硬水と軟水の違いとは?硬度や効果など市販のミネラルウォーターで比較!

水には軟水・硬水という2タイプがありますが、その大きな違いとは何なのでしょうか?また、ダイエット効果や美肌効果があるのは、軟水・硬水どちらでしょうか?さらに軟水・硬水はどんなお料理に合うのでしょうか?ここでは市販のミネラルウォーターで、軟水・硬水の違いやメリット・デメリットなどを紹介しましょう。それぞれ効果が異なるので、目的に合せて上手に使い分けてください。

硬水と軟水の違いとは?硬度や効果など市販のミネラルウォーターで比較!のイメージ

目次

  1. 1硬水と軟水で健康に良いのはどちらかを知りたい!
  2. 2硬水と軟水の違いを解説!
  3. 3硬水と軟水の硬度や効果など市販のミネラルウォーターで比較解説!
  4. 4硬水と軟水の特徴やメリットを知って自分にあった水を見つけよう!

硬水と軟水で健康に良いのはどちらかを知りたい!

水には硬水と軟水の2タイプがあります。日本の水道水は軟水で、また市販されている日本産のミネラルウォーターのほとんどが軟水です。味がまろやかで飲みやすく、日常的によく飲まれています。一方、硬水はヨーロッパなどで多く産出され、ミネラルを多く含んでいるため独特の味わいがあります。軟水・硬水ともそれぞれの違いをよく理解し、目的に合せて使い分けましょう。

硬水と軟水の違いを解説!

ミネラルウォーターは、水分中に含まれるカルシウムとマグネシウムの違いによって、「軟水」と「硬水」に分かれています。軟水と硬水を分ける指標を「硬度」といいますが、軟水・硬水の基準は国や地域によって異なります。一般的には、硬度120mg/L未満を「軟水」、120mg/L以上を「硬水」としています。ここでは、軟水と硬水の違いについて詳しく紹介しましょう。

硬水の特徴は?

いちばん分かりやすい硬水と軟水の違いは、飲んだ時に感じる口当たりです。硬水は口当たりが重いと感じる人が多く、また苦みや独特の風味があります。日本ではほとんどの水が軟水のため、慣れないと飲みにくいと感じる人も多くいます。

硬水はカルシウムやマグネシウムを豊富に含んでいて、ミネラルの補給にも適しています。ミネラルのバランスがいいと身体の機能がよく働くようになり代謝のよい、太りにくい体となります。したがって、ダイエットをしている人は硬水がおすすめです。

軟水の特徴は?

軟水の特徴は、口当たりがまろやかで甘味を感じるときもあります。またクセがなく、飲みやすいと感じる人が多いのが特徴です。硬水と違い、軟水はミネラルが少ないので、胃腸が未発達の赤ちゃんや胃腸が弱っている人にも適しています。赤ちゃんや小さな子供に使いたいときは、硬度が10mg/Lの超軟水も販売されています。

軟水は浸透性が高く、また体への負担が少ないことから水分補給にも適しています。水分補給に適しています。ペットボトルの水はコンビニやスーパーなどいろいろな場所で市販されているので、手軽に水分補給ができます。暑い日には無理をせず、積極的に水分を補給するようにしましょう。

軟水は硬水と違い味にクセがなく、料理にもよく合います。特に和食には軟水を使うとおいしく仕上がります。料理によってはより旨み成分が引き出され、味わい深い料理となります。

硬水だとシャンプーや洗濯洗剤は泡立たない?

ヨーロッパに旅行に行ったとき、日本のシャンプーでは泡立たないと感じたことがあるかもしれません。これは、水道水が硬水だからです。日本のシャンプーは軟水で洗うことを前提にしているため、軟水と違い硬水では泡立ちが悪くなります。

硬水で髪を洗うと、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが髪の毛に付着し、ゴワつきやパサつきを感じます。人によってはべた付きを感じることもあります。日本のシャンプーではうまく泡立たないため、硬水を使うと髪が乾燥しやすくなり、パサつきの原因となります。

硬水でシャンプーをする際には、現地で市販されているシャンプーを使うのが1番です。日本から持参するのであれば、洗浄成分としてアミノ酸系洗浄成分を使っているシャンプーがおすすめです。

同様に日本で市販されている洗濯洗剤を硬水で洗濯すると、洗剤が溶けにくく泡立ちが少ないため、汚れが十分に落ちません。硬水で洗濯する場合は、現地で市販されている洗濯洗剤を使いましょう。また、日本ではヤシ油やパーム核油が原料の洗剤は硬水でも泡立ちがいいとされています。なお、これらの洗剤は軟水には向いていないので注意してください。

硬水が肌荒れの原因になることも?

