カレーの賞味期限は?腐ったカレーの見分け方や食べた時の症状を解説

カレーの賞味期限が気になったことはありませんか?カレーは寝かせた方が美味しいと聞きますが、常温保存していて腐ることはないのでしょうか?知っておくべきカレーの賞味期限や腐った時の見分け方、ウェルシュ菌による食中毒について解説していきます。

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目次

  1. 1カレーの賞味期限切れは食べると危険?
  2. 2カレーの賞味期限【常温保存】
  3. 3カレーの賞味期限【冷蔵保存】
  4. 4カレーの賞味期限【冷凍保存】
  5. 5カレーが腐った時の見分け方
  6. 6腐ったカレーを食べた時の症状
  7. 7カレーの賞味期限を守って食中毒を防ごう

カレーの賞味期限切れは食べると危険?

レトルトカレーや市販で販売されているお弁当コーナーのカレーには賞味期限や消費期限が記載されています。ですが家で作るカレーには、もちろんそれらの記載はありません。「一体いつまで置いておいても大丈夫なのか?」「どうやって保存しておけばいいの?」と疑問に思ったことのある方も多いでしょう。

カレーは家庭料理の定番で食卓に上がることも多い料理です。1度にたくさん作って2~3日連続で食卓に出すという家庭も多いのではないでしょうか?カレーがいつまで日持ちするのか知っておいて決して損することはありません。本記事ではカレーの賞味期限や腐るとどうなってしまうのか、腐らせないよう保存する方法などを紹介します。

カレーの賞味期限【常温保存】

お鍋にカレーを作ったまま常温で何日か放置しているというご家庭も多いことでしょう。「1日に何度か火を通して置けば腐ることはないだろう」「寝かせたほうが美味しいし、このままで大丈夫だ」と思ってはいませんか?ですがそれらの考えだと食中毒になってしまう可能性が非常に高まります。

実際にカレーはどれくらいの期間であれば常温で置いておいても腐ることがなく大丈夫なのか?どうやって置いておくのがいいのかを紹介します。

賞味期限

カレーは暑い時期にこそ特に食べたくなる料理の1つなので、夏に作る機会も多くなると思います。そんな夏の暑い時期や湿度の高い時期だと半日程度、冬場でも1日~1日半程度しかもちません。なので春先から秋にかけて常温で置いておくことはおすすめできません。

特に雑菌の繁殖しやすい梅雨の時期は、腐るのが早く食中毒になる可能性が非常に高まります。カレーに発生・増殖しやすいウェルシュ菌という菌は少々厄介な菌です。しっかりと火を通せば2~3日は大丈夫だと考えていた方も多いと思いますが、春先から秋にかけては冷蔵または冷凍するようにしましょう。

常温保存方法

常温でおいておく場合には最低でも1日に1~2回、できるのであれば3回はしっかりと火を通すようにしましょう。ぐつぐつと100度以上で15分程度沸騰させながらよくかき混ぜたら雑菌の繁殖を防ぐために急速に冷やすのがポイントです。冷やし方としておすすめなのは、鍋ごと冷水につけてかき混ぜながら冷ますという方法です。

とろみが強い料理なので鍋の中は温度が下がりにくく、加熱後にそのままにしておくと菌が繁殖しやすい温度が長く保たれた状態になってしまいます。そうするとウェルシュ菌が発生・活発化しやすくなるので調理後はしっかりと冷ます必要があるのです。

カレーの賞味期限【冷蔵保存】

何日か連続でカレーを食べたい場合には、作った後に常温ではなく冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。保存の方法さえしっかりと守れば細菌の繁殖を防げるので、常温よりも安全に日持ちさせることができます。では、どのように冷蔵しておくとどれくらい賞味期限が伸びるのか見ていきましょう。

賞味期限

すぐに食べきれなかったり、少しだけ余った時には冷蔵庫に入れておくことが多いと思います。冷蔵庫で保存する場合には、2~3日程度日持ちするとされています。この期間を過ぎてしまうと傷み始めてしまうので、食べるときには見た目や臭いを注意してチェックするようにしてください。

可能であれば作った翌日には食べきれるようにするのがベストです。食べる時にはしっかりと火を通して食べるようにしましょう。またジャガイモやキノコなどの具材は傷みやすく、カレー自体が大丈夫でも具材だけ腐ることがあります。なので傷みやすい具材が入っている場合には、あらかじめ取り除いておくのがおすすめです。

