セルフメディケーションとは何?対象商品や制度など詳しく解説!

年間10万円以下の医薬品の購入でも医療費控除が受けられるのを知っていますか?セルフメディケーション税制の対象商品であれば、病院に通院していなくても税金が安くなる可能性があるのです。年間に12,000円以上、セルフメディケーションの対象商品を購入していれば対象となります。そんなセルフメディケーションとは何か?セルフメディケーションとはどうすれば得をできるのか?など対象商品や制度について詳しく解説をします。

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目次

  1. 1セルフメディケーションとは何か詳しく知りたい!
  2. 2セルフメディケーションについて知っておこう!
  3. 3セルフメディケーション税制について解説
  4. 4セルフメディケーション税制で対象商品について
  5. 5セルフメディケーションとは自分の体を守るセルフケア!

セルフメディケーションとは何か詳しく知りたい!

数年前から良く耳にするようになったセルフメディケーションとは何か知っていますか?セルフは自分でという意味でしから、なんとなく自分で何かする健康に関わることではないか?という程度の認識の人も少なくないことでしょう。実はセルフメディケーションとは何かを詳しく知って、意識することで皆が得をするのです。

さて、どのような得が生まれるのでしょう?人それぞれ価値観が違いますから、この段階では答えを言いかねますが、セルフメディケーションとは何かを理解すると、自然と答えがそこに見えてくると思います。では、セルフメディケーションの対象商品やレシートの見方に、医療費控除の仕方まで、詳しく解説したいと思います。

セルフメディケーションについて知っておこう!

健康な生活のためのセルフケアについて

日頃から病気にならないように、食事に気を付けたり、運動を取り入れたり、出来るだけ歩く様にしたりと言ったような、自分の健康は自分で守るという考えを基に、様々な知識や技法を習得して積極的に日常生活において、健康的な生活全般を実施することがセルフケアであり、まずは自分で健康の大切さに気付く必要があるのではないでしょうか?

また、身体的な健康だけでなく、ストレスの多い現代社会においては、自分のストレスへの気付きも大事なポイントと言えます。まずはストレスに気付き自発的に、医師や薬剤師など医療従事者が執筆した書籍や、文章を読むことで基礎知識を学びましょう。基礎知識がなければ自身のストレスに気付くことが、出来にくくなります。

例えば、酷く疲れている、身体がだるい、気がはりつめている、落ち着かない、不安、憂鬱、気分が晴れない、何をするのも億劫などの症状がないでしょうか?ただの疲れや、寝れば治るなどと安易にやり過ごしていると、知らない間にストレスはどんどんと蓄積され、やがては様々な症状を引き起こします。

ストレスに対しての耐性は、人によって違いますので、何をストレスと感じているかも人によって様々です。職場問題・経済的問題・家庭問題などの社会的要因と、科学的・物理的・生物学的要因があります。ストレス要因からストレスを受け、心理面・行動面・身体面などストレス反応も様々です。ですから、なかなか気づきにくいのがストレスなのです。

セルフメディケーションとは?

セルフメディケーションとは、セルフケアから一歩上の段階にあるのが、セルフメディケーションと言えるでしょう。日頃から自分の身体の事を気づかうことで、知識も増えれば不調に気付くことが出来るようになります。風邪は万病のもとと言うように、どんな小さな不調でも早めに対処をすれば軽くてすみます。セルフメディケーションとは、そういったことなのです。

しかし、何も対処せず時間が経過すると大変重篤な状態になり得る病気もあります。また現代の社会においてのセルフメディケーションとは、情報が多く手に入る時代ですから、その分間違った情報も沢山出回っています。自分で正しい情報かどうかを見極めるには、専門家の意見を聞くのが一番の近道です。

健康維持や疾患のサインを見逃さないようにするには、医療関係者に相談するのが速いのです。そんな中でも私たちの一番身近に居る医療の専門家は薬剤師です。セルフメディケーションで、薬を選ぶ時にも薬局には必ず薬剤師が居ます。自分の体調や体質、症状に合った薬を適切に購入するには、薬のプロである薬剤師にアドバイスをしてもらうことをおすすめします。

この様にセルフメディケーションとは、自分だけでケアしなければならないのではありません。逆にセルフメディケーションとは、他に飲んでいる薬との悪影響がないかや、副作用を防ぐ為にも、薬剤師の意見を求める方が安全なのです。近くの薬局にかかりつけの薬剤師を決めておくと、色々な意味で沢山のメリットがあります。