硬水にはミネラル成分が多く含まれているため、洗顔やシャワーをすると肌が荒れることがあります。硬水の中のミネラルが石けんの成分と化学反応を起こし、石けんカスと呼ばれる物質が作られます。この石けんカスが肌に付着すると、つっぱり感を感じたり乾燥を起こしたりします。

この状態が長く続くと、石鹸カスが毛穴を防いで肌呼吸が難しくなったり、細菌が発生したりして、肌荒れやニキビなどの原因となることがあります。泡立ちが悪いからといって、日本で市販されている洗顔石けんを使ってごしごしと肌をこすると、肌の負担を大きくかけ、手荒れや肌荒れの原因となることがあります。

日本人は硬水をまずいと感じる?

日本では水道水をはじめ、市販されているミネラルウォーターのほとんどが軟水です。軟水と違い、硬水に多く含まれているカルシウムやマグネシウムは苦みを感じることが多く、まずいと思う人がたくさんいます。また、口コミで「まずい」と書かれていることが多く、そのまま信じてしまうのも原因の1つです。

日本で人気があるミネラルウォーターの「エビアン」は、1リットル当たり304ミリリットルの硬度があり、典型的な硬水です。しかし、「エビアン」を「まずい」と感じる人は少ないようです。日本で市販されているいろいろな硬水を試してみて、自分が最も飲みやすいと思うものから飲んでみるのも1つの方法です。

軟水で作るおすすめの料理は

それでは、軟水・硬水に向く料理を紹介しましょう。まず最初に紹介するのは、軟水に向く料理です。軟水はクセがないので、どんな料理にもよく合います。特に香りや風味を大切にしたい和食には軟水が適しているといえるでしょう。白米を炊いたり、ダシを取ったりする場合は水道水や、クセのないミネラルウォーターがおすすめです。

硬水に含まれているカルシウムは、他のものと結合しやすい性質を持っていて、これが料理の味に影響を与えます。軟水と硬水でご飯を炊いたときの違いは、硬水はカルシウムが食物繊維を硬化させてしまうため、ごわごわとした固いご飯になってしまいます。ダシを硬水で取ると、昆布にカルシウムが付着してしまい、昆布のうまみが抽出されないばかりか、アクが出てダシが濁ってしまいます。

緑茶を入れるときも軟水がおすすめです。硬水との違いは、硬水では苦みを感じるため緑茶独自の風味が楽しめないことがあるからです。また、野菜を煮込むときも軟水がおすすめです。野菜をたっぷり使う煮物やスープ類に軟水を使うと、味がまろやかになって美味しいく仕上がるでしょう。

硬水で作るおすすめの料理は?

それでは、硬水はどんな料理に合うでしょうか?硬水はずばり、洋食によく合います。硬めの肉を煮込むときや牛肉を使ってダシをとるときは、軟水よりも硬水がおすすめです。硬水に含まれるカルシウムが肉を硬くする成分と結びつき、肉が柔らかく仕上がります。軟水では肉の旨みまで抽出してしまい、美味しく仕上がりません。

硬水を使用するとおいしくなる料理には、シチューや煮込み料理の他にも、パエリアや炒飯などもおすすめです。硬水に含まれるカルシウムは食物繊維を硬くする性質があるため、ご飯をパラパラにします。炒飯を作る時は、米を硬度の高いミネラルウォーターで炊いてみてください。

パスタを茹でる時も硬水がおすすめです。硬水に含まれるミネラルが、パスタのでんぷんと結合してコシのある麺に仕上がります。本場、イタリアではパスタを茹でる時は必ず硬水を使うそうです。

コーヒーは軟水硬水どちらもおすすめ!

