ウイスキーの栄養と効果効能！樽ポリフェノールが健康に効果的！

私たちが良く耳にするウイスキーは、強いお酒で体にあまり良くない、というイメージが根付いています。確かに、ウイスキーはアルコール度数が非常に高いお酒です。しかし、ウイスキーは栄養価が高く、体に良いお酒ということが判明されています。様々な健康効果が期待でき、美容にも効果があると言われています。

本記事では、隠されたウイスキーの効果効能を徹底解説します。ウイスキーが万能のお酒と呼ばれている理由について、深く迫ります。また、ウイスキーの効果的な飲み方や、一緒に食べると良いおつまみも紹介します。ぜひチェックしてみてください。

ウイスキーの効果効能には、ポリフェノールという栄養が深く関係しています。ポリフェノールとは植物由来の成分で、植物が紫外線やウイルスから身を守るために生成された成分です。自然界では、5000種類以上のポリフェノールが存在します。赤ワインやお茶によく含まれています。

ウイスキーは蒸留酒のため、そのままの状態では透明色をしています。ポリフェノールも含まれていません。しかし、ある製造工程を踏むことで変色し、ポリフェノールを生み出すことができます。それが、熟成という工程です。熟成とは、適当な温度などの条件のもとに長時間寝かせ、ゆっくりと化学変化を起こさせることです。

ウイスキーの場合、オーク材の樽に入れて熟成していきます。オークには数百の種類がありますが、その中のホワイトオークとコモンオークという種類を使います。樽の中で長時間熟成することで、樽材からポリフェノールが染み込み、美しい琥珀色へと変色します。

熟成されたウイスキーには、リオニレシノールやエラグ酸というポリフェノールが溶け込んでいます。これらを、樽ポリフェノールといいます。アンチエイジングや健康効果にも期待されており、熟成期間が長いほど多く溶け込みます。

ウイスキーにはリオニレシノールという栄養が、含まれています。リオニレシノールとはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用が強い栄養で、アンチエイジングに効果があるとされています。細胞の変容を防ぐことから、がん予防にも効果があります。

リオニレシノールは蒸留直後のウイスキーには含まれてなく、樽でゆっくり熟成していく過程で増えていきます。時間を置いた分だけ成分が増えていくので、いかに樽で寝かすかが重要になっていきます。

ウイスキーには美肌効果もあるとされています。その理由はエラグ酸です。エラグ酸とはポリフェノールの一種で、ベリー系の果物に含まれる天然の成分です。このエラグ酸には、シミやくすみを抑制する美肌効果があります。エラグ酸は化粧品にも採用されており、厚生労働省で正式に承認されている成分です。

身体の老化を防ぐ物質を抗酸化物質といいます。ポリフェノールは抗酸化物質の一つであり、赤ワインなどに多く含みます。ウイスキーにも、多くのポリフェノール量が含まれており、肌の酸化を防ぐ抗酸化作用が強いです。老化や肌荒れの要因となる活性酸素を除去する作用があるので、健康や美肌作りに期待できます。

ポリフェノールには、血液をサラサラにする効果があります。樽でじっくりと熟成したウイスキーには、そのポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールの抗酸化作用には、過酸化脂質の生成を抑えてくれる効果があるため、血流をサラサラにする効能が期待されています。動脈硬化や心臓疾患などの、生活習慣病の予防にもつながります。

ウイスキーを飲むことで脳に血液が回りやすくなり、記憶力向上の効能も期待できます。認知症の予防にもつながります。さらに、日本人に多い脳卒中のリスクを低減させることができます。糖尿病合併症の予防にも期待されています。

ウイスキーを飲むことで全身の血行が良くなり、気分を和らげることができます。そして、樽で十分に熟成したウイスキーには、樽材の香りが溶け込んでいます。グラスに注がれたウイスキーからは、オーク材の良い香りが漂い、リラックス効果にも期待できます。この樽材特有の匂いは森林の香りとも言われており、多くの人から嗜まれています。

飲むだけでなく香りを楽しめるのが、ウイスキーの特徴です。このリラックス効果は、科学的にも証明されています。ラットを使った実験で、ウイスキーの香りを嗅いだラットはストレスが抑制されていることが明らかにされています。

ウイスキーは痛風や肥満にも効果があるとされています。痛風とは、尿酸が体内に溜まり結晶化してしまい、激しい関節炎を起こしてしまう病気です。放置すると心臓疾患や脳梗塞の危険性が高まる、危険な病気です。痛風の要因となる成分は、ビールなどに含まれるプリン体です。ウイスキーには、痛風の要因となるプリン体が入っていません。

さらにウイスキーは、肥満にもなりにくいお酒と言われています。日本酒やビールとは違い、糖分などの炭水化物を含まないため、比較的太りにくいとされています。ただ、ウイスキーもアルコールのため、摂取しすぎないことが重要です。

ウイスキーは度数が高いお酒のため、飲みすぎるとかえって体に良くないです。特に、美容と健康を気にする女性は、飲みづらさを感じる事が多いでしょう。ここでは、ウイスキーの効果的な飲み方と一緒に食べると良いおつまみを紹介します。

【材料】

• お好きなウイスキー30ml
• 水（もしくは炭酸水）
• 氷

1. グラスに氷を入れる
2. ウイスキー30mlを、グラスに注ぐ
3. 水を適量入れ、割る

ウイスキーの味がきついと感じる人は、半分（15ml）のウイスキーを入れることを、おすすめします。氷は、市販のロックアイスを使うと、よりおいしく飲むことができます。ロックアイスは純度が高いため、溶けにくくなっています。ゆっくりと時間をかけて飲んで、最後の一滴まで味わうことができます。

水は、軟水を使うことをおすすめします。ウイスキーは軟水で作られているため、同じ軟水を使うと、混ざりやすくなります。

ウイスキーは健康に良いとはいえ、飲みすぎるのは禁物です。アルコールは、尿酸値を上げる要因の一つとなります。ウイスキーを飲んでも、一時的に尿酸値が上がります。

また、アルコールを分解する際、乳酸が生成されるので、尿酸が体内から排出されにくくなります。したがって、飲みすぎは病気のリスクを上げることとなります。適度に飲み、休肝日を設けるなどして、肝臓をよく休めるよう心がけましょう。

おつまみはお酒のお供に欠かせない一品です。その中でも、一緒に食べると良いおつまみは枝豆です。枝豆には豊富な栄養が含まれており、畑の肉とも呼ばれています。そのため、飲みすぎや二日酔いを防ぐことができます。さっぱりとした味わいで、どんなお酒との相性も抜群の一品です。安価で手に入ることも人気の一つです。

もう一つはチーズです。チーズは体に不可欠なアミノ酸をバランス良く含み、悪酔いを防ぐ効果があります。チーズといえばワインと一緒に食べるイメージが大きいですが、ウイスキーとも相性が合います。チーズの濃厚な味わいとウイスキーの苦みが、口の中でマッチします。

ウイスキーは栄養豊富で、健康に良いお酒であることがわかりました。樽ポリフェノールの一種のリオニレシノールは抗酸化作用が強く、アンチエイジングやがん予防に強い効果があります。またエラグ酸にはメラニン色素を抑制し、美肌効果が期待されることがわかりました。

そして、ウイスキーの香りにはリラックス効果もあります。他のお酒と比べウイスキーはプリン体が含まれず、痛風や肥満にもなりにくいお酒でもあります。ウイスキーは万能なお酒ではありますが、飲みすぎることは禁物です。一緒に食べるつまみに気を使い、休肝日を設けるなどして健康に心掛けましょう。