生姜のひとかけ(一片)はどれくらい?チューブ・グラムでの量は?

独特の辛みがクセになる生姜は、料理に欠かせない食材です。うどんや豆富の薬味に欠かせませんし、スィーツにもドリンクにも使える万能食材です。そんな便利な生姜ですが、料理をしていて、戸惑うのは分量です。レシピを見ていて、わかりにくい表記がいくつかありますが、「ひとかけ」もその一つです。生姜やにんにくに主に使われる表記ですが、料理初心者には戸惑うばかりです。一体それは何グラムなのか、チューブタイプの場合のひとかけだとどれくらいなのか。改めて考えてみましょう。

生姜のひとかけ(一片)はどれくらい?チューブ・グラムでの量は?のイメージ

目次

  1. 1生姜ひとかけが困惑を招く
  2. 2ひとかけの具体的な量とは
  3. 3生姜とは
  4. 4調味食材としての生姜の効果
  5. 5健康食材としての生姜
  6. 6生姜の適量はひとかけ
  7. 7生姜の便利な食べ方
  8. 8生姜の効果的な摂取の仕方
  9. 9どれくらい生姜は保存できるの?
  10. 10生姜ひとかけの好みの量をみつけましょう

生姜ひとかけが困惑を招く

料理に良し、薬味に良し、身体に良しな万能野菜、生姜を使って料理をしようとして、料理初心者が混乱に陥るのが、「生姜ひとかけ」の文字です。WEBや料理の本を見ながら、生姜を使ったレシピを見てみると、ほとんどの資料が生姜ひとかけになっています。

料理に慣れた人なら、ひとかけはこれくらい、という感覚が身についているでしょうが、料理本片手に料理をする初心者はそうはいきません。「ひとかけってどれくらい?」で困ってしまい、そこで挫折してしまうこともあります。

ひとかけの具体的な量とは

親指の第一関節ほどで「ひとかけ」

どれくらいがひとかけであるのか、調べてみると生姜ひとかけの大きさは、親指の先、第一関節くらいまでの大きさのものです。これもまた曖昧な表現です。人によって指の大きさは違いますので、どれくらいかおおよその目安にしかなりません。

第一関節ほどの大きさ、と言っても、生姜の形がそれぞれ違います。デコボコの表面に、唐突にあるくびれやこぶ、このこぶの大きさもそれぞれなので、生姜をどうカットしてどれくらいのひとかけにしていいのか迷ってしまいます。

ひとかけは10グラム

親指の先、と言っても曖昧で、不安を感じる人は、重さを計ってみましょう。生姜ひとかけは、約10~15グラムです。これも曖昧になっており、最小と最大が1.5倍になっています。ひとかけ約10~15グラムというのは、これもあくまで目安です。人によっては10グラムのものをひとかけと言ったり、15グラムをひとかけと覚えている人もいます。

ひとかけ、と記載されているのは料理であることが多いのですが、お菓子などはきっちりグラムで記載されていることが多いです。料理で生姜を使う場合は、多少の差は好みのうちです。生姜が好きな人は15グラム、そうでもない人は10グラムで覚えるくらいの認識でも問題なく美味しい料理ができあがります。好みで調整してください。

チューブタイプのひとかけとは

少しだけ使いたいときには非常に便利なチューブのおろし生姜です。味も香りも、生の生姜にはかないませんが、便利なので状況に応じて上手に使い分けたいものです。ではこのすりおろし生姜のチューブを使うときのひとかけの分量はどれくらいなのでしょうか?

