かっぱ寿司の株主優待のカードと使い方は？権利決定してからいつ届く？

かっぱ寿司は、1979年に徳山淳和氏が長野市で創業した回転寿司チェーン店です。主流のベルトコンベアー式ではなく、水流を利用してお皿を流した様子がかっぱのお皿に似て見えた様子から、「かっぱ寿司」と名付けられました。

そんなかっぱ寿司では、株取引時の最低取引数である100株をこえる株券を保有する株主に対し、株主優待カードを配っています。この株主優待カードは一種のプリペイドカードのようなもので、付与されたポイントを使って、かっぱ寿司で飲食することができます。この株主優待カードと株主優待ポイントの便利な使い方や、株主優待ポイントが付くタイミングの他、株主優待カードがいつ届くのかを紹介していきます。

かっぱ寿司の株主優待カードは、一般的なプリペイドカードと使い方は一緒です。飲食を済ませ店員にお皿の数を数えてもらったら、レジで株主優待カードを提示するだけです。そしてレジ横の端末に、他のプリペイドカードのようにかざし、使用ポイント数を伝えれば清算完了です。1ポイント＝1円換算で、残りポイント内であれば上限なく利用できるため、使い方も手軽で便利なカードです。

かっぱ寿司の運営会社であるカッパ・クリエイトは、2014年12月からコロワイドの子会社になりました。そのため、かっぱ寿司の株主優待カードのポイントで、コロワイドグループのサービスの一部を利用することができるようになりました。

さらにコロワイドグループである株式会社コロワイドの株主優待カードと、同じくコロワイドグループの株式会社アトムの株式優待カードも、かっぱ寿司の支払い時に同時に利用する使い方ができるようになりました。そのため、株主優待カードの残高が少なくなっていても、他の株主優待カードがあれば不足分を補う使い方もできます。

かっぱ寿司がコロワイドグループ所属になったことで、コロワイドグループ所属店舗でもかっぱ寿司の株主優待カードが使えるようになりました。その逆も可能になったため、株式会社コロワイドの株主優待カードや株式会社アトムの株主優待カードと併用できるようになったのです。そのため3社の株主優待カードを持っていれば、コロワイドグループ店舗での使い回しも可能です。

かっぱ寿司がコロワイドグループの一員となったことで、かっぱ寿司の株主優待カードの使い方は広がりました。ですが、かっぱ寿司の株主優待カードだけでなく、株式会社コロワイド・アトム両社の株主優待カードも使えない店舗があります。

まずは株式会社レインズインターナショナルの店舗です。牛角・しゃぶしゃぶ温野菜・かまどか・土間土間・ぶっちぎり酒場・とんかつ神楽坂さくらがこれに該当します。次いで株式会社フレッシュネスの店舗です。フレッシュネスバーガー・クラウンハウス・フレッシュネスカフェが該当する店舗になります。

さらには株式会社シルスマリア・株式会社バンノウ水産の各店舗、そしてステーキとローストビーフ丼のお店 宮(名古屋インター伏見店)一部フランチャイズ店では、3社全ての株主優待カードが使えません。同じコロワイドグループ内といっても、有名店を含むかなりの数の店舗で使えない、ということになります。

かっぱ寿司を含め、コロワイドグループの店舗がない地域もあります。そんな地域でも、かっぱ寿司の株主優待カードを使う方法があります。かっぱ寿司の公式ホームページを見てみると、『株主優待』のページに株主優待ポイントを使って交換できる、さまざまな商品が紹介されています。

交換に必要なポイントは商品ごとに決められていて、「国産黒毛和牛のステーキ」や「国産黒毛和牛肩ローススライス(しゃぶしゃぶ用)」に、バンノウ水産の「厳選マグロ尽くし」や「干物の詰め合わせ」といった高級食材から、「福井県産の米三品種」や「烏骨鶏のかすていら・バウムクーヘンセット」に、シルスマリアの「生チョコ3種の詰め合わせ」や｢宮のたれセット」など種類も豊富にあります。