こちらがセルフメディケーションとは何かをしっかりと理解し、健康に対しての意識が高ければ、薬剤師も必ず親身に薬の特徴や詳細を説明してくれます。また、他の医療機関から投薬を受けている場合でも、お薬手帳を持っていれば薬の重複や飲み合わせの悪い薬を知らずに飲むこともありません。またサプリメントや健康食品の相談もできるでしょう。

また薬歴や体質など自分の健康に関する情報を管理してもらうことができ、適切な健康管理のアドバイスを受けられます。

セルフメディケーションに期待される効果

セルフメディケーションとは、軽度な身体の不調は自分で手当てすることと、定義の中にありますが、その為には積極的に知識を得ることが必要となってきますので、医療や医薬品について正しい知識を身につけられる効果が期待できます。そのことにより、自分である程度の健康管理も出来るようになりまし、税金が安くなる可能性もあります。

また軽度な疾病であれば、医療機関を受診する時間と費用をかける必要がありません。更には保険医療費も抑えることが可能となります。またセルフメディケーションとは、自分の健康管理に意識が高くなりますから、風邪などの症状にも早く気付くことが出来ます。頭痛薬や解熱剤、鼻水に効く薬や喉の痛みや炎症を抑える薬などを、早く飲んで対処できます。

身体に症状がある辛い時に病院で長時間待つ必要もありません。私たち一人一人がセルフメディケーションを行うことで、重症の患者さんがより早く診察を受けることが出来ますし、医師の負担も少なくなり、国の財政の負担も軽減できます。セルフメディケーションとは、全ての人にとって良い結果が現れる良い取り組みではないでしょうか?

セルフメディケーションを上手に行うポイントは?

セルフメディケーションとは、自分の身体の状態を知っておくことが重要なポイントとなるでしょう。健康診断の結果に対して、問題点があれば必ず再検査を行ったり、医師に相談し生活習慣を見直したりする必要があるでしょう。また、毎日自宅で出来る体調管理として、体重と体脂肪の測定、血圧計で血圧や脈拍を測定することも、健康管理の一つです。

それからセルフメディケーションとはの項目で説明した通り、かかりつけの薬剤師を持つことも大変有効なセルフメディケーションとなります。

セルフメディケーションを行う上での注意点

セルフメディケーションとは、軽度な不調は自分で手当てをすることとありますが、わからない時は、絶対に自己判断をしないでください。薬は間違った使い方をすると、副作用や危険な飲み合わせのものもあります。薬剤師などの専門家からの正しい情報により、正しい知識を習得することが重要です。また、OTC医薬品とサプリメントを混同しないよう注意が必要です。

サプリメントとは医薬品とは違い、病気の治療を目的としたものではないので、サプリメントで不調を治そうとするのは止めましょう。病気は薬剤師やかかりつけの医師に必ず相談し、正しい対処をすることです。それからTOC医薬品の用法や容量は必ず守りましょう。間違った使用方法は、逆に症状を悪化させてしまう可能性もあります。

セルフメディケーション税制について解説

セルフメディケーション税制とは?

セルフメディケーション税制とは、特定の日薬品購入に対して医療費控除の特例として控除が受けらるようになったもので、2017年1月1日から始まりました。健康診断などを、きちんと受けている人が、軽度な自身の不調を市販薬などを用いて自分で手当てをすることで、自身の生活の質の改善や、国の財政を圧迫している医療費を適正化することに繋がります。

セルフメディケーションが対象になる世帯

セルフメディケーションの対象となる世帯は、意識的に健康管理に取り組んでいる人が対象で、セルフメディケーション税制を利用するには次の3つの条件が必要です。まず住民税や所得税を納めている世帯であること、それから病気の予防への取組として一定の取組を行っている必要があります。

この一定の取組とは、健康保険組合や市区町村国保等が実施している健康審査(人間ドッグや各種検診など)や、健康増進事業として市区町村が行っている健康診査(生活保護受給者等を対象とする健康診査)や、インフルエンザの予防接種などの予防接種の定期摂取、また勤務先で行われている事業主検診、健康増進事業として市区町村が行っているがん検診などです。

また、1月から12月の1年間で、セルフメディケーションの対象となるOTC医薬品の購入額が12,000円を超えていることです。これらの条件で、家族一人一人の購入費用を別々にするのではなく、申告する人と扶養している家族全員の購入費用を合計して12,000円以上になれば、対象となります。