コーヒーは、同じ豆でも水によって味わいが変化します。一般的に軟水を使った場合、コーヒーの本来の味や香りがストレートに出ると言われています。一方、硬水を使った場合は苦みやコクが出やすくなると言われています。軟水のほうが酸味が引き立ちマイルドに感じることが多いでしょう。ヨーロッパで苦味のあるエスプレッソが好まれているのは、ヨーロッパでは硬水が多く使われていることに理由があるようです。

日本ではいろいろな硬度のミネラルウォーターが市販されています。いろいろ試してみて、お好みの硬度の水を見つけるのも楽しみの1つでしょう。

紅茶はどうでしょうか?紅茶でも軟水を使った場合は、一般に本来の味や香りがストレートに出ると言われています。一方、硬水を使った場合はコクは出るのですが、味や香りは弱くなると言われています。しかし、市販されている紅茶はその土地の水に合うようにブレンドされています。イギリスで買った紅茶を日本で飲むと、あまり美味しく感じないのはそのためです。

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硬水と軟水の硬度や効果など市販のミネラルウォーターで比較解説!

ここでは、硬水と軟水の硬度の違いや効果の違いなどを日本で市販されているミネラルウォーターと比較してみましょう。日本にはいろいろなタイプのミネラルウォーターが市販されているので、目的に合せて使い分けることができます。

軟水と硬水の違いは、水に含まれているミネラル分の割合になります。ミネラル分が多いのが硬水で、少ないのが軟水となります。それぞれメリット・デメリットがあるので、違いや特徴をよく知って使い分けるようするおtいいでしょう。

日本における硬水の硬度とは?

日本では、一般的に硬度100mg/L以下の水を軟水、それ以上を硬水としています。硬度の計算方法はアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスなどそれぞれの国によって異なりますが、日本ではアメリカの計算方法を採用しています。

アメリカ式では、水1リットル中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を基準に硬度を計算します。アメリカ硬度の計算式は、硬度=(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4)となります。

WHOの硬水と軟水の基準

WHO(世界保健機関)の基準では、硬度60mg/L未満を軟水、60mg/L以上120mg/L未満を中程度の硬水、120mg/L以上180mg/L未満を硬水、180mg/L以上を非常な硬水と4種に分類しています。WHOの基準も、カルシウムとマグネシウムの量を基準に定めたものです。

硬水は主にヨーロッパの地域で採取されるミネラルウォーターに多くみられます。ヨーロッパでは、雨などで地面に水が浸み込んだ後、地層に長く滞在しているため、地層に溶け込んでいるミネラルを多く蓄積するからです。

一方、日本で軟水が多いのは、地面に水が浸み込んだ後、地層へ留まる時間が短いことが関係しています。そのため、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルなどが水に溶け込むことが少なくなります。

コンビニでも手にはいる軟水の硬度を紹介

日本産のミネラルウォーターは、ほとんどが軟水です。日本は川が短く急流が多いこともあり、水が地層に浸透する時間が短く、ミネラルをあまり含まない軟水となります。ここではコンビニで市販されているペットボトルの軟水とその硬度を紹介します。

日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」は、日本で市販されているミネラルウォーターのうち最も人気がある商品です。複数ある採水地によって硬度が異なり、富山県の27.7mg/L~鳥取県の40.3mg/Lまで幅があります。クセがなく、口当たりが柔らかい水で、さまざまなフレーバーがあるのも人気の理由の1つになっています。また、ペットボトルがソフトで潰しやすく、携帯に便利です。

サントリーから発売されている「南アルプスの天然水」は、さらっとした口当たりの飲みやすいミネラルウォーターで、硬度は約30mg/Lです。各採水地周辺には「天然水の森 南アルプス」を作り、環境保全にも努めています。こちらも炭酸水やフレーバー入りが市販されています。

アサヒ飲料の「六甲のおいしい水」は硬度が32mg/Lで、ナトリウムが多く含まれているのが特徴です。他の天然水と比べると甘みがあり、ファンも多い軟水です。水分補給だけではなく、料理や赤ちゃんのミルクなど、何にでも合う使いやすい水です。

美陽堂の「クラシオ」は硬度がやや高く、49.5mg/Lあります。熊本県阿蘇山由来の水を地下200mから採水しており、美容成分のシリカを含んだ水として注目されています。シリカは成人1日あたり約30mL必要と言われていますが、「クラシオ」1Lにシリカは52mg含まれています。また、pH値が限りなく血液に近く、飲んだ時に体に浸みわたる澄みきった味わいがあります。