こちらの株主優待ポイント交換では、店舗では株主優待カードの使えない会社の商品もあるのが特徴です。かっぱ寿司では株主優待カードを使わずに、あえてポイント交換で近場にない味と交換するのも、株主ならではの特権といえるでしょう。

かっぱ寿司の株主優待ポイントは、保有株数によって決まります。所持株数が100～1,000株未満が3,000ポイント(3,000円分)、1,000～2,000株未満が6,000ポイント(6,000円分)、2,000株以上が一律で12,000ポイント(12,000円分)となっています。

単純に計算すると、家族でそれぞれ100株ずつ持っているほうが、1人で1,000株持っているよりもお得な場合もあります。家族の人数が多ければ、もらえる株主優待ポイントは1人で1,000株以上持った場合よりも、多くもらえることになるからです。

ですが先の株主優待ポイント交換においては、宮のたれ以外は全て4,000ポイント以上必要です。そのため、単に店舗で利用する場合は100株所有で人数が多いほうがお得ですが、ポイント交換も視野に入れた場合は、できれば2,000株以上が望ましいとなります。

現在かっぱ寿司の売り上げは低迷期が続いているものの、品質の向上や新商品の開発に高級寿司の提供などのイメージ刷新に力を入れているため、この先黒字転換が見込める株として期待されています。黒字に転換すれば株価は上がっていくため、今が株価の底値と見ている投資家もいます。そのため、今のうちに株を買っておくほうが、お得に株主優待制度を受けられる可能性が高いという見方が多いです。

さて、実際に株を買って株主になって株主優待の権利を得たとして、株主優待カードはいつ届くのでしょうか？それは半年に一度、株主優待ポイントが付いたときです。株主優待は、株主として株主名簿に名前が載ったときに、初めて株主優待制度を受ける権利が認められてポイントを貰うことができます。問題はこの『株主名簿に名前が載る』必要がある点です。

株を買って株主になった後、名簿に名前を記載してもらうために特に届出や手続きは必要ありませんが、優待権利が確定するのは3月末日と9月末日の年2回です。その権利確定日に株主名簿に名前が載っている必要があるのですが、名簿に名前が載るまでに、株を買ってから3営業日が必要になります。

つまり金曜日に株を買った場合、土曜日・日曜日が休業日であることが多いため、実際名簿に名前が載るのは最悪木曜日になることもあり得ます。そうすると、火曜日が期限の場合は半年後まで待たないと、株主優待の権利を得ることができない、ということもあります。株を買うときは、このことも考えて余裕を持って取引するようにしましょう。

株主優待ポイントがいつ付くかはわかりました。では、肝心の株主優待カードはいつ届くのでしょうか？初回は株を購入し、株主優待権利を得た時点で自動で送付されることになっています。そのため、権利獲得ぎりぎりでなければ、3営業日を過ぎて株主名簿に名前が記載されれば、あとは株主優待カードが届くのを待つだけです。いつ届くかは営業日によって若干左右されはするものの、特に手続きは必要ありません。

かっぱ寿司の株主優待カードは、使い捨てのカードではありません。株主優待ポイントは6月と12月に発行され、自動でカードにポイントがチャージされます。そのため、一度受け取った株主優待カードをずっと使うことになります。使い捨てと勘違いして処分してしまった場合、次がいつ届くかと待っていても手続きなしに届くことはないので、大切に取り扱いましょう。

また、株主優待ポイントにも有効期限があります。ポイントは付与されてから1年間で失効します。年2回ポイントが付与されるので、貰って一度も使わなかった場合、最低の100株でも3,000ポイントx2=6,000ポイント(6,000円分)もの損失になります。もっとも半年ずれて配られるため、いっぺんに6,000ポイント失効することはまずありませんし使い道も多いので、足りなくなるほうが一般的です。

かっぱ寿司の株価は、2017年5月から2018年4月までの間で、1,200円～1,350円の間で推移しています。2016年代は1,100円～1,300円の間で動くことが多かったので、株価も安定していると同時に少しずつ上がってきていると見て良いでしょう。株主優待に興味のある人は、今のうちに株を買って楽しんでみてはいかがでしょうか？