ネズミザメ(モウカザメ)はスーパーで買える?おすすめ料理・レシピも!

主に東北地方で食べられている『ネズミザメ(モウカザメ)』。サメを食べる風習がない地域よっては「初めて聞いた!」という方もいらっしゃると思いますが東北地方ではご当地グルメとも言えるほどの愛されっぷり。そんなネズミザメ(モウカザメ)ってスーパーで買えるんでしょうか…?また、ネズミザメ(モウカザメ)のお勧め料理とは…?今回は、ネズミザメ(モウカザメ)について徹底調査してみました!

ネズミザメ(モウカザメ)はスーパーで買える?おすすめ料理・レシピも!のイメージ

目次

  1. 1ネズミザメ(モウカザメ)というサメが売られている?
  2. 2ネズミザメってどんな魚?
  3. 3ネズミザメはスーパーで売っている?
  4. 4ネズミザメの食べ方
  5. 5ネズミザメの料理レシピ
  6. 6ネズミザメは安くて美味しい魚

ネズミザメ(モウカザメ)というサメが売られている?

みなさんは『サメ』と聞くとどんなイメージを浮かべますか?映画・『ジョーズ』や『ディープ・ブルー』などのイメージからサメに対して強いイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。実際、このようなサメを題材にした映画のイメージから、『サメは怖い』『怪物』『サメに遭遇したら食べられてしまうかも…』などといったネガティブなイメージが多いそうです。

ですが実際のところは、地球上で確認されているサメの種類の500種中、人間を襲うとされているサメの種類は30種程度ですし、サメが人間を襲う理由の多くも、餌にするアシカやアザラシと人間を間違えているという説が有力であり、人間がサメに襲われる確率は1億人に1人の割合と言われているほど、かなりの奇跡的割合です。

とはいえ、人間のイメージというものは一度植えつけられてしまうとなかなか変わりません。映画などのイメージから、凶暴なイメージを持たれているサメですから、「食べられるよ!」と言われてもなかなか信じられない方も多いです。しかし、『ネズミザメ(モウカザメ)』というサメは、ごくごく普通のスーパーなどでも売られています。

ネズミザメってどんな魚?

「スーパーでサメが売られている…?」と考えると、かなり違和感があると思います。多くの方は、サメの体が大きいことから、クジラなどと同じ哺乳類だと思いがちですが、実はサメは魚です。そんなサメの一種である『ネズミザメ(モウカザメ)』とは、一体どんな魚なのでしょうか?まずは、『ネズミザメ(モウカザメ)』について学んでみましょう!

ネズミザメはネズミザメ目ネズミザメ科の魚

『ネズミザメ』は、ネズミザメ目ネズミザメ科に属するサメです。『モウカザメ』・『カドザメ』・『サケザメ』などとも呼ばれています。そんな『ネズミザメ(モウカザメ)』という名前の由来は、体色や目口頭の形がネズミにそっくりだったためと言われています。『ネズミザメ(モウカザメ)』は最大で全長305cm、体重175.0kg、体は紡錘型です。

『ネズミザメ(モウカザメ)』は北部太平洋の亜寒帯海域を中心に分布し、ベーリング海やアラスカ湾、プリンス・ウィリアム湾などを主な生息地としています。日本近海では日本海やオホーツク海に現れ、伊豆半島でも確認されています。『ネズミザメ(モウカザメ)』は特殊な筋肉系・循環系によって、体温を海水温よりも高く保ち、高速遊泳を行います。

ネズミザメにはこんな栄養がある

『ネズミザメ(モウカザメ)』には栄養が豊富に含まれています。まず、『不飽和脂肪酸』の一種である『DHA(ドコサヘキサエン酸)』という栄養素です。『ネズミザメ(モウカザメ)』に含まれる『DHA(ドコサヘキサエン酸)』には、コレステロール抑制効果があり、善玉コレステロールを増やす効果・さらに血栓を溶かす作用もあるので、心疾患・動脈硬化・高血圧などの予防に効果的です。

また、赤血球中のヘモグロビンの合成に必要な栄養成分の『鉄分』や、赤血球合成をサポートする『ビタミンB12』も『ネズミザメ(モウカザメ』には含まれているので、貧血気味の方におすすめです。『ビタミンB12』には体の代謝を良くする効果や肌がキレイになるといった効果にも期待できるので、ダイエット・美容共に嬉しい効果が期待できます。
 

『ネズミザメ(モウカザメ』には美肌効果に期待できる『ビタミンB6』も含まれています。『ビタミンB6』は体内の細胞にアミノ酸を供給する働きがあるので美肌生成を促す効果や、皮脂の分泌量を抑制する効果があるのでニキビなどの肌トラブル改善にも効果が期待できるとされています。

また、『ネズミザメ(モウカザメ)』は栄養が豊富なだけではなく、カロリーも低いことから女性達を中心に人気を集めています。というのも、『ネズミザメ(モウカザメ)』は牛肉や豚肉・鶏肉などと比べても、低カロリーなだけではなく、高タンパクで必須アミノ酸がバランスよく含まれています。そのため、『ネズミザメ(モウカザメ)』は近年、健康食材としても知られつつあります。

ネズミザメは危険なサメ?

