バラムツを食べるとお尻から油が出る?危険な理由や油抜きの方法も!

バラムツという魚は普段食卓で食べるということはまずないかもしれませんが、実に興味深い魚として漁師の間ではかなり話題になっているようです。なんとバラムツを食べるとお尻から油が出るという噂もあるようですが、バラムツは油分がかなり多い魚だと言われています。そんなバラムツを食べるのは危険だと言われることもありますが、一方で刺身は美味だと言われることもあります。今回は、そんなバラムツについて刺身の味や油抜きの方法なども含め、その正体に迫ります。

バラムツを食べるとお尻から油が出る?危険な理由や油抜きの方法も!のイメージ

目次

  1. 1バラムツは食べるとお尻から油が出るのは本当?
  2. 2バラムツという魚の正体
  3. 3バラムツは食べると危険?
  4. 4バラムツの刺身の味は?
  5. 5バラムツの油抜きの方法
  6. 6バラムツは自己責任で食べよう!

バラムツは食べるとお尻から油が出るのは本当?

バラムツという魚は名前も聞いたことがないという人もいれば、名前だけはかろうじてて聞いたことがあるという人もいると思いますが、ほとんどの日本人にとってはあまり馴染みがない魚なのではないでしょうか?そんなバラムツは食用として活用されることはごく稀のようですが、さまざまな意味合いにおいて注目を集めているようです。

実はバラムツは刺身などで食べることもでき、その味はかなり美味だとも言われています。一方でバラムツの体には人間が消化できない油が大量に含まれており体に悪く、油抜きなどが必要とされていますが、本当でしょうか?深海魚の中でもパワフルさがあるためにゲームフィッシングで人気だというバラムツの特徴や生態をチェックしましょう。

バラムツという魚の正体

バラムツは普段はあまり関わることのない魚かもしれませんが、実は一部の釣りマニアにとってはかなりポピュラーな魚だとされています。一方でその油脂成分などの理由から健康上の悪影響をもたらすともされていますが、そんなバラムツとは一体どのような魚であるのか、まずはバラムツの概要や生態について具体的にチェックしてみましょう。

バラムツはスズキの仲間の深海魚

バラムツという魚は普段食卓で食べることはほとんどない魚であり、相当な釣りマニアでない限りその名前と姿を一致させることはできないかもしれません。バラムツとはスズキ目サバ亜目クロタチカマス科の魚であり、その生息場所は主に深海となっています。特にバラムツは深海魚の中でも、数百メートル級の深海で生息している魚のようです。

名前にムツと入っていますが、ムツとの共通点はスズキ目であり同じく深海魚というだけであって、同じ科の魚ですらないようです。また、ムツに似ている点としては外見的な特徴も挙げられますが、いかつく獰猛そうな外見であり、目と歯が大きいという特徴も有しています。また、鱗がかなり硬く、触れるだけで怪我をしてしまうこともあります。

そんな硬く尖った棘がバラの棘のようであるためにバラムツという名前がつけられたようですが、他にはインガンダルマ、あるいはダルマなどの名称で呼ばれることもあります。インガンダルマとは「犬のお尻から油が垂れる」という意味ですが、身には油がぎっしりと詰まっており、その油たっぷりの身を食べると下痢をするとも言われています。

また、同じくスズキ目サバ亜目クロタチカマス科に分類されるアブラソコムツと同じようなくくりにされることも多く、実際にアブラソコムツとバラムツには多くの共通点があります。どちらも体長が150cmから2メートル近くになることも多く、その体重は20〜30キロほどでワックスエステルと呼ばれる人が消化しづらい油脂成分が豊富なのです。

そんなバラムツは食品偽装の問題の黒幕として挙げられることもあり、マグロと偽って実はアブラソコムツやバラムツが使用されていたとする事件なども過去にメディアで取り上げられていました。健康問題を引き起こすともされるバラムツですが、実は刺身などが美味だとも言われており、実際のところは安全なのか危険なのかが気になるものです。

