緑茶のカフェイン量が多いって本当?他の飲料と比較!カフェインレス緑茶も紹介

緑茶のカフェイン量は他の飲料と比較してどれくらいあるのでしょうか?妊娠中や子どもには緑茶に含まれるカフェインがどのような影響を与えるのか調査しました。カフェインの摂り過ぎが気になる方には、おすすめのカフェインレスのお茶を紹介します。

緑茶のカフェイン量が多いって本当?他の飲料と比較!カフェインレス緑茶も紹介のイメージ

目次

  1. 1緑茶のカフェイン量を他の飲料と徹底比較!
  2. 2緑茶のカフェイン量と主な成分
  3. 3緑茶のカフェイン量を他の飲料と比較
  4. 4緑茶のカフェインの効果
  5. 5緑茶のカフェインレスおすすめ商品
  6. 6緑茶(煎茶)のカフェイン量はコーヒーの1/3程度

緑茶のカフェイン量を他の飲料と徹底比較!

緑茶には様々な健康効果がありますが、カフェインの量が気になる方もいるのではないでしょうか?カフェインは眠気を覚まして脳の働きを活性化してくれるなどの効能がありますが、妊娠中の方や子どもには様々な影響があるため気を付けて摂取しないといけません。

緑茶にはカフェインがどれくらい含まれているのか、緑茶の種類ごとにそれぞれの量を調査しました。緑茶のカフェインの量は他の飲料と比較して多いのか少ないのかも紹介します。また、妊娠中などで摂り過ぎが気になる方におすすめのカフェインレスの緑茶も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

緑茶のカフェイン量と主な成分

緑茶には玉露や煎茶など様々な種類があり、種類によって含まれるカフェインの量は違います。緑茶のカフェイン量をお茶の種類別に調査しました。また、緑茶の主な成分とその効能についても紹介します。

緑茶のカフェイン量

抹茶 3200mg
玉露 3500(160)mg
煎茶 2300(20)mg
ほうじ茶 (20)mg
番茶 (10)mg
玄米茶 (10)mg

緑茶の茶葉100g当たりのカフェイン量は表のとおりです。()内は抽出液に含まれる量になります。種類ごとに比較すると、抹茶玉露のカフェイン量は他のお茶よりも多いことがわかります。これには製法が関係しています。

抹茶と玉露は日光を避けるために覆いを被せて栽培され、若い芽を手摘みして作られています。カフェインは若い芽に多く含まれるため、玉露や抹茶の茶葉は他の緑茶よりも含有量が多くなります。お茶は茶葉をお湯や水で抽出しますので、実際摂取する量は茶葉をそのまま食べるよりも少なくなります。

抹茶は茶葉をそのまま粉にしてお湯を加えるので、同じ量を飲めば他の緑茶に比べると量は多くなります。玉露の抽出液のカフェインが多いのは抽出時間が他のお茶よりも長いことも関係しています。

 

緑茶の主な成分:カテキン

緑茶の主な成分であるカテキンは、ポリフェノールの一種で苦味や渋味を感じる成分です。カテキンには様々な健康効果があるとトクホの商品が販売されており、メディアなどでも話題になっています。カテキンには以下のような様々な作用があります。
 

  • 抗酸化作用
  • 抗ウイルス作用
  • 抗アレルギー作用
  • 抗ガン作用
  • コレステロールを下げる作用
  • 血糖値の上昇を抑える作用
  • 消臭作用
  • 殺菌・抗菌作用
  • 虫歯・口臭予防
  • 肥満予防
  • 高血圧予防

 

緑茶の主な成分:アミノ酸・ビタミン類

緑茶にはアミノ酸ビタミンCも豊富に含まれています。アミノ酸は緑茶の旨味成分で、緑茶に含まれるアミノ酸はグルタミン酸やアスパラギン酸など様々な種類がありますが、半分以上はテアニンです。

テアニンは日光を遮って栽培される玉露に多く含まれています。テアニンには以下のような様々な効能があります。
 

  • リラックス効果
  • ストレスを解消する
  • 疲労を軽減する
  • 血管の収縮を抑え冷え性の症状を軽減する
  • 安眠効果
  • 緊張感やプレッシャーを抑える
  • 集中力を高める

ビタミンCは緑茶の中でも煎茶に多く含まれます。ビタミンCには、抗酸化作用があり生活習慣病の予防に効果があると言われています。

緑茶のカフェイン量を他の飲料と比較

緑茶の中では玉露のカフェイン量が多いことがわかりましたが、他の飲料と比べて緑茶のカフェインは多いのか少ないのかという点について調査しました。

緑茶とのカフェイン量比較:紅茶・ウーロン茶

玉露 160mg
煎茶 20mg
紅茶 30mg
ウーロン茶 20mg

緑茶と紅茶・ウーロン茶の100ml当たりのカフェイン量は表のとおりになります。紅茶とウーロン茶は緑茶と同じ茶葉から製造されています。緑茶との含有量を比較してみましょう。

