ホルモンの栄養成分を紹介|食べる時の注意点や焼き方も解説

ホルモンを賢く、そして美味しく食べられていますか。本記事では、ホルモンから摂取できる栄養や効果的な食べ方、ホルモンの焼き方などホルモンについて幅広く解説しています。ホルモンについて興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

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目次

  1. 1ホルモンはどの部位のこと?種類は?
  2. 1ホルモンの栄養成分と効果
  3. 1ダイエット中に食べる時の注意点
  4. 1ホルモンの上手な焼き方
  5. 1ホルモンを普段の食事に取り入れよう!

「ホルモンってどこの部位を指すの?」
「ホルモンに含まれる栄養を知りたい」
「ホルモンはどうやって焼けば美味しく食べられるの?」
焼肉屋さんなど、お肉を扱うお店でよく目にするホルモンですが、部位など詳細な点についてはわからないという方も多いのではないでしょうか。


この記事では、ホルモンに分類される部位の紹介を始めとして、ホルモンに含まれる栄養についても触れています。さらに、美味しく食べられる焼き方やダイエット中にホルモンを食べる時の注意点にも触れているので、様々なニーズに対応しています。


この記事を読むことで、ホルモンを美味しく食べられるだけでなく、栄養を考えたうえで賢く食生活を送ることができます。


ホルモンについて知りたい方やホルモンを美味しく食べたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

ホルモンはどの部位のこと?種類は?

ホルモンを焼肉などでよく食べることがあるでしょう。ところで、ホルモンは牛や豚といったものの、具体的にどこの部位を指しているのかご存じでしょうか。また、ホルモンには多様な種類もあるのですが、思い当たるものはあるでしょうか。


ここでは、ホルモンに分類される部位、そしてホルモンの種類について紹介していきます。

どの部位を指す?

「ホルモン」とは、牛・豚などの臓物のことを指します。狭い意味では小腸・大腸、広い意味では皮や胃・肝臓や心臓・子宮・腎臓・肺・腸などの正肉以外のこれまで廃棄されていた部位を含む臓物全般が含まれます。


「ホルモン」という由来は諸説があり、ドイツ語(医学用語)の「ホルモン」という説や、関西弁の「ほるもの(捨てるもの)」が訛ったという説、ホルモン分泌を促進する滋養料理であった説などが有力です。


ここからはホルモンの種類について、代表的なものを紹介していきます。

シマチョウ

ホルモンの1種である「シマチョウ(テッチャン)」は「牛の大腸」です。表面が縞模様なので、シマチョウと呼ばれています。


シマチョウは厚みがあるため、噛みごたえのある食感と旨味が特徴です。


また、シマチョウは処理が難しい部位とされています。それ故にシマチョウが美味しいお店は良いお店だとされているぐらいです。焼肉屋さんへ行った際はシマチョウを頼んでみてはいかがでしょうか。

マルチョウ

「牛の小腸」である「マルチョウ(コテッチャン)」は、その名の通り丸い筒状の形が特徴的です。


マルチョウは弾力のある食感で柔らかく甘みがある点が特徴で、シマチョウに比べて脂が多いホルモンになります。また、マルチョウにはコラーゲンが豊富に含まれているので、人気のホルモンです。

ハツ

「ハツ」は「hearts」が訛ってできた言葉とされ、語源の通り「(主に牛や豚、鶏の)心臓」を指すホルモンになります。焼肉だけでなく、焼き鳥でもよく目にする部位でしょう。


ハツは他のホルモンに比べて噛み切るのが容易で、たんぱくな味わいが特徴的です。さらに、くせや匂いも少ないので、ホルモンが苦手な人でも食べやすいホルモンになります。

レバー

「レバー」を知っている方は多いのではないでしょうか。「肝臓」を指すレバーもホルモンの1種なのです。


食材によって、味や食感は異なり、牛レバーは柔らかさと濃厚な味わいが特徴です。豚レバーは弾力としっかりした食感、鶏レバーは3種の中でもくせが少ないことが特徴として挙げられます。


さらに、レバーは焼肉の他にも、レバニラ炒めやクリーム煮などといった様々な料理に使えるホルモンとなっています。

ホルモンの栄養成分と効果

ホルモンには様々な種類があることがわかりました。そんなホルモンですが、実は栄養が豊富に含まれているのです。ここでは、シマチョウ、マルチョウの主要な栄養分についてまとめました。


ホルモンの栄養成分と効果についてご興味がある方は、参考にしてみてください。


出典:牛ホルモン小腸|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/111098/


出典:牛ホルモン大腸|カロリーSlism
参照:https://calorie.slism.jp/111099/

食材名シマチョウマルチョウ
たんぱく質(100gあたり)9.3g9.9g
脂質(100gあたり)13.0g26.1g
炭水化物(100gあたり)0g0g
ナトリウム(100gあたり)61mg77mg
カリウム(100gあたり)120mg180mg
リン(100gあたり)77mg140mg
ビタミンB1(100gあたり)0.04mg0.07mg
ビタミンB2(100gあたり)0.14mg0.23mg

たんぱく質

ホルモンにはたんぱく質が含まれています。たんぱく質は、筋肉や臓器、毛髪といった体を構成する栄養素です。また、酵素や抗体といった体を調整する機能にも貢献しています。


たんぱく質が不足すると、成長障害や免疫力の低下などを引き起こす可能性もあり、健康に重大な影響を与えてしまう可能性があります。


出典:たんぱく質|e-ヘルスネット
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html

脂質

ホルモンから摂取できる栄養素として、脂質も挙げられるでしょう。脂質は主にエネルギー源として機能します。


余った脂質は中性脂肪として体内に蓄えられ、過剰に蓄えてしまうと肥満を招く原因になってしまいます。


出典:脂肪 / 脂質|e-ヘルスネット
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-014.html

