ミョウバン水の簡単な作り方!様々な使い方ができて消臭効果がスゴイ!

消臭効果が高いといわれるミョウバン水の作り方と活用方法を紹介します!ミョウバン水は消臭だけでなく、いつもの洗濯に加えるだけで殺菌や色移り防止効果まであります。ミョウバン水なら肌に触れるものでも安心して使えます。

ミョウバン水の簡単な作り方!様々な使い方ができて消臭効果がスゴイ!のイメージ

目次

  1. 1ミョウバン水とは?
  2. 2ミョウバン水の作り方
  3. 3ミョウバン水の効果
  4. 4ミョウバン水の使い方【洗濯】
  5. 5ミョウバン水の使い方【その他】
  6. 6ミョウバン水を造って有効活用しよう!

ミョウバン水とは?

消臭や殺菌の効果があるというミョウバン水の原料は、ミョウバンです。正式には硫酸アルミニウムカリウムで、これを乾燥させたものが焼きミョウバンとして市販されています。

原料のミョウバンは食品添加物の一つ

ミョウバンは食品添加物でもあり、一般家庭でも安心して使えます。ドラッグストアやホームセンター、スーパーなどで簡単に手に入ります。

スーパーでは漬物の調味料売り場、ドラッグストアならクエン酸やホウ酸、グリセリンなどと一緒に並んでい販売されていることが多いです。ホームセンターでは、洗剤コーナーに置いてあります。焼いて乾燥させてないミョウバンが販売されている所もありますが、焼きミョウバンとの違いは水分量だけです。どちらも同じように使えます。

食品への用途

スーパーで売られている焼きミョウバンは、漬物の色を良くするためや野菜の灰汁抜きに使われます。中でもナスの色素の紫色は変色しやすいので、ミョウバンを加えて色素安定させると、鮮やかな色の漬物になります。また、レンコン、ゴボウ、イモなど灰汁を持つ野菜をミョウバンを溶かした水につけておくと、灰汁がぬけます。

タコの表面のぬめり取り、ウニの鮮度保持、ベーキングパウダーの原料など様々な食品加工の用途にミョウバンが使われています。

その他の用途

食品以外にも、ミョウバンは広い用途で活用されています。皮革のなめし剤、コンクリートの材料の一部、プールや公衆浴場の浄化などです。消臭や殺菌効果を必要とする医薬品や化粧品、消臭剤などの材料にもなっています。

ミョウバン水の作り方

準備するもの

ミョウバン水を作るために、準備するものは焼きミョウバンと水道水だけです。他は、保存するための空のペットボトルやスプレーボトルと、材料を測るための計量カップと計量スプーンがあれば便利です。水道水を使うのは、口にしても安全な程度の塩素が含まれていて、ミョウバン水に雑菌が繁殖しにくくするためです。

消臭スプレーとして使う場合に、好みのアロマオイルを数滴加えることもできます。制汗作用を求めて、ミョウバン風呂などに使う場合は、ハッカ油を数滴加えると良いでしょう。

作り方の手順

ミョウバン水はとても簡単に作れます。材料の比率を大きく間違えることがなければ、安全に使えるものなので常にペットボトル1本分くらいを目安に作っておくと良いでしょう。

手順①

よく洗ったペットボトルに、水道水を300cc入れます。ペットボトル内に、ドリンクの飲み残しがあったり、口元が汚れているとミョウバン水も汚れてしまいます。よく洗ったボトルを使ってください。

手順②

焼きミョウバンを小さじ2杯分(10g)ペットボトルに入れます。水道水に焼きミョウバンが溶けるように、ペットボトルの蓋をしっかりと閉じてよく振ります。この時には、ミョウバンが溶け切らずに、液体全体が白く濁っています。

ペットボトルの中の液体を誤飲しないよう、ボトルには飲むななどと書き込むか、子どもの手の届かない場所に置いてください。

手順③

ペットボトルにミョウバンが溶けはじめた状態で1~2晩おいておきます。時間が経過すると、焼きミョウバンが完全に水に溶け透明感のある液体になっています。ミョウバンの粉っぽさがなく溶ければ完成です。これは原液で濃度が高いです。このままでも使えますが、10倍に薄めてスプレーボトルに移しておくと、日常的に活用できます。

アロマオイルを加えて香りをプラスしたい場合は、10倍に薄めたものに数滴加えてください。

保存期間

家庭で作るミョウバン水には、保存料が入っていません。原液は1ヶ月程度で、10倍に薄めたミョウバン水は1週間程度で使い切るようにしてください。ミネラルウォーターで作った場合の原液は、1週間で使い切るようにします。

