ハーブの種類を一覧で紹介!料理に使える食用ハーブを画像で解説!

料理のスパイスにスイーツ、お茶や薬理効果など、さまざまな用途で使われてきたハーブ。今や私たちの生活にも取り入れられ、身近な存在になりました。そんな深い関わりを持つハーブの種類を一覧で紹介!そして、料理に使える食用ハーブを画像で解説!しています。ハーブのさまざまな特長や効能を知り、積極的に摂りたいハーブの種類も詳しく紹介しています。ハーブはさまざまな不調にも寄り添って解決してくれる香草でもあるので、今からすぐにでも活用しましょう。

ハーブの種類を一覧で紹介!料理に使える食用ハーブを画像で解説!のイメージ

目次

  1. 1ハーブの種類について
  2. 2ハーブの種類:ペパーミント
  3. 3ハーブの種類:バジル
  4. 4ハーブの種類:オレガノ
  5. 5ハーブの種類:セージ
  6. 6ハーブの種類:チャービル
  7. 7ハーブの種類:レモンバーム
  8. 8ハーブの種類:ローズマリー
  9. 9ハーブの種類:タイム
  10. 10ハーブの種類には注意するものも
  11. 11ハーブの種類一覧のまとめ

ハーブの種類について

ハーブとは「草」あるいは「野草」「草木」を意味するラテン語「herba(ヘルバ)」が語源で、後に英語の「herb(ハーブ)」へと変化しました。私たちとハーブの関わり合いの歴史は大変古く、メソポタミアやエジプトといった古代文明では既にハーブが薬として栽培、利用されてきた記録が残っています。その中でも、紀元前2000年頃の古代エジプトでは、ミイラの防腐剤としても使われてきたように、深く関わりがありました。

ハーブは香りや味、刺激性があり、食用や薬用、虫よけに使われる植物です。食用の世界では「香辛料」とも呼ばれ、この中で茎、葉、花を利用するものをハーブ、それ以外の部位を利用するものはスパイスと定義しています。それでは、早速ハーブを種類別に一覧にしましたので、紹介します。

ハーブの種類:ペパーミント

ミントは分類学的にはシソ科のハッカ属の植物で、最もポピュラーなハーブの1つです。飴やガム、歯磨き粉などの香り付けに使用されている通り、口腔内をリフレッシュさせ、口臭予防の効能があります。また、イライラや疲労、酔い止めなどにも効果が期待でき、鼻がすっきり通るので、花粉の季節にもおすすめです。また、消化を促し、腹痛や胃痛を抑える他、殺菌効果に優れているので、虫よけにも使われています。

ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交雑種と考えられます。ミントの歴史も大変古く、紀元前1000年頃のピラミッドからペパーミントの葉が発見されています。また、ローマ帝国ではスペアミントとペパーミントがどちらも栽培され、収穫していた記録が残っています。日本ではミントのことを「薄荷(ハッカ)」と言い、スペアミントをオランダハッカ、ペパーミントを西洋ハッカと呼びます。

薄荷と書かれる由来については、中国でも同様に書き、荷が軽いという意味があります。ミントの葉は大量に収穫されますが、大半は蒸留し、精油を抽出して使われてきました。蒸留する前は大量にあった葉なのに、精油はわずかしか取れないため、蒸留すると「運ぶ荷が軽くて済む」と言うことから「薄荷」と呼ばれるようになりました。代表的なミントにはペパーミントやスペアミントがありますが、香りと味は少し異なります。

それでは、ペパーミントとスペアミントの精油成分について見てみましょう。ペパーミントの主成分はメントールです。メントールは馴染みの言葉であるように、リップクリームやのど飴、筋肉痛を抑える湿布薬に使われたり、たばこの中にもメントールのフレーバーが楽しめるものもあります。また、ミントはとても丈夫で繁殖力が高く、初心者でも育てやすいハーブです。園芸店でポット苗を手に入れたら、すぐに育てられます。

ミントの種類一覧:スペアミント

スペアミントの成分は、カルボンを約60%、リモネンが約10%でやさしい香りを持っているため、ハーブティーやお菓子、サラダにも使われています。ペパーミントとスペアミントは見分けがつきにくいと言われていますが、よく見ると見分け方があります。スペアミントの方は葉がギザギザしていて、繊維が浮き出ているのが特徴です。一方ペパーミントは緑色が濃く、葉脈はスペアミントと比べて浮き出なくて薄い感じが特徴です。