冒頭でも説明したように、地球上で確認されているサメの種類の500種中、人間を襲うとされているサメの種類は30種程度と言われています。ネズミザメ(モウカザメ)も獰猛な種類のサメではありません。しかし、サメ自身が獲物や危険を察知する優れた能力を持っており、ハンター気質がずば抜けている事や、体格が大き区鋭い牙を持つサメであることを考えると油断は禁物です。

ネズミザメはスーパーで売っている?

サンマやサバ・サケ・ネズミ・タイなどといった魚はスーパーや魚屋でも良くみかける種類の魚です。しかし、ネズミザメ(モウカザメ)って一体どこで売っているのでしょうか?他の魚達と同様に、スーパーや魚屋でも売られているのでしょうか…?お次は、ネズミザメ(モウカザメ)がどこで購入できるのかについて学んでみましょう。

ネズミザメは東北地方などで食用として売っている

ネズミザメ(モウカザメ)は東北地方などで食用として売っています。それもそのはず。ネズミザメ(モウカザメ)はマグロ漁で混載することが多く、気仙沼で大量に水揚げされています。そんなネズミザメ(モウカザメ)の主な産地は宮城県であり、ネズミザメ(モウカザメ)水揚げの全体90%以上を占めており、東北では非常に多く出回っている魚です。

サメといえばアンモニア臭が強い事から、食用としてはあまり流通しませんが、ネズミザメ(モウカザメ)は比較的アンモニア臭が少ないため、切り身で流通しています。気になるネズミザメ(モウカザメ)の味は、クセがなくて食べやすく、煮付けやフライ・刺身などと様々な料理に使われます。小骨がないことや歯ごたえがあって少し鶏肉の食感に似ているといった特徴も挙げられます。

ネズミザメは栃木県では『もろ』と呼ばれている

また、栃木県ではネズミザメの切り身を『もろ(モロ)』と称してスーパーや魚屋で販売することが一般的です。飲食店はもちろんのこと、学校給食のメニューとしても一般的となっているほどで、大衆魚として流通しています。関東でもネズミザメ(モウカザメ)は一定の需要があり、スーパーや魚屋で切り身として細々と流通しているようです。

ネズミザメの食べ方

クセがなくて食べやすく、様々な料理に使われているネズミザメ(モウカザメ)。そんなネズミザエ(モウカザメ)は一体どのような下処理を行うべきなのでしょうか?また、ネズミザメ(モウカザメ)の基本的な食べ方とは一体どのような食べ方なのでしょうか…?お次は、ネズミザメ(モウカザメ)の下処理方法と基本的な食べ方について学んでみましょう。

ネズミザメの下処理

ネズミザメ(モウカザメ)は、基本的に切り身にされた状態でスーパーや魚屋で販売されています。また、また、ネズミザメ(モウカザメ)はサメの種類の中でもアンモニア臭が比較的軽いため、下処理という下処理をそこまでする必要がありません。しかし、「臭みがきになる…」という時は下処理をしておくとより美味しくネズミザメ(モウカザメ)を食べることができます。

ネズミザメ(モウカザメ)の簡単な下処理方法は、水を取り替えながら2~3回ネズミザメ(モウカザメ)を洗った後、塩水または牛乳に暫く漬けておき、最後にしっかり水気を切れば完了です!かなりお手軽な下処理方法なので、作業の負担にならないところが嬉しい点です。

ネズミザメ(モウカザメ)のアンモニア臭が気になる場合は、酢やクエン酸・柑橘類・梅干しなどを使って臭み取りを行います。ネズミザメ(モウカザメ)の臭み原因であるアンモニアはアルカリ性であるため、酸を反応させると中和されやすい様です。

ネズミザメの基本的な食べ方

ネズミザメ(モウカザメ)の基本的な食べ方は、やはり刺身でしょう!日本での魚の基本的な食べ方といえば刺身だというほど、『刺身』という食べ方は魚本来の美味しさを最大限に引き出してくれる食べ方です。鮮度が良いネズミザメ(モウカザメ)であれば、さばいてそのまま醤油などをつけて食べましょう。

また、ネズミザメ(モウカザメ)の主な水揚げ地・気仙沼ではネズミザメ(モウカザメ)の心臓も食べられているそうです。ネズミザメ(モウカザメ)の心臓はレバ刺しのような味なので、レバ刺しの定番・しょうが・にんにくなどと共に頂くといった食べ方が現地では人気の食べ方です。

ネズミザメの料理レシピ

小骨がなくて味にクセがないので、食べやすい上にお味も絶品だと言われているネズミザメ(モウカザメ)。そんなネズミザメ(モウカザメ)は味のクセがないため様々な食べ方が出来ますが、おすすめ料理レシピとのおすすめ料理レシピとは一体どんな料理レシピが挙げられるのでしょうか?最後に、ネズミザメ(モウカザメ)のおすすめ料理レシピについてチェックしてみましょう!

