きゅうりパックの効果とおすすめのやり方は？使い方のタイミングを紹介！

すこし昔の話になりますが、テレビをつけるときれいな女優さんが顔にきゅうりをのせてパックしてる姿を見かけることが良くありました。キュウリのパックというのは、「美人がする美容法」の代名詞のようなイメージだったのですが、暫くするとそのような姿は見かけなくなりました。きゅうりを顔に乗せなくても、機能的な化粧品がどんどんと販売され、いつしか美人の美容法であったきゅうりパックは姿を消してしまいました。

ところがイSNSできゃりーぱみゅぱみゅさんが、きゅうりパックしてる写真をアップしたことで再びきゅうりパックに注目が集まりようになりました。夏には手に入りやすく、価格も高くないきゅうりを使うパック方法は、使い方も簡単で実践しやすいことからマネする人が急激に増えました。きゅうりのヒヤっとした感覚は夏にほてった肌を冷ますのに良いおすすめのお手入れ方法です。

日本では長年下火だったきゅうりパックですが、お隣の国韓国では「オイパック」として古くから利用されていました。今や美容大国となった韓国ではたくさんの化粧品会社がありますが、その多くできゅうりのパックや化粧品が販売されています。市販品の方が使い方も簡単ですし、パックのやり方もすぐわかるものが多いので韓国旅行のお土産としても人気です。

韓国でも人気の女優さんやアイドルがきゅうりパックを使用しています。韓国でも古くからあるポピュラーなお手入れ方法だったようです。日本でもSNSできゃりーぱみゅぱみゅさんがきゅうりパックを紹介されてから一気に広まりましたが、今は少し下火になってきたようですが、それでもやっぱりきゅうりパックは根強い人気のようです。手軽な価格で手に入るきゅりを使ったきゅうりパックの効果ややり方について紹介します。

夏に収穫されるイメージのきゅうりですが、現在では年間を通して栽培・収穫され、いつでも食べれる野菜として人気があります。シャキシャキとした食感とサラダなどに合わせやすい味が人気のきゅうりですが、どんなイメージを持っているかというと、多くの人が「栄養が少ない」と答えるのではないでしょうか？本当はきゅうりは手軽に補える栄養が多いおすすめの野菜なのです。

きゅうりはギネスブックに「世界で最もカロリーの低い果実」として登録がされています。このことがいつもまにか「世界で最も栄養がない野菜」と誤解されて広まったことが、きゅうりには栄養が無いというイメージが広まった原因だと考えられています。実際きゅうりには、カリウム、ビタミンK、ビタミンC、食物繊維といった栄養素が含まれています。そしてきゅうりの実に90％は水分となっています。

きゅうりに含まれているビタミンKは体の中にある余分な塩分を体の外に出す効果があります。利尿作用もあり為、むくみを解消するのにおおいに役立ちます。また、ビタミンCの働きには強い抗酸化作用があげられます。体の中で作られた活性酸素が細胞を傷つけるのを防いでくれ、結果として動脈硬化などの生活成人病を予防する働きをしてくれます。また、美肌作りや、ストレスの解消にも大いに役立つ栄養素です。

ビタミンKには血液の凝固作用という働きがあります。けがをしたときに血を固めてかさぶたを作るのはこの凝固作用によるものです。また、もう一つ働きとして骨の形成に役立つという効果があります。ビタミンKが不足すると鼻血が出やすくなったり、血尿が出るなどの症状があらわれます。また慢性的なビタミンKの不足は骨折や骨粗しょう症などを引き起こします。

食物繊維は便通を整えるのに役立つことは多く知られています。そのほかにも血糖値の上昇を抑えてくれる役割や、コレステロールの排出し、血中コレステロール濃度を低下させるなどの効果があり、毎日積極的に摂取したい栄養素となっています。このように栄養が無いと思われがちがきゅうりにも体にとって必要な栄養素を持った野菜であることが分かります。決して水分だけの野菜ではないのです。