ペパーミントとスペアミントの香りの違いについては、メントールの香りにあります。ペパーミントはスペアミントと比べて明らかにスーッとした清涼感のあるメントールの香りがします。葉を1枚ちぎって手につけて香ってみると違いがよく分かります。直射日光を避けた日当たりが良い場所で土が乾燥しないように育てれば、強い繁殖力で株が増やせます。多年草で毎年沢山の新芽を咲かせます。ぜひ育ててみて下さい。

ミントの種類一覧:パイナップルミント

次の一覧は、同じくミントの仲間で「パイナップルミント」があります。別名は斑入りアップルミントとも言われ、アップルミントの変種です。明るい斑入りがきれいなハーブで、ペパーミントやスペアミントとの違いは一目瞭然です。香りは名前の通り、パイナップルのような甘い香りがあります。パイナップルミントも育てやすいハーブです。

料理に使える食用ハーブ画像:ミントティー

ミントのメントールが香る、美味しいミントティーを紹介します。材料1人分でスペアミントの葉10枚程度摘んだら、ティーカップに入れます。熱湯200mlほど注ぎ、2分ほど蒸したら完成です。好みで砂糖いれても美味しいです。とても癒し効果のあるティーです。

料理に使える食用ハーブ画像:ミントときゅうりのサラダ

きゅうりと相性の良いスペアミントでおしゃれなサラダを作りましょう。材料2人分で、きゅうり2本は厚めの輪切りにし、玉ねぎ中1/2個はみじん切りにカットし、水にさらしておきます。ざるにきゅうりを入れて塩小さじ1/2まぶし、約20分置いてから水を抜きます。きゅうりの水気をペーパーで拭き取り、スペアミントの葉20~30枚はみじん切りにカットします。ボウルにきゅうりと葉、玉ねぎ、オリーブ油大さじ1を混ぜ合わせます。

さらに白ワインビネガー大さじ1、砂糖小さじ1、黒コショウ適量を全てまんべんなく混ぜ合わせたら、冷蔵庫で冷やします。夏の暑い季節にぴったりなサラダです。きゅうりの歯ごたえとミントの清涼感は夏バテや疲労も回復します。ぜひトライしてみて下さい。

ハーブの種類:バジル

次の一覧はバジルです。バジルは、シソ科のメボウキ属の多年草で、イタリア料理やピザのトッピングなどで有名で、馴染みやすいハーブです。バジルの歴史も古く、紀元前2000年頃にインドからヨーロッパへともたらされました。日本に渡来した当初は、水を含ませるとゼリー状になった種を目薬として使っていたことから「目箒(メボウキ)」という和名が付きましたが、現在ではバジルという名前の方が浸透していきました。

バジルの香りには鎮静作用があり、頭痛や吐き気、胃の不調を緩和させる効果があります。また、シネオールという蚊が嫌う成分を含んでいるため、虫よけ作用も期待できます。バジルも園芸店でポット苗として手軽に購入でき、育てられます。暑さに強く、日当たりの良い所で育てるのがポイントです。しかし、直射日光が当たる所で育てると葉焼けする恐れもあるので気を付けましょう。水を切らさないようにたっぷり与えましょう。

バジルは暑い場所を好みます。冬場の特に日本の寒冷地では冬を越すことができません。多年草として毎年育てたい場合は、冬場は室内に入れて、高い室温を保つ必要があります。この点を注意すれば、パスタやピザに年中バジルを使うことができます。バジルはイライラや偏頭痛にも効果があると言われ、便秘解消やかゆみの鎮静作用、体温上昇にも効果が期待できます。またハーブティーにすると不眠症に効くとも言われます。

料理に使える食用ハーブ画像:バジルの自家製ジェノベーゼ

収穫したバジルの葉100gは丁寧に洗って水分を取っておきます。ミキサーに、にんにく2~3片とエキストラバージンオリーブオイル200~250g、こしょう100g、塩5gを入れて撹拌します。滑らかになったところでバジルの葉も加えて撹拌させます。バジルの葉は熱に弱く変色しやすいので、様子をみながらペースト状にしていきます。混ざったら煮沸消毒しておいた瓶に詰めて完成です。