大塚食品の「クリスタルガイザー」は硬度38mg/Lの軟水です。天然ミネラル成分のバナジウムが多く含まれているのが特徴です。米国カリフォルニア州北部で採水していて、日本人に合う透き通るようなクセのない味が人気です。飲みやすいという口コミも多く、ペットボトルも潰しやすく携帯に便利です。

「ボルヴィック」はフランス・オーヴェルニュ地方の水を採水しています。硬度は60mg/Lあり、スッキリまろやかな口あたりが人気です。日本ではキリンビバレッジから販売されています。ミネラルのバランスもよく、またコーヒーや紅茶によく合うとファンも多いミネラルウォーターです。

ポッカの「富士山麓のおいしい天然水」は、硬度63mg/Lの軟水です。富士山麓で採水されたバナジウムが多く含まれた水を使っています。口当たり柔らかく飲みやすいため、気軽に水分補給ができます。バナジウムは血糖値を下げる効果があり、生活習慣病の予防になるほか、脂肪がつきにくい体になる効果があります。

「富士山のバナジウム天然水」は上のミネラルウォーターと似ていますが、こちらはアサヒの商品です。硬度は30mg/Lで、ポッカの「富士山麓のおいしい天然水」と同様、バナジウムが6.2μg含有しています。口当たりの柔らかな水で水分補給にも適していいます。ペットボトルも軽量化されていて、持ち運びにも便利です。

 

クリンスイの「超軟水 ピュアウォーター 」は、「硬度0.000000」と小数点以下に0が6つも並ぶ超軟水です。逆浸透膜を使って不純物を徹底的に取り除いていて、安心して赤ちゃんに与えることができます。粉ミルクは軟水である水道水で作ることを前提として作られているのですが、ピュアウォーターなら粉ミルクを作ることも可能です。まろやかな口当たりで飲みやすく、高齢者の方にもおすすめです。

「白神山地の水」は、世界遺産の白神山地のブナの森で育まれた湧水を使っています。硬度0.2mg/Lと「超軟水」で、ミネラルがほとんど含まれていないため非常にまろやかな味わいの水です。そのまま飲むだけではなく、味噌汁やご飯など調理用としても効果を発揮します。緑茶ではカテキンを失わないので、深い味わいが楽しめます。コーヒーにもよく合います。

キリンの「やわらか天然水」は硬度19mg/Lのやわらかな口当たりの水です。ペットボトルのサイズが310mLと小さ目で持ち運びにも便利なのが好まれています。また、森をイメージしたブルーのパッケージがかわいく、女性にとても人気がある軟水です。群馬県吾妻郡嬬恋村で採取した水を使っています。こちらは通販のみの販売で、コンビニの通販サイトからも購入することができます。

「日田天領水」は、iTQi国際優秀味覚賞6年連続受賞、モンドセレクション5年連続最高金賞受賞するなどその質の高さが認められています。硬度32mg/Lの軟水で、他の水にないまろやかでなめらかさが特徴です。阿蘇山など1000m級の山々に囲まれた九州の日田盆地で採水されていて、世界三大名水に相当する活性水素水を含んでいます。カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分もバランスよく含まれています。

「ナティーア」はイタリアン産のミネラルウォーターで、硬度は中硬水の約120mg/Lです。330mlLとおしゃれな小さめのボトルで人気があります。イタリア・ロッカモンフィーナ山エリアから採水される水で、約10年かけて火山岩の中をくぐり抜けて来ました。後味にわずかに塩分が感じられるのが特徴で、ナポリ名物の水牛のモッツァレッラなどイタリア料理とよく合います。

殺菌、除菌は行っていないので、7歳以下のお子様は飲むのを控えたほうがいいそうです。コンビニではあまり見かけないので通販サイトで購入できます。コンビニの通販サイトでも取り扱っている場合があります。

軟水は胃腸の負担が少なく美容に効果あり!

軟水は硬水と違い、ミネラル成分が少ないため胃腸への負担が少ないのが特徴です。したがって、胃腸が未発達な赤ちゃんや胃腸機能が弱っている人にもおすすめです。

水を飲むことは美容や健康、ダイエットに効果的で、モデルや芸能人など美容に高い関心がある人は毎日水をたくさん飲んでいます。軟水は、硬水と違い体への吸収が早いので、体に取り込まれて血液をサラサラにする働きがあります。血液の循環がよくなり、老廃物の排出を促進させる効果があります。

あまり知られていませんが、軟水には美肌効果もあります。軟水のミネラルバランスは、人のミネラルバランスに近いため体に吸収されやすく、肌に潤いをもたらします。シャンプーや洗顔に軟水を使えば、泡立ちがよく髪や肌に艶が出ます。日本人の肌や髪に艶があるのは、日本の水が軟水だからと言われています。

軟水のデメリットとは?

