ドリップコーヒーの美味しい淹れ方!正しい分量と上手な蒸らし方とは?

コーヒーが当たり前のように、日常の飲み物となった現代ですが、日本にコーヒーが浸透するまでに、どんなことがあったのか?どのようにコーヒーが世界に広まっていったのか?また、ドリップコーヒーの淹れ方が意外と奥が深かったり、ドリップコーヒー以外の淹れ方が沢山あったりと、コーヒーを美味しく飲むための正しい豆とお湯の量や、蒸らし方と蒸らし時間など、コーヒーの良さを最大限に引き出す方法も紹介したいと思います。

ドリップコーヒーの美味しい淹れ方!正しい分量と上手な蒸らし方とは?のイメージ

目次

  1. 1日本へのコーヒー伝来
  2. 2世界的に見るコーヒーの歴史
  3. 3ドリップコーヒーの誕生
  4. 4ドリップコーヒー豆の分量
  5. 5コーヒー1人分の抽出量の分量は?
  6. 6ドリップコーヒー淹れ方:ハンドドリップ
  7. 7ドリップコーヒーの淹れ方:フィルターによっての違い
  8. 8ドリップコーヒーの淹れ方:金属フィルター
  9. 9ドリップコーヒーの淹れ方:ネルフィルター
  10. 10ドリップコーヒーの淹れ方:ペーパーフィルター
  11. 11コーヒーの淹れ方:フレンチプレス
  12. 12コーヒーの淹れ方:コーヒーサイフォン
  13. 13コーヒー淹れ方:マキネッタ
  14. 14ドリップコーヒーとインスタントコーヒーの違い
  15. 15ドリップコーヒーとインスタントコーヒーどっちが得?
  16. 16パック式ドリップコーヒー
  17. 17ドリップコーヒーの淹れ方をマスターしてコーヒーを愉しもう!

日本へのコーヒー伝来

1826年、日本ではまだコーヒーが飲まれていませんでした。長崎出島に医師として来たシーボルトは、200年以上オランダと交流がある日本人が、コーヒーを飲んでいないことに驚き、薬品応手録にコーヒーを飲むことを勧めた一文を掲載し、コーヒーが長寿に効きめのある良薬だと宣伝したそうです。

しかし、当時日本は厳しい鎖国政策の中にあり、外国人と接触ができ外国の文化に触れることが出来たのは、役人や商人、通訳や遊女と限られた人だけでした。また、コーヒーの味や香りにも日本人は馴染めず、江戸時代にはコーヒーは普及しません、本格的に普及したのは明治の半ば以降でした。

世界的に見るコーヒーの歴史

1826年の日本から約900年前のアラビアに時を移してみましょう。この時すでに、アラビア人のラーゼスという医師がコーヒーについての記録を残しています。野生のコーヒーの種子を煮出した黄褐色の汁に、バンカムという名前をつけ、患者に飲用させていました。効果は消化や強心と利尿の効能があるという臨床結果が記載される、貴重な文献とされています。

そして、そこから550年もの後に、イエメンの首都のイスラム教師により、コーヒーの病気への効能と眠気防止の効果があることを、托鉢修道僧に伝え飲むことをすすめました。この宣伝によりコーヒーが広まっていくこととなります。アラビア語の文献に、法律家や学生、旅人、芸術家などがや夜働く人々がコーヒーを飲むようになったことが記されています。

1505年にアラブ人がセイロンにコーヒーの木を伝え、コペルニクスが地動説を発表した翌年の、1554年にはトルコのコンスタンティノープルに世界初のコーヒーハウスが開店します。そして、1607年キャプテン・ジョン・スミスによってコーヒーはアメリカに伝えられました。次いで、1615年ベネチアにも伝わりました。

Thumbコーヒーミルおすすめは電動と手動どっち?メリットとデメリットと選ぶコツ! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ドリップコーヒーの誕生

そして、モカからオランダ、ヨーロッパ全土へと徐々に広まっていき、コーヒーの貿易も盛んに行われました。様々なコーヒーの歴史を経て、1800年頃、フランス独自のコーヒーポットが登場しました。これがドリップコーヒーの始まりではないでしょうか?当初はネル付きドリップポットを利用した淹れ方でしたが、後にドイツでペーパードリップが発明され大好評でした。

ドリップ式とは別のルートで、サイフォン式での淹れ方のコーヒーも進化をし、イタリアでは水蒸気を応用した、エスプレッソが浸透しました。トルコ式コーヒーから多様なコーヒーの抽出方法が発展し、世界中で愛される飲み物となりましたが、1800年代に使われていた器具と現在の器具は殆ど変わっていないそうです。

