よもぎの見分け方を特徴から解説!トリカブトとの違いや効能は?

よもぎと見分け方が難しいトリカブトやヤマトリカブト、ブタクサとの違いを解説します。見分け方のポイントとなる葉の形・色・香りの特徴について説明!日本に30種類以上が自生するよもぎに含まれた成分と、健康や美容に役立つ効能について紹介します。

よもぎの見分け方を特徴から解説!トリカブトとの違いや効能は?のイメージ

目次

  1. 1よもぎの見分け方を知りたい!
  2. 2よもぎの特徴
  3. 3よもぎの見分け方
  4. 4よもぎの成分と効能
  5. 5よもぎの見分け方まとめ

よもぎの見分け方を知りたい!

よもぎは土手や公園でも見つけることのできる身近な植物で、「和製ハーブ」や「ハーブの女王」と呼ばれています。3月から5月の春先は新芽を摘むのに最適な時期で、手作りの草もちで爽やかな香りを味わうこともできます。本記事では、よもぎとよく似た植物との見分け方について解説します。ぜひ、正しい見分け方の参考にしてください。

よもぎの特徴

日本全国に自生するよもぎには多くの種類があり、葉・茎・根にそれぞれ特徴があります。よもぎを摘みに行く前に頭に入れておくと、よく似た植物との見分け方に迷った時でも安心です。

よもぎは地下茎で繁殖する

よもぎは地中に埋もれるように根を張って繁殖します。根が横に広がった先に新しい芽を付けて育つため、近くに固まって生えているように見える点が特徴です。よもぎの地下茎は非常に丈夫です。よもぎを抜いた際に少しでも地下茎が残っていると、すぐに復活するほどに繁殖力の強い面があります。
 

よもぎの種類

日本に自生するよもぎはおよそ35種類で、世界には350もの種類があるとされています。元々は中央アジアの乾燥地帯が原産で、日本では本州・四国・九州・小笠原を中心に分布しています。

日本で最もよく知られている種類はカズザキヨモギで、菊の仲間の多年草です。成長すると1.5~2mにも達するオオヨモギは、若い葉を食用にすることができるものの香りは少ないといわれています。

よもぎの名前の由来

よもぎの葉の裏の綿毛に含まれるロウには、火をつけるとじっくりと燃える性質があります。よもぎの「よ」は「ますます」、「も」は「燃える」、「ぎ」は「茎のある立ち草」を意味します。よもぎの語源は「よく燃える草」であるとされています。

別の説では、繁殖力が強く四方に広がることから「四方草」と書いて「よもぎ」と読ませるようになったとも言われています。
 

よもぎの産地

よもぎは日本全国のみならず、世界各国で薬草として親しまれています。日本でのよもぎの採取量は新潟県が最も多く、富山県や石川県、長野県でも多く採取されています。徳島市の勝浦川河口付近には5種類ものよもぎが生育しており、ヨモギ、カワラヨモギ、オトコヨモギ、ヒメヨモギ、フクドを見つけることができます。
 

よもぎの見分け方

トリカブトやヤマトリカブト、ブタクサといった植物は、よもぎとよく似ています。よもぎを摘む際には葉の形・色・香りなどの特徴を頭に入れることが、見分け方の重要な点です。

よもぎの葉の形・色・香り

よもぎの葉は丸みを帯びたギザギザの形をしており、春菊によく似ています。よもぎの葉を裏返すと綿毛が密集して白く見え、他の植物との見分け方のポイントになります。この綿毛は「もぐさ」としてお灸の材料になります。

よもぎを料理に使う際には、柔らかい新芽を使用すると繊維やアクが少なく下処理が簡単です。ただし、大きく成長したよもぎの方が香りは強いといわれています。

よもぎとトリカブトの見分け方

トリカブトやヤマトリカブトはよもぎとよく似た植物ですが、特にヤマトリカブトは最強の有毒植物と言われるほどの強い毒性を持っています。トリカブト類は世界で100種類ほどがあり、分類が難しい植物として知られています。

よもぎの葉の表面が柔らかい質感であるのに対して、トリカブトはつるつるとして光沢があります。トリカブトやヤマトリカブトの葉の裏には白い綿毛がない点も、見分け方の大きなポイントです。

誤ってトリカブトを食べると、嘔吐や呼吸困難、臓器不全を起こす危険性があります。切り傷からトリカブトの成分が取り込まれる可能性もあるため、よもぎを摘む際に葉の裏が白くないものには手を触れないようにしてください。

花の色にも違いがある

よもぎの花はピンク茶色で、トリカブトの花は青紫色をしています。トリカブトは8月頃に花を咲かすため、春先によもぎの新芽を摘む頃に花が咲いていることはありません。見分け方に迷った時にはポイントのひとつとなります。

生えている場所の違いは?

