たけのこの種類と見分け方を紹介!その違いと種類別食べ方も調査!

春になると市場に出回るたけのこですが、たけのこにたくさん種類があることを知っていますか?日本をはじめアジア一帯に生育している竹ですが、たけのこは竹の若い芽なので竹の数だけたけのこがあります。今回は日本で多く食べられているたけのこの種類と、その収穫時期、見分け方や食べ方などを紹介していきます。メジャーな種類のたけのこから、市場に出回らない珍しいたけのこまで、さまざまな種類のたけのこがあります。

たけのこの種類と見分け方を紹介!その違いと種類別食べ方も調査!のイメージ

目次

  1. 1たけのこには種類がある
  2. 2たけのこの種類別紹介:孟宗竹(もうそうちく)
  3. 3たけのこの種類別紹介:淡竹(はちく)
  4. 4たけのこの種類別紹介:真竹(まだけ)
  5. 5たけのこの種類別紹介:根曲がり竹
  6. 6たけのこの種類別紹介:四方竹(しほうちく)
  7. 7たけのこの種類別紹介:寒山竹(かんざんちく)
  8. 8色々な種類のたけのこを味わおう!

たけのこには種類がある

4月から5月にかけて市場に出回るたけのこは、春の味覚の一つです。5月の大型連休にはたけのこ狩りに行く人も多いのではないでしょうか?そのたけのこには多くの種類があることを知っていますか?たけのこは竹の若芽です。たけのこは日本をはじめ、中国やアジアの各地域で食べられています。

竹には多くの種類があり、その芽であるたけのこもあらゆる種類のものがあります。そして市場にはあまり出回っていませんが、日本にも様々な種類のたけのこがあります。今回は、その見分け方や、食べ方、収穫時期など、違いを比べながら種類別に紹介していきます。

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たけのこの種類別紹介:孟宗竹(もうそうちく)

日本で一番多く食べられているたけのこが、この孟宗竹です。日本には中国から琉球王国(現在の沖縄)に伝わり、その後、北海道を除く日本全国に広がりました。孟宗竹は竹類の中で最も大きく、たけのこも大きく太いたけのこが採れます。関東地方や京都などのたけのこが有名で、柔らかい触感と薫り高い風味が特徴です。

孟宗竹のたけのこが採れる時期は4月の中旬から5月の初め頃です。見分け方はふっくらとした太い茎と、産毛の生えた皮が特徴的です。また、掘り起こすときの目安は地面に少し顔を出したものが食べごろです。掘るときは周りをしっかりと掘るのでやや大変ですが、採れたてのたけのこの味は格別です。

孟宗竹のたけのこはあく抜きが必要です。米のとぎ汁や、米ぬかを使って煮込み、あくを抜いてから料理に使用します。一般的な食べ方は、たけのこごはんやたけのこの煮物などです。たけのこの産地などでは、新鮮な生のたけのこをそのまま食べるたけのこの刺身があります。ほのかなえぐみのある味は、採れたてのたけのこでしか食べることができない味なので、機会があったらぜひ味わってみましょう!

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たけのこの種類別紹介:淡竹(はちく)

淡竹は一般的に市場にはあまり出回っていない種類のたけのこですが、味がよく、あく抜きも必要ないので、生で食べられることもあるのだそう。この淡竹のたけのこは、主に日本海側の地域などを中心に食べられています。たけのこの皮は産毛がなく、孟宗竹のたけのこに比べて細く、やわらかいのが特徴です。

淡竹のたけのこが採れる時期は5月の中旬頃です。見分け方は孟宗竹のたけのこに比べて細目で、やや赤みがかった皮の色が特徴です。皮に産毛がなく、つるりとした手触りの種類のたけのこです。淡竹のたけのこは、孟宗竹のたけのこと異なり、地面を掘る必要がありません。アスパラガスのように地表に出たたけのこをポキンと折って収穫します。

淡竹のたけのこは、一般的にはあく抜きは不要です。そのままで食べられるので、生のまま食べたり、さっとゆでてサラダに使ったりと、アスパラガスやヤングコーンのような使い方ができます。また、そのまま煮物にしたり、たけのこごはんにしてもおいしく食べられます。また、炒め物や和え物、てんぷらなどにしてもおいしいです。

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たけのこの種類別紹介:真竹(まだけ)

孟宗竹に次いで日本で多く出回っているのが真竹のたけのこです。成長が早いたけのこで、1日で1m近くのびるたけのこです。この真竹のたけのこは、孟宗竹などと異なり、深く掘らなくても採取できるたけのこです。地表近くのたけのこの茎を引っ張ると簡単に抜けます。また、簡単に抜けないたけのこは成長しすぎたものなので、固くなっており、食用に適していません。