紅茶は茶葉を酸化発酵させる点が緑茶とは製造工程が異なります。栽培過程や製造工程によって茶葉に含まれる成分が変わります。紅茶に含まれるカフェイン量は30mgです。これは、玉露の1/5以下で煎茶の1.5倍の量になります。

ウーロン茶は、半発酵という製造方法で作られます。ウーロン茶のカフェイン量は20mgで、これは煎茶と同じくらいです。
 

緑茶とのカフェイン量の比較:コーヒー

玉露 160mg
煎茶 20mg
コーヒー 60mg

コーヒーと言えばカフェインの多い飲料の代名詞ではないでしょうか?コーヒーと緑茶との含有量を比較してみると、コーヒー100mlに含まれるカフェイン量は60mgで煎茶の3倍です。意外にも玉露よりはコーヒーの方が少ないという結果でした。

緑茶とのカフェイン量比較:コーラ・エナジードリンク

玉露 160mg
煎茶 20mg
コカ・コーラ 10mg
レッドブル 43.2mg
リポビタンD 50mg


緑茶とコーラなどの100ml当たりのカフェイン量の比較は表のとおりになります。炭酸飲料の中でもカフェインの多い、コカ・コーラの含有量は10mgで煎茶の半分です。

レッドブルリポビタンDなどのエナジードリンクや栄養ドリンクはコーラなどの清涼飲料水よりもカフェイン量が多く、煎茶の2倍~2.5倍となっています。玉露と比較すると1/3以下です。

Thumbカフェイン含有量ランキングTOP7!飲み物で多く含まれているのは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

緑茶のカフェインの効果

緑茶のカフェイン量と他の飲料との比較をしてどれくらいかわかったところで、カフェインにはどのような効果があるのか気になるところです。

摂取すると眠れなくなるというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、カフェインの持つ様々な効能については知らない方もいるのではないでしょうか?緑茶のカフェインの効果について妊娠中や子どもへの影響など詳しく紹介します。

カフェインの作用・効果

カフェインには、眠気覚ましなどの興奮作用が広く知られていますが、他にも尿の排出を促す作用(利尿作用)・自律神経の働きを高める集中力を高めるなどの効果があります。

こういった作用から勉強中にコーヒーを飲むイメージがありますが、カフェインには運動能力を向上させる効果があり、運動前にエナジードリンクなどで補給する方も多いようです。

カフェインにはこのような効能もありますが、依存性があり摂取を中止すると離脱症状が出る場合がありますので注意が必要です。毎日何杯も緑茶やコーヒー・エナジードリンクなどを飲んでいる方は気を付けた方がよいでしょう。

カフェインを摂りすぎると眠れない?

カフェインを摂りすぎると眠れなくなると言われていますが、本当なのでしょうか?カフェインには興奮作用があり神経を覚醒させるため眠気を防ぐ効果があります。ただし、摂りすぎで耐性のある方にはあまり効果がないなど体質によって個人差があります。

また、緑茶には様々な成分が含まれていますので、他の成分との相互作用でカフェインの効果にも変化があります。緑茶に含まれるアミノ酸のテアニンには脳内にα波を発生させるリラックス効果がありますので、カフェインの働きを抑える効果があります。

緑茶は淹れるお湯の温度で成分が変わります。テアニンは低温で溶け出しやすいとされており、カフェインやカテキンは熱湯の方が多く出ます。そのため夜寝る前などに緑茶を飲む場合は、70度以下のぬるめのお湯で淹れるか30分ほど時間をかけて淹れた水出し緑茶にすると、リラックスして眠れるようになります。

妊娠中の影響

カフェインは妊娠中に摂りすぎると様々な悪影響があるため、摂取に気を付けないといけないと言われています。影響が出るのは、カフェインがまだ内蔵が未発達な胎児の体に溜まりやすいという理由があります。

カフェインは母体や胎児に「肝機能低下」「高血圧」「発育の阻害」などの影響を及ぼす可能性があります。こういった影響を受けると、流産の危険性も高まりますので妊娠中は摂取量に注意しましょう。

カフェイン以外にも緑茶に含まれるタンニンも摂取に注意が必要です。タンニンは鉄と結びついて鉄分の吸収を阻害するため、鉄分不足になり貧血になる可能性があります。緑茶は妊娠中は食事の前後を避けて飲みましょう。