軟水には体の水分代謝や美肌効果など多くのメリットがありますが、デメリットもあります。それは軟水にはミネラル分の含有量が少ないため、硬水と違い軟水を飲んでもミネラル分を補給できないことです。また、硬水を飲み慣れている人は、軟水がさっぱりしすぎると感じ、美味しく感じないことがあります。

人気の硬水の種類別に硬度を紹介

「エビアン」はフランス・ダノン社のミネラルウォーターで、硬度304mg/Lの硬水です。硬水の中ではクセがなくすっきりとしているため飲みやすく、硬水初心者にもおすすめです。カルシウムとマグネシウムは約2~3:1の割合で摂取するといいと言われていますが、エビアンはこのバランスが取れていて体に吸収しやすくなっています。健康のために飲む人も多い硬水です。

フランスの水「コントレックス」の硬度は、1468mg/Lもあります。500mlで牛乳瓶約1本分のカルシウム、アーモンド約9粒分のマグネシウムを含有しています。カロリーもゼロなので、「やせる水」としてカリスマモデルも愛用しているという人気の硬水です。現在、日本向けの500mlのボトルは市販が終了し、フランス向けの1.5Lのみ市販されています。飲みにくさを感じる場合は、レモンなどの果汁を絞るといいでしょう。

「ペリエ」は、南フランスの炭酸入りナチュラルミネラルウォーターです。硬度は417mg/Lで、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれています。強い炭酸が特徴で、カクテルに加えたりレモン果汁などを加えたりして飲むのが人気です。ミネラルウォーターの中では値段が高めですが、ファンも多い水です。

「サンペレグリノ」はイタリアの炭酸入りミネラルウォーターです。「ペリエ」と比べると炭酸は弱めで、シャンパンのようなきめ細かな泡が特徴です。硬度は674mg/Lありますがすっきりとした後味で、食事にもよく合います。世界中のレストランで、「美食家のためのダイニングウォーター」として親しまれているほどです。

「ゲロルシュタイナー」はドイツ生まれの天然炭酸水で、日本ではポッカサッポロフード&ビバレッジにより輸入・販売されています。硬度が1302mg/Lあるミネラルウォーターで、強めの炭酸が特徴です。日本でもモデルや俳優が愛用していることで知られています。洋食とよく合いますが、味噌やチーズなど発酵食と相性も抜群です。また、梅酢、黒酢、リンゴ酢などと割って飲むととても美味しくなります。

「クールマイヨール」はイタリア発のミネラルウォーターで、硬度は「コントレックス」よりも高く、1612mg/Lあります。カルシウム、マグネシウム、サルフェートを豊富に含んでいるのが特徴で、1Lで成人女性の1日のカルシウム所要量の約88%を補うことができます。「コントレックス」よりも硬水ですが、「コントレックス」より飲みやすく、「美人の水」として世界中でビューティーフリークたちに親しまれています。

「エパー」は日本で市販されている硬水の中で最も硬度が高いミネラルウォーターで、硬度は1849mg/Lあります。30代~40代の女性の場合、1日のマグネシウム推奨量は290mg、カルシウム目安量は650mgとされているので、これ1本で十分補給できる量です。水源はフランス東部・ヴォ―寿山脈にあり、他のミネラルウォーターに比べて貯水量が少ないため採水量が制限されています。そのため希少な水として注目されています。

「ヴィッテル」はフランス生まれの中硬水で、硬度は315mg/Lです。硬水の中でも比較的クセがないため飲みやすいのが特徴です。硬水を飲みたいけれど、味がおいしくないと感じている人は、「ヴィッテル」や「エビアン」などの中硬水から始めてみるのもおすすめです。「ヴィッテル」はおしゃれな赤いキャップのベットボトルで、スポーツ選手にもよく好まれています。

硬水はダイエットにおすすめ!

