カクテルの女王「マンハッタン」の魅力とは？人気カクテルの美味しい飲み方も

カクテルの女王といわれるマンハッタンは、甘みとほろ苦さのある上品な味のお酒です。マンハッタンは、作るバーテンダーによって味が変わるほど繊細なカクテルです。このカクテルは作ることが難しいため、「バーテンダー泣かせ」ともいわれています。本記事では、カクテルの女王「マンハッタン」の魅力やアレンジレシピなどを詳しく解説します。

アメリカでは、1920年から1933年まで施行された禁酒法により、お酒に関する史実についての資料が多く失われました。そのため、明確な史実ではありませんが、マンハッタンは、1876年に19代大統領候補者支援パーティーで誕生した説が有名です。

ニューヨークのマンハッタン・クラブにて、19代大統領候補者支援パーティーは開催されました。パーティーで英国首相チャーチルの母によって作られたカクテルが、マンハッタンの誕生といわれています。マンハッタンは、マンハッタン・クラブで初めて提供されたことからその名が付けられました。

カクテルの女王「マンハッタン」は、マリリン・モンロー主演の映画「お熱いのがお好き」に登場したことで有名となりました。マリリン・モンロー演じるシュガーが、好きなマンハッタンを汽車の中で水枕やシンバルを使って作るシーンがあります。

この映画は禁酒法が施行されていた時代を背景としているため、こっそりお酒を愉しむ工夫がされているシーンです。この映画でマリリン・モンローが飲んだことから、世界の人々に飲まれるカクテルとなりました。

マンハッタンは、ウイスキーをベースとしてベルモットとビターズを組み合わせた度数の高いお酒です。甘さと苦みのある繊細な味は、カクテルの女王といわれる所以です。甘さは、ベルモットの種類にも左右されます。イタリア発祥のスイートベルモットを使用することが多いため、甘みのあるカクテルに仕上がります。

カクテルによって、様々なシーンに合わせた酒言葉があります。マンハッタンの酒言葉は、「切ない恋心」です。カクテルの女王と謳われるマンハッタンの味から連想される、甘くて苦い酒言葉になっています。駆け引きにも使われる酒言葉ですが、純粋な思いを届ける手段にぜひ活用してみてください。

【材料】

• A ライウイスキー：3/4
• A スイートベルモット：1/4
• A アンゴスビュラビターズ：数滴
• チェリー：1個
• レモンピールの絞り汁：数滴

1. ミキシンググラスで材料Aをステアする
2. カクテルグラスに注ぐ
3. チェリーをピンに刺して飾る
4. レモンピールを絞りかけて完成

マンハッタンは、ショートタイプのお酒です。ミキシンググラスに氷と材料を入れて、およそ20秒程ゆっくり混ぜることで簡単に作ることができます。シンプルな作り方ですが、作る人により味が変わる繊細なカクテルです。ぜひレシピを参考に、作ってみてください。

マンハッタンを作るポイントは、3つあります。ミキシンググラスとカクテルグラスを冷やしておくこと。ミキシンググラスでステアする時に、味が薄くなり過ぎないように雑な混ぜ方をしないこと。ウイスキーとスイートベルモットなど材料の分量は正確にはかること。この3つのポイントをおさえて、美味しいマンハッタンを作ってみてください。

マンハッタンは、甘みがあり飲みやすいことから、女性にも好まれる定番のカクテルです。しかし、マンハッタンのアルコール度数は、およそ25～35％となります。このお酒は、ウイスキーがベースとなるアルコール度数の高いお酒です。そのため、飲み過ぎには注意しながら、甘みとほろ苦い美味しさを味わってみてください。

マンハッタンのカロリーは、ショートタイプのカクテルグラス1杯で、およそ120～160kcalといわれています。材料のウイスキーやベルモットの種類により、カロリーも変わってきます。スイートベルモットよりドライベルモットは、ややカロリーが高めとなります。また、チェリーやビターズを加えることで、糖質やカロリーも高くなります。
 

マンハッタンは、ウイスキーがベースとなっています。美味しい飲み方の1つ目は、ウイスキーにこだわることです。このカクテルは、基本的にはライ麦を使用した辛口のライウイスキーを使います。