とは言え、緑茶にはリラックス効果もありますし、コーヒーなども飲むことが習慣化している場合は飲まないことがストレスになる可能性もあります。妊娠中のカフェインは目安として200mgまでなら摂取してもよいと言われています。

玉露やエナジードリンクなどカフェイン量が多い飲料を何杯も飲むのは控えた方がよいですが、煎茶や玄米茶など含有量が少ない緑茶なら毎食後に飲んでも問題ないと言えます。コーヒーなど少し含有量が多い飲料でも1~2程度なら問題ないでしょう。

また、授乳中にカフェインを摂りすぎると母乳をとおして微量のカフェインを乳児が摂取することになります。授乳中には妊娠中と同程度に摂取を控えた方がよいでしょう。妊娠中や授乳中のカフェインは体調に問題がなければ全く摂ってはいけないということはありませんので、摂取量やタイミングに注意して飲むようにしましょう。

子どもの影響

カフェインの摂取は子どもに大きな影響を与えます。カフェインは肝臓で分解されますが、子どもの肝臓は未発達で代謝機能が低いため大量に摂取すると危険です。エナジードリンクを飲んで大量にカフェインを摂取してしまった子どもの死亡例も報告されています。

カフェインは脳に刺激を与えますが、子どもの脳は未発達のため大人よりも影響を受けやすく、集中力がなくなったりイライラしたりするなどの影響が出る場合があります。含有量がそれほど多くない煎茶などでも1日に何杯も飲んでいると総摂取量は多くなりますので、日常的に飲ませることは控えた方がよいでしょう。

カフェイン量が多いエナジードリンク栄養ドリンクコーヒーなどは誤飲を防ぐために子どもの手の届かない場所に保管しましょう。カフェインを大量に摂取するとぐったりしたり顔色が悪くなる場合があります。もし誤飲してそういった様子が見られたら命の危険がありますので、救急車を呼び飲んだものを伝えてください。

Thumb【伊藤園】おーいお茶のカフェイン量まとめ!カフェインゼロもある? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

緑茶のカフェインレスおすすめ商品

妊娠中や授乳中などカフェインを控えるのが我慢できない方や貧血や高血圧など体調によって摂取を控えないといけない場合には、最近はお店でもデカフェというカフェインレスのコーヒーがあります。緑茶にもカフェインレスのものがありますので、おすすめの商品を紹介します。

カフェインレスと言っても0ではない商品もありますので、摂取量が気になる方は成分表を見て購入するようにしましょう。

キリン生茶デカフェ

  • カフェイン0g
  • 430ml、140円税別
  • コンビニ、スーパーなどで販売
  • ケース売りはAmazonなどのインターネット通販でも販売

キリン生茶デカフェは独自の技術で安全にカフェインを取り除いたカフェインレスの緑茶です。他の成分はそのままにカフェインだけを取り除く技術で、緑茶の爽やかでスッキリとした味わいを楽しめる商品になっています。

伊藤園おーいお茶カフェインゼロ抹茶入り玄米茶

  • カフェイン0g
  • 525ml、140円税別
  • 2L、350円税別
  • コンビニ、スーパーなどで販売
  • ケース売りはAmazonや楽天市場などのインターネット通販でも販売

伊藤園のおーいお茶カフェインゼロ玄米茶は、国産玄米茶の香ばしさそのままにカフェインレスで味わえると評判です。

伊右衛門カフェインレス緑茶インスタント

  • カフェイン0g
  • 30本入り、800円税別
  • アスクル、楽天市場などのインターネット通販で販売(送料別)
  • Amazonなどでは2箱セットで販売(送料別)

伊藤園のカフェインレス緑茶は水にも溶けるのがうれしいインスタントの緑茶です。持ち運びやすいスティックタイプですので、お仕事中やお出掛けに季節を問わず活躍しそうです。

Thumb ノンカフェインのお茶が妊婦さんと子供におすすめ!人気種類12選も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

緑茶(煎茶)のカフェイン量はコーヒーの1/3程度

緑茶のカフェイン量を他の飲料と比較すると、煎茶ならコーヒーの1/3程度ということでそれほど多くないことが解りました。摂り過ぎには注意しないといけませんが、カフェインには様々な効能もありますので、上手に取り入れていきましょう。

妊娠中や授乳中には控えた方がよいカフェインですが、ぬるめのお湯や水出しにしてカフェイン量を抑えたりカフェインレスの緑茶なども取り入れたりしながら、神経質になりすぎずに過ごすことをおすすめします。

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