冷蔵保存方法

小さいお鍋であればそのまま冷蔵している方も少なくないと思います。ですがその方法だと空気に触れる面積が多く、カレーが腐るのが早まってしまう可能性があります。また冷蔵庫にカレーの匂いが移ってしまうので、おすすめできません。

冷蔵するときは、しっかりと全体に火を通した後に急速に冷やすようにしましょう。鍋ごと冷水につけてかき混ぜながら冷やすか、小分けにして冷却を早めるのもおすすめです。冷めたらジップのついた袋やタッパーなど密封できる保存容器に入れて保存するようにしましょう。

冷蔵するときはしっかりと冷えていることを確認してからでないと、細菌の繁殖の原因になってしまいます。加熱後の急冷が冷蔵するときの最大のポイントです。食べる時はタッパーのままレンジにかけるか、ジップ付きの袋の場合はお皿に移してから必ずラップをかけて加熱するようにしましょう。

カレーの賞味期限【冷凍保存】

冷蔵でも不安がある時やすぐに食べきれないとあらかじめわかっている時は、冷凍してしまうのがおすすめです。ですがカレーを冷凍したらまずくなってしまったという経験をしたことはありませんか?それは冷凍するのにはいくつか気を付けるべきポイントがあるからです。そのポイントと一緒に冷凍の場合の賞味期限も見ていきましょう。

賞味期限

冷凍しておくと賞味期限はぐっと伸びて約1か月程度となります。ただ入っている具材や保存の状態によっては期間が短くなる場合があるので、食べる時に必ず見た目や味、匂いなどをしっかりチェックするようにしてください。

冷凍しているとどうしてもスパイスの風味や香り、そして旨味が落ちていってしまいます。よって美味しく食べるには2週間程度で食べてしまうのが理想的です。冷凍焼けによる変色や臭いの変化で味が落ちてしまっては、せっかくの冷凍がもったいないのでなるべく2週間以内に食べるのがおすすめです。

冷凍保存方法

冷凍する時は冷蔵する時と一緒で全体にしっかりと火を通した後に急速に冷やします。冷めたらジップのついた袋かタッパーなどの容器に小分けにします。ジップのついた袋の場合は十分に中の空気を抜くようにして、できるだけ平らにするようにしてください。

食べ物を冷凍するときは、急速に冷凍した方が鮮度を保つことができます。なので冷凍するときは、アルミホイルやアルミのトレーの上において冷凍庫に入れると早めに冷凍できるのでおすすめです。

1回で食べきれる量をジップ付きの袋で保存すると、簡単に解凍することができて冷凍した日を袋に直接書いておくこともできるのでおすすめです。

冷凍に向かない具材

カレーを冷凍する際には、予めジャガイモや人参などの具材は取り除いておきましょう。事前に取り除いておかないとジャガイモや人参の水分が抜けてスカスカになり、非常に残念な味となってしまいます。なので美味しく食べるためにもあらかじめ取り除いておきましょう。

取り除く以外にも潰して混ぜておくことも可能です。取り除いたりつぶしたりすると食べる時に具材がない状態になってしまうので、食べる時に茹でたジャガイモや人参を再び加えるといいでしょう。

解凍方法

解凍方法として1番おすすめなのは湯煎による解凍です。レトルトカレーと同じ要領で湯煎にかけると美味しく解凍できます。凍ったままの状態の物をレンジにかけると、水分とカレーが分離してしまって美味しさが失われてしまうのでレンジでの解凍はおすすめできません。

湯煎以外にも自然解凍という方法もあります。自然解凍の場合は食べる前日に冷蔵庫に移して置き、ゆっくりと自然解凍されるのを待ちます。ある程度解凍されたらお鍋に移して全体を加熱するようにしましょう。この時、底の方からしっかりとかき混ぜてぐつぐつさせるのがポイントです。

カレーが腐った時の見分け方

紹介したどの保存方法でも、賞味期限内だからと言って腐ることがないとは言い切れません。中身の具材や保存の仕方など状態によっては、腐るのが早くなることもあるので食べる前に腐っていないか確かめるようにしましょう。ではカレーは腐ってしまったらどのような変化が現れるのでしょうか?早速腐ったカレーの見分け方を紹介します。

酸っぱい味や異臭がする

カレーは腐るとスパイスの匂いとは別の少し鼻にツンとくるような酸っぱい臭い腐敗臭がし始めます。味も酸っぱかったり納豆のような味がしたら腐っているといえるでしょう。カレーはもともと味が濃く、スパイスの匂いが強いのでこれらの変化が感じられたらかなり腐敗が進んでいる状態になります。