真竹のたけのこが採れる時期は5月下旬から6月の頭頃です。見分け方は一般的なたけのこに比べてやや細目で、孟宗竹のたけのこに似た茶褐色の色の皮が特徴です。真竹のたけのこは、淡竹のたけのこと同様に、地面を掘る必要がありません。アスパラガスのように地表に出たたけのこをポキンと折って収穫します。見た目は細い孟宗竹に似ていますが、中身の硬さが違います。

真竹は孟宗竹と同様に生のままだとえぐみがあるのであく抜きが必要になります。あく抜きをした真竹のたけのこは、他の種類のたけのこと同様に、煮物やたけのこごはんなどにも向いています。また、柔らかい穂先は、炒め物や和え物などにも向いています。また、パターでさっと炒めて、醤油をかける食べ方もおすすめです。また、タイカレーなどのエスニック料理にもよく合います。

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たけのこの種類別紹介:根曲がり竹

根曲がり竹は姫竹ともよばれており、そのたけのこは柔らかく、小さ目ですが香りがいいのが特徴です。東北や北海道に多く生育しており、5月には山菜と一緒に市場に出回ります。よく、たけのこ狩りに行った人が熊に襲われたというニュースが報道されますが、そのたけのこはこの根曲がり竹のことです。根曲がり竹は熊やイノシシなどが多くいる雑木林などに生えています。採取の際は気を付けましょう。

根曲がり竹のたけのこが採れる時期は5月中旬から下旬頃です。見分け方はやや細目でちいさく、他のまっすぐなたけのこと違い、やや曲がっているのが特徴です。根曲がり竹は孟宗竹と違い、小さくあくが少なく、歯触りもいいため、毎年多くの人が根曲がり竹のたけのこを求めて山などに向かいます。

根曲がり竹は、ほかの種類のたけのこに比べて香りもよく、食感も柔らかく、えぐみも少ないのが特徴です。おすすめの食べ方は、東北地方や信越地方で食べられているたけのこ汁です。根曲がり竹をお湯でゆで、その中にサバの水煮を加え、再び煮込み、味噌で味を調えていただきます。また、てんぷらや、皮ごと素焼きした根曲がり竹のたけのこも素材の味がそのまま味わえる食べ方でおいしいです。

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たけのこの種類別紹介:四方竹(しほうちく)

四方竹のたけのこは、主に高知県などで採取されているたけのこです。一般的な種類のたけのこと異なり、この四方竹のたけのこは収穫時期が秋頃になります。また、四方竹のたけのこは非常にデリケートで、採った瞬間からえぐみが増してしまいます。そのため市場にはほとんど出回らず、高知県などの産地のみで食べられています。

四方竹のたけのこは、他の種類のたけのこに比べて、あくが強いたけのこです。そのため、しっかりと煮込んであく抜きをしましょう。あく抜きした四方竹のたけのこは、たけのこご飯をはじめ、炒め物や天ぷらなどにして食べられています。四方竹のたけのこは根元のほうがやや固めなので、じっくりの煮込む煮物がいちおしの調理法です。

たけのこの種類別紹介:寒山竹(かんざんちく)

寒山竹のたけのこは主に九州の南部や西日本で食べられているたけのこです。別名を大名竹と言い、このたけのこを食べた殿様が「うまい!」と太鼓判を押したことからこの名前が付けられました。その名のとおり、寒山竹のたけのこは味が非常に良く、収穫時期には多くに人が寒山竹を求めて産地に赴きます。あく抜きも必要ないため、非常に人気のあるたけのこです。

寒山竹のたけのこが採れる時期は7月から8月の中旬頃です。見分け方は淡竹のたけのこのようにつるりとしていて、やや細目です。やや青みを帯びた色の皮が特徴です。非常に柔らかく、生のままでも食べられるほどにあくが少ないたけのこです。

寒山竹は日本に生育する種類のたけのこの中で、一番味のいいたけのこと言われています。あく抜きの必要がないので、そのまま食べることができます。おすすめは皮ごとアルミホイルに包んで炭火やグリルで蒸し焼きにすることです。味付けは塩でシンプルにすると、たけのこ本来の味が堪能できるのでおすすめです。やわらかい寒山竹のたけのこの味わいをぜひ楽しんでみましょう!

色々な種類のたけのこを味わおう!

日本に生育するたけのこの種類や違い、食べ方について紹介してきました。ひとえにたけのこと言っても、見た目や味、収穫時期などに違いがあるので、ぜひ様々なたけのこを食べ比べて見ることをおすすめします。また、同じたけのこでも、調理法によって味に違いが出てくるので、ぜひいろいろなたけのこ料理を味わってみましょう!

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