ドリップコーヒー豆の分量

コーヒー好きには譲れないことの一つに、淹れ方があります。今回はドリップコーヒーに焦点をあてて紹介していきますが、他の淹れ方も紹介しながら、それぞれのメリットとデメリットの説明をします。

ドリップコーヒーの1人分の豆の分量ですが、1人前の抽出量150㏄~180ccを淹れるとして、浅煎りの場合の分量は10~12グラム、中煎りの場合の分量は12~15グラム、深煎りの場合の分量は14~17グラムが目安です。淹れる杯数が増える時、単純に1人分×人数が適正分量ではなく、浅煎りの分量で比較すると、1人分は10g、2人分は18g、3人分は25gとなります。

コーヒー1人分の抽出量の分量は?

しかし、そもそも1人分のコーヒーの分量が何㏄なのか?コーヒー業界で1人分の分量が決まっているのか?と疑問を持った人もいるのではないでしょうか?結論から言うと、1人分の分量は特に決まっていないのです。ですが、色々なコーヒーの淹れ方を調べていくと、概ね1人分の分量が120~180㏄の間で説明されています。

この分量はおそらくコーヒーカップに入るコーヒーの分量を基準に目安として、表記されているようです。メーカーやカップの種類によって多少の分量のズレがあるので、1人分の分量が120~180㏄という幅があるようです。もう一つは、コーヒーサーバーの目盛りです。この目盛り一つ分の分量がメーカーによって異なりますが、120㏄位のようです。

1人分の抽出量の目安がわかったところで、コーヒー豆とお湯の比率はどうしたらいいのでしょうか?説明通り忠実な淹れ方をしたところで、この比率が違っていれば美味しいドリップコーヒーにはなりません。正しい分量は美味しいコーヒーにとって、大変重要なポイントです。1人分の豆とお湯の比率の目安は、170㏄のお湯に対して10gの豆が理想的な割合とのことです。

ドリップコーヒー淹れ方:ハンドドリップ

もっともシンプルなドリップコーヒーの淹れ方

最もポピュラーで、器具を揃えるのも容易で安価な淹れ方かと思います。ハンドドリップコーヒーで必要な道具は、ミル(コーヒー豆を挽く器具)、ドリッパー(挽いた豆をセットする器具)、サーバー(ドリッパーから落ちてくるコーヒーを受ける器具)、フィルター、ケトル(ドリッパーにお湯を注ぐための器具)、スケール(豆を量るスプーン)最低これだけあれば大丈夫です。

更に蒸らし時間や抽出時間をきっちりと計りたい場合は、タイマーが必要ですし、抽出する温度も測りたい場合は温度計も必要でしょう。ドリップコーヒーのドリッパーに豆を入れる前にろ過の為にペーパーのフィルターを使う淹れ方と、ネル(布製)フィルターを使う淹れ方と金属製のフィルターを使う淹れ方があります。

ドリップコーヒーの淹れ方:フィルターによっての違い

ドリップコーヒーに欠かせないのがフィルターですが、フィルターを使うことにより、挽いたコーヒー豆の粉がろ過され、口の中がコーヒー豆の粉でザラザラなんてことにならない為に、フィルターは必ずつかいましょう。

ドリップコーヒーのフィルターには、ペーパー、金属、ネルがあることを説明しましたが、それぞれのフィルターごとに、メリットやデメリットがあります。また、扱い方の違いやフィルターごとに手入れの仕方や保存の仕方も違っています。それぞれのフィルターの特徴を説明しますので、自分に合ったフィルターを使いましょう。

Thumbコーヒーの美容健康効果が凄い!効能を上げる飲み方と飲みすぎのデメリット! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ドリップコーヒーの淹れ方:金属フィルター

豆本来の香りと旨味を味わえるドリップコーヒー

まずは金属フィルターのメリットですが、金属製なので耐久性に優れているため、半永久的に使えてエコです。ペーパーと違ってゴミが少ないこともメリットです。そして金属フィルターを使った淹れ方で一番のポイントは、コーヒーオイルが味わえることです。ペーパーフィルターしか使ったことのない人は、コーヒーオイルのワイルドさと香りに驚くことでしょう。

金属フィルターのドリップコーヒーは、コーヒー本来の旨味成分を楽しむことができます。淹れ方は、沸かしたお湯をサーバーに入れて温め、そのお湯をマグカップへ移しておきます。金属フィルターにコーヒーの粉1人分の分量(30g)を平にならして入れます。タイマーのスタートを押して40ミリリットルのお湯を注いだら、30秒ほど蒸らします。

