生姜湯の基本の作り方は?チューブ入りの場合やアレンジレシピも紹介

古くからアジア諸国をルーツに世界へと広まり、珍重されてきた生姜ですが、生姜と言えば風邪気味の時に生姜湯を飲むと身体が温まることを自然に習慣として日本人は知っていると思います。生姜湯にはちみつを入れたり、フルーツを入れたりする作り方があったり、料理に生姜の効果・効能を上手く取り入れて使ったりと普段はあまり意識せずに使っている生姜の効果や効能などと一緒に、生姜湯の作り方や色々なアレンジレシピも紹介したいと思います。

生姜湯の基本の作り方は?チューブ入りの場合やアレンジレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1生姜について
  2. 2生姜湯の効果
  3. 3基本の生姜湯の作り方
  4. 4生姜湯の作り方・とろみバージョン
  5. 5生姜湯の作り方・チューブ入り生姜
  6. 6チューブ入り生姜のあれこれ
  7. 7はちみつ生姜湯のアレンジ色々作り方
  8. 8生姜湯とミルクのアレンジレシピ
  9. 9生姜湯と酒粕で甘酒風の作り方
  10. 10抹茶生姜湯の作り方
  11. 11生姜湯のためのペースト作り方
  12. 12生姜湯のための生姜はちみつ漬け作り方
  13. 13生姜とハーブを使ったシロップの作り方
  14. 14生姜湯の作り方はとにかく簡単

生姜について

生姜とは英語でGinger(ジンジャー)、フランス語でGingembre、中国語で姜仔(ヂャン・ヅ)など、世界中で名前があることからわかるように古くから様々な国で調味料や医薬品として利用されています。また、狩猟をしていた頃には防腐剤としても使われていたようです。古代の生姜の利用法は主に医薬品としてでした。

調味料として生姜が使われるようになったのは、中世以降です。日本へは中国から伝わり、日本最古のスパイスでもあります。生姜は東洋のスパイスであり、東洋から西洋へと伝わりました。エジプトでは、アレキサンドリアでの輸入のリスト記録にも残っています。また、ヒンズー教のコーランにも生姜の混ざった葡萄酒のことが記されています。

中国料理での三種の神器はネギ・生姜・ニンニクです。2000年前の中国医学書の記述においては、漢方薬のおおよそ半分の処方で生姜が配合されていました。東洋医学で生の生姜の効用は腹痛・腰痛・下痢とされています。

生姜の解熱・殺菌作用

生の生姜のジンゲオールにより、身体の深部の熱を下げる解熱効果があります。食べた後は、一旦温まり身体が熱くなりますが、その後徐々に体温が下がっていくので風邪の熱などに効果があります。また殺菌効果によりウィルスを撃退したり、痛みを緩和してくれます。夏の暑い時も体温を下げてくれるのでおろし生姜など積極的に取り入れましょう。

生姜の保温効果

生姜の保温効果は、ショウガオールという成分の作用によるものです。ショウガオールが胃腸を刺激して血行を促し、体内で熱を作ります。しかし、生姜には解熱という反対の作用がある成分も含んでいます。生の生姜に含まれるジンゲオールは解熱の作用があるので保温効果を得たいならば、加熱した生姜をとりましょう。

生姜の乗り物酔い防止

乗物酔いのある人は、乗物に乗る1時間前くらいにすり下ろした生姜を紅茶や味噌汁に入れたり、生姜湯を飲むといいでしょう。生姜に含まれる成分が吐き気や嘔吐を抑制してくれるからです。生の生姜がなければチューブ入りの生姜を使うといいでしょう。

生姜の抗酸化作用

抗酸化作用は、つまりアンチエイジングです。アンチエイジングに重要な毛細血管の劣化を進めないということです。近年の研究でわかってきた生姜の毛細血管を元気にする力を身体に取り入れて身体の隅々まで血液が流れるようにすれば、身体の酸化も防げます。

生姜の消化促進作用・食欲増進

生姜の血行促進効果で良くなった血流により、内蔵の動きを活発にしてくれます。胃腸の血流も良くなり、活発に動いてくれるので消化吸収が良くなり、食欲も増進してくれます。胃腸の弱い人や肉類を好んで食べる人は、生姜を積極的にとりましょう。

