはそもそも風邪をひきやすいとも言われていますから、自分自身の健康はもちろん赤ちゃんの健康のためにもできるだけ風邪をひかないような予防の対策というのがいつも以上に重要になると言えるでしょう。空気や食事などさまざまな対策を行い医師の指示も受けて、ぜひ授乳中の風邪の悩みを解消していってください。

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