カイノミは牛のどこの部位?肉のおすすめ焼き方はステーキ?

カイノミと呼ばれる牛の部位を知っていますか?普段はあまり聞きなれないこのカイノミという牛の部位は、知っている人に言わせれば、文字通りの垂涎の的ともいえる高級部位です。ですが一般的にスーパーで売っているのも見なければ、そもそも「カイノミ」という言葉すら知らないという人も多いのではないでしょうか?カイノミが牛の体のどこの部位かということから、美味しいおすすめの焼き方まで紹介します。

カイノミは牛のどこの部位?肉のおすすめ焼き方はステーキ?のイメージ

目次

  1. 1カイノは牛の中でも人気の部位!
  2. 2カイノミの部位は焼肉ファンから絶大な支持を誇る
  3. 3カイノミの部位は牛のどこ?
  4. 4カイノミは値段が一級品の部位
  5. 5カイノミは焼肉店でも最高級希少部位の1つ
  6. 6カイノミはファミレスでも人気
  7. 7カイノミの定番の食べ方は焼肉
  8. 8カイノミの芯はステーキがおすすめ
  9. 9カイノミの薄切りはすき焼きにもおすすめ
  10. 10カイノミに良く合うお酒の種類
  11. 11カイノミでたまには贅沢を楽しもう

カイノは牛の中でも人気の部位!

カイノミという牛の部位があることは、知らない人も多いのではないでしょうか?ですがこのカイノミは、知る人ぞ知る大人気の牛の部位なのです。一般にはあまり知られていない、このカイノミという牛の部位の位置や、その肉質や味といった特徴とともに、おすすめの人気の食べ方を紹介します。

カイノミの部位は焼肉ファンから絶大な支持を誇る

カイノミを知っている人の多くは、焼肉好きで良く焼肉屋に行く人たちです。確かにスーパーなどで売っているのを見かけることはなかなか無いので、焼肉店とかステーキ屋御用達の肉ということでもあるのでしょう。牛肉専門店なんて早々利用する機会も少ない人たちにとって、なおのことそういった肉料理専門店でもないと見かけない肉ということになります。そんなカイノミは、焼肉好きの絶大な支持を誇る肉のひとつなのです。

ではなぜそんな人気の肉が、スーパーや焼肉店でもあまり見かけることがないのでしょうか?実際近所の肉屋でも見かけたことがない、という人も多い部位です。カイノミがここまで見かけられず、知られてもいないのには、単に牛肉だからというだけではない、ちゃんとした理由があるのです。

カイノミの部位は牛のどこ?

この聞き慣れないカイノミという部位は、いったい牛の体のどこのことを指しているのでしょうか?実は牛の肉の部位は、20を超える種類に分けられます。ロースにも「肩ロース」と「リブロース」があるように、大まかに分けた後、さらに細分化される部位もあります。実はカイノミも、そんな細分化された部位のひとつです。切り出されたその形が貝の形に似ていたことから、カイノミと呼ばれるようになったと言われています。

カイノミは牛のバラ肉の一部位

カイノミは、大別すると牛のバラ肉にあたる部分です。バラ肉は牛のお腹の肉のことですが、バラ肉の中でも特にヒレ肉に近く、バラ肉でありながらヒレの柔らさと赤身肉としての旨みも特徴として持ち合わせ、赤身とバラ肉ならではの脂身のバランスが絶妙なこともあり、肉質の柔らかさは一級品です。この絶妙な肉質は、あまり動くことの無いヒレ肉に対してカイノミは程よく動くため、バラ肉とヒレ肉の良いとこ取りした部位といえます。

もちろんカイノミは、バラ肉の中でもカルビに含まれる部位でもあるため、赤身肉とはいってもサシも相応に入った部位です。そのため、特に牛肉のカロリーは含まれる脂肪分の量に比例するため、カイノミも決して低いというわけではありません。ですが、牛肉の旨みの素の1つはその脂の甘さそのものでもあるため、赤身とサシのバランスが良いカイノミも、人気を集めるだけの美味しさを持っているといえます。

実際このカイノミは赤身にサシが入りやすく、柔らかいながら程良い歯ごたえもあり、脂にも重さが無く食べやすいのが特徴です。このカイノミが含まれる中バラ肉は、あのカルビの事を指します。肉質が柔らかいだけでなく牛肉の旨みをしっかりと感じられ、赤身のその肉はあっさりとした味わいをしています。それでいながらサシも入りやすいため、サシが多い部分ほど濃厚でジューシーさを感じられるのも特徴です。

しかもロースのような脂っこさとは違って、臭みが少なくあっさりとした食感も特徴のひとつです。元々細かいカイノミの肉の繊維の間に、サシがきめ細かく入り込むことで脂肪分が溶け込んでいて、上品な脂肪の甘味も堪能できます。ロースのようなとろける食感と異なり、赤身特有の程よい歯ごたえも楽しめるのが、このカイノミの味わいをより良いものにしているのです。

