カレーは常温・冷蔵庫では何日日持ちする?鍋のまま常温は良くない?

カレーは常温や冷蔵庫で保存すると何日ほど日持ちするのか、カレーが腐るとどの様になるのかを調査しました。冬は鍋のまま常温で、夏は鍋のまま冷蔵庫で何日間か保存する方も多いですが、その方法は合っているのかも解説していきましょう。

カレーは常温・冷蔵庫では何日日持ちする?鍋のまま常温は良くない?のイメージ

目次

  1. 1カレーの常温・冷蔵庫の日持ちについて解説
  2. 2カレーの常温保存は何日日持ちする?
  3. 3カレーを冷蔵庫保存は何日日持ちする?
  4. 4カレーが腐るとどうなる?
  5. 5カレーを日持ちさせるなら常温ではなく冷蔵庫保存

カレーの常温・冷蔵庫の日持ちについて解説

カレーが余った時に、どのように保存をしていますか?一晩寝かせたカレーは味が染みて美味しいと良く耳にしますが、実際はどうなのか保存の仕方について徹底的に調査しました。

特に夏場の暑い時期は食中毒が心配ですし、冬場なら何日か冷蔵庫に入れなくても常温保存が可能なのか気になる所です。保存方法によってそれぞれ日持ちは何日くらいするのかも知っておきたいポイントです。本記事では、その点も含めて夏冬のカレーの上手な保存の仕方や、菌を繁殖させない注意点を紹介していきましょう。

カレーの常温保存は何日日持ちする?

カレーを常温保存をした場合はいったい何日日持ちするのか、夏場はすぐ腐るのではないか心配です。実際に残ったカレーは常温保存で一晩置いて、翌朝に再度火を入れる方も多いと思います。その保存方法で正解なのかここで解説していきましょう。

常温保存が良くない理由

常温保存をした場合のリスクは、やはり菌の繁殖による食中毒の恐れがあるからです。菌の中でも最も厄介なのがウェルシュ菌で、熱に強く酸素を嫌うため鍋の底に潜み繁殖していく特徴があります。加熱すると他の弱い菌は死滅しますが、このウェルシュ菌は熱に強いため生き残り45度以下になるとさらに繁殖力が増します。

ウェルシュ菌が一度発生すると加熱しても死滅しないしつこい菌です。夏場の常温保存は無論、冬場でも暖房などで室内温度が下がりきらない事もあるので充分注意が必要です。また、常温保存をする場合は1日2~3回火を入れて全体を掻きまぜ、温まってもすぐに蓋をせずに少しカレーが冷めてから蓋をして保存する様にして下さい。

ちなみにカレーパンも常温保存は要注意で、消費期限は何日かを確認して冷蔵庫で保存をする事をおすすめします。

冬でも1日で夏は1日ももたない

ウェルシュ菌は冬より夏の方が繁殖力が活発ですが、菌が繁殖しない環境をまず整えることが大切です。そもそもこのウェルシュ菌は、具となる肉や魚介類に潜んでいることが多いと言われています。なので、カレーのルーをまだ入れていなくても具を煮込んだ時点で、常温保存にしておくと菌が繁殖する可能性があります。

そういった点を留意しながら常温保存を行い、冬場の日持ちは1日~1日半、夏場の日持ちは5~7時間と思っておいて良いでしょう。また春や秋に関しても20℃以上の気温があれば夏と同じ状態と考えて下さい。また、火を入れて温め直す場合は75度で1分以上が基本で、酸素が入る様に底からゆっくりカレー全体を混ぜて下さい。

夏や冬の時期に関係なく朝昼晩1日3食カレーの場合や家族が時間差で食べる場合は、食中毒予防のためにその都度加熱する事をおすすめします。

コンロの上に出しっぱなしもNG

カレーはついつい大量に作ってしまいがちで、余ったら鍋に入れたままコンロの上に置いておくのが一番よくあるパターンだと思います。しかし、実はこれが菌を繁殖させてしまう原因になってしまいます。

調理後にそのままカレーの鍋を放置しておくと、鍋の中のカレーの温度はじわじわと下がっていき菌が繁殖しやすい温度を長く保つことになります。夏場はもちろんのこと冬場も注意が必要です。ずっと60度以上を保持しながら温めればウェルシュ菌が増えることはありませんが、一般家庭で長時間加熱し続けることは困難です。

最初から多めに作って余る事が分かっているならば、調理後2時間以内に冷蔵庫で保存か冷凍保存をするとウェルシュ菌の増殖を予防する事が出来ます。

カレーを冷蔵庫保存は何日日持ちする?