食べることで効果を得られる栄養素を持っているきゅうりですが、パックするとどんな効果が得られるのでしょうか？まず、キュウリの主成分である水分に注目すると、肌にとっては欠かせない水分補給によさそうであることが分かります。肌にとって水分は潤いを与えるという意味だけでなく、肌のバリヤー機能を正常に保つ意味でも必要不可欠であることが分かります。

きゅうりが持つ90％以上という水分は、肌表面をしっかりと潤し、同時にバリア―機能を正常に保つ効果が期待されます。また、毛穴やしわといった肌トラブルも乾燥によって引き起こされていますので、しっかりと水分を補給してあげることによって、毛穴やしわを目立たなくするという効果があります。

また、オイリー肌だと思っている方にもおすすめしたいのが水分補給です。ニキビ、化粧崩れなどオイリー肌特有の肌トラブルも、実は水分不足が引きおこす結果である場合も多くあります。肌は乾燥してバリヤー機能が衰えると、過剰に油分を分泌し肌を守ろうとします。これは肌本来が持つ働きで、この時に分泌される油分は天然のクリームですので本来は悪いものではありません。

でも、乾燥により水分バランスが崩れた肌は過剰に油分を分泌し、その結果としてにきびや化粧崩れといった肌トラブルを引き起こすのです。そういった人にも水分たっぷりのきゅうりパックはおすすめのお手入れとなります。手軽に使えるきゅうりパックを試してみると水分がしっかりと補えて、油分のバランスも整う効果が期待されます。オイリー肌にも水分の補給はぜひ取り入れて欲しいおすすめのお手入れ方法です。

水分90％というきゅうりは、ほてりを鎮めるのにも効果があると考えられます。夏場に肌がほてったようなときはきゅうりパックの水分ですっきりとすることは、すぐに想像できます。また、熱い時は汗をかきやすく水分バランスがくずれがちとなり肌から油分が分泌されますが、この水分バランスを整えるのにも役立つきゅうりパックは夏のお手入れにはおすすめの美容方法です。

美肌に効果があるというビタミンCは、美白化粧品の中には必ずと言っていいほど含まれている栄養分です。ビタミンCの持つ抗酸化作用については説明をしましたが、この抗酸化作用は肌の酸化も抑制する力があります。日焼けすると肌が黒くなるというメカニズムには活性酸素の影響が大いに関係しています。その活性酸素から肌細胞を守るために生成されるのがメラニンです。

メラニンは肌細胞を活性酸素から守るという重要な役割を持っているのです。もしメラニンが無ければ肌はもっとぼろぼろの状態になってしまいます。ビタミンCの抗酸化作用により、活性酸素を排出できれば、メラニンが過剰に作られることがなくなり、結果としてシミやくすみが減少すると考えられます。キュウリにはビタミンCが含まれていますので、パックに利用ことで抗酸化作用が日焼けによるシミ対策に役立つ事が考えられます。

手軽に手に入り肌への効果も期待ができる、きゅうりパックですがやり方は簡単です。まず、良く洗ったきゅうりをスライサーなどで薄く輪切りにします。もししっかりと保湿効果が欲しいなら少し厚めに包丁でカットしてみるのもおすすめです。そのスライスしたきゅうりを肌の上に並べれて暫く置いておけば良いだけと、使い方はとても簡単となっています。

また、輪切りのきゅうりを使うイメージが強いきゅうりパックですが、きゅうりを横にスライスして肌に乗せるという使い方もおすすめです。これだとスライスしたものを肌に乗せるよりも、ずっと手間が省けて簡単です。きゅうりのスライスのやり方はスライサーの方が簡単ですぐにできると思うので、もし手軽にきゅうりパックしたい場合はこちらのやり方を試してみてください。

10分くらい放置した後はきゅうりを取りのぞき、ぬるま湯で洗い流します。キュウリの成分が流れてしまうのではと思いますが、肌には十分栄養を取り入れているので、表面についた成分は洗い流します。あとはいつも使う化粧水乳液、クリームなどで肌を整えておきます。いつものお手入れにきゅうりパックをプラスするという感覚のお手軽な方法となっています。

