海ぶどうの特徴と栄養価を解説|下処理や保存方法・注意点も紹介

海ぶどうにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。また、食べ方に注意点はあるのでしょうか。本記事では、海ぶどうの栄養価についてと、下処理や保存方法について紹介しています。海ぶどうにはどのような特徴があるのか、栄養があるのか知りたい人は参考にしてください。

海ぶどうの特徴と栄養価を解説|下処理や保存方法・注意点も紹介のイメージ

目次

  1. 1海ぶどうってどんな食材?
  2. 1海ぶどうの栄養価と効果
  3. 1海ぶどうの下処理方法
  4. 1海ぶどうの食べ方
  5. 1海ぶどうの保存方法
  6. 1海ぶどうを食べる際の注意点
  7. 1栄養満点な海ぶどうを食べてみよう

皆さんは、海ぶどうをご存じですか。海ぶどうとは、沖縄名物として有名な海藻です。本土の沖縄料理店などでも提供されているため、沖縄に行ったことがないという人でも食べたことがあるかもしれません。


今では沖縄の人以外にも楽しまれている海ぶどうですが、どのような栄養があるのか気になりませんか。実は海ぶどうには美容や健康にいいとされる栄養素が多く含まれているのです。魅力いっぱいの海ぶどうの特徴や栄養について、本記事で詳しく紹介いたします。


また、海ぶどうの下処理はどうしたらいいのか、保存のしかた、食べる時の注意点についてもお伝えしています。この記事を読めば、海ぶどうの栄養についてと、おいしく食べるための方法も知ることができますよ。


はじめて海ぶどうを食べる人や、海ぶどうについて知りたい人、栄養価が気になるという人はぜひ参考にしてください。

海ぶどうってどんな食材?

海ぶどうはプチプチとした食感が心地よくビールなどとの相性も抜群な食材です。海ぶどうという名前は、ぶどうのように丸い形状が連なった形に由来していますが、正式にはクビレズタと呼ばれる海藻です。また、グリーンキャビアとも呼ばれています。


沖縄では特に一般的な食材として知られる海ぶどうですが、日本では沖縄をはじめとする南西諸島の海に生息しています。主に浅瀬を好む海藻であり、日本近海以外ではオセアニアや東南アジアにも生息しているようです。

海ぶどうの栄養価と効果

海ぶどうは低カロリーで、栄養が豊富な食材です。このため、特にダイエットや美容が気になる人にはおすすめだと言えるでしょう。


海ぶどうには具体的にどのような栄養が含まれているのか、またどんな効果が期待できるのかを順番に紹介していきます。


出典:海ぶどう - カロリー/栄養成分/計算 | カロリーSlism
参照:hhttps://calorie.slism.jp/109012/

食物繊維

海ぶどうには、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌を増やすサポートをするため、お腹の調子を整える効果が期待できます。また、脂質や糖、ナトリウムなどを体外に排出する働きもあります。このため、肥満や糖尿病、高血圧などの予防や改善に役立つと言われています。


食物繊維は不足しがちなので、積極的にとりたい栄養素です。腸内環境が整うと、ダイエットに効果があるだけでなく、お肌の調子もよくなります。海ぶどうは、美容と健康を気にしている人におすすめの食材です。


出典:食物繊維 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html

鉄分

海ぶどうにはミネラルの一種である鉄分が含まれています。鉄が不足すると赤血球が減少してしまい、酸素の供給がうまくできなくなってしまいます。これは鉄欠乏性貧血と呼ばれていて、集中力の低下や、食欲不振、頭痛や体のだるさなどの症状が出るようです。


このように、鉄は人体に欠かせない栄養素です。また鉄は動物性たんぱく質やビタミンCと一緒にとると吸収しやすくなるそうです。


出典:鉄 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-022.html

ヨウ素

海ぶどうにはヨウ素が豊富に含まれています。ヨウ素とはヨードとも呼ばれるミネラルの一種で、海ぶどう以外にも昆布やわかめなど他の海藻類にも多く含まれています。


ヨウ素とは甲状腺ホルモンを作るのに欠かせない栄養素です。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促す働きがあります。このため子供の成長や発育にも影響を与えます。他にも、骨や神経、精神状態のにも関連があるホルモンです。


ヨウ素が不足すると、甲状腺ホルモンの分泌量が減り、さまざまな病気の原因となります。しかし日本人は普段の食事で海藻を食べる機会が多いため、ヨウ素が不足することはあまりないようです。


出典:6. 2. 5.ヨウ素( I )|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4al.pdf

カルシウム

海ぶどうにはカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムはミネラルの一種で、骨や歯の形成に必要な栄養素です。


カルシウムが不足すると骨や歯の強度が下がり、骨粗しょう症の原因ともなります。このため、意識して摂りたい栄養素のひとつです。特に骨が弱くなってくる高齢者や、成長期の子供には大事な栄養素だと言えるでしょう。


海ぶどうにはカルシウムとともにマグネシウムも含まれています。カルシウムとマグネシウムは、神経の興奮を抑える働きがあります。このため、精神状態が安定するという効果も期待できます。


出典:カルシウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-042.html

海ぶどうの下処理方法

海ぶどうの栄養を活かすために、保存もしっかりとした方法で行いたいものです。また、海ぶどうを美味しく楽しむためには下処理のプロセスも覚えておくといいでしょう。


海ぶどうの下処理は案外簡単なので、一度覚えてしまえばスムーズに下処理を行い海ぶどうを楽しむことができますよ。

洗い方

海ぶどうの下処理方法としてはまず、水洗いするということが重要です。もちろん売られている段階で海水分が取り除かれている場合もありますが、塩気や汚れなどをできるだけ落とした状態で楽しむためにもしっかりと水道水で洗い流すようにしましょう。


