牛脂のカロリーと栄養は？肉料理意外にも使える牛脂のレシピも紹介

牛脂はステーキを焼く時やすき焼きを作る時に使う食材として有名です。しかし、この牛脂は意外にもさまざまな料理に活用することができます。本記事では牛脂のカロリーや栄養について徹底調査しました。高カロリーな牛脂を上手に使いこなす、おすすめのレシピも満載です。

牛脂は文字通り牛の脂のことをいいます。牛肉ブロックを作る時に、余分な脂として切り落とされた部分です。また、さらに牛脂を精製した食用油脂のことを、ヘットとも呼んでいます。一方、ラードは豚の脂を食用に精製したものです。常温では白いクリーム状になっています。

牛脂の融点は摂氏45～48℃で、ラードの融点は摂氏27～40℃です。牛脂はラードに比べると溶けにくいのが特徴であるため、温かい料理に使用するのが良いといわれています。

牛脂のカロリーは1個(20g)で188kcalです。よって、100gのカロリーは940kcalになります。牛脂はいわゆる脂の塊であるため、太るというイメージが強いかもしれません。しかし、最近は牛脂を活用してダイエットする方法が注目を集めています。それは米や砂糖、小麦などの糖質を控えて、良質な油脂を摂取する高脂質食ダイエット法です。

ただ、カロリーは確かに高いので、摂取する量に気を付けてください。高カロリーで太るだけでなく、コレステロール値も上がります。体に悪い影響を与えるかどうかは、牛脂の使い方や摂取量によって大きく変わるでしょう。

牛脂は脂であるため、栄養成分のほとんどが脂質です。その他にはビタミンAやビタミンE、ビタミンKなどが含まれています。脂質を構成する脂肪酸には、活性酸素を抑制して抗酸化作用の働きを活発にする効果が期待できるでしょう。

ただ、牛脂の脂質には飽和脂肪酸を多く含んでいることも、忘れてはいけません。中性脂肪やコレステロールが蓄積しやすく、動脈硬化の原因になる可能性があるため、摂取量には充分注意しましょう。

牛脂を料理に使用すると、独特の香りとコクがプラスされて美味しく仕上がります。カロリーオフで楽しみたい場合は、牛脂の使用量を減らして、低カロリーの植物油などをブレンドするのも良いでしょう。その際は、不飽和脂肪酸であるオリーブオイルやごま油と合わせるのがおすすめです。

ちなみに植物油100gのカロリーは約920kcalになります。比較すると牛脂のカロリーと大差はないようです。しかし、カロリーだけでなくコレステロールの面で考えると、カロリーオフをして気を付ける必要があります。

【材料】

• ごぼう：100g
• 人参：50g
• 牛脂：10g
• ごま：少々
• 鷹の爪：1本
• ごま油：適量

• すき焼きのタレ：大さじ3
• 酒：大さじ2
• 濃口醤油：少々

1. ごぼうはきれいに洗い、ささがきにして水にさらしアク抜きをします。
2. 人参は皮を剥いて千切りにします。
3. 牛脂はみじん切りにします。
4. フライパンにごま油と鷹の爪を入れて、弱火で熱します。
5. 香りが立ってきたら、鷹の爪を取り出します。
6. 5に3を入れて炒め、脂を溶かします。
7. ごぼうと人参を加えて、さらに強火でしんなりするまで炒めます。
8. 中火にして酒とすき焼きのタレを入れ、水分を煮詰めていきます。
9. 照りが出てきたら、仕上げに醤油をまわしかけごまをふって完成です。

牛肉を使わなくても牛脂で炒めることで、牛肉の旨みがしっかりと出ます。さらにすき焼きのタレで味付けしているので、白ご飯がどんどん進むでしょう。しっかり水分を飛ばしておくと、冷蔵庫で保存して常備菜としても活用できます。ごぼうはアクが強いので、調理する前にしっかりアク抜きをしておいてください。

【材料】1人分

• もやし：100g
• ご飯：適量
• 卵：1個
• 小ネギ：適量

• 醤油：大さじ2
• 砂糖：小さじ1/2
• わさびチューブ：小さじ1/2
• 牛脂：2個(20g)

1. もやしは洗ってザルに上げておきます。
2. 耐熱ボウルにAの材料全てともやしを入れ、よく混ぜ合わせます。
3. 少し隙間を空けて2にラップをします。
4. 600Wのレンジで2分間加熱し、レンジから取り出したら再度軽く混ぜ合わせます。
5. 器にご飯を盛り、4を上から乗せます。
6. 真ん中に卵黄をのせて、小葱をちらしたら完成です。

