トマトの栄養と効能は?成分を効果的に摂る方法や食べ方を紹介!

温室での栽培がなかった遠い昔は夏にたくさん採れるトマトの収穫を待ちわびていたことと思います。今や一年中スーパーで見かけるトマトですが、緑黄色野菜の一つでもあり、栄養がたくさんある野菜なので日ごろから心がけてトマトを摂取する人も少なくないでしょう。さらには缶詰のカットトマトも主流となって、様々な食べ方で摂取することができます。実際にどれくらいの栄養素があって、どのように体に効果、効能があるのか、トマトの食べ方を今回は調べていきたいと思います。

トマトの栄養と効能は?成分を効果的に摂る方法や食べ方を紹介!のイメージ

目次

  1. 1トマトのいろは
  2. 2トマトの成分や栄養について
  3. 3トマトに含まれる成分や栄養
  4. 4栄養満点トマトの食べ方
  5. 5トマトジュースの栄養はどれほどのもの?
  6. 6トマトは加熱する
  7. 7トマトを加熱すると栄養はどうなる?
  8. 8ドライトマトの栄養について
  9. 9トマトの不思議
  10. 10トマトはダイエット効果がある?補足
  11. 11トマトのまとめ

トマトのいろは

トマトが身体に良い、ダイエット効果があると知っている人は多いと思います。しかし、何の成分がどのように身体に効果があるのか詳しく調べたことはあるでしょうか?今回はトマトの栄養や効能について調べていきたいと思います。

トマトの成分や栄養について

トマトは多くの人が知っているように緑黄色野菜に分類されます。緑黄色野菜の分類はどのようにされているのかといえば、野菜100グラムあたり600μg以上のβカロテンを含む野菜を総称しています。しかしトマトはβカロテンの含有量が600μg未満であるものの、一回の摂取量が多くなることや食べられる回数が多いため緑黄色野菜と位置付けられています。トマト以外にもピーマンアスパラガスも緑黄色野菜に分類されています。

トマトには540μgものβカロテンが含まれています。意外にもミニトマトのほうがより多くのβカロテンを含んでいることがわかりました。ミニトマトは960μgになります。100gのトマトはどれくらいの大きさなのかと思う人もいることでしょう。少し大きめのトマトだと200から250g程度とのことですので少し大きめのトマトの半分が大体100gと目安にしたらいいと思います。

トマトに含まれるβカロテンの栄養と効果とは

先ほどからたくさんでてきているβカロテンですが、βカロテンは体内に入ると必要な量だけがビタミンAに変換されます。残りのβカロテンは他の酵素とともに身体の中の活性酸素を除去する働きをします。それ以外にも免疫力を高める働きもあります。緑黄色野菜はビタミンAの供給源となっています。

トマトから必要な栄養素を得るためには十分な量を摂取しビタミンAの効能が得られるようにすることが大事です。さらにβカロテンの持つ明るい色素はカロテノイドの一種になります。そのカロテノイドの一つがリコピンになります。

トマトに含まれる成分や栄養

トマトには様々な栄養素が含まれています。βカロテン(体内でビタミンAに必要な分だけ変換されます)、抗酸化作用のあるリコピン、体内の余分な水分と塩分を排出するカリウム、腸内環境を整える食物繊維です。トマトが赤くなると医者が青くなるといわれるぐらいです。トマトの栄養素の高さが想像できます。

ビタミンCの効果や効能

トマトに含まれる成分、栄養素はビタミンAだけでなくビタミンCも含まれています。ビタミンCはお肌にハリを与えたり、シミそばかすを予防する働きがあります。

ビタミンAの効果や効能

トマトに含まれるビタミンAの効能、効果には身体の粘膜や皮膚を健康に保つ働きがあります。さらに物を見るときには網膜で光を感じて、その情報を脳に伝えています。網膜細胞や、視細胞の細胞レベルでビタミンAがとても重要な物質になります。ビタミンAが欠乏することで薄暗いところで、物が見えにくくなる夜盲症になる恐れがあります。そして免疫機能の低下などから感染症にかかりやすくなるともいわれています。

これらを防ぐためにもしっかり緑黄色野菜を摂取することが大切です。体に必要な栄養素をトマトやそれ以外の緑黄色野菜から摂取し、身体に必要な十分量の栄養やビタミンAを効率よく摂ると良いでしょう。

栄養満点トマトの食べ方

トマトの成分、栄養素を知っておくことで効率よく効果的にそれらの成分を吸収することにつながります。どのようにトマトを食べたらよいのでしょうか?トマトの様々な食べ方を紹介していきます。

トマトジュースの栄養はどれほどのもの?