ダイエットに効果的なのは硬水です。モデルや芸能人、健康に意識が高い人が好んで飲むのは軟水ではなく硬水です。ミネラルは私たちの体に不可欠なもので、ミネラルバランスがいいと体の機能がよく働き、基礎代謝がよくなります。基礎代謝がよくなると太りにくい体となり、またダイエットのリバウンドも防ぐことができます。

また、ミネラルには脂肪を燃焼させる作用があります。代謝を上げ、脂肪を燃焼させることで太りにくい健康な体を作ることができます。さらに、硬水に多く含まれているカルシウムは、脂肪の吸収を抑制する働きがあります。脂肪は小腸から吸収されるのですが、そのときに体内のカルシウムが脂肪と結合すると、小腸から吸収しにくくなります。

このように硬水にはダイエット効果があり、健康な体を作るときにおすすめの飲み物です。しかし、いくら体にいいからといって飲みすぎるのは禁物です。1 日に摂取する硬水の量は1日1.5リットルから2リットルを目安にしましょう。1回に大量に飲むと体に負担をかけるからです。起床後、食事後、仕事の合間、入浴前などコップ1杯(約200cc)を小まめに飲むようにするのがおすすめです。

硬水は便秘にも効果あり!

硬水に多く含まれているマグネシウムは、胃腸を刺激し便秘を解消する作用があります。便秘薬にはマグネシウムの酸化物である酸化マグネシウムが含まれています。マグネシウムは体内で水分バランスの調整をする役目も果たし、便を柔らかくします。

普段から便秘で悩んでいる人は、一度硬水を試してみるのもおすすめです。特に朝起きてすぐに硬水をコップ1杯飲むと、腸の働きがよくなり効果が現れます。

硬水が結石の原因になるって本当?

結石の原因はいろいろで、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。尿路結石はカルシウムが主な原料であり、通常ではカルシウムは体内で結晶することはないのですが、他の要因が重なると結石を作ることがあります。

ミネラルが豊富な硬水を多く飲んでカルシウムを過剰摂取するだけでは、結石は起こりません。体質や生活習慣など、他の要因が結びついて初めて結石が起こります。しかし、硬水を飲むことと腎臓結石は直接的には関係していませんが、硬水に含まれているカルシウムとミネラルの存在は全く無視できるわけではありません。

結石の予防のために体内のカルシウム濃度を下げたいのであれば、硬水を飲むことはさけ、市販されているシンプルな軟水がおすすめです。また、生活習慣病を改善、予防するために食事制限をする場合もあるでしょう。そのときは、できるだけ腎臓への負担を与えないために軟水を選ぶのもおすすめです。

硬水のデメリットとは?

硬水には多くのマグネシウムとカルシウムが含まれていて、それらを処理する腎臓には少なからず負担がかかります。健康な人では問題ありませんが、腎臓に問題がある人にとってはカルシウムをろ過できず、かえって悪影響を与えてしまう場合があります。

マグネシウムは便秘によく効くのですが、過度に摂取すると下痢を起こしてしまうことがあります。したがって、急に大量に硬水を飲むのは控えたほうがいいでしょう。また、まだ内臓機能が発達していない赤ちゃんや小さな子供には硬水を与えるのは控えましょう。硬水に含まれるミネラルが下痢の原因になることがあります。

硬水は味に特徴があり、飲み慣れないとまずいと感じることがあります。ダイエット効果を期待して硬水を飲み始めても、継続できなければ意味がありません。そんな時は硬度の低いものを選び、少しずつ体を慣らしていくといいでしょう。また、飲めば飲むほどダイエット効果があるというものでもありません。硬度が高くなるほど胃腸への負担がかかるので、1日1.5リットルから2リットルを目安に飲むようにしましょう。

硬水と軟水の特徴やメリットを知って自分にあった水を見つけよう!

日本で市販されているミネラルウォーターのほとんどが軟水で、慣れているためか飲みやすく感じることが多いでしょう。気軽に水分補給を取ることができ、また美肌効果やダイエット、食事にもよく合います。一方、硬水はミネラル分を補給することができ、体の代謝を高め健康維持にも役に立ちます。

軟水は飲みやすいのですが、ミネラルを補給することはありません。一方、硬水は慣れないと下痢を起こしやすい、硬質の味わいは飲みにくいなどのデメリットもあります。硬水・軟水のメリット・デメリットやそれぞれの違いを理解し、自分に合った水を選びましょう。

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