パセリの保存方法でおすすめは?冷凍冷蔵・乾燥の仕方や保存期間は?

パセリは、洋食レストランでの盛り付けの際、彩りに欠かせなく、付け合わせ野菜としても使われてきましたが、実際パセリを食べずに残している人は多いと思います。実はパセリには知られざる栄養がいっぱい詰まっているので、食べずに捨てるのは損です。そんなパセリの保存方法でおすすめは何か?また、冷凍冷蔵・乾燥の仕方や気になる保存期間はどのくらいなのか?などを紹介しています。パセリの意外な活用法を知れば、もっとパセリが身近なものになるでしょう。

パセリの保存方法でおすすめは?冷凍冷蔵・乾燥の仕方や保存期間は?のイメージ

目次

  1. 1パセリの原産国や日本の生産地
  2. 2パセリの栄養効果
  3. 3パセリの摂取量についての注意点
  4. 4パセリの選び方
  5. 5パセリの保存方法:冷蔵庫で保存
  6. 6パセリの保存方法:冷凍庫で保存
  7. 7パセリの保存方法:電子レンジで乾燥させて保存
  8. 8パセリの保存方法:オーブンで乾燥させて保存
  9. 9パセリをより長く保存させるオイル漬けとは?
  10. 10パセリを使った活用法:スープの上にちらして彩りに
  11. 11パセリを使った活用法:パエリアやピラフに添えて
  12. 12パセリを使った活用法:白身魚のアクアパッツァに
  13. 13パセリを使った活用法:ジャーマンポテトに
  14. 14パセリを使った活用法:パセリのガーリックライス
  15. 15パセリを使った活用法:エスカルゴバターを使って
  16. 16パセリのまとめ

パセリの原産国や日本の生産地

パセリはせり科の植物で、原産国はイタリア半島西方のサルディニア島ではないかという諸説があります。日本の生産地は、長野県、茨城県、千葉県の3県から多く出荷されています。日本でよく食べられているパセリは、縮れ葉の「カーリーパセリ」が主ですが、その他に平たい葉で、カーリーパセリに比べて香りにクセがない「イタリアンパセリ」やコリアンダーという名前でお馴染みの「中国パセリ」があります。

パセリの歴史は古く、古代ローマでも料理に使われてきたと言われています。地質や気候の適用性に優れたパセリは栽培が容易で、日本でも1年を通して手に入れられる香味野菜です。また、西洋では煮込み料理の「ブーケガルニ」としての利用も盛んでした。香味野菜であるパセリは薬草として使われており、食中毒予防や腸内の環境を整える効果もあるとして、重宝されました。パセリを飾りとして添えるだけでは勿体ないです。

パセリの栄養効果

パセリを普段の食事で食べることは、正直あまり無いでしょう。市販のサンドイッチやお弁当に付いていても、食べないで残してしまいがちです。しかし、そんなパセリの栄養素は実に多く、野菜の中でもこれほど多くの栄養が含まれている野菜はあまりありません。パセリにはβカロチン、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、葉酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、植物繊維、鉄、銅など豊富に含まれています。

βカロチンは体の中ではビタミンAとして働き、肌や目の粘膜の保護する効能があります。また、活性酸素を除去し、生活習慣病を予防する働きがあります。パセリ独特の香り「ピネン」「アピオール」といった精油成分には、消化を促す働きがあり、胃潰瘍の抑制効果や胃粘膜の保護に役立つ結果も報告されています。また、強い殺菌効果もあり、口臭予防や腸内フローラの働きを良くする効果があります。その他にカルシウムも豊富です。

パセリに含まれているビタミンKは、血液を凝固する働きがあり、怪我をした時にかさぶたを作るのはこのビタミンKの働きによるものです。また、ビタミンKは丈夫な骨を作るにも役立つ栄養素です。その他、パセリには鉄分の含有率は野菜の中でもトップクラスで、ほうれん草の約3.5倍となっており、その含有率はレバーよりも多いことが分かっています。また、ビタミンCはレモンよりも多くあり、女性には嬉しい栄養素です。

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パセリの摂取量についての注意点

パセリは栄養素が多く含まれていることを説明してきましたが、中世の頃には妊娠の中絶薬として使われてたという歴史があります。これは、香り成分アピオールによるものだと考えられています。普段の食べ方では摂取量に問題はありませんが、妊娠中は鉄分が不足しがちで、それを補うために鉄分豊富なパセリを多く摂取するようなことは控えましょう。

妊娠していない人の1日の摂取量の目安は200g以内とされています。妊娠中の人は子宮に刺激がある成分があるので、摂取量に気を付けたい食材ですが、グリーンスムージーなどを作る際にも、パセリを毎日たくさん摂取してしまわないよう、気を付けましょう。

パセリの選び方

スーパーでパセリを買う時に、まず葉がいきいきしていて、しんなりしていたり黒ずんでいないものを選びましょう。葉先が濃く、茎まで鮮やかな緑色のものを選びます。葉は細かく縮れているものがフレッシュです。茎はハリがあってピンとしていて、切り口も黒ずんでいないものを選びましょう。