すりおろし生姜チューブの「ひとかけ」は、大匙1で、約15グラムと考えて使ってください。ですが味も香りも、生のものより薄いので、少々多めに入れた方がはっきりとした味わいになります.料理の場合、生の生姜のひとかけのときの、+5グラムくらい多めに使っても問題ありません。家族やあなたの好みに合わせていれでください。

チューブと生の生姜

生の生姜は、生きている野菜なので、味や香りに個体差があります。昨日買った生姜と、今日買った生姜で味が違う場合があるのが厄介です。昨日10グラムで美味しかったものが、今日は物足りないと感じることがあります。その点、チューブの生姜はメーカーを変えなければ味は安定しています。自分の使い方によって、どちらをどれくらい入れればいいのか、使ってみて見極めていきましょう。

生姜とは

美味しく便利な生姜ですが、それはどこから来たのか、ルーツを探ってみましょう。買い方、使い方のヒントにもなります。

どれくらい昔から生姜は使われてきたか

生姜はかなり古くから漢方薬として使われていた歴史がありますが、実は原産地については諸説あり、南インドからマレー半島というのが有力ですが、はっきりしていません。日本には3世紀以前に中国から伝わった野菜のひとつとされ、古事記にはもうその名前があります。

世界一の生姜生産国はインド、次いで中国、ネパールです。日本の生産量は世界8位です。日本へ輸入されるものは、中国産のものが多いです。

国内の生姜の産地

国内で生姜生産量第1位は、圧倒的に高知県です。どれくらい圧倒的かというと、日本の総生産量の約4割ほどが高知県産です。高知県産の生姜とかつおのタタキをイメージする人が多いようです。次いで熊本県、千葉県です。南インドなど、暖かい場所が原産ではないかと言われているだけあって、暖かい県で主に栽培されています。

調味食材としての生姜の効果

料理に当たり前のように使われている野菜ですが、どれくらいの効果があるのでしょうか。生でももちろんチューブでも効果はあります。

香り野菜として生姜ひとかけ

香りが豊かになり、風味が爽やかになります。食欲増進させる香りなので、夏バテなど食欲がないときにおすすめです。また、味に上品な深みを与えてくれるので、カレーの隠し味にもつかってみてください。チューブのものでも大丈夫です。栄養はもちろんですが、他の食材に影響してより美味しくしてくれます。

殺菌作用としての生姜ひとかけ

かつおのタタキを生姜と一緒に食べたり、ガリと呼ばれる生姜の甘酢漬けがお寿司屋さんで提供されることからわかるように、生姜にはわさびと同じく殺菌作用があります。

肉を柔らかくするための生姜ひとかけ

生姜には肉を柔らかくする効果があります。からあげや竜田揚げのように、生姜を使ったタレにつけ込むことで柔らかい鶏肉のからあげにしたり、ローストビーフのようにすりおろした生姜やチューブの生姜を直接すり込んだり、焼肉をタレでもみこんだりするのは理に適った調理法です。

健康食材としての生姜

ヨーロッパでは生姜は精力増強、男性のシモの役に立つ野菜と言われていますが、日本ではどれくらいの効果があると期待されているでしょうか。

風邪をひいたら生姜をひとかけ

風邪をひいたら生姜茶を飲むといい、という民間療法があります。これは生姜と番茶の持つ殺菌作用と、体を温める作用があるためです。その他、生姜は中国では生薬として使われる一面もあるほど、さまざまな効能があることが知られています。これは生姜に含まれる、生姜特有の成分が影響しています。

ひとかけの生姜に含まれる「ジンゲロール」

主に生の生姜に含まれる「ジンゲロール」という辛み成分は、抗酸化物質の一種です。老化を予防してくれます。その他。ジンゲロールには血管を拡張させて血の巡りを良くし、肩こり頭痛の改善、消化吸収を助けて吐き気を抑え、つわりや乗り物酔いにも効果があります。また免疫力も高めてくれるので、風邪のひきはじめに生姜をとるといい、というのはここからも来ています。

生姜を加熱すると「ショウガオール」

ジンゲロールを加熱したり、乾燥したりするとショウガオールに変化します。調理や薬剤、スパイスとして使われるときに発生します。ジンゲロールは末端の血管を開き温める効果がありますが、ショウガオールは血液が凝固するのを防ぎ、全身に血液を回らせる効果があります。そのため、体の奥深くから温まります。冷え性やダイエットに向いているのはこちらの成分です。

症状ごとに使い分ける

すりおろして食べる、酢漬けで食べるのなら、風邪のひきはじめや、悪寒がするときには効果的な野菜です。しかし、生の生姜に含まれるジンゲロールには解熱効果もあるため、体の芯を冷やしますので、冷え性からくる症状には逆効果です。加熱した生姜に含まれるショウガオールは、体の芯を温めます。これは冷え性に効果があります。しかし、風邪などで高熱の状態でショウガオールを摂取すると、体温が上がって逆効果です。