トマトの栄養を効果的に体内に取り入れるにはトマトジュースがおススメです。赤々しく熟したトマトから作られるトマトジュースにはたくさんの良い成分が含まれています。赤色の色素は先ほどお話ししたリコピンによるもので、リコピンには抗酸化作用があります。悪玉コレステロールの酸化を抑えることが期待できます。

適量を摂取することで様々な効果が期待できます。カリウムも含まれているので体内の余分な水分、塩分も排出してくれます。しかしトマトジュースの飲みすぎには注意しましょう。

トマトは加熱する

トマトには体を冷やす作用があります。夏の暑い時期に熱く火照った体を一時的に冷やすのは心地よいかもしれません。しかしトマトを加熱することでリコピンが2から3倍吸収されやすくなるのです。これからの効能を知っていたら加熱してでの食べ方が良いと気が付くでしょう。リコピンは皮に多く含まれるので皮をつけたまま調理しましょう。

ビタミンAは脂溶性のビタミンに分類され、油に溶ける性質を持っています。トマトを油と一緒に調理することではじめてビタミンA成分が体内に吸収されます。

トマトを加熱すると栄養はどうなる?

トマトは加熱しても栄養成分はほとんど変わらず、しかし吸収率が増えます。トマトを食べることはプラスなことばかりです。

トマトにお肉、それにタマゴを合わせて炒める食べ方はとてもおいしいです。こちらの食べ方だと加熱して油も一緒に取ることができて身体に必要な栄養、成分がしっかり吸収されます。一度試してはいかがでしょうか?

トマト缶の栄養について

トマト缶とフレッシュトマトの栄養を比較してみると、なんとトマト缶のほうが栄養価が高いことが立証されています。その理由にはトマト缶に使われているトマトは赤トマトというものでしっかり完熟させてから収穫されているためです。そのためフレッシュトマトに比べると栄養も高くなるのも納得です。さらに缶に詰める工程で缶自体が加熱滅菌されているので実質トマトも加熱されていることになります。

トマト缶は赤く熟したトマトが使われているのでより多くのリコピンが含まれています。フレッシュトマトに比べてリコピン、食物繊維、ビタミンCがより多く含まれています。ビタミンCは水溶性なので水に溶けてしまう欠点がありますが、スープにしてすべて摂取することで体内に吸収することができます。

これらの理由からトマト缶のほうが栄養素が高いことがわかります。トマト缶の欠点は塩分量が少し多めでカロリーが高いことになりますので、何より過剰摂取はしないことが大事になります。

ドライトマトの栄養について

トマトやトマト缶、トマトジュースなどは一般に出回っていて様々な食べ方や調理法で摂ることができます。しかしドライトマトを小腹が空いたときにかじっている人をみることは多くないでしょう。しかしこのドライトマトの栄養の高さや、効能を知っておくとさらにトマトのすごさを実感することができます。

ドライトマトにすることでトマトの甘味をギュッと閉じ込めることができていますし、さらに栄養素も濃縮されています。トマトの効能はたくさん紹介していますが、美肌効果や、老化防止、アンチエイジングなど、いいことばかりです。

ドライトマトを摂取するとよい時間帯は夜食後だそうです。トマトの成分の効果がでるのに7から8時間程度かかるのが理由です。抗酸化作用が作用し、紫外線を抑えることができたり、脂肪燃焼にも効果があるので寝る前に摂取するのがベストだといわれています。

トマトの不思議

知っていましたか?トマトはなんとナス科ナス属に分類されるのです。トマト属に分類されてされていたものが分子遺伝的研究よりナス属に入れられるようになりました。

トマトって野菜?果物?

トマトって野菜なの?果物なの?と一度は疑問に思ったことはないでしょうか。どっちでもいいと思っている人もたくさんいるでしょう。実際に野菜か果物かでアメリカで裁判が起こったほどです。1883年頃に出来た法律が事の発端です。輸入野菜には10%の税が課せられる一方で果物は無税であったとのこと、それにより野菜が果物か判断する必要がありました。

結果はトマトは野菜であると判決が下されました。植物学的には果物であるが、日常生活ではトマトは野菜と最高裁の判事より言い伝えられました。ではフルーツトマトはどうなるの?という疑問もでてきそうですがこちらはそっとしておきましょう。

トマトはダイエット効果がある?補足

メディアで少しの間取り上げられていたトマトダイエット。効果はどれほどのものでしょうか。やり方のまとめはこちら、トマトは夜に摂取する。3か月は継続する。リコピンは一日15㎎以上摂取する。加熱したトマトをオリーブオイルなどと一緒に摂る。種も一緒に摂る。これらの項目を取り入れて3か月以上続けると効果が期待できるようです。

トマトの効能、効果を利用してダイエットしてみるのもいいでしょう。身体に必要な栄養を摂取できるとともに一緒にダイエットできたら一石二鳥です。

トマトのまとめ

トマトに含まれる栄養素や、それらの効果、効能を調べることで、トマトの栄養の高さを知ることができました。様々な方法でトマトを摂取することができますが、栄養をしっかり吸収するためにも今回紹介した方法で食べることができると効果も期待できそうです。是非ためしてください。

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