バラムツはゲームフィッシングの人気者

バラムツは蝋の成分でもあるワックスエステルという油脂成分を豊富に含む魚であり、人間にとっては消化できない成分のために健康問題を引き起こすことがあるとされています。このような特徴はバラムツやアブラソコムツなどをはじめ深海魚に比較的多く見受けられる特徴だと言われていますが、バラムツは釣りの対象魚としてはかなり人気です。

バラムツは深海400〜800メートルほどに生息しているとも言われていますが、その習性として夜間には比較的浅い場所に浮上してくるという傾向があります。そのために漁船の刺し網や延縄などに引っかかることもありますが、実はゲームフィッシングの対象としてかなりポピュラーなようです。それは、バラムツを釣り上げる難易度が高いためです。

バラムツは既述の通り体長が2メートル・体重が30kgほどに及ぶ巨体になることもありますが、そんな魚を釣り上げるのはその数値だけ見てもかなり大変であることがわかります。実際にバラムツはかなり引きが強い魚のひとつであり、かなり体力を要する勝負になるとして、釣り好きの人たちの間ではかなり人気度の高い種類の魚となっているのです。

深海魚を釣り上げる際には、深海と浅瀬での水圧の差が激しいため、途中から浮き袋が膨張して魚が自動的に浮いてくるものです。しかし、バラムツは浮き袋を使って浮いてくるのではなく、浮き袋なしでも水圧の変化に関わらず浮力を保つことができます。そのため、深海で食いついて釣り上げようとすると、かなりの耐久戦となるようです。

そのような特徴からも釣りの憧れの対象として語られることも多く、釣り好きとしては一度バラムツは釣り上げたいものです。そんなスポーツフィッシングで大人気のバラムツは、釣り人の間では刺身が美味だと言われることがある一方で健康上流通していないとも言われているなど、食べることができるのかどうかと具体的な味が気になるものです。

バラムツは食べると危険?

バラムツはスポーツフィッシングにおいてはかなりポピュラーな魚だと言えますが、一方で食べるのにはあまり向いていないとも言われています。バラムツはお伝えした通りワックスエステルと呼ばれる油脂成分が身に多く含まれていますが、この成分は人間の消化機能では消化できないものであり、健康上の問題を引き起こすこともあるようです。

バラムツを食べるとどうなる?

お伝えしたようにバラムツは現在食卓に出回ることはほとんどないものの、釣り人の間では密かに刺身が美味として親しまれているとも言われています。バラムツは白濁とした身が特徴であり、その身に大量の油脂成分が含まれていることは明らかにわかるものですが、そんなバラムツの油脂成分のほとんどがワックスエステルという成分なのです。

このワックスエステルはわかりやすく言うと蝋と同じ成分になっていますが、人間の消化機能では消化することができません。そのためにさまざまな健康問題を引き起こすと考えられていますが、バラムツのワックスエステルを摂取した場合に引き起こされ得る顕著な症状の一例としては、下痢や腹痛などが挙げられますが、通常の下痢とは異なります。

ワックスエステルは人間の胃腸では消化されませんから、そのまま肛門から出てしまうことがあるようです。そしてこの症状が起こるときには通常下痢などが起こるときのような便意などもなく、不意に肛門から油脂成分が流れてしまうという状態になるので、実際にバラムツを食べてしまった人はこの症状にかなり動揺してしまうこともあります。

また、バラムツを大量に食べたことで肛門から油脂成分が流れ出てしまうばかりか、皮膚から油脂成分が漏れ出てしまうということもあるようです。このケースは皮脂漏症とも呼ばれるものであり、肛門から皮脂成分が流れ出る症状に比べると稀だとも言われていますが、実はバラムツを食べることで起こる症状にはより重篤なものもあるようです。

肛門から皮脂成分が出たり皮膚から皮脂が漏れ出たりするだけにとどまらず、最悪の事態の場合にはバラムツの過剰摂取によって昏睡状態に陥ることもあるようです。もちろんどのような食品でも大量摂取が健康によいということはありませんが、バラムツの場合には体質の差こそあれ数切れでも意図しない排泄などの症状は普通に起こるとされています。