生姜の抗炎症作用

非ステロイド系抗炎症薬の効果も上回る生姜の抗炎症作用は、鎮痛剤としても使われており、骨関節炎の膝の痛みを軽減させる研究結果も報告されています。また、スポーツ選手が毎日生姜と3gのシナモンを食べ、摂り続けたところ、筋肉痛を和らげたという研究結果も報告されました。他に片頭痛を副作用なく和らげる効果も認めらています。

驚くほど多くの効果・効能がある生姜

喘息患者の気管支拡張の作用を補助する役割も期待されていたり、ガンや糖尿病への効果や他の癌の抗ガン作用があることや、抗がん剤などの解毒作用があることもわかってきました。また、コレステロール値を低下させる作用もありますし、代謝を上昇させ脂肪の燃焼を促進する効果もある、万能薬とも言えるでしょう。

生姜湯の効果

生姜に数えきれないほどの効果があるので、勿論生姜湯にも数多くの効果があります。血行を促し身体を温める効果・肩こりを改善する効果・免疫力を高めて風邪を予防する効果・炎症を抑える効果・鎮痛効果・消化吸収を助ける・胃腸の働きを良くする効果・吐き気を止める効果・花粉症を緩和する・自律神経を安定させる・妊娠中のつわりを緩和するなどまだまだあります。

生姜湯の保温効果

生姜湯の効果の一つの身体を温める効果ですが、いったいどれくらい効きめが持続するのでしょうか?生姜湯を飲んでからおおよそ3~4時間続くようです。一日持続させたければ、朝昼晩・就寝前に生姜湯を飲むとよいでしょう。しかし、生姜湯を飲むタイミングによってもたらす効果も違ってきますので、生姜湯を飲むタイミングと効果も紹介したいと思います。

朝に生姜湯を飲むと、体温が上昇し脳と身体のスイッチを入れてくれます。冷え性改善にも有効ですし、日中のエネルギーの消費も増えてダイエット効果も上がります。また、生姜湯は仕事の効率もアップさせてくれます。運動前に生姜湯を飲むと、生姜湯と有酸素運動の組み合わせで脂肪の燃焼がアップしエネルギー消費量が増えてダイエット効果の効率が良くなります。

また入浴前に生姜湯を飲んで身体を温めておくと、お風呂のお湯と体温の差が縮まり身体の奥まで温まって保温効果が高まります。身体の深部が温まると副交感神経が働きリラックス効果が得られますので、冷え性で寝つきの悪い人なども就寝の1時間くらい前に生姜湯を飲んでからお風呂につかり、体温が落ち着いたころに布団に入ると眠りやすくなるでしょう。

基本の生姜湯の作り方

生姜湯の作り方ですが、生の生姜をすりおろして、砂糖で甘味を加えます。お好みでレモンスライスをうかべましょう。生の生姜が無い時は、粉末のジンジャーパウダーや、チューブの生姜を使うといいでしょう。生姜湯のレシピはシンプルですが効果は覚えきれないくらいあります。シンプルなレシピなのでアレンジもしやすいのが生姜湯のメリットです。

生姜湯の作り方・とろみバージョン

とろみのある生姜湯のレシピですが、マグカップに片栗粉小さじ1杯を入れて、同量の水で溶かしておきます。マグカップいっぱいに熱湯を注いでよく混ぜます。片栗粉が溶けたらすりおろした生姜小さじ1杯くらいと砂糖を好みの量入れて溶かしたら出来上がりです。片栗粉が透明になるくらいまで溶けなかったら電子レンジで数秒温めます。触感のいい生姜湯です。

生姜湯の作り方・チューブ入り生姜

生の生姜で生姜湯を作ると、生姜を毎回するのが大変です。チューブ入りの生姜を使えば、する手間がかからないのですが、生の生姜を使った時と作り方や効果など違いはあるのか紹介したいと思います。作り方は、チューブ入り生姜を2~4cmと砂糖お好みの量とお湯マグカップ一杯分をよく混ぜる。すりおろす手間が無いだけで、作り方は生生姜と同じです。

チューブ入り生姜のメリットは、いつでも飲みたい時にすぐに生姜湯が作れることです。では、デメリットはあるのでしょうか?チューブ入り生姜には酸化防止剤や増粘剤などの添加物が入っています。できれば生の生姜を使うようにして、時間がない時や生の生姜が無い時にチューブ入り生姜を使って生姜湯を作るといいでしょう。

