ひきわり納豆と粒納豆は栄養価が違う?違いの比較まとめ

ひきわり納豆という言葉を聞くことはよくあるかと思いますが、一般の粒納豆と何が違うのかご存知でしょうか?味の好みで選ぶ方も多いかと思いますが、実は一般の粒納豆とひきわり納豆は作り方や栄養価、それによる効果などが異なります。今回は、ひきわり納豆とは実際どんな納豆なのか、どんな栄養が含まれていてどんな効果があるのか、またどういった料理に使えるのかといったレシピ例などを紹介したいと思います。

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目次

  1. 1ひきわり納豆とは?
  2. 2ひきわり納豆と粒納豆の違い《作り方》
  3. 3ひきわり納豆と粒納豆の違い《栄養価》
  4. 4ひきわり納豆と粒納豆の違い《健康効果》
  5. 5ひきわり納豆と粒納豆の違い《賞味期限》
  6. 6ひきわり納豆は離乳食におすすめ
  7. 7ひきわり納豆を使ったレシピ3選
  8. 8ひきわり納豆と粒納豆は栄養も違う!

ひきわり納豆とは?

納豆の中でも普通の納豆と比べて小さく、食感が違うというイメージのあるひきわり納豆ですが、そもそもどういった納豆のことなのでしょうか?ひきわり納豆とは、挽きわった大豆をもとにして作った納豆のことを言います。

店頭では粒納豆よりも並んでいる数や種類が少ないかと思います。市販の納豆の中でもひきわり納豆は10%以下と少ないです。ただ東北地方の一部では40%ほどと高く、たくさん食べられている地域もあります。

近年ではひきわり納豆の中でも、離乳食向けの商品であったり、食感を考えて作られている商品など、その種類も増えてきています。

ひきわり納豆と粒納豆の違い《作り方》

一般の粒納豆か、ひきわり納豆か、いつもどのように選んでいますか?その日の気分であったり味の好みで選んでいたかもしれませんが、実は同じ納豆でも色々な違いがあります。1つずつ見ていきたいと思います。

まず作り方が違います。簡単にいうと、大豆をそのまま蒸して発酵するか、大豆を挽いてから蒸して発酵するか、の違いです。納豆を細かくしているのがひきわり納豆と思われている方もいますが、製造工程の初めの段階で既に違うのです。

一般の粒納豆は、大豆をそのまま水に浸し、蒸して納豆菌をかけ、発酵した後に熟成させることにより完成します。一方でひきわり納豆の作り方はというと、まず大豆を細かく挽きます。このはじめの工程が異なります。そしてふるいにかけ、大豆の皮などを取り除く工程があります。その後水に浸し、蒸して納豆菌をかけ発酵し、熟成させます。

ひきわり納豆と粒納豆の違い《栄養価》

このように作り方が違うため、含まれる栄養価やそれによる効果にも違いが出てくることになります。ではその栄養価の違いについてみていきましょう。

ひきわり納豆には皮がない

作る過程でひきわり納豆は皮が取り除かれているため、一般の粒納豆と比べると食物繊維は少なめです。またポリミアンという成分も一般の粒納豆に比べ少ないとされています。ポリミアンとは動脈硬化に効果があるとされている成分のことです。

一般の粒納豆と比べて豊富に含まれるもの

ひきわり納豆は大豆を挽いてから作られるため、一般の粒納豆と比べて細かく、消化に良いとされています。またひきわり納豆には、一般の粒納豆よりもビタミンK2が多く含まれています。ビタミンKというのは、骨の健康を保つとされているビタミンです。丈夫な骨をつくるには不可欠とされています。緑黄色野菜や海藻類、豆類などにも含まれますが、納豆を日常的に食べることで効率的に摂取できるとされています。

またひきわり納豆は、大豆を細かく砕くため一般の粒納豆よりも粒の表面積が広くなります。そのため納豆菌がつくるナットウキナーゼがより多くなることも特徴です。ひきわり納豆の方が栄養価が高いと言われているのは、ひきわり納豆は製造工程で細かく砕くため、表面積が大きくなるので栄養を吸収しやすいからです。

ひきわり納豆と粒納豆の違い《健康効果》

作り方が異なることにより含まれる栄養価が違うので、もちろんそれによる効果にも違いが出てきます。ひきわり納豆と一般の粒納豆では、それぞれどのような効果が期待されるのでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。

