エアコンの室外機が動かない原因・対処法は?修理が必要なのか見極めよう

エアコンの室外機が動かない原因と対処法を紹介します。室外機の故障時に、一度試してみてほしい対処法をまとめました。室内機が動かない時やファンの故障など、考えられるエアコンの故障例も解説します。修理を依頼する前に、参考にしてください。

エアコンの室外機が動かない原因・対処法は?修理が必要なのか見極めようのイメージ

目次

  1. 1エアコンの室外機が動かない原因を対処法を紹介
  2. 2エアコンの室外機の詳細
  3. 3エアコンの室外機が動かなくなる原因
  4. 4室外機が動かないときのエラーコード表示例
  5. 5室外機が動かないときの対処法
  6. 6室外機が対処法を試しても動かないとき
  7. 7室外機が動かない原因と対処法まとめ

エアコンの室外機が動かない原因を対処法を紹介

年中快適に過ごすために、必要不可欠なものと言えばエアコンです。ですが、久々に起動させると、うまく動かないということはありませんか?エアコンの室内機が故障している場合もありますが、室外機が壊れている可能性もあります。

本記事では、エアコン室外機が動かない時の原因や対処法をまとめました。修理を依頼する前に、エアコン本体の様子を観察してみましょう。

エアコンの室外機の詳細

故障原因についてみていく前に、室外機の役割について見ていきましょう。エアコンを起動させるために、必要不可欠な機能についてまとめました。

エアコンの室外機が持つ役割

部屋を快適にしてくれるエアコンは、それ自身が空気を作り出しているわけではありません。室外機が室内の熱を外に出して、涼しい空気を送り込んでくれています。この機能が作動しないと、エアコン室内機から涼しい風が出ないのです。

エアコンが動く仕組み

基本的にエアコンは室内にある室内機、外にある室外機がセットになっています。パイプで繋がれている2つの機械がうまく熱交換をすることで、室温を快適にしてくれるのです。

パイプの中では、冷媒という物質が働いています。冷媒は、室内機の熱を乗せて室外機に持っていく運び屋です。運ばれた熱は熱交換器を通して涼しい風に変わり、室内機に再び送り込まれます。

エアコンの故障は室外機が原因になることもある

突然エアコンが動かなくなった場合、室内機の故障を疑う方もいるでしょう。ですが、実は室外機が故障していることもあるのです。室外機にはファンや精密基盤、コンプレッサーなど複雑な機能が付いています。

しばらくお手入れしていないものは、故障しやすくなっているかもしれません。エアコンは、2つの機器を定期的にお手入れするようにしましょう。

エアコンの室外機が動かなくなる原因

エアコンが動かない時、考えられる故障原因についてまとめました。自宅のエアコンがどのような症状なのか、照らし合わせながら見てみてください。

原因①リモコンの故障

まず最初に確認してほしいことは、リモコンの電池です。電池を交換して正常に作動するようであれば、本体には問題がないケースが多いでしょう。電池は十分なのにリモコンが動かない場合は、リモコン自体の故障が考えられます。

最近では、スマホアプリなどでエアコンを操作できる機種もあります。リモコンが効かなくなった時は、アプリでもトライしてみてください。それでもエアコンが動かない場合は、本体が故障しているかもしれません。

原因②ブレーカーが落ちている/コンセントが抜けている

しばらく使っていないエアコンは、電源が入っているかを確認してください。電気代節約のため、コンセントを抜いていませんか?エアコンのコンセントは多くの場合、室内機のすぐ横についています。電源コードをしっかりと刺して、もう一度起動させてみてください。

また、停電などがあった場合、ブレーカーが落ちている場合もあります。エアコン周辺の電化製品がすべて動かない時は、自宅のブレーカーを確認しましょう。

原因③室外機の周りにものを置いている

室内機を確認しても特に異常がない場合は、室外機を確認します。最初に確認してほしいのは、室外機周りの環境です。周りに自転車など、大きなものが置いてありませんか?エアコンの吹き出し口が塞がっていると、熱交換がうまくできません。

電気代もかさんでしまうので、吹き出し口の周りにはものを置かないようにしましょう。カバーをかける場合は、通気性が良いもので覆うようにしてください。

原因④コンプレッサーの不具合

風は出ているけれど冷風が出ない場合は、コンプレッサーが故障している可能性もあります。コンプレッサーとは、室外機に搭載されている空気の圧縮機です。熱を運んでくる冷媒を圧縮して、温度を変化させる役割をしています。