蒸らしが終わったら、100ミリリットルのお湯を3回に分けて入れます。次に300ミリリットルのお湯を注ぎます。全てのお湯が落ちきれば完成です。抽出時間は2分を目安にしましょう。金属フィルターはお湯が落ちるのが早いので、早めに抽出されます。

ドリップコーヒーの淹れ方:ネルフィルター

豆の良さを程よく抽出できるドリップコーヒー

ネルフィルターのネルは、フランネルの省略で布を意味する用語です。ネルフィルターでの淹れ方では、お湯を入れた時にコーヒーの粉を最大限膨らませることが特徴です。コーヒーを蒸らす間に十分に粉が膨らみムラなくコーヒーオイルを抽出することが出来ます。ネルフィルターはコーヒーオイルを程よく抽出したドリップコーヒーが出来上がります。

しかし、ネルフィルターは使用後、付着したコーヒー豆を綺麗に洗い流すのに手間がかかることと、水の中に漬け冷蔵庫で保管する必要があるため、使う人は多くありません。しかし、コーヒーをこだわって美味しく飲みたい一部の人はネルドリップをして、愉しんでいます。

ネルドリップコーヒーの淹れ方は、コーヒー豆1人分13gを中挽きか粗目で挽いておきます。そしてネルフィルターをお湯で温めてから水気をしっかりと絞ります。ネルフィルターが温かいうちにコーヒーの粉をフィルターに入れます。粉が湿る程度の少量のお湯を粉全体にかけて、20秒ほど蒸らします。お湯の温度は90℃が目やすです。

蒸らしが終わったら、お湯をのの字を書くように注ぎます。ゆっくりとお湯を注いでいると、コーヒーの粉が膨らんできます、溢れる前にいったん注ぐのを止めて、沈み切る前に再びお湯を注ぐ工程を繰り返します。お湯を注ぐ速度を遅くすると、濃いめのコーヒーとなり、速く注ぐと薄くなります。

使い終わったネルフィルターは洗剤は使用せず、煮沸消毒での掃除をしなければいけません。この作業を怠ると、コーヒーの粉が残り酸化して臭いが発生し、次回のコーヒーの味を悪くしてしまいます。掃除後のフィルターは、水を入れた密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管します。この保存用の水はこまめに替えましょう。

ドリップコーヒーの淹れ方:ペーパーフィルター

淹れ方や時間も愉しめるドリップコーヒー

ペーパーフィルターでのドリップコーヒーの淹れ方は、コーヒー豆1人分12gを中細挽きにしておきます。ペーパーフィルターの底とサイドの接着部分を折ってから広げ、ドリッパーに密着させるようにしてセットします。フィルターに挽いた豆を入れて、軽く振って平にします。沸かしたお湯で、サーバーを温めてからコーヒーの粉にお湯を注ぎます。

最初に少量のお湯をそっと入れて、粉全体がお湯を含んだら20秒ほど蒸らします。蒸らしの時に粉が膨らむことで、コーヒーのガスが抜けお湯の通り道ができます。蒸らしの時に粉が上手く膨らむようにお湯を注げたら、次の段階に進めます。ポイントは、粉の中心にお湯を落としてからのの字を書くように注ぐことです。

蒸らしが終わったら、小さなのの字を書きながらお湯を注ぎ、150㏄くらいのお湯を3回にわけて注ぎます。粉が膨らんできたら注ぐのを止め、落ちきる前に再度注ぐことを繰り返します。抽出の終わったペーパーの中の、コーヒーのカスの表面に小さい泡が残り、カスの厚さが均一であれば、雑味のない美味しいコーヒーが抽出できた証です。

このドリップコーヒーの淹れ方は、豆が膨らんでくるのも愉しみながら淹れることで、毎回出来栄えが違ってきますので、コツを掴んで美味しいドリップコーヒーを淹れることを愉しみましょう。また、ペーパーとドリッパーのサイズがぴったり合っていることも、美味しく淹れる条件の一つです。

Thumbコストコのコーヒー豆と粉のおすすめメーカーは?保存方法も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

コーヒーの淹れ方:フレンチプレス

誰もが同じ味を出せる淹れ方

ドリップコーヒーの淹れ方や分量を説明したところで、他の淹れ方のコーヒーのメリットも説明しておきます。まずはフレンチプレスでの淹れ方で抽出したコーヒーは、日本では紅茶を淹れる際によく使われる器具を使います。熱湯を注いだら4分置いて待つだけという、簡単な淹れ方なので、比較的誰もが同じ味のコーヒーを淹れることができる淹れ方です。