なのでこれらの変化が少しでも感じられたら決して食べないようにしてください。他にもカレーとは違う臭いや味が感じられた場合には食べないようにしましょう。加熱すれば大丈夫なんてことはないので、加熱して食べるということもやめてください。

糸を引く

納豆を入れたわけではないのに混ぜると粘り気が出てきたり、糸を引いていた状態であれば完全にアウトです。さすがに糸を引いていたら誰でも腐っていると判断することができるでしょう。この状態はかなり腐敗が進行しているので、味を見ることなく即捨てるようにしてください。

稀にカレー自体の味は変わらず、匂いも特に変化がないのに糸を引くこともあります。この場合は中身の具材が腐っている可能性があります。じゃがいもやキノコなどといった具材自体に水分が多いものは、腐るのが早いので特に注意してみる必要があります。

白い斑点が出る

カレーを2~3日程度置いておいたときに白い膜のようなものが張ってきたことがありませんか?実はそれはカビなのです。白い膜までいかなくても、白い斑点のようなものが表面に出てきたら腐ってしまっているので食べないようにしてください。

カビはカレーの内部に大量の菌が繁殖している証拠で、この場合もかなり腐敗が進行している状態にあります。白い斑点は冷めた時に固まって出た油と間違えてしまいがちですが、油の場合は大抵初日から出ています。前までなかった白い斑点が突然現れた際には、カビである可能性が高いので捨てるようにしましょう。

腐ったカレーを食べた時の症状

腐った食べ物にはたくさんの菌が発生していて、菌ごとに異なる症状が現れます。腐ったカレーを万が一食べてしまった際にはどのような症状が現れるのでしょうか?カレーに出やすい食中毒の原因となる菌や主な症状を紹介します。

食中毒の原因はウェルシュ菌

カレーが腐ると発生するのが食中毒の原因となるウェルシュ菌という菌です。ウェルシュ菌とはもともと人や動物の腸内に生息している菌で、特に牛・鶏・魚などが多く保菌しています。このウェルシュ菌は空気のない場所で増殖し、熱に耐性があるという特徴があります。

カレーやシチューなどはとろみがついていて空気が少なく、栄養もあるのでウェルシュ菌にとって繁殖しやすい嬉しい環境だといえるのです。火を通して他の菌が死滅してもこの菌だけは熱に耐性があり、生き残るので常温で放置しているとどんどん増殖していってしまいます。

カレーはとろみがついているので熱が下がりにくく、ウェルシュ菌が最も繁殖する40~45度位の温度が保たれやすくなります。なので加熱後の急冷がウェルシュ菌による食中毒にならないようにするためのポイントとなるのです。

食べた時の症状

カレーに発生・増殖するウェルシュ菌による食中毒の主な症状は、下痢と腹痛です。ウェルシュ菌で嘔吐や発熱などの症状が現れることは極めて少なく、症状は大抵1~2日程度で収まります。ウェルシュ菌はあまり強い菌ではないので、1口2口食べたからと言って発症することは少ないそうです。

ウェルシュ菌の潜伏期間はおおよそ6~18時間といわれています。なので腐ったカレーを食べてから症状が現れるのは6~18時間の間のことが多く、24時間以降に発生することはほとんどないようです。

ウェルシュ菌以外の多くの菌は、75度以上で1分以上加熱すると死ぬと言われています。またウェルシュ菌の中でも耐熱性がないものがいるそうなので、加熱は100度以上で15分より長くするのがおすすめです。

カレーの賞味期限を守って食中毒を防ごう

カレーの賞味期限は常温保存ではかなり短く、時期によっては1日ももたないことに驚いた方も多かったのではないでしょうか?冷蔵・冷凍すると期限は伸びますが、中身の具材や保存の仕方によっては期限内であっても腐ってしまうことがあります。

しっかりと加熱する・加熱後は急冷する・小分けにするというポイントをしっかりと抑えて、安全に美味しく食べるためにもなるべく早めに食べきるようにしましょう。味や臭いに変化がある・白い膜が張っている・糸を引いて粘り気があるなどが感じられた場合には、腐っている可能性があるので食べないようにしてください。

腐ったカレーを食べるとウェルシュ菌という菌による食中毒になる可能性があることも紹介しました。この菌は耐熱性があり、カレーは菌にとって最高の環境だといえます。菌の繁殖を防ぎ、食中毒にならないようにするためにもカレーの保存は手を抜かず丁寧に行い、賞味期限内に食べることを心がけてください。

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