販売を禁止されている

お伝えしたように、バラムツの油脂成分のほとんどはワックスエステルと呼ばれる成分であり、そのワックスエステルは残念ながら人間が消化できる類の油脂ではないのです。そのためにバラムツを食べることで肛門や皮膚などから油脂が漏れ出すことがあり危険だとされていますが、このことから実はバラムツは販売が禁止されている魚なのです。

バラムツは健康上の被害をもたらす危険性から、食品衛生法によって厳しく取り締まられており、1970年以降から販売が禁止されているようです。そのため、現在では魚市場やスーパーなどで一般に流通していることはほとんどなく、食べるとしても自分で釣り上げた場合に、基本的には自己責任でさばいて食べるというスタイルになっています。

もちろんその歴史をさかのぼると、1970年以前には市場にも流通していた経緯がありますし、現在でも実は密かに市場に潜り込まれていることがあります。そのような事例は他の魚と偽って実はバラムツなどが使われていた件などが挙げられますが、日本以外の国ではそのような事件が横行していながらもまだ流通禁止になっていないことが多いです。

日本国内では流通禁止となっているためにバラムツを釣り上げたとしてもそれを販売することなどはできませんが、禁止されているからこそその味を知りたいと思ってしまう人は依然多いようです。実際に漁師たちの間ではかなり根強いファンが多い魚として認識されており、数ある魚の中でもバラムツの刺身が美味だという人は少なくありません。

スポーツフィッシングの対象魚としてかなり人気のバラムツですが、中には釣り上げたバラムツを自分でさばいて刺身などで食べるという人も少なくないとされています。もちろんバラムツを釣り上げたからと言って食べることを奨励することはできませんし、刺身などを大量に食べて肛門や皮膚から油脂が出る症状に悩まされる危険性は無視できません。

海外や日本でもバラムツを提供している店がある

既述の通り日本では基本的に流通が禁止となっており、そのことは法律で定められているようです。しかし、現状として国内外問わずバラムツが飲食店などで提供されていることもあり、国内であればそれは昔からの名残であることもあるようですが、海外では規制がなされいないために一般的に流通している場合もあり、中には偽装の場合もあります。

例えば、韓国では近年までバラムツが白マグロとして提供されていたという食品偽装の問題がありましたが、これによって食品医薬品安全処が注意勧告をしたものの、依然流通禁止にまでは至ってないようです。このように規制されていないためにバラムツ自体の流通を完全廃止することはできませんが、やはり偽装は問題だと言えるでしょう。

食品偽装といえば中国というイメージをもっている日本人も多いと思いますが、韓国だけでなく中国でもバラムツをサケやタラなどと偽ってバラムツを提供しているケースがあるようです。このように他の魚と偽ってバラムツが提供されているケースは残念ながらアメリカなどでもあるようですが、これらの場合にも既述のような症状が報告されています。

むしろ既述のように肛門から油脂成分が流れ出たといった症状が報告されたからこそこのような問題が明るみになっているとも言えますが、このような症状が出るまでは気づかない場合も多いほど、バラムツの刺身は美味だとも言われています。だからと言ってやはり過度に食べるのは危険ですが、実はバラムツを食べるために釣る人もいるようです。

釣り人の中にはバラムツを食べるために釣る人もいる

バラムツは既述のように健康上の被害があとを絶たないものの、以前食品偽装の問題や秘密裏な流通などは以前行われているようです。その理由のひとつとしては、リスクがあるものの味がよいことが挙げられるとされており、実際に釣り人の中にはバラムツを自分で食べるために釣る人もいるとされており、中には根強いファンも少なくありません。

お伝えしたようにバラムツは夜になると浅い海面付近に上昇してくるという習性があり、夜釣りでバラムツが不本意ながらも引っかかったというケースもあるものですが、実はバラムツを狙って釣り上げるという人も多いようです。それはもちろん釣り自体を楽しむゲームフィッシングの場合もありますが、食べるために釣る人も少なからずいるようです。