この淹れ方は、コーヒーのオイルも抽出でき、コーヒー豆本来の味を愉しめるのが特徴です。フレンチプレスの器具を見ると日本人は、紅茶の抽出器具と思う人がほとんどでしょう。元々ヨーロッパで使われていたこの器具が、当時ドリップコーヒーが主流の日本では何故か紅茶を淹れる器具として認識されてしまったようです。

フレンチプレスでの淹れ方は、簡単で豆の味そのものを愉しめるメリットがありますが、後片付けが面倒であるとか、器具が小さい為淹れられる分量が少ないなどのデメリットもあります。また、好みによりますが、コーヒーの底に少し粉が沈殿するのが特徴でもあります。

コーヒーの淹れ方:コーヒーサイフォン

プロの気分を味わえる淹れ方

サイフォン式の淹れ方のコーヒーは、熱したお湯が一度上がってから、下りてくる様子を見ることが出来て、どこか実験のようで面白いです。器具がガラスで出来ているため、扱い方がデリケートですが、慣れると安定した味のコーヒーが出来る淹れ方です。ドリップコーヒーと比べて、クリアな味わいで酸味が効いているので、香りの高い豆が相性がいいでしょう。

器具の見た目から、何故か特別なコーヒーを作っている気分が味わえます。器具の扱いがデリケートであったり、アルコールランプを使用したりと手入れや管理にとても気を使う器具です。またドリップコーヒーに比べコーヒーの個性が出しにくい淹れ方で、抽出方法も複雑です。しかし、パフォーマンス性は、どの淹れ方よりも優れている淹れ方と言えるでしょう。

コーヒー淹れ方:マキネッタ

手軽にエスプレッソのようなコーヒーが味わえる淹れ方

マキネッタという器具を使った淹れ方は、イタリアで生まれヨーロッパやアメリカでも人気で、世界中で愛用されている器具です。ドリップコーヒーが重力で抽出するのに対して、コーヒー豆に高い圧力をかけて一気に抽出します。コーヒーのエキスを少量のお湯で短時間で抽出でき、深いコクが特徴の、旨味だけを引き出す淹れ方です。

器具を直火にかけて抽出したマキネッタで淹れたコーヒーは、ドリップコーヒーよりもエスプレッソに近い濃厚なコーヒーとなります。本場イタリアでは、マキネッタで淹れたコーヒーをモカと呼びます。デメリットは、器具のサイズで決まった杯数しか淹れられません。1人分だけ飲みたくても、2杯用や3杯用ではその杯数分淹れなくてはいけません。

Thumb無印のコーヒーメーカーの口コミ・評判まとめ!豆から挽けると人気? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

ドリップコーヒーとインスタントコーヒーの違い

インスタントコーヒーの製法

インスタントコーヒーは、抽出したコーヒーを乾燥させて粉末にしたもので、カップに粉末を入れてお湯を注ぎ混ぜれば完成する、コーヒーです。お湯さえあれば、いつでも何処でも作ることのできる、便利なコーヒーです。インスタントコーヒーには、スプレードライ製法とフリーズドライ製法、アグロマート製法の3種類があります。

スプレードライ製法のインスタントコーヒーは、コストが低く大量生産が可能ですが、香りが飛んでしまいます。また、フリーズドライ製法のインスタントコーヒーは、手間がかかり価格が高いですが、風味を保てます。粒が大きいため水では溶けません。それから、アグロマート製法のインスタントコーヒーは、水に溶けやすくアイスコーヒーに向いています。

ドリップコーヒーの方がカロリーが低い

ドリップコーヒーは、香りが芳醇で豆の味を本格的に愉しめる一方、インスタントコーヒーは、香りがあまり無くて味が劣ることがデメリットです。更に、ドリップコーヒーとインスタントコーヒーとの違いで、大変驚くのがカロリーの違いが大きいことです。ドリップコーヒー100gのカロリーが4キロカロリーなのに、インスタントコーヒーは288キロカロリーです。

ドリップコーヒーとインスタントコーヒーのカロリーの差は、インスタントコーヒーが乾燥される時に96%の水分を抜くために、濃縮されて高カロリーとなるそうです。しかし、カフェインの量はドリップコーヒーとインスタントコーヒーに差はありません。

ドリップコーヒーとインスタントコーヒーどっちが得?