輪切りにスライスしたきゅうりを肌に乗せるやり方はとても簡単で取り入れやすい使い方ですが、もうひと手間かけてすりおろしたきゅうりをパックにすると、水分を十分に取り入れることができておすすめです。使い方はすりおろしたきゅうりをそのまま使うと肌の上で流れ落ちてしまうので、少量の小麦粉と混ぜてペーストにするとよいです。入れすぎると小麦が水分を吸ってしまうので少量ずつ混ぜてください。

ペーストにしたきゅうりをそのまま使うやり方でもきゅうりの栄養を取れますが、せっかくなので他の栄養を持つ食材をプラスしてみるにもおすすめの使い方です。きゅうりに持つ栄養に、きゅうりにはない栄養をプラスすることで益々肌に栄養を与えることができるパックとなります。おすすめの食材をいくつか紹介します。

保湿成分が上がるため、乾燥肌の人におすすめの取り合わせです。はちみつに入っているミネラルが乾燥を防ぐと言われており、はちみつをスキンケアにプラスすることで保湿効果が大幅にアップします。優れた殺菌能力もある為、ニキビなどにも効果が期待できます。オートミールは砕いたものを使用します。そうすることで肌の上で滑り落ちにくくなります。パックのやり方は肌の上に延ばして15分ほど放置して洗い流します。

アボカドも栄養が豊富なことで知られている果実です。アボカドの豊富な栄養は広く知られていますが、肌につかっても効果は絶大です、アボカドを使ったパックはシミに効果があると言われています。またトマトにも強い抗酸化作用のあるリコピンが入っており、その他にもビタミンやミネラルが豊富です。トマト、アボカド、きゅうりをペースト状にて、ハチミツを加えます。使い方は肌に乗せて15分ほど置いたら洗い流します。

ヨーグルトにも豊富な栄養があります。ヨーグルトには乳清という水分が見られますが、その水分がメラニンを作る酵素に働き、シミやそばかすを防ぐ効果が期待できます。またヨーグルトの乳酸菌は殺菌効果がある為ニキビなどにも効果があります。使い方はきゅうりのすりおろしとヨーグルトを混ぜて肌に乗せますが、水分が多い為オートミールを混ぜてみるのもおすすめです。使い方は15分ほど肌に付けて洗い流します。

肌にとても良さそうなきゅうりパックですが、実はきゅうりパックに関しては賛否両論があります。それはきゅうりの持つ「ソラニン」という成分が原因です。ソラニンには紫外線を吸収するという性質がある為、きゅうりでパックすると逆にシミになるというのです。しかしソラニンは代謝が早い性質があるので、それを利用して日光のない時間、つまり夜に使うことでシミになるリスクを抑えることができます。

パックの後に洗いすというのは、このソラニンを肌表面に残さないという目的もあります。夜にパックしソラニンの成分が残ったままですと、翌朝の紫外線の影響を受けないとも限りません。パックの後は必ずぬるま湯で洗い流し、きゅうりの成分を表面に残さないようにしましょう。

簡単な使い方で、肌にいいことがたくさんあるきゅうりパックですが、化粧品のように安全検査をされた化粧品ではありません。もちろん食べるものを使っているという安心感はありますが、肌の状態や体調により肌に合わない場合も考えられます。通常のやり方でも、日焼け後は肌が敏感になっている時は肌のほてりが静まってからの方が安心です。少しでも異常を感じた場合はすぐに使用をやめましょう。

きゅうりを使った美容効果が期待できるパックについて、やり方や注意点について紹介しました。きゅうりパックは手軽に手に入るきゅうりを使うので、誰でも取り入れやすいお手入れ方法となります。やり方もパックする時間さえ気を付ければとても簡単となっており、きゅうりにプラスする食材で色々な肌質にも対応ができます。夏にはきゅうりの値段も安くなるので、ひんやりと気持ちいきゅうりパックを試してみてはいかがでしょうか？