パセリの保存方法:冷蔵庫で保存

パセリは、常温では鮮度が落ちやすく変色しやすいので、常温保存は向いていません。パセリの保存に適している温度は0℃辺りなので、冷蔵保存が望ましいでしょう。パセリは乾燥に弱いので、乾燥を防ぐためにラップで優しく包んだり、ビニール袋に入れて野菜室で冷蔵保存すると良いでしょう。その際、コップに水を入れ、そこに茎からつけて、全体をビニール袋で覆い冷蔵庫で保存します。

パセリの冷蔵保存期間

パセリの茎を水につけることによって、長く冷蔵保存できます。その際、水は2~3日に1度は交換しましょう。また、水に挿す時に根本を少し切ってあげると、水揚げが良くなり、さらに長持ちします。冷蔵保存期間は、水に挿さない状態で3日程度で、水に挿した状態ですと1~2週間日持ちします。

パセリの保存方法:冷凍庫で保存

パセリの保存方法のもう1つに、冷凍保存する方法があります。パセリをきれいに洗い水気をしっかりと拭いたら、1番太い中心の茎から葉を摘み、フリーザーバックに入れて冷凍保存します。この時、冷凍したパセリは解凍するとべたっとすることから、付け合わせとして使うのは不向きです。しかし、冷凍したパセリは手で簡単に粉々にすることができます。お肉料理やスープの上にぱらっと振りかけるなど仕上げに利用できます。

パセリの冷凍保存期間

冷凍して手で粉々にしたパセリは、そのまま袋に入れて冷凍保存しても良いですが、タッパーなどの保存容器に移し替えると使いやすいです。また、製氷皿の四角い部分に冷凍パセリを1つずつ詰め入れると、料理1回分ずつ使いたい時に使えるので便利です。気になる冷凍保存期間ですが、1カ月程度で使い切りましょう。スープや炒め物、パスタやサラダのドレッシングに入れたりと、幅広く活用できそうです。

パセリの保存方法:電子レンジで乾燥させて保存

パセリを電子レンジで乾燥させる方法は、まずパセリを洗って水気を拭きます。次に中心の太い茎から葉を摘み、キッチンペーパーに敷いたお皿に重ならないようにパセリを並べます。そして500wで3分ほど電子レンジで加熱します。足りなければ30秒ずつ追加で加熱します。乾燥できていることを確認したらペーパーの中でほぐし、保存用容器に入れ冷蔵庫で保存します。加熱時、発火や焦げないようその場から離れないことが大切です。

パセリの保存方法:オーブンで乾燥させて保存

パセリをオーブンで乾燥させる方法は、パセリを洗って拭き取り、中心の太い茎から葉を摘むまでは、電子レンジで乾燥する方法と同じです。次に、クッキングシートを敷いた鉄板にパセリをできるだけ重ならないように並べます。余熱なしの120℃で15~20分パセリを加熱します。途中、パセリの位置を前後に代えて、100℃に下げて15分程度加熱します。きちんと乾燥していることを確認し、冷ましたら手でほぐします。

大量にパセリがある場合は、電子レンジよりもオーブンの方が良いかもしれませんが、パセリの量や使うオーブンによって加熱時間が変わってくるので、こちらも様子を見ながら行って下さい。乾燥したパセリは常温保存でも可能ですが、色合いや風味が落ちやすいので、あまりおすすめしません。時期によっては湿気を伴いやすいので、乾燥材があれば保存容器に入れておくと安心でしょう。

乾燥させたパセリの保存期間

乾燥させたパセリの保存期間は、冷蔵庫だと2週間程度、冷凍庫だと1~2カ月程度です。この期間を過ぎると風味が落ちてしまうので、なるべく早く使い切るのが良いですが、この期間を過ぎてしまっても気にならないのであればもう少し長く保存はできます。乾燥パセリは料理の仕上げとして使ったり、パン粉や揚げ衣の中に混ぜたり、焼く前の肉や魚にまぶしたり、パセリバターを作ったりと、色んな料理に活用でき、重宝します。

パセリをより長く保存させるオイル漬けとは?

パセリはこれまで、冷蔵保存や冷凍保存、乾燥させて保存するなど、様々な方法を紹介してきましたが、パセリを「オイル漬け」するとより長く保存することができます。すぐに消費できないなど、大量にパセリがある時はこのオイル漬けがおすすめです。作り方は、煮沸消毒した保存用の瓶に、先ほどの方法で乾燥させたパセリと、それがかぶるくらいのオリーブオイルを注ぎ入れるだけです。好みでニンニクや鷹の爪を入れても良いです。

パセリは、ほぐしてもほぐさなくても構いませんが、ほぐした方が使いやすいです。パスタや肉、魚、野菜にと、何でもよく合います。そして気になる保存方法ですが、常温保存でも可能ですが、より鮮度を保つために冷蔵保存がおすすめです。保存期間は半年程度です。以外と長期保存できるので、沢山作って保存しておくと、料理の味付けに幅が広がります。彩りも断然よくなりますので、ぜひお試し下さい。

