文化鍋でご飯を炊くには?おすすめの炊き方レシピを詳しく紹介!

長年愛され、使われ続けている文化鍋。電気炊飯器が普及している現在でも根強い人気があります。文化鍋でご飯を炊くのは、少し難しいと感じるかもしれません。しかし、炊き方レシピやポイントを押さえれば、実はとても簡単に炊くことができます。ここでは文化鍋でご飯を炊くおすすめの炊き方レシピや、炊く際のポイントについて紹介します。文化鍋を利用する際は参考にしてみてください。

文化鍋でご飯を炊くには?おすすめの炊き方レシピを詳しく紹介!のイメージ

目次

  1. 1文化鍋でご飯を炊いてみよう
  2. 2文化鍋でご飯を炊くメリット
  3. 3文化鍋でご飯を炊くデメリットとその解決方法
  4. 4文化鍋でご飯を炊くには?おすすめの炊き方レシピ!
  5. 5おすすめの炊き込みご飯の炊き方レシピ
  6. 6文化鍋で美味しく炊くためのポイント
  7. 7文化鍋で美味しい炊飯ライフを!

文化鍋でご飯を炊いてみよう

文化鍋とは、アルミ製の鋳物鍋のことです。ほどよい厚みがあり、熱が均一に広がります。鍋の縁が広くなっているので、吹きこぼれの心配が少なく、ご飯を炊くことに適した構造の鍋です。1950年(昭和25年)に発売され、当時は名前に「文化」つけることが流行っていたため、文化鍋と言われます。特別なことをしなくても美味しくご飯が炊けるので、電気炊飯器が普及した現在でも根強い人気を持ち、長い間愛され続けている鍋です。

「文化鍋でご飯を炊く」と聞くと、水加減や火加減など、難しく感じるかもしれません。しかし、炊き方やポイントを知れば、実はとても簡単に炊くことができます。ここでは文化鍋でのご飯の炊き方やポイント、電気炊飯器やその他の炊飯鍋と比べたメリットやデメリット、その解決方法などを紹介していきます。

文化鍋でご飯を炊くメリット

文化鍋でご飯を炊く場合のメリットを紹介します。ご飯を炊く物として、電気炊飯器や土鍋、多重構造のステンレス鍋があります。これらと比べた時に感じる文化鍋の良さを挙げるので、参考にしてみてください。

ご飯がふっくら炊ける

ご飯をふっくらと炊くには、デンプンをしっかりとアルファ化させる必要があります。アルファ化とは、加熱することにより、お米が糊のような状態になることを言います。アルファ化には、水と十分な火力が必要です。文化鍋は、日本のコンロに合ったサイズなので、加熱するのに必要な火力を十分に使うことができます。

そして、文化鍋は鍋に厚みがあるので、熱がムラなく均一に広がります。また、炊くときの水分に米のデンプンが混ざって膜を張り、その煮汁が内側の圧力をあげるため(シール効果)ふっくらとした炊き上がりになります。また、火力を調整できるので、新米や古米など、お米の状態によって加熱時間を調整して炊くことができます。炊き込みご飯の場合はおこげを好みの加減で作ることもできます。

短時間でご飯が炊ける

あらかじめお米を浸水させておけば、2合分のご飯を炊く場合、火にかけて20分ほどでご飯が炊き上がります。これはお米が沸騰するまでの速さに秘密があります。文化鍋はアルミ製の鍋なので、熱の伝導率が非常に良く、土鍋などの他の炊飯鍋と比べると、沸騰までの時間がとても短くなります。この間に、他のおかずを作ることができるので、炊きたてのご飯を食べることができます。

この時間の半分は蒸らしの時間なので、ほぼ放ったらかしで炊くことができます。文化鍋に付きっきりでいる必要がないので、火加減を変える以外、手間は電気炊飯器とほとんど変わりません。

キッチンスペースが広くなる

電気炊飯器は他のキッチン家電と同様、常に置きっ放しになりますが、文化鍋を使うことで電気炊飯器を取り払うことができ、キッチンスペースに余裕ができます。また、コンロさえあればコンセントの位置などの場所を選ぶ必要がないので、使った後も楽に収納できます。

ご飯を炊く以外にも使える

文化鍋の構造を活かし、煮物や蒸し料理も美味しく作ることができます。文化鍋の縁は、ひとまわり広く作られており、蓋はその縁の内側に埋まる形で閉まります。この形が、吹きこぼれを防ぐ役目とシール効果をもたらします。シール効果とは、蓋と釜の隙間を水分が覆う状態より、内側により圧力がかかる効果のことをいいます。この状態で素材を煮ることで、柔らかく仕上げることができます。

熱伝導が非常に良く、水を早く沸騰させることができるので、野菜やパスタを茹でたりなど、普通の鍋としても効率よく使えます。文化鍋が1つあればご飯からおかず作りまで、幅広く利用できます。