コンプレッサーの修理は、業者にお願いしましょう。ですが、修理費がかなり高額になる事もあるので、エアコン自体の買い替えを検討した方が良いかもしれません。

原因⑤ファンの不具合

冷媒によって運ばれた熱は、ファンを回して排出します。ですが、ファンが作動しないと、冷たい空気が循環しなくなってしまうのです。室温がなかなか冷えない場合は、室外機のファンが回っているかを観察してみましょう。

ファンが動かない、もしくは動きが鈍い時は修理が必要です。コンプレッサー同様、ファンも、高額の修理になる可能性もあります。購入して10年以上のものなどは、買い替えも検討してみてください。

原因⑥設定温度と室内の温度差

どこにも故障が見られないという時には、エアコンの設定温度を確認してみましょう。現在の室温よりも、高すぎたり低すぎたりしていませんか?室温が設定温度以下になっている時には、エアコンは省エネ運転に切り替わります。

冷たい空気は送り込まれず、送風モードになるでしょう。もう少し涼しくしたい場合は、設定温度を少し下げて様子を見てください。

原因⑦室外機が凍っている

寒い地域に住んでいる方は、室外機の凍結に注意が必要です。凍結が解消されれば、通常通り動き出す可能性もあります。ですが、それを繰り返すと完全に動かなくなることもあるのです。周囲30cmほどを雪かきすると、凍結のリスクは軽減できます。冬場には、凍結予防のためにしっかりと対策をしましょう。

原因⑧霜取り運転が行なわれている

なかなか温まらないという時は、エアコンが霜降り運転をしている可能性もあります。霜降り運転とは、室外機の霜を溶かすための運転です。室内に送り込まれる熱を利用して霜を溶かすため、室内には温風が流れません。

10分程度で通常運転に戻るので、しばらく動かして様子を見ましょう。10分以上経って、エアコンから温風出るようであれば全く問題はありません。

原因⑨冷媒ガス漏れ

見た目ではどこも異常がない場合、冷媒ガス漏れも考えられます。冷媒ガスとは、室内の熱を運んでくれる物質です。このガスが漏れていると、冷媒が不足して熱循環がうまくいきません。

業者に依頼して、ガスを補充してもらいましょう。ガスの取り扱いを間違えると、火災などの原因にもなります。知識がない方は、必ず業者に依頼してください。

原因⑩制御基板が故障している

室内機は動いているのに室外機が全く動かないという場合、制御基板が故障しているかもしれません。エアコンの根幹になる部分の故障なので、カバーを開けて確認する必要があります。この場合、かなり大掛かりな修理になるので、修理費が高額になる事もあるでしょう。

原因⑪四方弁が故障している

暖房を入れているのに、冷たい風が出ていませんか?リモコン操作とは逆の働きをしている場合は、四方弁の故障が原因かもしれません。四方弁とは、冷房と暖房の流れを切り替える役割をしています。大掛かりな修理になるので、買い替えを検討した方が良いかもしれません。

室外機が動かないときのエラーコード表示例

室内機のエラーコード表示は、室外機が動かない時にもわかりやすく知らせてくれます。エラーコードの確認方法について見ていきましょう。

室内機のランプが点灯している

エアコンが動かない場合は、まず室内機のランプを確認してみてください。起動中は点灯している部分が、チカチカと点滅していませんか?規則的にランプが点滅している場合、室外機もしくは室内機に異常が起きている証拠です。点滅するランプは、メーカーや機種によって異なります。詳しくは、自宅のエアコン説明書をよく確認しましょう。

室内機の液晶にエラーコードが表示されている

ランプが点灯していたら、室内機についている液晶を確認しましょう。設定温度などが表示される場所に、見たことのない数字が表示されていませんか?この数字が、エアコンのエラーコードです。

コード番号によって、エアコン本体にどのような異常が起きているかを知らせてくれます。自分で対応できるエラーもあるので、説明書などのエラーコード一覧を確認してください。

リモコンにエラーコードが表示されている

室内機本体に液晶がない場合、リモコンの液晶にエラーコードが表示されます。エアコンが動かなくなったら、まず手持ちのリモコンを確認してください。電池が切れていると液晶が表示されない場合もあるので、しっかりと電池交換をしておきましょう。

エラーコードの調べ方

故障原因を伝えるエラーコードは、覚えきれないほど多いです。頻繁に起こりやすいエラーコードは、説明書に書いてある可能性もあります。まずは、自宅にある説明書を読んでみましょう。

説明書にも書いていないエラーコードは、各メーカーのホームページを確認してください。機種別のエラーコード検索ができるメーカーもあるので、どのような故障なのか検索してみてください。

