青汁を飲み過ぎるとどうなる？1日の目安量や健康的な飲み方は？

青汁の飲み過ぎは体に良くありません。体に良くない理由としては、栄養素の過剰摂取による副作用やアレルギーが挙げられます。これから、青汁の飲み過ぎによる副作用やアレルギーについて紹介します。

青汁を飲み過ぎると、腹痛や下痢を引き起こします。下痢の原因は青汁に含まれる食物繊維です。食物繊維は軟便作用がありますが、摂取しすぎると腸を過剰に刺激してしまい、腹痛を起こすことがあります。

青汁にはカリウムが多く含まれています。カリウムは腎臓機能が低下している時に過剰摂取すると、不整脈や急な心停止に陥る可能性があります。なぜなら、腎臓機能が低下時は、排出されるカリウムが減少し、体内のカリウム濃度が上昇するからです。腎臓が悪い人や腎臓機能が落ちている人は、青汁の飲み過ぎに注意し、飲む量を制限しましょう。

青汁にはビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは過剰摂取すると、出血時に血が止まりにくくなります。これはビタミンEが、血を固める役割を持つ血小板の働きを妨げるからです。一方で、動脈硬化を抑制する効果もあるため、適切な摂取量を摂るのがベストです。

青汁にはビタミンCとカルシウムも含まれていますが、これらも過剰摂取による弊害があります。まずビタミンCは、尿路結石の原因になります。

ビタミンCは体内でシュウ酸を生成しますが、このシュウ酸は尿管結石を引き起こすのです。シュウ酸は本来、便とともに排出されますが、余剰分は尿とともに出てきます。その余剰分が尿の中でカルシウムと結合すると結石が生まれ、尿管結石になります。

一方、カルシウムの過剰摂取による弊害は心臓障害です。アメリカで39万人を対象にした研究で、1日1000mg以上のカルシウムを摂取した男性は、心臓血管系の死亡率が2割ほど高いという結果がでました。カルシウムの過剰摂取は、心臓に悪影響をもたらすため、気を付けましょう。

青汁にはセリ科やアブラナ科の野菜が使用されており、これらはアレルギーの原因となります。また、タンパク質も人によっては、アレルギー反応が出る可能性があるため、注意が必要です。飲んだ際に、アレルギー反応と思わしき症状が出た場合は、摂取を中止しましょう。

青汁の摂取目安は商品にもよりますが、およそ1日1袋です。ファンケルの青汁の場合は、1杯で1食分の野菜を補えると記載があります。あくまで野菜摂取量の不足分を補うものであり、飲めば飲むほど健康になれるわけではありません。

飲み過ぎはかえって逆効果なため、青汁の摂取量は1日1袋を目安にしましょう。どうしても野菜不足が気になる日は、2袋飲んでも大丈夫です。その場合は1袋目と2袋目の間を空けるようにしましょう。飲み過ぎは厳禁です。

青汁そのものに、太るような成分はほとんど含まれていません。水やお湯に溶かして飲む場合は、飲み過ぎない限り、太る心配はありません。しかし、牛乳やジュースなど、脂質や糖質を多く含む飲料で割って飲むと、太る原因になります。青汁は水でも美味しく飲めるため、ダイエットの際は、水に溶かして飲むことをおすすめします。

青汁は妊娠中に飲んでも問題ありません。青汁は、ケールや大麦若葉などの緑黄色野菜を使用してます。植物由来の成分のため、赤ちゃんに優しいです。また、カリウムや食物繊維が豊富に含まれており、妊娠中のむくみや血圧上昇の抑制、便秘解消に効果があります。

妊娠初期にはつわりで食欲不振に陥る人も多いです。そのような方には、飲みやすくて栄養豊富な青汁はおすすめです。しかし、中にはカフェインや添加物が含まれている商品もあるため、飲む前に商品表示は確認しましょう。

青汁の飲み過ぎは禁物です。青汁は栄養豊富で健康増進にもってこいの飲み物ですが、飲み過ぎるとかえって、健康を脅かすことに繋がります。健康に不可欠な栄養素にも、過剰摂取による副作用があるからです。また、飲み過ぎるとアレルギー反応を起こす可能性もあります。青汁を飲む際は摂取目安を守り、飲み過ぎないようにしましょう。