コストパフォーマンスはドリップコーヒーが高い

ドリップコーヒー用に使う豆の価格は、かなり差があるのですが一般的に、日常飲むのに差しさわりのない味のものを選べば、400円前後でも十分美味しいコーヒー豆があります。300gで30杯作れるので、1杯あたり13.3円です。フィルター代を入れても20円で収まります。思ったよりも安く感じませんか?

一方、某メーカーのインスタントコーヒー170g入り410円(ネット上での最安値)で、コーヒー1杯が2gで作れるとのことなので、一杯あたり4.8円となります。約4分の1の安値です。これは、価格だけで比べたら圧倒的に有無を言わさず、インスタントコーヒーの勝利ですが、ドリップコーヒーも、味わいや香りから考えると決して高くはないでしょう。

更に、ドリップコーヒーのパック式のものも調べてみました。最安値で1杯あたり25円です。これも、インスタントコーヒーの価格には勝てません。コーヒーの栄養素の効果や効能も、ドリップコーヒーとインスタントコーヒーは、ほとんど変わりません。強いて言うならば、先ほど説明した、カロリーの差でしょう。

ドリップコーヒーは淹れ方も愉しんでリラックスしよう

しかし、コーヒーの効果で重要視したいのが、香りによるリラックス効果と集中力です。特に嗜好品の好き嫌いは、香りが強く影響するのです。コーヒー豆の種類によって効能が違うという研究結果があります。リラックス効果が強いのは、モカマタリ、グァテマラ、ブルーマウンテンなどで、情報処理速度が高くなるのが、マンデリン、ハワイコナ、ブラジルサントスです。

ただ、現代人が多く抱えているストレスの対処法として、ただコーヒーを飲むだけでなく、ドリップコーヒーを淹れる時間も重要だと思いませんか?仕事の合間に一旦手を止めて、ドリップコーヒーを淹れる間、豆を挽いたり、お湯を沸かしたり、豆とお湯のバランスを考えたり、更に香りによるリラックス効果と、飲むための準備も楽しめるのがドリップコーヒーです。

Thumbアイリッシュコーヒーの美味しい作り方は?寒い日におすすめの甘いカクテル | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

パック式ドリップコーヒー

携帯できるドリップコーヒーの淹れ方

ドリップコーヒーの味を何処でも簡単に愉しめるのが、ドリップコーヒーパックです。ドリップコーヒーパックは、1人分のドリップコーヒーを一つずつパックした、簡易式のドリップコーヒーです。封を開けて、フィルターとコーヒー豆の粉がセットになったものを、カップにひっかけ、お湯を注いでいくのがドリップコーヒーパックの淹れ方です。

ドリップコーヒーパックの美味しい淹れ方のコツは、30秒蒸らすことと、お湯の量を測ることです。これは、普通のドリップコーヒーもパックのものも同じです。インスタントコーヒーでは香りや味が物足りないけど、会社や出先でもドリップコーヒーが飲みたい人には、このパック式のドリップコーヒーがおすすめです。

このパック式のドリップコーヒーは、カップの中にすっぽり収まる小さいサイズなので、通常のドリップコーヒーとちょっと違ったコツもあります。パック式のドリップコーヒーを使うのは、外出先が多いと思いますので、まず沸騰したお湯の温度を調整するために、一度カップにお湯を入れておきます。そのお湯を急須か無ければ紙コップなどに移します。

一度カップにお湯を入れることで、適量のお湯を測ることが出来ます。先ほど温めたカップにパック式のドリップコーヒーをセットします。急須(無ければ紙コップなど)から、パックの中にお湯を少しだけ入れて蒸らします。20~30秒蒸らしてください。そして、少しずつパックにお湯を注ぎます。パックは小さいので一瞬で溢れてしまうので少しずつ入れます。

パック式のドリップコーヒーでは、のの字を書くのは無理ですので、少しお湯を入れてパックの豆が下がってきたら、また少しお湯を入れることを繰り返します。紙コップを使う場合は、少し淵を尖らせてお湯を注ぐと、少しずつ注ぎやすくなります。

ドリップコーヒーの淹れ方をマスターしてコーヒーを愉しもう!

ドリップコーヒーの美味しい淹れ方を、色々な方向から説明してきましたが、お気に入りの方法や、試してみたい方法が見つかったでしょうか?飲みすぎさえしなければ、コーヒーは身体にいい飲み物で、様々な効能があります。ドリップする楽しみも味わいながら、日々の中でリラックスできる時間の演出をしてみませんか?

カフェなどで、バリスタやコーヒーの専門家にコーヒーの話しを聞きながら、知識を増やしていくのも、コーヒーを通して楽しい時間が増えたり、友人が増えたりするきっかけとなるかもしれません。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