もちろんそのようにバラムツを食べるために釣っている人の中には、バラムツによって引き起こされ得る健康問題を知っている人もいれば知らない人もいますから、もしバラムツのワックスエステルを摂取した場合に起こる問題を知らないのであれば、やはりバラムツを釣って食べるのは控えましょう。しかし、リスクを承知で釣る人も実は多いのです。

ゲームフィッシングの対象として、釣り上げる難易度が高いために憧れも強いとされるバラムツは、釣り人にとって釣り上げたときの快感も大きいとされています。そんなバラムツは釣り上げることに喜びを見出すだけでなく、刺身などにして食べることを目的にしている人もいます。それほど、実は食用として密かに人気で味もよいとされているのです。

バラムツは流通が禁止されており、その理由は多くの人が認知しているにも関わらず依然バラムツを釣り食べるという人は多いようです。そこまでして食べる人が多いバラムツの刺身はどのような味なのか、さらに興味が湧いてしまうものですが、果たしてバラムツの味はどうなっているでしょうか?本当にバラムツの刺身は美味しいのでしょうか?

バラムツの刺身の味は?

お伝えしたようにワックスエステルという油脂成分が大量に含まれており、下痢や腹痛、あるいは油脂成分を垂れ流してしまう症状などが報告されているバラムツは、流通は禁止となっているものの根強いファンが多いようです。そんなバラムツの刺身に関しては危険ながらもやはり興味が湧くのも事実ですが、具体的にどのような味なのでしょうか?

マグロの大トロのような味?

バラムツの刺身をさばくと、白く濁った塊のようになるものです。それはまるで蝋の壁のような見た目だと言われるのも納得できるほどですが、実際に食べたときにやはり美味しいと感じてしまう人は多いようです。他の魚に例えるのであればマグロの大トロより脂身が多く、かなりこってりと濃厚な味わいにも関わらず食べづらいわけでもないようです。

そのため、いくらでもいけてしまうという人も案外多いようですが、案外歯ごたえはしっかりとしており食べた後に口の中が脂肪分でベトベトになるということもないようです。その圧倒的な油脂成分の多さとは裏腹に後味は案外スッキリしているため、気がついたら二口目、三口目と食べ続けてしまいがちなため、注意が必要だと言えるでしょう。

バラムツの刺身は醤油につけた瞬間に液面に脂がたっぷりと浮き、ラー油を醤油に落としたときのようになります。そして大トロに類似したような濃厚さを味わえる上に後味がきついわけでもないので、バラムツはついつい普通に通常の刺身の一人前くらいを食べてしまえそうですが、バラムツは2〜3切れ以上食べない方がよいとも言われています。

バラムツの刺身を食べることで引き起こされる症状については既述のようになっていますが、そのような症状は体質さこそあれ一回あたり2〜3切れほどの刺身にとどめておかないと、意図しない油脂分の排泄や皮脂漏症などに襲われる可能性が高くなってしまいます。そのため、食べる場合には自己責任となるので、よく肝に命じておきたいものです。

そんなバラムツは油抜きなどを適切にすることで、既述のような症状のリスクを最小限に抑えて楽しめるとも言われていますから、ぜひ油抜きの方法も知っておきましょう。もちろんそれでもバラムツの過剰摂取は避けたいところですが、バラムツは実は刺身以外にしてもその濃厚な油脂分の豊かな味わいを楽しめるとして、人気のようです。

刺身以外も美味しい?

お伝えしたように大トロにも似た風味があるというバラムツは、刺身で食べるとかなり美味しいと言われており、一度は食べてみたいと考えている人も多いことでしょう。バラムツの一般流通は法律で禁止されているため、バラムツを食べるときにはあくまで自己責任になるので要注意ですが、実は刺身以外の食べ方でも美味しいとされています。

バラムツを食べるときには油抜きも兼ねて湯通ししたり煮て汁物の具材などにすることもあれば、煮物などにしてしまうこともあるようです。実際に日本以外の国ではこのような食べ方で提供されることもありますが、日本人風にアレンジして食べるのであれば湯通ししたものをポン酢とネギなどの薬味・調味料で食べるのがよいかもしれません。