しかし、海ぶどうは水につけておくとしぼんでしまい食感が損なわれるデメリットがあります。海ぶどうを水につけすぎてしぼんでしまうと、美味しさの元になっているプチプチとした食感が失われてしまうので注意が必要です。それを避けるためにも、できるだけ素早く水洗いし、水につけておくのは控えましょう。

塩漬けの海ぶどうの塩抜き方法

食べてみて塩気が強いという場合には水につけて塩抜きをしてもよいですが、時間はあくまで短めにしましょう。塩抜きをする場合は1〜2分ほどの短い時間、水につけておきましょう。


また、下処理方法の一つとしてより美味しく海ぶどうを楽しみたい場合には、氷水に数十秒つけておくプロセスが挙げられます。こうすることで食感がより明確になるので、あくまでつけすぎには注意してぜひ新鮮で食感のよい海ぶどうを楽しみましょう。

海ぶどうの食べ方

水洗いした海ぶどうはそのまま食べることができます。まずは何もつけずに食べてみて、その食感を楽しむのもいいでしょう。味を付ける場合は、醤油やポン酢、三杯酢などで食べることが多いようです。お刺身を食べる時のように、小皿に調味料を入れ、そこに海ぶどうをつけるようにします。


また、サラダや丼もののトッピングとして利用するのもおすすめです。見た目も華やかになりますし、独特の食感がアクセントになります。


海ぶどうの上から直接調味料をかけてしまうと、海ぶどうがしぼんでしまい食感が悪くなってしまいます。そのため、調味料は食べる直前につけたり、かけたりするといいでしょう。

海ぶどうの保存方法

沖縄などの特産であることからもわかる通り、海ぶどうは温かいところを好む海藻であり、10度以下の環境での保存にはあまり適していません。そのためできれば15〜18度ほどの気温で保存しておくのが望ましいでしょう。また、夏場であれば暑すぎる状態での保存も好ましくはないため、発泡スチロールの箱などの中で保存するといいでしょう。


海ぶどうの保存方法はシンプルではあるものの温度変化に敏感だという側面もあるので、温度に関してはしっかりとチェックしておくのがよいでしょう。基本的には購入してから2〜3日以内に食べきってしまいましょう。

海ぶどうを食べる際の注意点

海ぶどうはおいしくて栄養が豊富ですが、低カロリーな食材です。そのため、たくさん食べても大丈夫だと思う人もいるかもしれません。しかし、どんな食材でも食べすぎはよくありません。海ぶどうも、適量を楽しむようにした方がいいでしょう。


そこで海ぶどうを食べる時、どんなことに気を付けた方がいいのかを紹介します。これらの注意点を参考に、バランスのいい食事をとるようにするといいでしょう。

1:ヨウ素の摂取量に注意

ヨウ素は、海ぶどう以外の海藻にも含まれています。日常的に海藻を食べることの多い日本人はヨウ素が不足することはありませんが、逆に過剰摂取をしないように注意が必要です。健康食品やサプリメントにヨウ素が含まれていることもありますから、成分をしっかり確認することも大切です。


ヨウ素のとりすぎは、甲状腺機能低下症の原因となることがあります。これは甲状腺ホルモンが作られなくなってしまう病気で、疲労感やむくみなどの症状が現れるようです。また妊娠中の人がヨウ素をとりすぎると、胎児にも影響がでてしまうため特に注意すべきでしょう。


出典:6. 2. 5.ヨウ素( I )|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4al.pdf

2:食物繊維の摂取量に注意

食物繊維は腸内環境を整える働きがありますが、とりすぎるとかえってお腹の調子が悪くなります。まず、食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。海ぶどうに含まれている食物繊維は水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維をとりすぎると、下痢を起こしてしまうことがあります。


腸内環境を整えるためには、水溶性食物繊維だけではなく、不溶性食物繊維もとることが大事だと言われています。このため、海ぶどうばかり食べて食物繊維不足を補おうとすることは避け、さまざまな食品から食物繊維をとるように心がけましょう。


出典:食物繊維 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html

3:調味料の塩分に注意

海ぶどうを食べる時に調味料を使う場合、塩分量に気を配るようにしましょう。海ぶどうにも塩分が含まれているため、そこに調味料をかけてしまうと塩分過多になってしまうおそれがあります。


塩分のとりすぎは高血圧の原因となります。体内の塩分を排出するのは腎臓の役割なので、腎臓にも負担をかけてしまいます。このため、腎臓の病気を引き起こす原因ともなります。また、塩分と共にカルシウムも一緒に排出されてしまうため、尿道結石や骨粗しょう症を起こすおそれもあります。


出典:塩分の取り過ぎと病気の関係。減塩のためにできること。 | 湧永製薬株式会社
参照:http://www.wakunaga.co.jp/health/month/post_103.html

栄養満点な海ぶどうを食べてみよう

海ブドウはおいしくて健康にもいい食材です。シンプルに海ぶどうだけを楽しむのはもちろん、いろいろな食材と組み合わせてオシャレな一皿を作るのもいいでしょう。低カロリーなことも嬉しいポイントです。ダイエットをしている人でも安心して食べることができますよ。


海ぶどうを食べたことがない人はぜひチャレンジしてみてください。プチプチとした食感と、みずみずしさは他の食材とは違った魅力があります。ぜひ普段の食卓に取り入れて、海ぶどうのおいしい食べ方を見つけてくださいね。

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