常温での保存が可能ですが、高温や日の当たる場所での保管は避けてください。冷蔵庫で保存しても良いですが、飲み物と間違えて飲んでしまわないように気を付けましょう。

ミョウバン水の効果

消臭効果

ミョウバンは、古代ローマ時代から使われていた最古の消臭剤ともいわれます。古代では、岩石から掘り出した鉱物の一種にミョウバンがありました。このミョウバンと水を合わせて臭いを中和させる効果を狙い、アルカリ性の強いアンモニア臭の消臭に使われていたそうです。古くから、ミョウバン水には消臭効果があることが知られていたのです。

現代で使われているミョウバンは科学的な加工物がほとんどで、消臭効果だけでも様々な場面で活用できます。ゴミやペットの糞尿の臭い、玄関や靴箱、ソファー、カーテンなどの消臭にも役立ちます。食品添加物にもなる優しい材料なので、衣類や直接肌にスプレーしても消臭効果を得られます。

殺菌効果

体からの分泌物や皮脂の汚れには、雑菌が発生しています。雑菌は嫌な臭いの素なので、雑菌の増殖を抑制すれば、臭いを消しにもつながります。そこで、雑菌の繁殖を抑え殺菌効果があるミョウバン水が効果的です。汗をかく部位だけでなく、ニキビができやすい肌であれば、ミョウバン水で洗顔すると、殺菌作用が働きニキビ菌を抑えられます

ヒトの体だけでなく、雑菌が発生しやすい排水溝やゴミ箱に使えば、消臭と殺菌の両方の効果が得られます。

収れん作用

ミョウバン水は、肌の表面を引き締める収れん作用もあります。10~15倍に薄めたミョウバン水でコットンを湿らせて、毛穴やたるみの気になる部分を押さえるように使ってください。化粧水の代わりにもなります。お風呂上りに背中にスプレーしておくと、背中にできるニキビ菌の殺菌と合わせて、毛穴を収れんして肌の状態を整えます

ただし、肌に使ってみてピリピリした感じや赤くなるようなら、その日は使わないようにしてください。濃度をより薄めて試して、肌に異常を感じない状態で使いましょう。

制汗作用

ミョウバン水は、汗を抑える制汗作用もあります。スポーツ後などで汗をかいたままでは、皮膚表面が湿り雑菌が繁殖しやすく臭いの原因にもなります。そうした場合には、ミョウバン水を臭いが気になる部分にスプレーしてください。汗を抑える効果が働き、汗が噴き出すのを抑え、臭いも気にならなくなります。

ミョウバン水の使い方【洗濯】

消臭や殺菌、制汗といった効果が分かったところで、ミョウバン水の活用法をみていきましょう。いつもの洗濯に加えるだけで、嬉しい効果があります。

衣類の臭いを取る場合

衣類についてしまった嫌な臭いを取るためには、ミョウバン水でのつけ置きが効果的です。タバコ、布おむつ、枕カバーについた加齢臭など、しつこい臭いも消臭できます。衣類についた臭いを取る方法は、バケツに臭いが気になる衣類を入れて、ぬるま湯を注ぎます。そこに10倍に薄めたミョウバン水を加えて、半日つけ置きするだけです。

その後は、ぬるま湯ですすぎ、洗濯洗剤で洗濯してください。つけ置きは水道水でも良いですが、ぬるま湯を使う方が繊維に染み込んだ臭いも取り除きます。注意点は、ミョウバン水につけたままで洗濯すると、洗剤の洗浄力が落ちる可能性があります。一度すすいでから洗濯してください。

部屋干しの臭いを予防する場合

ミョウバン水は、衣類についた臭いを取り除くだけでなく、洗った衣類に臭いをつけないためにも使えます。洗濯したばかりの衣類に部屋干しや生乾きの臭いの発生を予防します。この場合は、いつも通りに洗濯して、すすぎの時にミョウバン水を加えます

洗いが終わり、脱水してすすぎの水がたまったところで、ミョウバン水の原液を50ccほど加えます。すすぎが終わったら、いつも通りに脱水して干すだけです。弱酸性のミョウバン水が、洗濯物の繊維をコーティングして、干している間の臭いがつきにくくしてくれます。

ドラム式や全自動洗濯機の場合は、柔軟剤の投入口にミョウバン水を入れてください。この時には、市販の柔軟剤を加えないようにします。柔軟剤の香りも衣類に残りにくくなります。

すすぎでの使用は色落ちを防ぐ

ミョウバン水を洗濯のすすぎで使うと、色物衣類の色落ちを防げます。ミョウバン水の弱酸性が色物に代わって酸化して、染料の劣化予防に働きます。家庭で草木染めなどをする際に、きれいな発色にして、変色しにくくさせるためにもミョウバン水が役立ちます。

皮脂などのアルカリ性を洗剤で落とした後、ミョウバン水がすすぎに加わることで、衣類が含む水分が中和されます。これにより、柔軟剤と同じ効果があり、衣類本来の風合いが戻ります。