世界保健機構(WHO)はセルフメディケーションについて、次の様に定義しています。自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自ら手当てをすることです。軽度な症状の不調は、薬に対しての知識を覚えてセルフメディケーションの対象となる医薬品を上手に活用することや、生活習慣に気を付けることは、現代の超高齢化社会では求められています。

セルフメディケーション税制は医療費控除と併用はできない

医療費控除とは、1月から12月の1年間に医療費が10万円を超えた時に、10万円を超えた金額が医療費控除の対象となり、確定申告の際に医療費控除の申請をすれば所得税の一部が戻たり、翌年の住民税が減額されたりする仕組みのことを言います。医療費控除で言うところの医療費とは、医療機関での診療費の他に、セルフメディケーション対象の医薬品も含まれます。

生計が同じであれば扶養家族の医療費も加えて計算できます。つまりセルフメディケーション税制は医療費控除制度の特例であり、セルフメディケーションで購入した医薬品と、医療費控除を別々で申告するものではなく、医療費控除があればセルフメディケーション対象の医薬品は、医療費控除の申告に加算して請求するものです。

つまりセルフメディケーション税制の制度は医療費控除の一部であり、セルフメディケーション税制によって所得控除を受けるか、従来の医療費控除で所得控除を受けるかは、申告者が選びます。

セルフメディケーション税制の確定申告の方法

セルフメディケーション税制の適用を受けるための確定申告は、セルフメディケーション税制の対象となる医薬品などを計算した確定申告書と、セルフメディケーション税制の明細書、一定の取組を行ったことを証明できる書類の提出が必要となります。申告すると所得税の一部が減額されたり、翌年の住民税が軽減されます。

またセルフメディケーション税制の対象となる医薬品には鎮痛剤やかぜ薬、胃腸内服液や点鼻薬、点眼薬、水虫薬、軟膏に解熱剤など私たちに身近な薬が沢山ありますので、必ず領収証を取っておく習慣をつけましょう。家族が多いほど自分たちが気付かないうちに、年間12,000円以上の薬を購入している可能性があります。

確定申告に必要な書類等を揃えよう

セルフメディケーション税制の方法は、セルフメディケーション税制の適用に関する内容を記入した確定申告書を所轄の税務署長に提出しなければいけません。まず、セルフメディケーション税制の明細書の様式がありますので、パソコンでダウンロードして、健康に対して行った取組内容を証明できる書類を裏面に添付が必要です。

また証明する書類の発行者名をを記入する欄と、取組内容を健康診査・予防接種・定期健康診断・特定健康診査・がん検診・その他から選んでチェックを入れます。それから特定一般用医薬品等購入費の明細の欄に、薬局などの支払先の名称・医薬品の名称・支払った金額・支払った金額のうち生命保険や社会保険などで補填される金額をそれぞれ記入します。

薬局などの支払先名称の欄は、医薬品を買った薬局などの名称を記入し、複数の領収書がある時には、購入先ごとにまとめて書くことが可能です。医薬品の名称の欄は、買った医薬品の名前を書きます。複数の医薬品があれば全部並べて書いてください。支払った金額の欄は、購入金額を記入しますが、複数の医薬品がある時には、購入先ごとに合計金額を書きます。

生命保険や社会保険などで補填される金額の欄には、損害保険契約、生命保険契約または、健康保険法の規定などに基づいて受け取った給付金や保険金があれば、その金額を書きます。取組を行ったことを証明する書類については、取組を行った年や、取組に関わる診察を行った医療機関の名称か医師の氏名や、事業者または市区町村の名称などの記載がある必要があります。

定期予防接種やインフルエンザの予防接種は、領収証か予防接種済証が必要です。市区町村のがん検診は領収証か結果通知書が必要です。職場で健康診断を受けた場合は定期健康診断という名称か、勤務先の名称が記載された結果通知表が必要です。特定健康診査を受けた場合は、特定健康診査という名称か、保険者名の記載された結果通知表が必要です。

がん検診や人間ドックなどの各種検診を受けた場合は、勤務先名称か保険者名の記載された領収証か結果通知表が必要です。各領収証や結果通知表が無い人は、保険者か勤務先などに証明を依頼して、その証明証を添付してください。結果通知表を添付する際は、検診結果部分を黒塗りしたものの写しでも可能です。

経過措置として、平成31年分までの確定申告では、特定一般用医療品等購入費の額を証明できる領収書などを、確定申告書に添付するか提出することで、明細書の添付の代わりになるそうです。こういう特例措置のある間にセルフメディケーション税制の申告を実際にしておいて、慣れておくといいかと思います。税務署の窓口で詳しく聞くことが出来ます。

確定申告を行う時期は?