もちろんそのようなバラムツ料理の味がどれだけ美味しくても、一度に多量に食べるのは控えたいものです。お伝えしたようなバラムツによる被害は体質によって程度の差こそあれ、多量に食べた場合にはほとんどの人に起こり得ることなので、細心の注意を払いたいものです。あくまで自己責任だと認識し、後述の油抜きの方法なども把握しましょう。

バラムツの油抜きの方法

お伝えしたようにバラムツはワックスエステルが油脂分のほとんどを占めるという奇妙な深海魚であり、日本では1970年から流通が禁止されているようですが、一方で刺身がかなり美味だと言われることもあります。そのため食べるために釣る人も多いようですが、そんなバラムツに油が多い理由と油抜きの方法も、しっかりと把握しておきましょう。

油を大量に持っている理由

バラムツは大トロをはるかに超越するほどの油のこってり感を楽しめる魚とされていますが、そもそもどうしてそこまで油脂成分を多く含んでいるのでしょうか?深海魚の生態はなかなか興味深いものが多いものですが、深海400〜800メートル付近までを生息域としているバラムツが油脂成分を多く有しているのにも、理由があるようです。

バラムツの身体内にワックスエステルが大量に含まれていることの理由としては、バラムツが浮き袋をもっていないということに起因しています。通常であれば魚というのは浮き袋を活用することによって浮力を保ち、水中を自在に移動することができるようになっていますが、バラムツの場合には浮き袋を使って浮力を調整することができません。

そのため油脂成分を筋肉内に溜め込むことで、油が水分よりも浮力が高いという性質を利用することができ、それによってバラムツは浮力を保っているようです。お伝えしたようにバラムツは釣りの際のひきが強い魚でもありますが、それは浮き袋を使って浮力を保っているわけではないため、水圧の変化を受けにくいということに起因しています。

浮き袋を使って浮力を調整している魚であれば、水圧の急激な変化によって浮力を保つことができなくなるため、深海に生息している魚でも釣り上げていると急に引きが弱くなるということがあるものです。しかし、バラムツはそのような浮き袋への影響がないために深海から海面までずっと同じ耐久性を保ち、それによって釣りの難易度も高くなります。

このようなバラムツの性質は水圧の変化などに関わらず自由自在に泳ぎ、えさを追い求めるのに役立っているとされています。このようにバラムツにワックスエステルが大量に含まれているのにはバラムツが生き延びるための理由が隠されておりなかなか興味深いですが、そんなバラムツに関しては油抜きの方法もチェックしておかなくてはなりません。

焼いて油抜きする?

バラムツはそのまま刺身などで食べてしまうとどうしても既述のように肛門から油脂成分が漏れ出るなどの症状に陥ってしまうため、どうにかして油抜きをして少しでも安全な状態に導きたいものです。そんなバラムツの油抜きの方法として実際にバラムツを調理した人が実践しているものには、バラムツを焼いて油抜きをするものが挙げられます。

通常であれば魚を塩焼きなどにすることで余分な油分などを蒸発させてさっぱりと楽しむことができますが、バラムツを焼く際にはもちろんサラダ油やオリーブオイルなどを使う必要はありません。バラムツ自身の油で焦げ付くことなく焼けますが、油脂分を溶かして減少させることができるかもしれません。そして身がかなり薄めになるようです。

一方で焼き方によっては表面がカリカリに焼き上がりますが、こうして焼くことによってよりバラムツの旨味が引き出されて美味しいとも言われています。そんなバラムツを素焼きにしたものは、シンプルに塩胡椒などを降って食べても美味しいようですが、バラムツを焼いて油抜きする際には必ずしもうまくいくとは限らないので要注意でしょう。

バラムツを焼いて油抜きする際の注意点としてはまず、バラムツを焼くことでそのほとんどが油脂成分であるために身が溶けてしまうということです。そして油脂成分が比較的少ない表面の部分を中心として薄く残ることになりますが、このような調理法にするとバラムツの刺身とはやはり風味が似ても似つかない状態になってしまうことでしょう。

また、焼いて油抜きをしたことで縮み、油脂成分が少なくなったために食べる個数を多くしてしまうというケースがあります。そうすれば結局のところ摂取する油脂成分の量は多いままになってしまうこともあり、肛門から油脂成分が流れ出たり皮膚から油脂がにじみ出たりする症状に陥ることもあるので、このことにも注意したいものです。

水にさらして油抜きする?