抗酸化作用

強い抗酸化作用があり、アンチエイジングの面からも注目されている野菜の一つです。活性酸素は細胞を錆びつかせ、メラニン色素を増やすのですが、その作用を抑える働きがあります。シミやしわなど肌の老化を防ぐために役立ちます。また強い殺菌力はがんの抑制にも効果が在ると言われています。

ダイエットと美肌

ショウガオールには血行を良くし、体温を上昇させ、胃腸の働きもよくしてくれます。そうなると腸内環境もよくなり、便秘が解消され、肌のトラブルが減っていきます。体温が上がるということは、基礎代謝があがり脂肪の燃焼がしやすくなります。巡り巡って、美肌とダイエットの効果がある野菜ということになります。

生姜の適量はひとかけ

生姜は非常に効果の強い野菜ですので、体への刺激も強いものです。食べすぎると体を害することもあります。生の生姜であれば、一人の一日の摂取量の適量は「ひとかけ」になります。すなわち10グラム程度です。

たくさんの生姜を摂取をするときは、強い殺菌作用が胃の表面を荒らし、腹痛の原因になります。体質改善には、毎日少量ずつとるのがいいでしょう。また、血の巡りを良くしてくれる作用があるので、乾燥肌や炎症がある人は、悪化させてしまうことがあります。自分の体と相談するのも大切です。一日ひとかけ10グラムを守れば、生姜は非常に人体に良い影響のある野菜なので、適量を摂取するようにしましょう。

妊娠中は特に注意

一日1グラムの生の生姜を食べることによって、吐き気、つわりを抑える効果がありますが、妊婦さんは一日1グラム以上は食べてはいけないとされています。

生姜の便利な食べ方

薬味として生で食べたり、料理の隠し味に使うのもいいのですが、生姜の独特の辛みと香りを味わうための食べ方をご紹介します。チューブの生姜でも構いませんが、チューブの生姜よりも、生の生姜を買ってきて保存した方が安い場合が多々あるので、状況に合わせて使い分けましょう。

生姜氷

生姜200gをきれいに洗い、1~2cmにカットして、水100gと一緒にミキサーへいれてどろどろになるまで撹拌します。それを冷凍して使います。皮ごと混ぜるのがポイントです。栄養成分は皮の下に一番含まれているので、もし皮を剥くことがあっても、できるだけ薄く剥きましょう。

冷凍するときは、フリーザーバッグに入れて平らにするか、製氷皿などに一回分ずつ入れて冷凍しておくと使いやすいです。味噌汁や紅茶、ココアなどにポンとひとかけ入れるだけで、簡単におろし生姜をとることができます。めんつゆなどにいれて薬味にも使えます。市販のカップ麺やカップスープに、ひとかけ入れるだけで風味と栄養がアップします。

生姜紅茶

ピリピリとした辛みを楽しめます。コーヒー・緑茶は体を冷やしますが、紅茶は体を温める飲み物です。紅茶と生姜で効能が相乗効果でアップします。紅茶を入れたカップに、生姜の絞り汁をひとかけぶん入れるだけです。風邪のひきはじめにおすすめです。

はちみつ生姜

生姜を薄くスライスして、保存容器に入れて蜂蜜につけるだけです。一日以上つけて置いたものを、お湯で割ったり紅茶や飲み物に入れたりして楽しめます。辛みは和らぎますが、独特の香りははちみつの香りと相まって、乙にいただけます。

生姜の効果的な摂取の仕方

上記は美味しい食べ方でしたが、生姜の効能を手っ取り早く摂取するための方法も紹介します。

ダイエットにショウガオール

殺菌作用の強いジンゲロールではなく、体の芯を温めるショウガオールをとりたい場合、生姜を80度から100度以下で加熱して使いましょう。100度以上で加熱してしまうと、ショウガオールが壊れてしまい、摂取できません。