ミョウバン水の使い方【その他】

靴や衣類の消臭

ミョウバン水は消臭効果の高い液体です。日中履いていた靴を脱いだら、靴の中にミョウバン水をスプレーしておくと殺菌作用と消臭効果が働き、翌日履く時には匂いが気になりません。汚れてもすぐに洗えないようなスポーツシューズや革靴でも、内側の臭いを抑えてくれます。

同じように、焼き肉やたばこの臭いがついてしまった衣類にもミョウバン水が効果的です。衣類全体にまんべんなくスプレーしてハンガーで吊るしておくと、翌日には臭いが消えています。部屋に吊るしてあるカーテンや布製のソファにも同じように使ってください。

デオドラント効果

ミョウバン水の消臭効果を使い、ワキガなどの臭いが気になる部分のデオドラントに活用しましょう。10~20倍に薄めたミョウバン水を直接ワキや足の裏などにスプレーします。食品にも使えるものなので、安心して直接肌にスプレーしてください。雑菌の繁殖も抑えられてワキガの予防もできます。

消臭の働きを活用して、キッチンで臭いの発生源となる、生ゴミや排水溝に吹きかける方法もあります。

ミョウバン風呂

体臭が気になる人におすすめは、ミョウバン風呂です。入浴剤に代えて、150cc程度のミョウバン水の原液をお風呂のお湯に加えてよく混ぜ浴槽につかります。臭いを取ってくれるのと合わせて、収れん効果で汗腺を引き締めてくれるので、入浴後に汗をかきにくくなります。

シャワーを浴びた後でも、洗面器に薄めたミョウバン水を入れて、ワキや足元など臭いの気になる部分にかけるだけでも効果が期待できます。ミョウバン水をお風呂で使う時には、髪の毛には触れないように気を付けてください。ミョウバン水は弱酸性なので、髪の毛がパサパサになってしまいます

頭皮の臭いが気になる場合は、丁寧にシャンプーで頭皮を洗ってよくすすぎます。その後薄めたミョウバン水で頭皮を湿らせて軽くマッサージします。仕上げににコンディショナーを使い、髪の毛がパサパサにならないよう潤いを補ってください。

水虫対策

水虫が気になる人におすすめは、ミョウバン水の足湯です。両足が入る洗面器やバケツにお湯を入れて、10倍に薄めたミョウバン水をコップ1杯分加えて足を10分ほどつけます。お湯につけながら、足の指の間を優しく洗い、足先を動かしてミョウバン水が浸透しやすくしましょう。

10分ほど経過したら、清潔なタオルで吹いてください。足の臭いが気になる場合は、仕上げにミョウバン水をスプレーしてください。ミョウバン水の殺菌効果が、水虫の進行を遅らせ、水虫予防にもなります。

消毒液

ミョウバン水の殺菌効果を使い、消毒液にも活用できます。皮膚に発疹が出やすい場合の予防として、ミョウバン水を20~30倍にしたものをスプレーしておくだけです。軽度の水虫治療にも、殺菌作用が効果的です。赤ちゃんや皮膚の弱い人が使うと、肌の状態を悪くする可能性もあるので気を付けてください。

ミョウバン水が肌に合うか心配な場合は、パッチテストをしてください。ミョウバン水でコットンを湿らせて、肌に当てて一晩おきます。翌朝コットンをはがして、異常がなければ使えますが、赤くなったりかゆみが出た場合は使用を中止してください。

鍋の焦げ落とし

なかなか取れない鍋の焦げも、ミョウバン水を使うと簡単に取れる場合があります。鍋の中に水とミョウバン水を入れて火にかけます。泡立ってきたら火を止めて、冷めてから洗うと焦げが簡単に剥がれ落ちます。

大きな鍋やシンク周りの焦げの場合は、焦げた部分にキッチンタオルを敷きます。そこにミョウバン水を直接スプレーしてしばらく置きます。お湯で温めた雑巾でふき取ると、焦げが落ちやすくなっています。

ミョウバン水を造って有効活用しよう!

ミョウバンは食品添加物にも使われていて、皮膚にも安心して使えます。低価格で準備できる消臭殺菌スプレーとしてキッチンや洗面所に常備しておきましょう。小さなスプレーボトルに入れて携帯すれば、外出先で靴を脱いだ時やトイレの臭いが気になる時に、簡単に消臭効果を発揮します。幅広くミョウバン水を活用してください。
 

Thumb冷蔵庫の消臭剤人気ランキング!においの原因と脱臭方法を紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb保冷剤の再利用・活用法!消臭剤や芳香剤などエコアイデアまとめ | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb虫除けアロマオイルの作り方と効果は?部屋や玄関用など紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