生クリームのカロリーは?植物性と動物性で違いを比較

生クリームと言えば、カロリーと糖質を気にする人には大敵でしょう。ケーキの上に山のように絞られていたり、シュークリームの中にたっぷり入っていたり、入っていないように見えて練り込まれていたり、スイーツにはなくてはならない食材です。洋菓子のみならず和菓子にも使われ、お料理にも、ソースや隠し味に使われたりホイップしたものが飾られたりしています。生クリーム売り場に行くと、低カロリーのものやホイップ済みのものなど種類もある食材です。今回はそんな生クリームについてまとめました。

生クリームのカロリーは?植物性と動物性で違いを比較のイメージ

目次

  1. 1生クリームのカロリーや糖質は?
  2. 2生クリームのカロリーを抑える方法
  3. 3生クリームの動物性と植物性の違いって?
  4. 4動物性生クリームの特徴
  5. 5植物性生クリームの特徴
  6. 6動物性生クリームの乳脂肪分ごとの使い分け
  7. 7生クリームの動物性・植物性は一長一短
  8. 8生クリームの植物性・動物性使い分けよう!

生クリームのカロリーや糖質は?

カロリー

生クリームと呼べる動物性のもののカロリーは、100gあたり433kcalです。同じく100gのカロリーで比較すると、主食となるご飯は168kcalで、食パンは264kcalですから、生クリームはカロリーがかなり高めの食材と言えそうです。

糖質

カロリーが高いと糖質も気になるところですが、いわゆる「生クリーム」であれば、糖質はそれほど高くはありません。生クリーム100gあたり3.1gです。これに対してご飯は100gあたり36.8gで、納豆は100gあたり5.4gですから、生クリームは低めと言えます。厚生労働省の低糖質の定義「100gあたり5g以下」であることにも当てはまります。

ただし、これはあくまで生クリームそのものの糖質であって、生クリームが使われたスイーツの大半は糖質を多く含むものですから、スイーツとしての糖質の量には注意が必要です。お料理に使うのであれば、糖質制限中でも生クリームは使えそうです。しかし前述のように、生クリームはカロリーは高い食材ですし、どちらにしても健康に気を使うのであれば、食べ過ぎには気を付けなければいけない食材でしょう。

生クリームのカロリーを抑える方法

美味しい生クリームですが、カロリーの高さをどうにかしたいところです。先ほどの生クリームのカロリーは、いわゆる「生クリーム」で動物性のものです。では植物性はどうかというと、100gあたり392kcalで、少し低くなるもののほとんど変わらず、やはり高カロリーと言わざるを得ません。

植物性低脂肪クリーム

売り場に並んでいる植物性クリームの中に、低脂肪とうたわれている商品があります。例えば上の画像の雪印メグミルクの低脂肪商品は、同じく雪印メグミルクから出ている動物性生クリームに比べて、カロリーが3割ほど抑えられています。カロリーを抑えて生クリームを楽しみたいときは、このような低脂肪タイプの商品を選ぶのもひとつの方法です。

また、ダイエットをしている場合は、あまり生クリームは食べない方がいいのですが、一般には動物性の脂質より植物性の脂質の方が脂肪になりにくいとされているので、低カロリーでかつ植物性のものの方がおすすめです。低脂肪でも、美味しさを損なわないように改良された商品もあるので、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?

低カロリーのもので代用

例えばよくあるレシピで、シチューやグラタンを作る際に使う生クリームを、牛乳やヨーグルトにするものがあります。コクは少しなくなるかもしれませんが、カロリーはかなり抑えられ、あっさりとした仕上がりになります。

お菓子であっても、レシピにある生クリームの分量を少し減らして、牛乳やヨーグルト、豆乳などに置き換えてみるとカロリーを抑えることができます。お菓子だと、ちょっと物足りなく感じてしまう場合は、バニラエッセンスなどを加えてみると、物足りなさをカバーしつつカロリーカットになります。

豆腐クリームで代用

NHKなどテレビで取り上げられて話題になった、豆腐クリームを生クリームの代わりに使うのもおすすめです。豆腐クリームレシピの本も出ていますが、作り方は簡単で、水切りした豆腐をミキサーでなめらかなクリームにし、そこに用途に応じて甘い味付けをしたりしょっぱい味付けをすれば完成です。

甘い生クリームの代わりにしたいときは、砂糖やはちみつに、レモン汁を加えます。おかずに使ったり、ホワイトソースにしたりしたいときは、塩やスープの素などを加えます。簡単に作れる上に、低カロリーで栄養のある豆腐ですから、健康に気を使いながらも生クリームが欲しいときの代用品としてぴったりです。

生クリームの動物性と植物性の違いって?