生の生姜とチューブ入りの生姜の両方を使っていると、誰もが気付くことでしょうけれど香りが全く違います。生姜湯は温かい飲み物なので香りは重要です。また、ジンゲロールの含有量も生の生姜より少ないようです。こういった点を理解したうえで使いましょう。チューブ入りは携帯できるメリットもあるので会社などで生姜湯を作る時など上手に活用しましょう。

チューブ入り生姜のあれこれ

チューブ入り生姜を開封した後、チューブの中の空気をできるだけ抜いてから保存することをおすすめします。チューブの中に空気が残っているとチューブの中の生姜は空気に触れている状態になってしまうのです。これでは酸化がすすみ生姜の成分や香りが失われてしまいます。保存状態を良くするためにチューブの中の空気は出来るだけ抜いて、冷蔵庫で保存しましょう。

また、開封した後のチューブ入り生姜は香りや成分の効果が失われないうちに早めに使い切りましょう。せっかくの生姜湯も成分がなければ意味がありません。およそ1か月以内が目安です。生姜湯だけで使い切れそうにないようなら、味噌汁に入れたり、生姜焼きなど料理に使うといいでしょう。

はちみつ生姜湯のアレンジ色々作り方

生姜湯のアレンジの中でも定番のはちみつ生姜湯です。砂糖の代わりにはちみつを入れるだけの簡単生姜湯レシピです。風邪気味や喉が痛い時などに飲むのがお勧めです。はちみつ生姜湯のレシピにすりおろしたリンゴを加えるアレンジもおすすめです。はちみつ生姜湯レシピにはほとんどの果物を入れてアレンジすることができます。自分好みのアレンジを見つけましょう。

自分好みの生姜湯アレンジレシピは、プラスする材料の効果・効能を理解して試してみるのもおすすめします。はちみつ生姜湯に刻んだミカンをアレンジしたレシピでは、発汗作用が高まり風邪の予防や冷え性の予防になります。はちみつ生姜湯にパイナップルをアレンジしたレシピはタンパク質の分解酵素で体脂肪を減らしてくれます。

はちみつ生姜湯とグレープフルーツのアレンジレシピは、食欲を抑え交感神経に働きかけて脂肪燃焼を助け、中性脂肪の減少にも効果的です。はちみつ生姜湯とキウイフルーツのアレンジレシピでは、アクチ二ジンという天然消化酵素によって消化吸収を補助し、便秘の予防や改善を促します。他の果物でも生姜湯とアレンジして試してみてください。

生姜湯ミルクの作り方

生姜湯とミルクのアレンジレシピ

生姜湯ミルクという名前だけで、温かくてほっとするイメージが浮かぶアレンジレシピです。マグカップにすりおろした生姜と温めた牛乳を混ぜます。好みで砂糖やはちみつで甘味をつけましょう。これも簡単で美味しい生姜湯レシピです。

チャイ風生姜湯ミルクティー作り方

チャイのような生姜湯ミルクティーの作り方です。シナモンティーバッグをマグカップに入れ熱湯を注ぎ3分置きます。ティーバッグは取り出してから、すりおろした生姜と砂糖を入れ温めた牛乳を注ぎ混ぜ合わせます。シナモンと生姜の相乗効果で血流がアップして美容効果があります。ちょっとお洒落な生姜湯アレンジです。

生姜湯と酒粕で甘酒風の作り方

甘酒は飲む点滴と言われるように、ぶどう糖・ビタミン・葉酸・食物繊維などやアミノ酸も含まれた発酵食品です。疲労回復に役立ち、腸内の善玉菌も活性化して腸内環境を整えてくれます。そんな甘酒と生姜湯を合わせて美味しく飲める生姜湯甘酒風のレシピを紹介します。

鍋に水200㏄を入れて沸騰したら弱火にし、酒粕を味噌こし器で濾しながら溶かします。砂糖を好みの量入れてとかしたら、火を止めてからすりおろし生姜を入れ良く混ぜれば出来上がりです。