最もショウガオールを効率的にとるには、「蒸して、乾燥させて、粉にする」です。昔の漢方薬「乾姜」がこれにあたります。ちなみに「生姜」とう漢方薬は生姜を乾燥させただけのものです。今は自宅で作ることが可能です。

乾燥生姜を蒸し器で

作り方は簡単です。生姜をきれいに洗い、1~2mmの薄さにスライスします。蒸し器に生姜が重ならないように入れて、30分ほど蒸します。レモンのような香りから、甘い香りに変化してきたら頃合いです。天日干しで丸一日、室内干しなら一週間ほどで完成します。そのままだと辛いので、ミキサーでパウダー状にすると使いやすいです。

乾燥生姜をオーブンで

住まいの状況や、季節によって天日干しが難しい人は、オーブンでつくることもできます。

生姜をきれいに洗い、1~2mmの薄さにスライスします。クッキングシートを敷いた天板に、並べて入れます。100度のオーブンに1時間ほど入れて乾燥させます。甘い香りがしてきたら頃合いです。オーブンから取り出して、常温に冷ましながら水分を飛ばします。ミキサーでパウダー状にすると使いやすいです。完全に乾燥していれば、袋に入れて上から麺棒などでたたいて粉末にすることもできます。

先述しましたが、生姜は強い生薬です。パウダーにしたときは、一日2~3グラム程度の摂取にとどめましょう。

どれくらい生姜は保存できるの?

安かったから、といってつい大量の生姜を買い込んでしまった場合の、保存方法を紹介します。生姜があまってしまった場合の保存法を覚えておくと、いつでも生姜を食べることができて便利です。

そのままの状態で保存する

ラップ、ビニール袋、新聞紙でしっかり包みます。これは乾燥防止の役割があります。カットしたものは切り口を乾燥しないようにするために。ラップでまいておくのがいいでしょう。乾燥してしまた場合は、使う前に乾燥した部分を切り落としてつかます。一度カットしてしまった生姜は、ラップや新聞紙に包んで冷蔵庫などの冷暗所で保管します。乾燥から防ぐために1週間ほどで使い切るのがおすすめです。

ひとかけごとにカットして水に漬けて置く

冷蔵庫で保存する場合は「ひとかけ」くらいの大きさに生姜をカットして、タッパなどに入れ、ひたひた程度の水にひたして、しっかりと蓋を閉めてできれば密閉状態で冷蔵庫保管をすることもできます。この場合は1か月程度で使い切るようにしましょう。2,3日に一回水を取り替えてください。

これが一番お手軽に使うことができます。使いたいときに出して、使いたい分だけすりおろしたりカットして、また水を取り替えて戻すだけです。保存が悪いとぬるぬるとした感じになることがあります、洗って水を変えてもぬるつきが取れないときは残念ながら傷んでいます。潔く捨てましょう。

冷凍保存

生姜は、冷凍保存もできる野菜です。冷凍するときはそのままではなく、皮をむいて、ひとかけ程度にカットするか、すりおろしてから冷凍しましょう。冷凍保存可能な、フリーザーバッグなどの袋に入れて、すりおろし生姜はできるだけ平らにして置いておきましょう。空気にさらさないように保存反ることによって、生姜の風味も保つことができます。

冷凍保存で約1か月ほど保存できます。大きなデメリットとして、冷凍保存した場合、体を温める作用が弱くなってしまいます。頭に入れておきましょう。ひとかけ分をとるときは、少し多めに使うといいでしょう。

生姜ひとかけの好みの量をみつけましょう

ダイエットによし、冷え性によし、さらに食材の臭みを消し肉を柔らかくする香味野菜であることが分かったと思います。さらに価格もさほど高価なものではありません。チューブ入りの物よりも生の生姜のほうがコスパがよく効能も期待でき、保存の方法を間違わなければ一か月以上の日持ちもします。

分量ひとかけの問題がクリアできれば、日常的に使いやすい食材です。特に料理は食べる人の好みによって分量を変えても問題ないことが多いです。あまり神経質にならずに、野菜としてスパイスとして、ぜひ日常生活に取り入れてください。

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