ひきわり納豆により多く含まれているビタミンK2は骨の健康に効果があるため、骨粗しょう症の予防になります。また正常な血液凝固に欠かせないとされ、傷の治りであったり出血を抑えるなどの効果も期待できます。生活習慣病などで骨粗しょう症になる可能性が高くなっている今、ひきわり納豆を継続して食べることは健康効果にも期待ができそうです。

またひきわり納豆により豊富に含まれているナットウキナーゼですが、これは血液をさらさらにする効果があります。血液をさらさらに保つことで、高血圧や、脳梗塞などの病気の予防も期待できます。

粒納豆やひきわり納豆には、それぞれ色々な健康効果があることが分かりました。ただやはり、効果を得るには継続して摂ることが大切であり、ひきわり納豆も日常的に取り入れていきたいものです。

ひきわり納豆と粒納豆の違い《賞味期限》

その他にも違いがあります。ひきわり納豆は一般の粒納豆に比べて、賞味期限は短めなので気を付けて下さい。その理由は作り方の違いに関係があります。

先ほど紹介したとおり粒納豆とでは作り方が違います。ひきわり納豆は大豆を細かくしているため、粒納豆に比べて発酵が早く進み、チロシンという成分が発生しやすくなっています。チロシンはアミノ酸の結晶で、納豆に白い粒として発生します。食べても健康に害はないのですが、本来の美味しい状態ではないので、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

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ひきわり納豆は離乳食におすすめ

ひきわり納豆の栄養価、効果について詳しくみてきました。粒納豆より細かいことからもひきわり納豆は離乳食にもおすすめです。

ひきわり納豆に限りませんが、納豆には鉄分が豊富に入っています。赤ちゃんに食べさせられる食材には、鉄分が豊富に含まれているものが少ないため、鉄分が豊富でしかも細かく食べやすいひきわり納豆は赤ちゃんにとってもぴったりです。

また骨の健康や血液の凝固に不可欠なビタミンKは、成人が普段不足することはあまりないのですが、赤ちゃんは不足していることが多いことからも離乳食におすすめであると言えます。離乳食におすすめであると同時に、高齢者の食事にも使いやすそうです。

ひきわり納豆を使ったレシピ3選

ひきわり納豆は粒が小さいことからも、料理にも使いやすい食品です。ご飯や豆腐などに乗せてももちろん美味しいですが、色々な料理に使うことができ便利です。いくつかレシピ例を紹介するので是非作ってみてください。

ひきわり納豆梅風味

材料はひきわり納豆、豆苗、梅肉チューブ、かつおぶしです。梅肉チューブではなく梅干しを細かくたたいて入れても良いです。また豆苗の代わりにかいわれ大根やオクラなどでも良いです。豆苗は食べやすい長さに切っておきます。後はひきわり納豆、タレ、豆苗、梅肉チューブを混ぜ合わせ、かつおぶしをかけると完成です。

そのまま食べても美味しいですし、豆腐やサラダに乗せるなど色々な料理に合うのでおすすめのレシピです。

ひきわり納豆巻き

納豆巻きにはひきわり納豆がぴったりです。すし酢ですし飯を作り、のりの上にすし飯、ひきわり納豆を置き巻くだけです。ご飯がすすむレシピです。

ひきわり納豆の味噌汁

ひきわり納豆は味噌汁に入れても合います。豆腐や長ネギを一緒に入れるのがおすすめです。いつものように味噌汁を作り、最後にひきわり納豆を入れます。ひきわり納豆を入れた後はあまり混ぜすぎないことがポイントです。味噌に納豆に豆腐に、栄養満点のレシピです。

その他色々なレシピに使えるひきわり納豆

少ししか紹介できませんでしたが、ひきわり納豆は色々な料理に合うのでとても使いやすいです。大葉と一緒にパスタに乗せても美味しいですし、麺類に入れても美味しいです。またオクラやモロヘイヤ、長芋などのねばねば食材と混ぜ合わせご飯や豆腐、サラダなどに合わせるというのも暑い夏にもぴったりで身体にも良いです。

ひきわり納豆と粒納豆は栄養も違う!

ひきわり納豆が実際どういった納豆なのか、一般の粒納豆と何が違うのか、レシピ例など、ひきわり納豆について詳しく見てきました。粒の大きさや食感が違うというイメージがあるひきわり納豆と粒納豆ですが、実は栄養価や効果などが異なるということが分かりました。栄養価の高いひきわり納豆も積極的に取り入れ健康を意識した食生活を楽しみましょう。

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