サイダーとラムネ・ソーダの違いとは?作り方などで比較調査!

スッキリしたいときに飲みたくなる炭酸飲料ですが、サイダーとラムネ・ソーダって同じものなのか、別のものなのか区別はつきますか?炭酸水が甘ければ、サイダー、ラムネ、ソーダ―どれでも一緒と思っている人も多いのではないでしょうか?実は違うものだったのです。そこで、今回はサイダーとラムネ・ソーダの違いについて調べてみました。自分で作れるラムネやサイダーのレシピも紹介します。

サイダーとラムネ・ソーダの違いとは?作り方などで比較調査!のイメージ

目次

  1. 1サイダーとは?
  2. 2各国のサイダーの定義とは?
  3. 3ラムネとは?
  4. 4ソーダとは?
  5. 5サイダーとラムネの違い
  6. 6サイダーの作り方
  7. 7ラムネの作り方
  8. 8ソーダ水の作り方
  9. 9まとめ:サイダーとラムネ、ソーダ水を知っておいしく飲もう!

サイダーとは?

「サイダー」昔から親しまれている呼び名で、現在ではアルコールを含まない炭酸飲料の総称で使われていますが、サイダーの歴史をたどってみると、1853年にペリーが来航したときに、船員の飲み物として炭酸飲料が伝来したと言われています。日本でのサイダーの発祥は1868年に横浜です。外国人居留地で設立されたノース&レ―商会が製造販売しました。

パイナップルとリンゴのフレーバーを付けた炭酸飲料「シャンペン・サイダー」が日本で最初のサイダーと言われています。このシャンペーン・サイダーは在留外国人向けの商品だったため、一般の日本人は購入することができなかったそうです。1875年に、ノース&レ―商会に勤めていた西村甚作の助言により、横浜扇町の秋本己之助が、「金線サイダー」を作り発売したとされています。

この時にパイナップルとリンゴのフレーバーを用いた「シャンペーン・サイダー」とは異なり、リンゴのフレーバーのみで作ったことから、シャンペンの名を外して「サイダー」という商品になったそうです(諸説がありとされています)。そのサイダーの語源となっているのが、フランスの「cidre(シードル)」リンゴ果汁発酵さた微発泡の酒を意味します。イギリスでは「cidre、cydre(サイダー)」と呼ばれています。

各国のサイダーの定義とは?

先に、フランス・イギリスのサイダーについて触れましたが、世界のサイダーとはどういうものなのでしょうか?その定義は各国により異なっています。名称やアルコールを含む、含まないや、炭酸のもの、炭酸でないもの、色の違いについてみてみましょう。

フランス・ドイツのサイダー

フランスとドイツのサイダーから見ていきましょう。フランスとドイツはアルコールを含み、炭酸が入っていません。色は琥珀色で透明です。フランスでの名称は、cidre(シードル)で、ドイツでの名称はApfelwein(アプフェルヴァイン)と呼ぶそうです。

スペイン・ロシア・イギリスのサイダー

続いては、スペインとイギリスのサイダーです。こちらの2ヶ国は、アルコールを含み、炭酸も入っています。色はフランス・ドイツと同様に琥珀色で透明です。名称はスペインがsidra(シードラ)で、イギリスがcider・cyder(サイダー)と呼びます。

アメリカ・カナダのサイダー

続いては、アメリカ・カナダのサイダーです。アメリカ・カナダはアルコールも炭酸も含みません。両国では、サイダーのこと指すのは精製や熱加工をしていないリンゴ果汁のことです。名称は、cider(サイダー)、apple cider(アップルサイダー)です。他にも、soft ciderやsweet cider(ソフトサイダーやスィートサイダー)とも呼ばれています。色は赤褐色で混濁しています。知っているサイダーとは程遠い感じです。

日本のサイダー

そして、日本のサイダーはアルコールを含まず、炭酸が入っていて透明です。大手メーカーといえば、三ツ矢サイダー・リボンシトロン・キリンレモンです。大手メーカーが作るサイダーのほかに、北は北海道、南は沖縄までの38都道府県で小規模製造業者が作るサイダーもあり、それらのサイダーを「地サイダー」や「ご当地サイダー」と呼ばれているものがあります。

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ラムネとは?

日本において広く愛されている清涼飲料水「ラムネ」です、縁日などでラムネが冷やされている光景を良く目にします。ラムネの語源は、レモネード(レモン水)が転訛したものとされています。最初の炭酸水はレモネードに重曹を混ぜることで、レモンに含まれるクエン酸と重曹の化学反応によって炭酸ガスが発生することによってできたものとされています。

ラムネは炭酸水に糖類を加えてレモンやライムのフレーバーをつけたも炭酸飲料で、ラムネといえば、独特な形にビー玉で栓をする特徴的な瓶の容器です。ラムネの瓶は洗浄して再利用されていますが、近年ではラムネの瓶の洗浄をしやすくするため、瓶の口がプラスチックのキャップになっています。、使い捨てのペット容器のラムネも販売されています。

ソーダとは?