カイノミは牛の部位でもわずかしか取れない希少部位

カイノミが、バラ肉の中でもヒレ肉に最も近いところにある肉であることは説明したとおりです。ではなぜここまで流通量が少ないかというと、カイノミはヒレ肉の近くに左右1対の計2個分のブロックしかないためです。そのため、あんなに体の大きい牛1頭から、わずか1kg~2kgほどしか取ることができない肉なのです。スーパーで出回ることも無く、焼肉店でもどこでも置いているわけではないのは、そういった背景があるためです。

カイノミはネット販売でも扱っています。その販売サイトのページを見てみると、サーロインなら2kgのブロック売りなども普通にありますが、カイノミの場合はブロック売りで2kg超えというのはほとんどありません。カイノミのそれぞれのブロックの大きさ自体が、そこまで大きくないということの証明ともいえます。カイノミは輸入もされていますが多くは焼肉店に回されるため、その希少性は変わらず流通量は少ないのです。

カイノミは値段が一級品の部位

カイノミは通常のスーパーではまず見ることがありません。希少部位であると同時に、その食味の良さから値段も一級品だからです。通販サイトから取り寄せることもできますが、そこに並んでいる数字はどれも目を疑うほど高いものばかりです。安いイメージの輸入牛ですら、ステーキ用の肉と大差ない値段なのです。取れる量も少ないのにその値段では、カイノミが到底スーパーで扱える代物ではないことを表しています。

カイノミでも部位の芯の部分は特に値段が高い

カイノミの中でも、肉の繊維が特にきめ細やかでサシの入りが良い芯の部分は、その牛の本当の旨みを味わえる極上品として、ステーキでも上質とされるサーロインと比較しても、遜色ない値段のブランドも数多くあります。カイノミの通販サイトを見比べていると、松坂牛のカイノミ100gx2枚のセットで4,000円弱というのが、安く見えてきてしまうほどです。それだけカイノミという部位が美味しいということの証明でもあります。

カイノミは海外産牛肉でも値段の高い部位

カイノミは輸入牛でも当然のように、高額で取引されています。アメリカンビーフでも、カイノミ500gで約2,000円とかなり高額なのがわかります。カイノミの希少性と味の良さは、ここでも威力を発揮していることが良くわかります。それでも輸入肉の方がコストを抑えやすいこともあり、輸入カイノミは外食産業に多く回っています。通販サイトを見ても輸入牛のカイノミは少なく、国産がほとんどを占めている状態なのです。

カイノミは焼肉店でも最高級希少部位の1つ

ここまで希少部位のカイノミだけあって、焼肉店でもいつも置いている店は、地元でも高級店といったところが多いのが現状です。当然値段もお高めですが、大切な人が尋ねてきたときやお祝い事のときには、ぜひ振る舞ってあげたいおすすめの部位です。地元の焼肉店を初め、カイノミを扱っているお店を調べておくと、いざというときにきっと役立つことでしょう。

カイノミは高級焼肉店でもコース料理で使っている部位

カイノミはその味の良さから、高級料理店のコース料理にも使われています。カイノミは柔らかさと旨みのバランスが絶妙なこともあり、その店の料理の色を出すのにも向いています。ヒレ肉にはないサシの旨みと、カルビにはない脂のあっさりさは、調理する側の技術や感性を出すにももってこいの、カイノミならではの強みでもあるのです。

カイノミはファミレスでも人気

知っている人からすれば垂涎の的とも言えるカイノミを、ファミリーレストランとしても取り入れようという動きがあります。当然値段はサーロインステーキ並のところが多いようですが、たまのご褒美として楽しんでみる分には、手軽に行きやすいファミリーレストランでカイノミを食べられるのは、行きやすさという点でもおすすめといえます。

ただしファミリーレストランにも当然問題点はあります。必ずしもカイノミの扱いになれた人が調理するわけではないということと、自分で焼くわけではないので焼き具合をミディアムなど大雑把に指定できる程度なので、必ずしもカイノミの美味しさを生かした焼き方が保障されているわけではないという点です。日によって焼き手も変わるので、カイノミの美味しさを堪能したいのであれば、やはり専門店がおすすめです。

さらにファミリーレストランの場合、やはり付けられる値段の相場というものがあります。そういう点でも輸入牛のカイノミが多くなるのはやむを得ないことです。輸入牛の品質も年々上がってはいますが、サシの入り方という点では和牛にはかないません。銘柄牛でなくても、和牛専門の焼肉店でちょっと大目に払って食べたほうが、美味しいカイノミに出会える確率は上がります。