お伝えしたようにバラムツは刺身の状態ではなく焼くことでできるだけ油脂成分を少なくして楽しむという人もいますが、たとえ焼いたとしてもやはり油脂成分がまとまった部分を食べることにはなるので健康被害には十分に注意が必要です。結局のところ、バラムツを食べる量を調整しない限り、下痢や腹痛などの可能性は依然高いままでしょう。

そんなバラムツの油抜きの方法としては、水や塩水などにさらしておくという方法を実践している人も見受けられます。確かに魚の余計な油分や臭いなどを除去するために魚の下処理の一環として水にさらしておくというのは一般的だと言えますが、こうして水にさらしたあとはキッチンペーパーなどでしっかりと水気を切ってから調理しましょう。

このような油抜きの方法としては注意点が主に二点あり、まず一点としては油抜きできる油脂成分の量がそこまで多くはないということと、水を含んでぶよぶよになってしまうとバラムツを美味しく食べられなくなることです。そのため、水に長時間さらしすぎないように要注意ですが、もちろん水にさらしてもバラムツを大量に食べるのはやめましょう。

湯通しして油抜きする?

ここまでバラムツを油抜きする方法としてバラムツを焼いたりバラムツを水にさらしたりする方法をみてきました。バラムツは既述のような方法ではなかなかうまくバラムツの油抜きを行えず失敗に終わることも少なくないかもしれません。そのため、バラムツの油抜きの方法として最も安定しているものとしては、湯通しする方法が挙げられます。

湯通しして余分な油を抜く方法はバラムツのように油脂成分が異常に多い魚だけでなく、さまざまな食材に応用しているという人は少なくないことでしょう。湯通しすることで水にさらしているよりも効率よく余分な油を抜くことができますが、バラムツの場合までは芯の方までしっかりと加熱しても、尚油は残る状態となるようです。

そのため、他の魚や食材と同じように湯通しによって油抜きを行おうとしても、バラムツの場合はそううまくはいかないかもしれません。結局のところバラムツは油抜きをしてもやはり油脂成分がどうしても残ってしまうので、湯通ししたからといって食べる量を急激に増やしていいわけではなく、やはり食べる量の自己管理はかなり重要となります。

ただし、湯通しした場合であれば通常の刺身に比べてややあっさりめで食べることができるので、刺身などで食べる場合に比べて比較的安全性が高いと言えるかもしれません。どうしてもバラムツが食べたい場合に刺身を2切れまで食べてみようと決めた場合でも、より安全性を意識して湯通ししたものを同量にすれば、危険性は少なくなるでしょう。

もちろん湯通しによる油抜きも完璧な方法では決してありませんから、過信するのはご法度だと言えます。そしてなによりバラムツは流通が禁止されていることも踏まえ、もし自分で釣り上げて食べるというときにも開くまで自己責任となってしまいます。このこともしっかりと考慮した上で、とにかく一度に多量を食べるのは控えましょう。

バラムツは自己責任で食べよう!

今回は、興味深いバラムツの生態や味、食べ上での注意点などについてみてきましたが、いかがでしたでしょうか?バラムツは人間にとって好ましくないワックスエステルを大量に有しているため、刺身などで食べるときにはその摂取量に注意したいものですが、お伝えした油抜きなどの方法も活用しながらあくまで自己責任で楽しみましょう。

そんなバラムツは刺身にして白濁とした特徴的な身を楽しむこともできますが、他にもさまざまな食べ方で食べることができるようです。現在健康上の理由から流通は禁止されているものの、自分で釣り上げたいという根強いファンは多いバラムツの味なども非常に興味深いですが、釣りだけでも十分に楽しむことができるかもしれません。

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