パセリを使った活用法:スープの上にちらして彩りに

乾燥させたパセリを使って、かぼちゃスープの上にふりかけると、彩りのきれいなごちそうスープに。スープの風味を損なわず、パセリの香りがふんわり漂います。とてもおしゃれで食欲をそそるスープになります。盛り付けの際にぜひ活用して下さい。

パセリを使った活用法:パエリアやピラフに添えて

パエリアやピラフを作る時もパセリは欠かせない彩りと味のアクセントになります。盛り付けの際、上にふわっと添える感じで、飾ってはいかがでしょうか?ピラフを作る時は乾燥パセリと一緒に炒めても美味しいです。このように、乾燥したパセリは様々な料理に使用できます。家族が集まった時、パーティーやおもてなしの1品にパセリがあると重宝します。

パセリを使った活用法:白身魚のアクアパッツァに

白身魚のアクアパッツァを作る時にぜひおすすめしたいのが、先ほど紹介したパセリのオイル漬けです。パセリが白身魚の臭みを取ってくれ、味を引き立ててくれます。パセリは口臭予防効果もあるので、にんにくが多い料理にも積極的に使いたい野菜です。彩りも良いので、イタリアンには欠かせないです。その際、イタリアンパセリが手に入れられたら、そちらで作るとより良いでしょう。色んなパセリで試してみて下さい。

パセリを使った活用法:ジャーマンポテトに

ジャーマンポテトに欠かせないものとしたら、やはりパセリでしょう。それほどに、パセリとの相性が良い料理です。炒め終わったジャーマンポテトの最後の仕上げとして、パセリをいっぱいふりかけて下さい。単調だった色合いにぱっと緑が加えられ、見た目にも美味しいジャーマンポテトが出来上がります。

パセリを使った活用法:パセリのガーリックライス

パセリが香るガーリックライスは、彩りも良く、ハッシュドビーフやハヤシライスなどの付け合わせライスにすると、とても美味しいです。ガーリックパウダーと乾燥させたパセリ、さらにバターがあればすぐ出来ます。ピラフを作るような感覚で、作ってみて下さい。

パセリを使った活用法:エスカルゴバターを使って

エスカルゴバターを知っていますか?エスカルゴバターは、エスカルゴが入ってるバターではありません。フランス・ブルゴーニュ地方の郷土料理で、エスカルゴにエスカルゴバターを詰めてオーブンで焼いた料理のことです。このエスカルゴバターはパセリを多く使った万能調味料となるので、覚えておくと良いでしょう。作り方は、出来上がり量180gとして、まずにんにく2~3かけを皮を剥いて芯を取り覗いておきます。

パセリは洗って、葉を25gほど使います。ペーパーなどで水気をしっかり取っておきます。次に無塩バター150gを小さくサイコロ状に切ります。にんにく、パセリ、バターをフードプロセッサーにかけ、塩・胡椒を各適量入れ、材料が滑らかに混ざり合うまで撹拌したら完成です。小さなココットに詰めたり、ラップで筒状に形を整えて冷蔵庫で冷やします。使う時は1cm幅に切ります。多めに作って冷凍保存しても良いでしょう。

エスカルゴバターを使った料理は、ガーリックトーストにしたり、パスタ、スープ、肉・魚料理と幅広く活用できますが、たこ焼き器を利用して魚介類(ホタテやタコ)を使ったエスカルゴ風料理はいかがでしょうか?魚介の肉厚な歯ごたえと、エスカルゴバターの風味が広がり、絶品です。

エスカルゴバターを使って、チキンとキャベツのパングラタンはいかがでしょうか?チキンのカリッとした皮とジューシーな肉にエスカルゴバターがとろけてとても美味しいごちそうメニューです。エスカルゴバターがあれば、それだけでどんな料理も味が決まるので、お助け万能調味料として人気があり、デパートでも売られています。

エスカルゴバターは、料理に混ぜ込んでみたり、上からかけたりしても良いですが、このように料理のソースとして使うこともできます。エスカルゴバターにオリーブオイルやコンソメスープなどでソースのようなとろみをだします。パセリとバターの奥深い味が広がり、淡泊な白身魚とよく合います。また、このソースはステーキ肉との相性も抜群ですので、用途別に試してみるのも良いです。

パセリのまとめ

今回は、パセリの保存方法でおすすめなのは何か?冷凍冷蔵・乾燥の仕方から保存期間まで幅広く紹介しました。あまり馴染みのなかったパセリには意外な栄養素が多く含まれていることも分かりました。保存の仕方によっては、長く保存できることも分かり、パセリ1つで、料理に奥深さと味わいをもたらせ、彩りにも役立つ万能香味野菜だということも理解できました。ぜひ皆さんも様々な方法からパセリを活用して下さい。

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