カイノミの定番の食べ方は焼肉

カイノミを食べるなら、一番おすすめの食べ方は焼肉です。焼肉はステーキのように中の火通りの判断も難しくなく、自分の好みの焼き方ができるのも魅力です。先に表面をカリッと焼いて中の肉汁を閉じ込める焼き方をすると、カイノミの旨みを逃がすことなく美味しく食べられるだけでなく、誰でも簡単にできるおすすめの焼き方です。

新年会や忘年会のほか歓迎会などで、みんなでわいわい焼肉を楽しむときに、ぜひ一度このカイノミも頼んで美味しい焼き方で堪能してみてください。ちょっとお高くついてもそれだけの価値があることを、食べた瞬間に納得できるはずです。ただしカイノミの味を楽しむためにも、焼き方は間違えないよう気をつけましょう。焼きすぎては硬くなり、先に表面を一気に焼いておかないとせっかくの肉汁が流れ出てしまいます。

カイノミはどんな味付けもあう万能部位

カイノミの味付けは、一体何味が合うのか迷う人もいるかもしれません。カイノミ本来の味を楽しみたいのであれば、塩コショウでシンプルに味付けして、少し早めに加熱をやめる焼き方が一番良いでしょう。他ではあっさりわさび醤油や、甘口ダレも良く合います。肉の甘味を堪能するためには、焼き方も大切ですが、味付けも薄めのほうが肉の甘味を感じられておすすめです。

カイノミの芯はステーキがおすすめ

カイノミでも最も品質のよい芯の部分は、厚切りにしてステーキにするのが最高です。その牛肉本来の味を堪能できるので、ぜひ一度作ってみましょう。重量にして150gほどを、好みのステーキの大きさと厚さに切って焼けば、いわゆる肉といった綺麗な赤身にサシがさりげなく入った感じが、絶妙な美味しさのステーキになります。たとえ端の部分でも肉質が良いことに変わりはないので、サイコロステーキなどでも楽しめます。

カイノミのステーキおすすめの焼き方はミディアム

カイノミのステーキを中までしっかり焼いてしまうと、せっかくの柔らかい肉質が硬くなって台無しになってしまうこともあります。焼肉同様、最初は強火で表面をカリッと焼いて肉汁を閉じ込めたら、後はゆっくり火を通してミディアムに焼き上げましょう。気持ち早いくらいで火を止めるほうが、余熱で硬くなるのを防げるのでおすすめです。カイノミ本来の柔らかさと旨みが中から溢れ出る、極上のステーキを堪能できます。

レアでも美味しい、とも言われるカイノミですが、やっぱりおすすめの焼き方はミディアムです。中が硬くなりすぎないだけでなく、牛の脂はレアだと冷たいままで溶けていないこともあるため、焼きあがったカイノミを切っても肉汁が出ることもなく、ただ冷たい赤身肉になってしまうこともあります。本当に美味しいレアの焼き方は難しいので、肉汁を堪能できる美味しい食べ方をしたいのであればミディアムがおすすめです。

カイノミの薄切りはすき焼きにもおすすめ

カイノミは、赤身と脂肪のバランスが素晴らしいため、その薄切り肉はすき焼きに良く合います。上品な脂肪の甘さと肉の旨みを堪能でき、その旨みをすった他の具材も、他の肉で作ったすき焼きとは比べ物にならない味わいとなって、楽しませてくれること間違いなしです。もし機会があったらぜひ作ってみたい一品です。

カイノミに良く合うお酒の種類

焼肉が美味しいカイノミですから、もちろん焼肉に合うお酒はカイノミでも合います。キンキンに冷やしたビールを片手に焼肉パーティを楽しむのも良し、肉でも魚でも良く合う日本酒で乙な一杯とともに楽しむのも良し、もちろん焼酎ならストレートでも割ったのでも良く合います。カイノミは、味付けだけでなく合わせるお酒も選ばない、最も牛肉の美味しさを堪能しやすい部位でもあるのです。

カイノミの焼肉には洋酒も合う

カイノミは単に焼肉やステーキでなくとも、肉料理全般に使いやすい部位でもあります。そのため合わせるお酒の種類も選ばない万能部位です。焼肉屋でワインというとちょっと気取っていると取られるかもしれませんが、本当に好きなお酒と合わせて食べるのが、一番美味しい食べ方であり飲み方でもあります。遠慮することなくワインやシャンパンといった洋酒と合わせても、カイノミは美味しく堪能することができます。

カイノミでたまには贅沢を楽しもう

カイノミは元々高めの牛肉の中でも、その希少性と味の良さから、そう気安く食べられない部位であることは事実です。ですがたまの祝い事や、頑張った自分へのご褒美など、たまにはちょっと贅沢してみませんか?きっとカイノミは、その値段以上の至福の時間と満足感を保障してくれることでしょう。ぜひあなたもそんなカイノミを味わってみてください。

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