セルフメディケーション税制の確定申告の方法は、OTC医薬品を12,000円以上購入した翌年の2月16日から3月15日に確定申告を行います。国税庁のウェブサイトに確定申告等作成コーナーというものがあり、金額を入力するだけで自動で控除額と税金の還付額が計算できます。また、インターネット上で確定申告書のデータを送ることが出来ます。

セルフメディケーション税制によりどれくらい減税される?

セルフメディケーション税制によって医療控除を受けられる金額は、上限が88,000円で実際に支払った金額の合計(保険金などの補填された金額の部分は除く)から、12,000円を引いた金額を所得控除できます。どのくらい減税されるのか、分かりにくいので実際に所得額が400万円のひとが一年で5万円の対象医薬品を購入したケースで説明してみます。

セルフメディケーション税制対象医薬品の合計金額の5万円から12000円を引いた38,000円が控除額となります。そして、所得税が20%ですので38,000円の20%である7,600円が減税額となります。翌年の住民税の減額は、個人の住民税率が10%ですので、38,000円の10%で3,800円の減税となります。合計で11,400円の減税となります。

ではこの世帯が最高額の10万円をセルフメディケーション税制対象医薬品に使ったとすると、88,000円が控除額となり、所得税の減税額が17,600円と個人住民税の減税額が78,800円で、合計26,400円の減税となります。10万円を超えないと医療費控除が受けられませんが、このセルフメディケーション税制を利用すれば、所得控除が受けられるよになりました。

自分の世帯がどのくらいの税率で、住民税率がいくらとか通常はあまり関係の無いことですから、税については解りにくいと思います。おおよその計算を数字を入れるだけで計算できるサイトがあります。日本一般用医薬品連合会のホームページにセルフメディケーションとは何か?やセルフメディケーションについて様々な情報がありますので、見ることをおすすめします。

医療費控除とは

最終的に確定申告の時に、セルフメディケーション税制にするのか、医療費控除にするのかを判断する為に、医療費控除についても簡単に説明しておきます。医療費控除の中の特別措置としてセルフメディケーション税制があるので、その関係性を良く理解してから自分に合った確定申告の仕方を決めましょう。

まず医療費控除とは、多く医療費がかかってしまった年に、少しでも負担を軽くするために支払った医療費の一部を税金から控除してもらうことが出来る制度で、こちらも確定申告で申告しなければいけません。医療費控除の計算式は次の通りです。一年間に支払った医療費の総額から保険金などで補填された金額を引きます。

そこから10万円を引いた金額が、医療費控除額となり最高200万円が限度です。(所得が20万未満の世帯は、所得金額の5%を引きます)保険金などで補填された金額とは具体的には、損害賠償金や補填を目的として支払われた金額や、高額療養費などの健康保険から支払われた金額、また医療保険金や損害費用保険金、入院給付金など保険会社から支払いを受けた額です。

他にも給付金や医療費の補填を目的として支払われた金額や、配偶者出産育児一時金や出産育児一時金など健康保険から支払われた金額もそれに該当します。医療費控除の対象となるのは、医師に支払った診療費や治療費、医師が必要と判断した診断初代、医師の指示による差額ベッド代、治療の為の松葉杖やマッサージ、はり、灸などがあります。

更に、特定健康検査・特定保健指導や、入院時の食事代、通院の交通費、レーシック手術、移動が困難な人はタクシー代、医師が必要と判断した眼鏡・コンタクトレンズ・禁止強制手術代、出産・流産などでかかった費用や手術代、歯の治療費や、歯列矯正、医師の処方箋による医薬品代、病気やケガで病院に行かずに治療の為に薬局で購入した医薬品などです。

必要な書類は、サラリーマンの場合は源泉徴収票、医療費の支出を証明できる領収証など、通院交通費などの支払明細は自分で作成します。そして医療費明細書の書式に従って、必要事項を記入します。もしくは、国税庁のホームページの確定申告書等作成コーナーを利用すれば、必要事項を入力してプリントアウトすれば、あとは郵送するだけの簡単な方法もあります。