安価なもやしと牛脂を活用した節約レシピです。レンジを使って簡単に作れるので、一人暮らしの男性にもおすすめの料理です。白ご飯にはもちろんのこと、お酒のおつまみにもピッタリ合います。黄身をもやしに絡めながら食べると絶品です。もやしには食物繊維やビタミンの栄養素が含まれており、肌の健康維持にも効果があります。

【材料】

• 玉ねぎ：1個
• じゃがいも：3個
• 白滝：1袋
• めんつゆ：90cc
• 醤油：90cc
• 砂糖：大さじ3
• 水：400cc
• 牛脂：1袋(20g)

1. 玉ねぎとじゃがいもは食べやすい大きさにカットします。
2. しらたきは食べやすい長さにカットします。
3. 鍋に1、2、牛脂、めんつゆ、醤油、砂糖を入れます。
4. 3を火にかけ沸騰させます。
5. 沸騰してから弱火で15分煮込んで完成です。

肉がなくても牛脂を入れると、まるで肉があるかのような味わいに仕上がります。肉なしにしてカロリーオフで美味しく食べたい時に、もってこいのレシピです。お好みで人参や絹さやなどの野菜を足すと、さらに栄養バランスが取れて良いかもしれません。七味唐辛子や紅生姜をトッピングするのもおすすめです。

【材料】

• ご飯：1合分
• 切り落としロースハム：40g
• 長ネギ：50g
• 卵：2個
• 牛脂：20g
• にんにく：1片
• 塩コショウ：適量

1. にんにくは薄くスライスします。
2. ロースハム、長ネギ、牛脂は小さく刻みます。
3. 器に卵を割り入れ、溶きほぐしておきます。
4. フライパンに牛脂とにんにくを入れて、中火で炒めます。
5. 3を加えて炒めます。
6. ご飯、ロースハム、長ネギを加えて、全体が混ざるように炒めます。
7. 塩コショウを加えて、味を調えたら完成です。

牛脂を使うだけで、いつものチャーハンがレベルアップした美味しさになります。使用する牛脂は脂身が残るタイプではなく、溶け切るタイプのものがおすすめです。脂の旨みとにんにくの香ばしさが絶妙なバランスで、ヤミつきになります。辛いのが好きな人は、仕上げに一味唐辛子をふっても良いでしょう。

【材料】

• しいたけ：4個
• えのき：1袋
• 牛脂部分：200g(身も含む)
• ニラ：半束
• 卵：2個
• サイリウム：1g(なくてもOK)
• ウエイパー：10g(鶏ガラスープの素やシャンタンでもOK)
• 水：600ml

1. しいたけは石づきを取って、薄くスライスします。
2. えのきは半分に切ってほぐします。
3. 牛脂は細かく刻みます。
4. ニラは5cm幅に切ります。
5. 卵は器に割り入れ、溶きほぐしておきます。
6. 鍋に3を入れて炒め、脂が出てきたらきのこ類を加えます。
7. きのこ類がしんなりしてきたら、水とウエイパーを入れます。
8. 沸騰してきたら、醤油とニラを入れます。
9. ニラに火が通ったら、サイリウムを入れてすぐに混ぜます。
10. 仕上げに卵を回し入れて蓋をし、卵が好みの硬さになったら完成です。

シンプルな味付けですが、牛脂のコクと旨みが効いた絶品スープです。糖質制限ダイエットのメニューとしてもおすすめできる、高脂質食になります。きのこはどんな種類でもよく合うので、エリンギや舞茸、しめじなどのきのこを入れても良いでしょう。

しいたけの出汁が脂と絡み、ウエイパーの鶏の旨みも加わって、飽きのこない味わいです。濃い目の味が好きな人は、塩を加えてみてください。

小麦粉やパン粉を使用せずに作る、牛脂入りハンバーグです。ポイントは牛脂を細かく刻めば刻むほど、ジューシーなハンバーグに仕上がります。成形する時に表面を滑らかにすることで、焼くと生じるひび割れと肉汁の流出が防止できるでしょう。糖質制限中の方にもおすすめのレシピです。

牛脂とバターで焼いた秋ナスのステーキです。こってりした旨みとコクがナスに染み込み、にんにくの香ばしさと共に口の中いっぱいに広がります。肉ステーキを食べているような満足感があるので、ぜひ試してみてください。

牛脂のカロリーと栄養について詳しく解説しました。牛脂は高カロリーではありますが、摂取量を考えて料理に使うと、体に良い栄養効果が期待できます。また、料理の味にコクや旨みを加えてくれるので、最高の食材ともいえるでしょう。紹介したレシピなどを参考にして、牛脂を上手に活用してみてください。