抹茶生姜湯の作り方

マグカップに粉末抹茶と片栗粉をいれて混ぜ合わせます。すりおろし生姜を入れて熱湯をそそぎハチミツを入れて良く混ぜたら抹茶生姜湯の出来上がりです。抹茶はスーパーフードとして今や世界で人気が高まっています。カテキン・テアニン・フッ素・クロロフィル・食物繊維など多くの成分が含まれています。茶葉をすり潰してまるごと摂取でき、無駄がありません。

生姜湯のためのペースト作り方

毎回生姜湯を作る際に、生姜をするのが面倒くさかったり時間がない人のためにおすすめなのが、生姜ペーストです。お湯を注ぐだけで生姜湯ができるので試してみてください。生姜ペーストは購入することも出来ますが高価ですので、手作りすることで安価で安心な生姜湯を毎日の習慣にしやすいでしょう。

生姜1パック(約150g)をよく洗い、皮は剥かずに薄くスライスします。鍋に生姜と水150㏄、砂糖100gを入れて10分中火で煮ます。粗熱をとってからミキサーやブレンダーでペースト状にしたら出来上がりです。砂糖の代わりにはちみつやてんさい糖などを使用すると、血糖値が上がりにくいのでおすすめです。

生姜ペーストは、生姜湯だけでなくヨーグルトに少し混ぜて食べたり、生姜焼きに使ったり、回鍋肉などにも使えます。ヨーグルトと生姜の相性はとても良く、生姜の健胃作用とヨーグルトの整腸作用の相乗効果で胃腸の調子を整えてくれます。

生姜湯のための生姜はちみつ漬け作り方

生姜のはちみつ漬けを作って保存しておけば、生姜エキスたっぷりのはちみつシロップをお湯に溶かすだけで、はちみつ生姜湯が速く簡単に作れます。作り方は、生姜500gとはちみつ1㎏で1:2の割合で作ります。生姜は皮付きのまま良く洗い、2~3mmのスライスにします。皮には栄養素が沢山あるので、皮を残しておくのが重要です。

煮沸消毒した瓶にスライスした生姜とはちみつを入れます。1週間ほどで漬かり出来上がります。冷蔵庫で1か月ほど保存できます。生姜湯に使う時には底からかき混ぜてから、はちみつと生姜のエキスたっぷりの生姜湯を堪能しましょう。

生姜とハーブを使ったシロップの作り方

生姜300gは、よく洗い薄切りにして砂糖300gをまぶして2時間置いておく。こうすることで、生姜の水分が出て辛みが強いシロップができます。水分がしっかり出たところでローリエ2~3枚・鷹の爪1本・粒胡椒少々と水500㏄を入れて火にかけます。アクが出てきたら取り、中火で30分くらい煮ます。最後にレモンを絞って濾したら出来上がりです。

煮沸消毒した保存容器に入れて、冷蔵庫で2週間は保存できます。生姜湯はもちろんジンジャーエールや料理にも使えます。

生姜湯の作り方はとにかく簡単

生姜湯の効果・効能があまりにも多いので万能の自然薬であるとも言えます。生姜が漢方としても料理の三種の神器としても中国で重宝されているのに頷けることでしょう。生姜湯は、生姜を無理なく摂取する方法としても最適のようですし、日頃飲んでいる飲み物を生姜湯に置き換えることもできます。

生姜のパワーを余すことなく取り入れられる生姜湯の魅力を実際に飲むことで体感してみるのをおすすめします。生姜湯を習慣にする際の注意点として生姜は1日10g程度までにしましょう。また、妊娠中の方は生姜湯でつわりを和らげられますが、摂りすぎると副作用がありますので、注意しましょう。

胃腸の弱い人も生姜湯で胃腸の働きを助けてくれるので、習慣にするといいですが摂りすぎると胃腸も過剰に働き下痢を起こしてしまう可能性があります。冷え性の人が対策として生姜湯を飲む際は、必ず熱湯で作って飲んでください。生姜が加熱されなければ逆の体温を下げる作用の方が働きます。

他にも注意すべき点はありますが、要約するならばほどほどにということです。身体に良いからと言って摂りすぎると悪いものとなってしまうのです。過ぎたるは猶及ばざるが如しということです。

色々な生姜湯の作り方や、アレンジレシピに常備しておくと便利な生姜ペーストにシロップを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?思ったよりも、生姜湯は簡単に作れることがわかりました。簡単で効果・効能が沢山ある生姜湯を毎日の習慣にどんどん取り入れてみてはいかがでしょうか?

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