一年の医療費が10万を超えそうな場合は、たとえ少額のレシートであっても、申請することで全て控除の対象となりますので、普段から治療に関わる領収証やレシートは一年間通して保管するようにした方が望ましいでしょう。一人暮らしではない世帯では、生計を一にする配偶者や親族の医療費も合計できますし、薬局で買った際のレシートも加算できます。

また医療費控除では、住宅ローン控除で所得税の支払いがなくても、確定申告をすれば住民税の軽減がされますので、医療費控除の手続きをしておきましょう。そして世帯の中で複数の家族に所得がある場合は、一番収入の多い人が確定申告をする方が有利な場合があります。そして、医療費控除は控除額に所得税率をかけた金額が還付金として返ってきます。

先程のセルフメディケーション税制と比べる為に、年収400万円のせたいで年間30万の医療費を支払い、保険金などで10万円補填されたケースでの還付金の計算をしてみましょう。医療費30万円から保険金の補填額10万円を引きます。そこから更に10万円を引いた額の10万円が医療費控除額となります。

この10万円に所得税率の20%をかけると還付金の額が出て、2万円となります。40万の医療費がかかったとすると、4万円の還付金が返ってきます。所得が高くなるにつれて税率が高くなるので、還付金の額も大きくなってきます。ちなみに年収による税率を紹介しておきますので、自分の税率を覚えておきましょう。様々な税金に関することが解りやすくなります。

年間の課税される所得金額が195万円以下は5%、195~330万円以下は10%、330~695万円以下は20%、695~900万円以下は23%、900~1800万円以下は33%、1800~4000万円以下は40%、4000万円以上は45%です。課税される所得金額とは、年収から基礎控除、給与所得控除、扶養控除、社旗保険料控除などを引いた金額のことです。

医療費控除の申請をして控除を受けると、翌年の住民税も安くなります。医療費控除で認められた金額分が、所得が減ったという計算になりますので、10万円控除されるとその10%の1万円も住民税が減額されます。20万円控除を受けると2万円も住民税が減額されるという仕組みです。

セルフメディケーション税制で対象商品について

セルフメディケーションの対象商品にはどんなものがある?

セルフメディケーション税制の対象となる商品は、購入した際の領収証などにセルフメディケーション税制の対象商品であることが表示されています。スイッチOTC医薬品の具体的な品目は、厚生労働省のホームページの対象品目一覧で確認することができます。

セルフメディケーションに役立てる一般医薬品のことをOTC医薬品と言い、薬店・薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品で、Over The Counterの略であり、カウンター越しに買えるという意味から由来しているようです。このOTC医薬品とは市販薬や大衆薬として呼ばれてきたもので、法律的には一般医薬品という表現がされています。

OTC医薬品とは様々な症状や疾病の改善に効果のある薬で、自分で健康管理を行い、軽い症状の緩和などに活用できます。これからのセルフメディケーション時代に知っておくべき医薬品のことです。OYC医薬品には、発毛薬・解熱鎮痛剤・睡眠改善薬・点鼻薬・外用鎮痛消炎薬・皮膚用薬・下痢止め・水虫薬・点眼薬・かぜ薬・ビタミン剤・ドリンク剤などがあります。

その他にも、胃腸薬や整腸薬・殺菌消毒薬・痔疾用薬などもOTC医薬品です。OTC医薬品には三つのメッセージがあり、自己選択と薬剤師など専門家からのアドバイス、薬などの情報発信があります。

セルフメディケーションの対象商品に必ずマークはある?

セルフメディケーション税制の対象となる医薬品には、共通の識別マークがあり、一般社団法人 日本OTC医薬品情報研究会が商標登録しているマークです。このマークは一部のセルフメディケーション税制対象の医薬品のパッケージに掲載されているそうです。

また日本OTC医薬品協会から発信されているロゴマークもあり、こちらは日本OTC医薬品協会と加盟各社が製品と広告などを通じて、OTC医薬品の上手な使い方を呼びかける為のロゴマークです。

セルフメディケーション税制に漢方薬は適用される?

残念ながら漢方薬はセルフメディケーションの対象外です。絆創膏や包帯、マスク、サプリメント、栄養ドリンクなどはセルフメディケーション税制の対象外です。目薬などは花粉症の対症薬はセルフメディケーション税制の対象ですが、他の目薬は対象になっていなかったりと、混在している医薬品もあるようですので、厚生労働省のホームページで確認しましょう。

対象商品は厚生労働省のホームページで確認可能!