室外機が動かないときの対処法

実際に室外機が動かない場合、どのような対応をしたら良いのでしょうか?まずは一度試してほしい、簡単な対処法についてまとめました。

対処法①待ってみる

冬に暖房が動かない時は、霜降り運転している可能性もあります。10分ほど時間がかかるため、温風が出てくるまでは少し様子を見ましょう。しばらく待っても暖かくならない場合、画面のエラーコードを確認してください。

対処法②フィルターの掃除をする

室内機の掃除はシーズンごとに行う方も多いですが、室外機はそのままになっていませんか?知らない間にほこりやごみが溜まって、機械がうまく動かないこともあります。ファンなどの動きが鈍いと感じたときは、フィルター掃除をしてみると良いでしょう。

ほこりや泥などを取り除いてあげるだけで、室外機の通気性がよくなります。内部の掃除は専門家に任せた方が良いので、外側のフィルター掃除だけにとどめておきましょう。

対処法③設定温度を変える

しばらくエアコンを起動していると、急に冷たい空気が流れなくなったということはありませんか?室温が設定されている温度になったため、エコ運転に切り替わっている場合もあります。

なかなかエアコンから冷風や温風が出ない場合は、設定温度を18度や30度などに変えてみてください。極端に設定温度を変えることによって、室外機の起動を促します。

対処法④水をかける

動かないエアコンの修理方法で、水をかける対処法を聞いたことはありませんか?猛暑の時など、室外機の上にバケツにつけたタオルを置いてみるという方法がネットで話題になりました。室外機を直接冷やすことによって、冷房効率が良くなります。実際に試した人の口コミでは、かなり効き目があったという声が多いです。

すぐに部屋を冷やしたい時などは、試してみる価値のあるとも言えるでしょう。ですが、これはメーカーが推奨している対処法ではありません。ファンや内部の精密機器に水が入ってしまうと、エアコンの故障に繋がります。間違っても直接水をかけたり、高圧洗浄機などで水を当てたりしないようにしてください。

対処法⑤再起動させる

どこも壊れている気配がない時は、エアコンを再起動させてみましょう。室内機のコンセントを抜いて、1~2分ほど待ってもう一度起動させます。簡単なシステムエラーで動かない場合、この方法で対処できる可能性も高いです。

対処法⑥室外機周りのものをどかす

庭に室外機がある場合、自転車や鉢植えなどを室外機の周りに置いていませんか?吹き出し口をふさいでしまうと、エアコンの運動効率が悪くなってしまいます。なるべく室外機の周りには何も置かず、風通しを良くしておきましょう。

何も物を置いていない場合でも、雑草などがあると吹き出し口をふさいでしまいます。室内機と同じく、シーズンごとに室外機の環境を改善するようにしてください。定期的にケアすることで、エアコンを長く使うことができるでしょう。

室外機が対処法を試しても動かないとき

紹介した対処法を試してもエアコンが動かない時は、修理する必要があります。修理するにはどこに依頼したら良いのか、連絡先や注意点についてまとめました。

メーカーや販売元に問い合わせる

全くエアコンが動かないときは、まずメーカーに問い合わせてみましょう。保証期間中の場合は、無償で修理してもらえるかもしれません。すでに保証期間が終わっているものでも、有料で修理してくれるメーカーもあります。

メーカーの連絡先などは、エアコンの説明書を確認しましょう。説明書をなくしてしまった場合は、各メーカーのホームページから問い合わせてください。

専門業者に修理依頼をする

すぐ修理してほしい場合、エアコンメーカーよりも修理専門業者のほうが早く対応してくれることもあります。保証期間外のエアコン修理は、近くの修理業者を調べてみましょう。業者に依頼する場合は、メーカー名や型番などを調べてから依頼するようにしてください。

注意すること

賃貸に住んでいる方は、エアコンが備え付けなのか自分で設置したものかによって、対応が違います。備え付けの場合、エアコン修理は必ず大家さんに相談してからにしましょう。賃貸契約の内容によっては、エアコンの修理代を大家さんが持ってくれる可能性もあります。

買い替えの検討

ファンやコンプレッサー、制御基板などの故障は、時間とお金がかかる可能性もあります。業者の人に買い替えを進められるケースもあるので、新しいエアコンとの交換も検討してみましょう。

使い続けて10年以上たっているエアコンは、新しいものにした方が電気代が節約できることもあります。修理費用だけでなく電気代も節約したい方は、新しいエアコン購入をおすすめします。

室外機が動かない原因と対処法まとめ

もしエアコンが突然動かなくなったら、室内機の他に室外機も確認してみましょう。簡単なエラーの場合は、自分で対処できるかもしれません。紹介した対処法を試して、上手にエアコンを使いましょう。

室内機はもちろん、室外機も精密機械です。ファンや基板などの故障は自力で直そうとせずに、業者に依頼して安全に修理するようにしてください。

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