上部にオリーブオイルで蓋をするように静かに注ぎます。空気に触れるとどんどん変色していくので気を付けましょう。瓶に詰めたジェノベーゼは冷蔵庫で約1カ月保存できます。長期で保存したい時は、冷凍保存しましょう。その際、瓶より保存袋に入れて薄くのばして入れると良いでしょう。そうすると、使いたい時に手で割って使えます。パスタやポテトサラダ、野菜のドレッシング、肉料理のソース、スープにと使えます。

ハーブの種類:オレガノ

オレガノはユーラシア大陸が原産地の多年草のハーブです。地中海沿岸のギリシャ、イタリアでは古くから調理だけでなく薬用として使用されてきました。現在でもスペイン料理やイタリア料理には欠かせないハーブです。オレガノには殺菌作用と抗酸化力の高さが医薬品として使われている理由にもなっています。また、ビタミンCやEの含有率も飛びぬけてますので、アンチエイジング効果や細胞の老化を遅らせる効果が大きいです。

料理に使える食用ハーブ画像:オレガノ入りトマトソースのトースト

フレッシュなオレガノを使ったトマトソースのトーストを紹介します。市販のトマトソースにオレガノ適量を刻んで入れます。バケットにトマトソースを塗ります。ナチュラルチーズをのせて、オーブントースターで焼きます。好みで焼きあがってから、さらに生のオレガノをのせても良いでしょう。仕上げにタバスコを数滴かけたら出来上がりです。大人なトーストです。前菜にもおすすめです。
 

Thumbオレガノはハーブ調味料!効能や効果的な使い方と簡単レシピも紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ハーブの種類:セージ

続いての一覧であるセージは、地中海沿岸が原産地の多年草ハーブです。サルビアの仲間で「薬用サルビア」という別名でも呼ばれ、長寿のハーブとして、古代ギリシャ・ローマ時代から薬用に用いられてきました。葉には強い殺菌効果があり、セージティーでうがいをすると、風邪や感染症の予防ができる他、のどの腫れや歯肉炎、口内炎の症状緩和に期待が持てます。豚肉の臭み消しや煮込み料理にもよく使われます。

料理に使える食用ハーブ画像:セージinソーセージ

セージはソーセージの語源でもあります。皮なしウインナーで簡単に作ってみましょう。ボウルに豚ひき肉300g、セージ小さじ1、チリパウダー小さじ2、カイエンヌペッパー少々、にんにくのすりおろし小さじ1、豆乳または牛乳大さじ2、玉ねぎのみじん切り20g、塩ひとつまみ、白こしょう少々を全て混ぜ合わせます。8等分に分けてソーセージの形に整えます。フライパンにオリーブ油を入れ、コロコロ転がしながら炒めます。

表面に焼き色がつくまで、転がしながら炒めます。火が通ったら皿に盛り付け、好みで粒マスタードを添えたら完成です。セージのスパイスが効いていて、冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも良いです。食べ応えも抜群なので、ぜひお試しください。

ハーブの種類:チャービル

次の一覧であるチャービルは、南ロシア~西アジアが原産地の一年草ハーブです。「グルメのパセリ」とも呼ばれ、チャイブやバジルと共に魚や肉料理の風味付けに使われます。よくフランス料理に利用されます。また、薬として用いることは少なくなりましたが、昔は入浴剤や化粧品に利用されました。

料理に使える食用ハーブ画像:チャービルとタラゴンのオムレツ

ハーブの香りが爽やかな、チャービルとタラゴンのオムレツです。タラゴン1本とチャービル1本をそれぞれみじん切りにします。ボウルに入れ、卵2個を割りいれ、塩コショウで味付けします。牛乳1/2カップと粉チーズ大さじ1も加え、混ぜ合わせます。熱したフライパンにバター大さじ2入れ、卵液を流し入れてオムレツの形に整えたら完成です。朝食やブランチにぜひ作ってみて下さい。

ハーブの種類:レモンバーム

次の一覧であるレモンバームは、ヨーロッパ南部が原産地の多年草です。耐寒性・耐暑性共に強いハーブです。直射日光でも育ちますが、明るい日陰の方が葉の色艶もよく元気に育ちます。枝葉が混み合うくらい密集している時は、風通しを良くする必要があります。ちょこちょこ摘み取っては、レモンバームでティーを作っても美味しいです。