扱いやすい

文化鍋が長年愛される理由は、その扱いやすさにもあります。ご飯を炊くことのできる炊飯鍋は、土鍋やステンレス多構造鍋などもありますが、文化鍋はその他の炊飯鍋に比べ、アルミ製なので軽くて持ち運びもしやすくなります。食器用洗剤で洗って、簡単に拭けば終わりなので、分解して細かく洗う必要もなく、お手入れも楽になります。毎日使うものなので、扱いやすい文化鍋は、毎日のご飯作りに重宝します。

文化鍋でご飯を炊くデメリットとその解決方法

保温機能がない

文化鍋には電気炊飯器のような保温機能はないので、余ったご飯は冷凍して保存しましょう。小分けにして冷凍しておけば、食べたい時に電子レンジで温めれば、すぐに食べることができます。文化鍋で炊いたご飯は解凍した後もふっくらツヤツヤとしていて、美味しく食べることができます。

予約できない

文化鍋では予約炊飯はできませんが、あらかじめ浸水させておけば、火にかけて20分ほどでご飯が炊き上がります。夜に浸水させておいて(暑い時期は冷蔵庫に入れておく)、翌朝火にかければ、朝ごはんやお弁当の支度をしている間に炊くことができます。

また最近では、米を研いだり浸水する時間が不要な「アルファ化米」なども販売しています。アルファ化米とは上で説明したアルファ化したお米を熱風で急速に乾燥させたものです。アルファ状態のままのお米なので、研いだり浸水する時間が必要なく、水を注いだらすぐに火にかけることができます。ご飯の美味しさをそのまま閉じ込めているので、時間がない時などに利用してみるのもおすすめです。

文化鍋でご飯を炊くには?おすすめの炊き方レシピ!

お米をといで水を切る

ボールにお米を入れ水を注ぎます。最初の水は注いだらささっと混ぜ、すぐに捨てます。表面についたホコリを取ったり匂いをお米が吸わないよう、手早くやるのがポイントです。これを2〜3回繰り返します。水を捨てたらお米を割らないように優しくとぎます。最後に水を注いですすぐ作業を2回ほど繰り返して水を切れば終了です。

ボールやザルを使うのが面倒な場合は、文化鍋にお米を入れてそのままとぎます。文化鍋は縁が広くなっているので、水を捨てるときもお米が流れにくくなっています。

お米を浸水させる

2合分のお米を炊く場合、お米2合(360cc)に対して水2カップ強(400cc強)を加え、お米を浸水させます。30分〜一晩浸水させるのがおすすめです。浸水する前のお米の色から、透明感のない真っ白な色が変わっていたら、しっかり浸水できた合図です。

文化鍋に入れ火にかける

文化鍋に入れお米を水ごと入れ、強火にかけます。沸騰したら弱めの中火(ふつふつと煮立つ程度)にし、5分ほど炊きます。出てくる湯気が落ち着いてきたら、弱火にし、5分ほど炊きます。蓋を少しずらして確認し、水分がまだあるようだったら追加で加熱します。

蒸らす

火を止め、10分ほど蒸らせばでき上がりです。火を止めた後、すぐに食べることもできますが、蒸らすことによって、鍋の中の水蒸気をお米がしっかりと吸収するので、ふっくらツヤツヤのご飯に仕上がります。

おすすめの炊き込みご飯の炊き方レシピ

炊き込みご飯にする場合は、お米1合(180cc)に対して水180cc強を加え、お米を浸水させます。お米1合に対し、醤油・みりん・酒を各大さじ1を用意します。炊く前に調味料を加えて混ぜ、具材をのせて、上記と同様に炊けばでき上がりです。おこげを作りたい場合は、最後弱火で加熱する時間を少し長めにしましょう。

文化鍋で美味しく炊くためのポイント

水加減を調整する

上記のレシピはお米1合(180cc)に対して水1カップ強(200cc強)を基準にしています。柔らかめのご飯が好きな方は水の量を増やし、固めのご飯が好きな方は水の量を減らすなど、お好みの固さになるよう水加減を調整しましょう。

しっかりと浸水させる

お米を美味しく炊くためのポイントは、しっかり浸水させることです。しっかり浸水できたお米を加熱して、デンプンをアルファ化させることによって、よりふっくらとしたご飯を炊くことができます。芯の残らないお米にするには、30分~一晩浸水させるのがおすすめですが、夏場などの暑い時期は冷蔵庫などで浸水させましょう。

文化鍋のサイズを選ぶ

文化鍋には様々なサイズがあります。ご飯を炊く量に合わせて鍋のサイズを選びましょう。口径16センチのものだと、2.5合前後のご飯が炊けます。口径26センチのものは1升(10合)前後炊くことができるので、用途に合わせて選ぶことができます。

文化鍋で美味しい炊飯ライフを!

文化鍋でご飯を炊くおすすめレシピを紹介しました。慣れてしまえば電気炊飯器より手間がかからず、簡単に美味しいご飯を炊くことができる文化鍋。炊き方レシピ・ポイントを活用して、文化鍋で炊くご飯の美味しさを味わってみてください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