セルフメディケーション税制対象の医薬品の一覧は、厚生労働省のホームページのセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について、とういう項目のページに、セルフメディケーション税制対象品目一覧の見出しのところに、対象品目一覧・成分名ごと品目数がPDF形式とExcel形式で見られるようになっています。

現在表示されているのは平成30年5月16日の公表版で、販売名・製造販売業者名・成分名が表示されており、追加や修正・削除されたものは色付きで表示されています。このよに、追加や修正されたり、削除されたりしますので、セルフメディケーション税制を利用しようと思われる人は、細めにチェックすることをおすすめします。

対象商品を購入したレシートは必ず保管!

セルフメディケーション税制の対象商品を確定申告する際に、購入した際のレシートや領収書が必要となりますので、保管場所を決めて一年間保存しておきましょう。各購入先ごとにまとめて金額を合計できるので、購入先別にまとめておくと確定申告の際に計算がしやすいでしょう。

対象商品を購入したレシートの表示内容に注意!

セルフメディケーション税制の対象商品のレシートは企業や店舗によって形式が異なります。次の項目がレシートに記載されているかを確認しましょう。まずセルフメディケーション税制対象商品の商品名、金額、販売店名、購入日、商品がセルフメディケーション税制の対象商品である旨の5項目が記載されていることが必須です。

レシートにこの5項目が記載されていない時は、必ず店舗や会社に確認をしましょう。セルフメディケーション税制対象商品とそれ以外の商品を一緒に購入した際には、各店舗や会社ごとに明確に区別できるように星印を付けたり、対象商品と対象外商品が別々に印字されていたりします。

手書きの領収証などを貰う場合には、ただし書きの欄に、セルフメディケーション税制対象商品の商品名が全て記載されていることが必須です。

レシートの賢い収納術

日々生活をしていると細々とした買い物で、いつの間にか財布の中がレシートでいっぱいになっていませんか?後で整理しようと思いつつ、結局溜まり過ぎたレシートを見て家計簿を付ける気になれず、捨ててしまう。こんな繰り返しをしては、何故かレシートをすぐに捨てられないでいませんか?賢くレシートが保管できれば、財布もスッキリします。

また捨てていたレシートが、一年経ってみると確定申告すればお金が戻ってきたり、税金が安くなるのなら、是非賢くレシートを収納してみたいと思いませんか?いくつかレシートの収納術を紹介しますので、是非試してみてください。まずは、面倒くさがりな人でも出来そうなクリップとレターケースを使ったレシートの収納術です。

とりあえずその日のレシートを入れる小さめの箱を用意して、そこに下向けにレシートを入れていきます。そうすると綺麗に日付順になるからです。月末になったらそのレシートを全てクリップで止めますが、何月かわかるように数字を書いた紙を一番上にして止めレターケースに入れて収納しておきます。

次はもう少し綺麗に分かり易く収納したい人におすすめなのが、ジャバラのケースに見出しを付けて、項目ごとに分けてレシートや領収書を収納します。月ごとにクリップで止めておけば中でバラバラになることもありません。保管する期間を決めて、期間が過ぎたレシートは捨てていくといいでしょう。

同じような仕分けの仕方でファイルとファイルボックスを使った収納方法もあります。見た目にもスッキリしていて、棚の上や戸棚の中にも収納して出し入れもスムースでおすすめの収納術です。

また携帯のアプリでレシートの写真を撮るだけで管理できる家計簿アプリなどを理容するのもいいかもしれません。正しそれが税務署で通用するかどうかは、聞いてみて確認を取ってから使ってください。

セルフメディケーションとは自分の体を守るセルフケア!

セルフメディケーションとは何かについてや、対象商品にはどの様なものがあるか、またレシートや領収証を日頃からきちんと保管しておくと良いことなど、お金に関わる説明を沢山しましたが、本来は病気をしない健康な身体でいることが、人生をなによりも豊かにできる条件なのです。お金を節約できても健康でなければ、何処へも行けません。

また食事をして美味しいと感じるのは健康な証拠です。人は風邪を引いただけでも、食事を美味しく感じられなくなります。セルフメディケーション税制がきっかけとなって、健康に意識を向けることこそが、一番の目的なのです。健康維持をして旅をしたり、友人と楽しい時間を過ごしたり、色々なことに挑戦してみましょう。

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