よもぎは日当たりがよい乾いた場所を好みますが、トリカブトやヤマトリカブトは日陰を好みます。ヤマトリカブトは山の少し湿った林の淵に生えることが多いといわれています。日当たりの面も見分け方のポイントとなります。

よもぎとブタクサの見分け方

花粉症の原因にもなるブタクサも、見分け方が難しい植物です。ブタクサもよもぎも共に河原や野原に自生し、葉の形もよく似ています。両者の異なる点は、葉の裏の見た目と香りです。葉をひっくり返すと白くなっており、軽く揉むと特有の清々しい香りがする方がよもぎです。よもぎを摘む際には参考にして、正しい見分け方を身に着けましょう。

よもぎの成分と効能

よもぎは古くから優れた万能薬として知られていました。食べて栄養素を取り入れるだけではなく、やけどや切り傷に塗り込む薬草としても使用することができます。

よもぎは止血の漢方薬でもあり、「艾葉(がいよう)」と呼ばれ親しまれてきました。中国の文献には、艾葉の「艾」は「疾(や)まいを艾する」、すなわち「病を止める」意味であると記されています。

よもぎにはクロロフィルが豊富に含まれている

よもぎに豊富に含まれているクロロフィルには、体質改善や病気予防、健康回復や健康増進などの効能があるとされています。具体的には、体内でヘモグロビンの生成を助けて造血の作用を促進し、貧血の予防や改善に役立ちます。

また、血中のコレステロール値を下げ、血中脂質の正常化に作用することが明らかになっています。その他、クロロフィルには発ガン抑制因子を増加させてガン細胞を阻止する働きがあります。

よもぎの香りにはリラックス効果がある

「和製ハーブ」とも呼ばれるよもぎの葉を軽く揉むと、さわやかな若草の香りがします。この香りに含まれるシオネールという成分には、気持ちを穏やかにリラックスさせる効果があります。

リラックス効果を得るために、よもぎ風呂に浸かることもおすすめです。よもぎ風呂は、乾燥させたよもぎの葉を市販のお茶パックに入れ、簡単に作ることができます。自律神経のバランスを整える効果があり、質の良い睡眠にも繋がります。

よもぎの香りの主成分

シオネールやアルファーツヨン、セスキテルペンなどの精油がよもぎの香りの主成分です。シオネールには自律神経のバランスを整えて安眠に導く作用があります。また、アルファーツヨンやセスキテルペンには目の充血を改善する効果があります。

血液を綺麗にする

よもぎには浄血・造血・止血効果があり、血中脂質の正常化がが期待できます。葉の濃い緑色に含まれる成分には、血液を綺麗にする作用があります。また、苦み成分は血液の循環を良くすると言われています。血行が良くなると、冷え性や貧血の予防、末梢血管の拡張作用、新陳代謝の促進などの効果が期待できます。

美容効果がある

よもぎは血行を良くして新陳代謝を上げる働きがあるため、美肌効果が期待できます。血液やリンパの流れが良くなることにより、シミやシワ、くすみができるのを抑えてくれます。足湯や手湯によもぎを取り入れると、しっとりと潤いのある肌を保つことができます。

また、よもぎには利尿作用があり、身体に溜まった毒素を排出してくれます。余分な水分が出ていくため、むくみの改善にも繋がります。

引き締まったスタイルの維持を目指して、毎日のティータイムによもぎ茶を取り入れるのもおすすめです。カフェインを含まないため、妊娠中の人や就寝前の時間でも安心して飲むことができます。身体の内側からも外側からもよもぎの力を取り入れ、若々しさをキープしましょう。

よもぎの見分け方まとめ

よもぎは古くから日本人に親しまれてきた植物で、五月五日の端午の節句には、菖蒲とよもぎを屋根にさして飾る風習があります。

また、よもぎは食用にも活用されてきました。春先には新芽を摘むことができますが、トリカブトやヤマトリカブト、ブタクサなどのよく似た植物と間違えることのないよう注意が必要です。葉の特徴や香り、生えている場所などの特徴を頭に入れた上で、柔らかい新芽を料理に活用してください。

どこにでも生えている雑草と思われがちですが、よもぎは優れた万能薬です。正しい見分け方をマスターして、有効成分を健康や美容に役立てましょう。
 

Thumbよもぎ茶の効果効能5選!作り方/飲み方から妊娠中や副作用の影響まで | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbよもぎの効果効能と栄養を紹介!食べると体質改善できる秘密も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbよもぎ茶の効能を紹介!作り方やダイエットに効果的な飲み方も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