しかし、マンハッタンを作る時に、バーボンなども使用します。バーボンも、マンハッタンとの相性が良く、辛口が好みではない方にオススメです。ライウイスキーとは違った風味を味わうことができます。

マンハッタンの美味しい飲み方の2つ目は、ベルモットの銘柄にこだわることです。ベルモットとは、白ワインをベースとして香草やスパイスが入った、フレーバーワインのことです。

マンハッタンでよく使用されるのは、スイートベルモットであるチンザノベルモットロッソです。スイートベルモットの香りが好みでない方は、ドライベルモットを使用することで、違った風味を愉しむことができます。

マンハッタンの美味しい飲み方の3つ目として、チェリーを食べるタイミングも重要です。チェリーを食べるタイミングに正解はないので、以下を参考に自分好みの飲み方を探してみてください。

最初に食べることで、チェリーの甘さを愉しむことができます。このカクテルはアルコール度数の高いお酒です。そのため、飲んでいる途中に、チェリーを食べることで舌がリセットされます。マンハッタンの味が染みたチェリーを最後に食べることで、風味を堪能できます。

この項では、マンハッタンのアレンジレシピを5つ紹介します。様々な飲み方を愉しむことができるので、ぜひレシピを参考に挑戦してみてください。

【材料】

• カナディアンウイスキー：およそ45ml
• エクストラ・ドライ：少量
• アンゴスビュラビターズ：数滴
• レモンピール：少量
• チェリー：1個

1. カクテルグラスにエクストラドライを注ぎ、グラスを回して香りづけをする
2. ウイスキーとビターズを、ステアする
3. カクテルグラスに注ぎ、レモンピールとチェリーを飾り完成

ドライ・マンハッタンは、カナディアンウイスキーとドライベルモットを使用して作られることが特徴です。ドライ・マンハッタンは、ドライでスパイスの効いたカクテルです。

【材料】

• スコッチウイスキー：45ml
• スイートベルモット：15ml
• アンゴスデュラビターズ：数滴
• チェリー：1個

1. ミキシンググラスとカクテルグラスを冷やす
2. チェリー以外の材料をミキシンググラスでステアする
3. カクテルグラスに注ぎ、チェリーを飾って完成

ロブ・ロイの特徴は、スコッチウイスキーを使用することです。ロブ・ロイは、アルコール度数の高いお酒ですが、口当たりの良い飲みやすいカクテルです。

【材料】

• ホワイトラム：30ml
• スイートベルモット：30ml

1. ミキシンググラスとカクテルグラスを冷やしておく
2. 材料をミキシンググラスでステアする
3. カクテルグラスに注ぎ完成

リトルプリンセスは、ポーカーとも呼ばれているカクテルです。リトルプリンセスはホワイトラムを使用することが特徴です。名前とは、対照的に中辛口のカクテルです。

【材料】

• カミュvsop：40ml
• シャンベリースイート：20ml
• チェリー：1個

1. ミキシンググラスを冷やす
2. チェリー以外の材料を、ミキシンググラスに入れる
3. 優しくステアする
4. カクテルグラスに注ぎ、チェリーを飾り付けて完成

キャロルの特徴は、ブランデーを使用する点です。甘いベルモットがブランデーと組み合わさることで深みのあるコクを愉しめるお酒です。

【材料】

• コニャック：およそ45ml
• スイートベルモット：およそ15ml
• アロマティックビターズ：数滴
• オレンジキュラソー：数滴
• チェリー：1個

1. カクテルグラスは冷やしておく
2. 材料を入れてステアする
3. カクテルグラスに注ぎ、チェリーを飾り完成

ヤングマンは、ブランデーを使用することとオレンジキュラソーが加えられることが特徴です。オレンジキュラソーの香りが、若さをイメージさせるカクテルです。

本記事では、マンハッタンの魅力やアレンジレシピなどを解説しました。マンハッタンは、アルコール度数の高いお酒のため、飲み過ぎには注意しましょう。

マンハッタンは、材料や分量、混ぜ方により味が変わる繊細なお酒です。世界中で親しまれるカクテルの女王「マンハッタン」を飲んだことがない方も、ぜひ試してみてください。