「ソーダ(水)」は炭酸ガスを含む水のことです。数多くあるソフトドリンクは、清涼感を与えることを目的に炭酸ガスを原料に加え使用し、気泡を立たせている飲み物を炭酸飲料水といいます。ソーダはもともと、医薬品としてオランダ船で用いられていたものが、長崎にもたらせれたとされています。炭酸ガスを含む水に、香料や甘味料を加えない無味のものを炭酸水(ソーダ水)といいます。まさにタイムリーになっている飲み物です。

サイダーとラムネの違い

昔はサイダー、ソーダ水は王冠を使用した瓶、ラムネはラムネ瓶または玉詰め瓶に入っていて、瓶の形状や栓の種類で区別されていました。現代では、ペットボトルや缶など容器が多様化していることもあり、ラムネ(玉詰め)瓶にガラス玉が入っているものが「ラムネ」、ガラス玉が入っていないものを「サイダー」と区別されるようになりました。

サイダーもラムネも製造販売された当初は味の違いもありましたが、現代ではソーダ水に香料や甘味料を加えた清涼飲料水で分類は同じになります。これらのことからサイダーとラムネは味の違いはなく、形状で区別されていることがわかりました。

サイダーの作り方

自家製のサイダーが作れるレシピと作り方を紹介します。化学反応を利用した作り方になります。材料は、冷水・200ml、クエン酸・小さじ1/2(2~3.5g)、重曹・小さじ1/2(2~3.5g)、砂糖・適量です。作り方は、水にクエン酸と砂糖を入れ溶かします。溶けたところへ、重曹を入れ混ぜ溶かし完成です。クエン酸と重曹が混ざることで発泡します。市販品との発泡感の違いはありますが、美味しく飲めます。

重曹の量を加減すると炭酸の強さも調節できるようです。ここで注意点です。材料に使用する、クエン酸と重曹は簡単に購入できますが、必ず食品用(食品添加物)のものを使ってください。そして、添加物なので大量摂取は控えた方が良いようです。重曹1gには食塩0.7gに相当する塩分が含まれていますので注意が必要です。とは言っても、自分で作るサイダーは材料が目に見えているので安心して飲めるところがおすすめです。

ラムネの作り方

ラムネの作り方は、レモネードが転訛してできた清涼飲料水ということは説明しました。ということで、上記のサイダーの作り方にレモン果汁またはライム果汁を加えれば、いわゆるラムネになります。そのほかに、ラムネシロップを使えば、簡単にラムネが作れます。ラムネシロップはカキ氷用のシロップや、カクテルなどに使う希釈用のシロップ等が販売されています。

ソーダ水の作り方

サイダーの作り方で説明したものと同様で、甘味料・香料を添加しないものが、ソーダ水ということになります。機器を使う作り方もあります。専用ボトルに水を入れガスを注入する作り方です。近年では、健康志向の高まりとともに、炭酸水(ソーダ水)の体に与える効果が注目され、ソーダサイフォンで自家製のソーダ水を作る人たちが増えてきました。ソーダサイフォンのお手頃なものだと10,000円前後で購入できるようです。

まとめ:サイダーとラムネ、ソーダ水を知っておいしく飲もう!

サイダーとは、アルコールを含まない無色透明の炭酸飲料、ラムネは無色透明に関わらず玉詰め瓶に詰められた炭酸飲料、ソーダ水は炭酸ガスを含む水のこと(炭酸水)ということで、サイダーやラムネは、甘味料や香料が添加されていて形状の違いで呼び名の判別をしていることがわかりました。

近年の健康志向ブームにより、ソーダ水(炭酸水)をそのまま飲む人たちが増えてきました。以前では、ソーダ水は飲食業において原材料(カクテルベース)として扱われていたそうです。今回、サイダーとラムネ・ソーダ水の違いについて紹介しました。結果、サイダーとラムネ昔は風味の違いがあったものの、時代の変化とともにそれぞれの差がなくなりました。ソーダはそういった炭酸飲料の総称として使われているのが現状のようです。

サイダーもラムネもソーダも、炭酸の爽快感が味わえて、リフレッシュができると人気の飲み物です。飲むだけではなく、炭酸飲料の特製を活かして、デザートや料理にも使えます。今回紹介したサイダーとラムネとソーダの違いを思い出しつつ、それぞれを味わったり、自家製にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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