料理に使える食用ハーブ画像:レモンバームとミントのハーブティー

ペパーミント(スペアミント)とレモンバームを1:1の割合で摘み取り、洗ったらティーポットに入れます。200mlの熱湯を入れ、蓋をし蒸します。色が出てきて香りが立ってきたら完成です。口の中もさっぱりして、清々しい味わいです。とてもいい香りなので、ストレスや疲れの緩和にも役立ちそうです。

Thumbハーブティーの種類を一覧で紹介!人気の種類や入れ方も解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ハーブの種類:ローズマリー

ローズマリーは地中海地方が原産の多年草ハーブです。野生のハーブは常緑性の低木で大きな株が多い茂り、繁殖力も強いハーブです。生や乾燥させた葉っぱが料理や薬に利用されます。特に肉や野菜料理の臭み消しに効果を発揮してくれます。また、生肉にローズマリーが添えられるのを見かけることもあります。効能は、精神安定効果があり、集中力や記憶を高める作用があるので、アロマオイルの精油としても人気があります。

料理に使える食用ハーブ画像:サーモンのローズマリーソテー

ローズマリーの利用方法は、まず木の部分はアクが出てしまうので、使いません。枝が木質化している場合は葉っぱの部分だけ使います。緑の枝であれば、全部使うことができます。ローズマリーとサーモンも相性が良いので、バターを添えてムニエルにしても美味しいです。ローズマリーの香りが立ってとても爽やかです。

Thumbローズマリーの使い方と保存方法は?乾燥ハーブは料理にお茶におすすめ! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ハーブの種類:タイム

タイムは、ギリシャ語で消毒を意味する「thuo」が語源となっているハーブです。その語源通り「チモール」「オイゲノール」という殺菌成分を含んでおり、消毒薬や歯磨き粉、うがい薬などさまざまな清潔用品に古代から使われてきました。また、独特の気品のある清々しい香りは、ヨーロッパでも古くから高貴な香りのシンボルとして育てられてきました。さらにタイムには防腐作用があるので重宝されてきました。

タイムは、非常に丈夫なため、多少の日陰でも育ちます。日当たりが良い方が葉の色艶がよく元気に育ってくれますが、夏の強い日差しには弱いので、鉢植えの場合は、半日陰に移動してあげると良いでしょう。冬の耐寒性はありますが、霜が当たる日は藁などを敷く、鉢植えの場合は移動してあげるなどをして下さい。水やりは乾いたら足すくらいで、やりすぎに注意しましょう。

料理に使える食用ハーブ画像:魚介のアクアパッツァタイム添え

魚介のアクアパッツァの仕上げにタイムをかけると、爽やかでアクセントのある1品になります。2人分の作り方は、フライパンにオリーブ油30ml入れ、アンチョビフィレ3本のみじん切り、にんにく1片みじん切り、鷹の爪1本の輪切りにして全てを軽く炒めます。あさり16個、ブラックタイガー10尾、玉ねぎの薄切り半個、スナップエンドウ8個、プチトマト8個を入れ、さらに白ワイン(甘口)50mlを加え蓋をして蒸します。

塩・こしょうで味付けし、仕上げに摘んだばかりのフレッシュタイムを手でしごいてふりかけたら完成です。香りが飛んでとても美味しいアクアパッツァの出来上がりです。タイムは沢山摘んだら乾燥させて保存しておくと、使いたい時に使えて便利です。

ハーブの種類には注意するものも

さまざまなハーブを紹介してきましたが、ハーブの中には香りの強いハーブがあるので、一度に大量摂取するのは避けましょう。また、刺激性が強いものもあるので、胃腸の不調につながることもあります。特に過敏性胃腸症の方は摂取する時に注意が必要です。また、バジル、ラベンダー、ミントなどのシソ科のハーブ植物に対してアレルギーを持つ方は摂取を控えて下さい。

ハーブの種類一覧のまとめ

今回は、日本でも人気の代表的ハーブを一覧にして紹介しました。料理に使える食用ハーブも画像付きで解説しました。まだまだ紹介したいハーブも種類豊富にありますが、これ以外にも気になるハーブがありましたら、調べてみて下さい。ハーブを少量ずつ楽しく摂取することで、生活全般に豊かさと健康をもたらしてくれます。まずは好きなハーブでトライしてみて下さい。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