ネズミザメの刺身

まずオススメしたいネズミザメ(モウカザメ)の料理レシピは、『刺身』です。鮮度が良いネズミザメ(モウカザメ)をゲットした際には、最も試してみてほしい料理です。レバ刺しのような味を楽しめるネズミザメ(モウカザメ)の刺身は、かなり美味です。ごま油のタレや酢味噌・塩などで味変しながら食べると、その美味しさに虜になってしまい、ついつい食べ過ぎてしまいます。

ネズミザメの煮付け

代表的な魚の日本料理といえば、『煮付け』です。ネズミザメ(モウカザメ)の煮付けもかなり美味!特に関東では定番料理として親しまれているそうです。そんなネズミザメ(モウカザメ)の煮付けレシピの材料(2人分)は、ネズミザメ(モウカザメ)2切れ、みりん・大さじ2杯、酒・大さじ2杯、醤油・大さじ2杯、水・4分の1カップです。

ネズミザメ(モウカザメ)の煮付けレシピは非常に簡単!まず、鍋にみりん・醤油・酒・水を入れて軽く煮立たせます。調味料が軽く煮立ってきたらネズミザメ(モウカザメ)を鍋に入れ、落とし蓋をして弱火でトロトロになるまで煮付ければ完成です!ネズミザメ(モウカザメ)をひっくり返す際、一旦火を止めて少し冷ましてから返すと崩れにくいです。

ネズミザメのフライ

柔らかくて淡白なお味の白身魚・ネズミザメ(モウカザメ)ですから、この上なくフライに適している魚です。ちょっぴり洋風が食べたい時は、『ネズミザメ(モウカザメ)のフライ』がおすすめです。ネズミザメ(モウカザメ)のフライのレシピ材料(2人分)は、ネズミザメ(モウカザメ)2切れ、小麦粉または天ぷら粉・適量、パン粉・適量、卵・1個です。

ネズミザメ(モウカザメ)のフライレシピは、まず衣作りからです。ボウルに小麦粉(または天ぷら粉)・卵・水を入れてよく混ぜます。出来上がった衣にネズミザメ(モウカザメ)をつけ、パン粉をさらにまぶしていきます。180度に温めておいた油でネズミザメ(モウカザメ)がこんがりきつね色になるまで揚げればネズミザメ(モウカザメ)のフライが完成です!

ネズミザメの竜田揚げ

鶏肉に似ている食感のネズミザメ(モウカザメ)ですから、竜田揚げにするとお肉だと勘違いする方も続出!ネズミザメ(モウカザメ)の竜田揚げは鶏肉より低カロリーに竜田揚げが楽しめるのでダイエット中にどうしても揚げ物が食べたくなった時におすすめです。

ネズミザメ(モウカザメ)の竜田揚げレシピ材料(3〜4人分)は、ネズミザメ(モウカザメ)・3切れ、みりん・大さじ1杯、酒・大さじ2杯、醤油・大さじ2杯、ごま油・大さじ2分の1杯、生姜のすりおろし・大さじ1杯、片栗粉・適量です。ネズミザメ(モウカザメ)の竜田揚げレシピは、まずネズミザメ(モウカザメ)を一口大に角切りしておきます。

一口大に切っておいたネズミザメ(モウカザメ)と醤油・酒・みりん・ごま油・生姜すりおろしをボウルに入れて、冷蔵庫で一時間ほど浸しておきます。しっかりと調味料を漬け込んだら、ポリ袋に片栗粉とネズミザメ(モウカザメ)を入れてしっかりと衣がつくように振ります。180度に温めておいた油できつね色になるまで揚げればネズミザメ(モウカザメ)の竜田揚げが完成です!

絶品?ネズミザメの「もうかの星」の刺身

ネズミザメ(モウカザメ)の本場・気仙沼で親しまれている『もうかの星』。「もうか」は言うまでもなく「モウカザメ」もことを指し、「星」は「心臓」を指しています。『もうかの星』はつまり、『ネズミザメ(モウカザメ)の心臓』ということです。このもうかの星の刺身が非常に絶品だと人気です。

もうかの星の刺身レシピは、下処理をして臭み抜きをし、スライスするだけという超簡単レシピです。かなりの絶品だと言われているもうかの星ですが、気仙沼などの本場以外の地で一般の小売店で入手するのはなかなか困難です。もしも運良くもうかの星に出会えたら、購入しておくことをお勧めします。

ネズミザメは安くて美味しい魚

ネズミザメ(モウカザメ)についてのご紹介まとめはどうでしたか?東北地方などの本場以外ではなかなかお目にかかることができないネズミザメ(モウカザメ)。サメの種類の中では臭みも弱い種類ですし、何と言っても淡白でクセのない味と鶏肉のような歯ごたえが楽しめるネズミザメ(モウカザメ)。そんな魅力いっぱいのネズミザメ(モウカザメ)をあなたも是非一度ご賞味あれ!

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