くり返しになりますが、生クリームと呼んでいいのは動物性の乳脂肪分だけで作られたクリームです。植物性のものは、「生クリーム」とは表示できないため、「ホイップクリーム」とか「植物性クリーム」などと表示されて売られています。本来ホイップクリームとは泡立てられたクリームのことですが、商品名として「ホイップ」が使われているものが多いようです。

生クリームと呼べるのは動物性だけなのに植物性が作られているのはなぜかと言えば、やはり両者には違いがあり、動物性の本来の生クリームの良さと、植物性のクリームの良さがあるからです。そのため、植物性と動物性生クリームを混ぜて利用する例もあります。それでは、その植物性と動物性の違い、それぞれの良さをご紹介します。

動物性生クリームの特徴

しっかりした味

動物性の乳脂肪分だけで作られた「生クリーム」は、コクがあり、口どけもよく、濃厚で味がしっかりしています。さらに風味がよく、まろやかで香りがあります。植物性の方は、あっさりとかるく、クセがないので、動物性生クリームよりさっぱりとした味わいになります。

真っ白に仕上げたいなら植物性

動物性生クリームは、天然のため季節や原料の質によって違いが出てしまいます。植物性は、動物性に比べて安定しています。色も、動物性は黄色がかった白ですが、植物性はきれいな真っ白い色なので、真っ白に仕上げたい場合は植物性がおすすめです。

泡立てやすいが分離しやすい

生クリームは、脂肪分が高いものほど泡立てる時間が短くでき、低脂肪になると泡立てるのに不向きになります。植物性より動物性の方か泡立てるのが簡単で、ピンと角が立ちます。しかし、泡立てすぎてしまうと分離してボソボソになってしまい、分離した脂肪分がバターになります。電動泡立て器を使ったりすると、手軽で早くできますが、気付かないうちに分離してしまっていることがあるので注意が必要です。

植物性生クリームの特徴

きれいな形が保たれる

植物性クリームは、動物性生クリームに比べて泡立てるのに時間がかかり、動物性生クリームほどには角が立ちませんが、ボソボソになりにくくなめらかに仕上がります。また、仕上がった形を長くきれいに保つことができます。添加物がある分、天然の動物性生クリームに比べて、お菓子作りなどがしやすいように改良されている製品があります。

すでにホイップ済みの植物性商品も

すでにホイップ済みで、さらに口金のついたしぼり袋に入っている商品もあります。植物性油脂に、乳化剤や安定剤が添加されています。とても手軽に使えて便利です。冷蔵庫から出してすぐ使えます。泡立てるのに失敗するという心配もなく、お子さんでも使える商品で、いくつかのメーカーがこのようなタイプの商品を製造しており、冷凍されているタイプのものもあります。

賞味期限が長く値段が安い

動物性生クリームは、季節や、牛の餌によっても変動があり安定していません。そのため、価格は植物性より高めになります。動物性生クリームは、植物性クリームのだいたい倍くらいの価格になるようです。また、生クリームは無添加なので賞味期限が短いという欠点があります。だいたい10日ほどですので、買ってきてすぐ利用しなければなりません。一方、添加物で安定している植物性は賞味期限を長く設定することができます。

低脂肪・低カロリー商品がある

「生クリーム」と呼べない代わりに添加物を加えられることで、低脂肪に抑えつつ生クリームの泡立てやすさと美味しさを保ち、カロリーをカットできる商品が、植物性のクリームにはあります。お菓子作りなどで大量に生クリームを使いたい場合は、値段も安く低脂肪でカロリーも抑えられることから、植物性クリームが適しているでしょう。

動物性生クリームの乳脂肪分ごとの使い分け

植物性ほど低脂肪とうたっている製品はありませんが、動物性生クリームにも、脂肪分の割合の違うものが売られています。「生クリーム」ということにこだわらなければ、動物性乳脂肪に植物性油脂を加えたり、添加物を加えることで低脂肪になった商品もあります。では乳脂肪分の割合が変わると、どのような違いが出てくるのでしょうか?

脂肪分の割合で適する使い方が違う

脂肪分の割合が違うと、泡立てやすさが違ってくることは前述した通りです。その違いから、適した使い道が変わってきます。生クリームは液体なので、液体のまま使うか、泡立てたときの仕上がりの固さによって、どのようなかたちで食べるものになるかに関わります。

コーヒーやスープに

乳脂肪分の割合が30%以下くらいの生クリームは、泡立てにくいので液体のままで利用します。コーヒーなどの飲み物に入れたり、コーンスープやポタージュの材料にしたりとお料理に使います。牛乳の方がカロリーは抑えられますが、生クリームの方がコクが出てまろやかになります。

プリンやババロア・ムースに

乳脂肪分の割合が30%から40%くらいまでのものは、泡立てやすくなり、ほどほどになめらかでコクがあり、プリンやババロアやムースなどのなめらかで柔らかいお菓子にぴったりです。お料理でも、グラタンやシチューに使うと美味しく出来上がります。

ケーキなどのデコレーションに

乳脂肪分の割合が40%以上のものは、泡立てやすくピンとした角を立たせられるので、固めにホイップしてケーキなどのスイーツのデコレーションに適しています。コクがあって濃厚なので、お料理に使うといつもよりワンランク上の美味しさを楽しめます。

生クリームの動物性・植物性は一長一短

植物性のクリームにも動物性生クリームにも、それぞれ長所短所があり、どんな料理やお菓子作りに使うのか、その目的によって使い分けるのがいいでしょう。ただ、健康面を気にするという観点から考えれば、カロリーを気にしている場合は、低脂肪低カロリーの植物性のクリームがおすすめです。カロリーより、添加物の方が気になる場合は、天然の乳脂肪分のみの動物性生クリームを選びましょう。

生クリームの植物性・動物性使い分けよう!

ここまで、動物性の乳脂肪だけで作られた、「種類別:クリーム」と表示することができるいわゆる「生クリーム」と、様々な方法で利用しやすいように添加物を加えて改良した「乳又は乳製品を主要原料とする食品」と表示されるものについてまとめました。健康に気を付けて食事をすることはとても大切ですが、食べたいものを美味しく味わう楽しみも大切です。利用方法に合わせてうまく選んで、美味しい生クリームを楽しんでください。

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