糖質

たんぱく質や脂質と並ぶエネルギーを生み出す栄養素である糖質もホルモンから摂取することができます。


糖質はエネルギーの素で、集中力の持続などにも貢献しているものの、一方で過剰に摂取すると肥満の原因になってしまいます。


出典:炭水化物 / 糖質|e-ヘルスネット
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-018.html

ミネラル

ミネラルはカルシウム、リン、カリウムなど、生体を構成する4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものを指す栄養素です。ホルモンにはカリウムやリンが豊富に含まれています。


ミネラルは体内で合成できないため、肉などの食材で摂取する必要があります。


出典:ミネラル|e-ヘルスネット
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-035.html

ダイエット中に食べる時の注意点

嬉しい栄養が盛りだくさんのホルモン。そんなホルモンを食べる時には注意も必要です。ここでは、一体どんな点に注意すべきか説明していきます。


注意点を確認したうえで、上手にホルモンを食べていきましょう。

野菜も適度に食べる

白菜キムチや海藻サラダ・ナムルなどを最初にオーダーして、ホルモンばかりを食べずに野菜も食べることを心がけましょう。いくらホルモンに嬉しい効果があるからといって、ホルモンばかりを食べていたら太る原因などにもなるので注意が必要です。


また、ホルモンと野菜を一緒に食べることで、野菜の栄養成分が摂取できるだけではなく、ホルモンの栄養成分が代謝されやすい状態になります。焼肉の時はもちろん、もつ鍋などのお鍋の際にも野菜と一緒にホルモンを楽しみましょう。


出典:各種ビタミンを含む代表的な食品とその働き|国立循環器病研究センター
参照:https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/diet/diet01/

白米の食べ過ぎに注意

お肉を食べると白米も食べたくなるでしょう。もちろん、糖質もたんぱく質の働きに貢献している他、脂質の代謝をスムーズにするなど、体に不可欠な栄養素です。


しかしながら、白米を食べ過ぎてしまうことで、余った糖質が脂肪に変わり、それが貯蔵されて肥満の原因となってしまいます。適度な量の白米を食べることは、栄養を補う面で問題ありませんが、食べ過ぎには注意しましょう。


出典:(3)栄養素の過剰・不足が招くトラブル/糖質|国立循環器病研究センター
参照:https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/diet/diet01/

タレのカロリーにも注意

焼肉をした時、焼肉のタレに肉をくぐらせると、より一層美味しく食べられます。しかしながら、焼肉のタレにも注意が必要です。


焼肉のタレは100gあたり、164kcalあるとされています。せっかく白米の量を抑えても、焼肉のタレをかけすぎると台無しです。美味しさを増してくれる焼肉のタレですが、ダイエット中は使用を抑えるなど工夫しましょう。


出典:調味料及び香辛料類/<調味料類>/(調味ソース類)/焼き肉のたれ|食品成分データベース
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=17_17113_7

ホルモンの上手な焼き方

栄養もあり、ダイエットにも向いているホルモンですが、食べるなら美味しく食べられる方が良いでしょう。そこで、最後にホルモンを美味しく食べられる焼き方について紹介していきます。


ちょっとしたコツを取り入れることで美味しさも変わるため、自宅での焼肉を楽しむことができるでしょう。ホルモンの焼き方に不安がある方、美味しく食べたい方はぜひチェックしてみてください。

最初に下味をつける

まず、ホルモンは内臓なので臭みがあることが多いです。臭みを抑えるためにも焼く前にした処理をしておいた方が良いでしょう。


ホルモンを焼く前に塩や小麦粉でもみ洗いをしましょう。塩や小麦粉が臭みを取ってくれます。


次に下味の候補としては、タレや塩が挙げられます。最初に塩や小麦粉で下処理をすると臭みがとれるのですが、それでもまだ気になるという方はタレなどで下味をつけると美味しく食べることができるでしょう。

しっかり火が通る中央で焼く

下処理も済み、いざホルモンを焼くとなった時、どのように焼けば良いか困ったことはありませんか。皮の部分と脂の部分どちらから焼くべきか、どのようなタイミングで裏返せば良いか迷いますよね。


ホルモンを焼く時は、まず皮の部分から焼くようにしましょう。脂の方を最初に焼いてしまうと、脂と一緒に旨味も落ちてしまう可能性があるのです。また、ホルモンは火が均等に通る中央でじっくり火を通すと良いでしょう。


フライパンでホルモンを焼く場合、水分が出てくるので、こまめにキッチンペーパーで拭き取ると油跳ねを抑えることができます。

裏返しすぎない

焼けているか不安になって、ついつい何度も裏返していませんか。あまり裏返しすぎると、脂と旨味が落ちてしまい美味しさが半減してしまいます。


裏返すタイミングは、皮の部分がきつね色になったぐらいが良いでしょう。また、皮と脂は7:3ぐらいの焼き時間で焼くと美味しく仕上がります。脂の部分の色が透明になるくらい焼けば出来上がりです。

ホルモンを普段の食事に取り入れよう!

ホルモンは非常に多くの部位があり、種類が豊富だということがおわかりいただけたことでしょう。


また、かつては捨てられていたホルモンですが、実は豊富に栄養素が含まれており、ホルモンの部位によって含まれている栄養成分も異なっています。そのため、いろいろな部位のホルモンを食べてみるのが良いでしょう。


美味しく賢くホルモンを食べて、ホルモンの魅力を思う存分楽しんでみてください。

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