常温保存だと夏場は1日持たず冬場でも1日半程の日持ちしかしない事が分かりましたが、冷蔵庫保存だと何日日持ちするのでしょうか?ここでは冷蔵庫で上手に保存する方法を解説していきます。

Thumbカレーを冷蔵庫で保存する方法は?日持ちする期間とコツ!鍋ごとは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

用意するもの

上手に冷蔵庫で保存をするコツは、調理後のカレーをなるべく早く冷蔵庫に入れる事です。鍋でそのまま保存するより密封可能なタッパーやジップロックに小分けにした方が冷蔵庫の中にカレーの匂いがうつらないのでおすすめです。

冷蔵庫で保存をするのに用意しておくと便利な物は、保存用の容器(ジップロック等)大き目のボウル1個しゃもじです。タッパーだとカレーの色が付く場合もあるので、色うつりが気になる方はタッパーの中にラップを敷くかジップロックを使用する方が良いかもしれません。

手順

カレーを安全に冷蔵庫で保存する手順を紹介しましょう。まずは大きめのボウルに水を入れ氷を張りますが、氷が足りなければ保冷剤を足してもOKです。水が冷たくなる程早く冷めるので、その分菌の繁殖を予防する事が出来ます。次にボウルの中に鍋を入れて、しゃもじで全体を素早く掻き混ぜながら冷まします。

もし、鍋がボウルより大きければ違う容器に移し替えましょう。混ぜる時のコツは菌が酸素を嫌うので、空気を含みながら底からすくう様に混ぜるとより効果的です。カレーが冷めたら保存容器やジップロックに入れます。1~2食分ずつ小分けにした方が分量が分かり易く、その都度食べたい分だけ温められるので便利です。

保存する容器やジップロックは清潔な物を使用する事が大切で、タッパーは熱湯消毒をしてジップロックは新品の物を使用するとより安全です。

保存期間

カレーを冷蔵庫で保存した場合何日日持ちするかと言うと、夏冬の時期に関係なく2~3日程度です。冬だからもう少し日持ちするだろうと考えるのは危険です。保存期間が過ぎると徐々にウェルシュ菌が繁殖して食中毒になる可能性が高まるので、温め直す場合は見た目や匂い等に注意しながら確認して下さい。

温め直す時は電子レンジの方が手っ取り早いかもしれませんが、火にかけてしゃもじやお玉で鍋の中を混ぜながら温め直した方が全体に火が通って美味しいです。電子レンジだと温かい部分とまだ冷たい部分のムラが出来る可能性があるので、確実に火が通るコンロで温める方がより安全です。

コンロで温めながら味見をしてカレーがしょっぱく感じた時は牛乳を足したり、さらにアクセントを付けたい時はスパイスを加えたりする事も出来ます。

日持ちさせるポイント

冷蔵庫での保存の仕方を解説してきましたが、カレーを少しでも長く安全に保存出来る幾つかのポイントをまとめてみました。カレーに限らずシチューやハヤシライス、スープなどの粘性の高い煮込み料理において同じ事が言えますので覚えておくと役に立つと思います。

ポイント①:素早く冷まして冷蔵保存する

食べ終えて残ったカレーを保存するのではなく、あらかじめ食べる分は別の鍋に取って調理後すぐに冷まして冷蔵庫で保存するのがポイントです。だいたい43~47度くらいになるとウェルシュ菌は繁殖しやすいと言われています。カレーをコンロの上で冷ましている間に菌が繁殖する可能性は充分にあります。

ウェルシュ菌は一度繁殖すると100度で6時間加熱しても死滅しない強力な菌です。まずはウェルシュ菌の繁殖を食い止めることが大切です。もちろん、調理後すぐに冷やしたからと言ってカレーの美味しさは変わりませんので安心して下さい。

一度冷めてから温めたカレーは味が染みて美味しくなると言われている通り、飲食店ではあえて作りたてのカレーを一度急速に冷やして冷凍・冷蔵庫保存をするお店も多いようです。美味しくなる上に食中毒も予防することが出来て一石二鳥です!

ポイント②:カレーを掻き混ぜながら冷ます

ウェルシュ菌が酸素が無い場所を好むので鍋の底などに繁殖しやすい性質を持っています。冷やす時は表面の部分だけでなくカレー全体を空気に触れさせながら混ぜる様にすれば、菌が繁殖する事を防げ冷める時間も早くなります。

食べ物に潜んでいる菌を増殖させないためには低温で保存することが重要で、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。冷蔵庫で保存をする場合でもゆっくりと何日かかけて菌が繁殖するのでなるべく早く食べ切りましょう。もし、2~3日で食べ切れない様だったら最初から冷凍保存をしておくのがおすすめです。

ポイント③:保存袋の空気をしっかり抜いておく

ジップロックの空気をしっかり抜いて密度を高くすると、雑菌が繁殖するリスクを減らしカレーの酸化を防いで風味を落とす事なく保存できます。冷凍保存をする場合も同じく出来るだけ真空状態にする様な意識で空気を抜いてみて下さい。

タッパーで保存する場合は内側にラップを敷いてからカレーを入れて、なるべく空気に触れない環境を作ってあげます。ラップをすると風味も一緒に閉じ込めることが出来て、いつ食べても美味しく頂けます。小分けにして早めに食べる分だけ冷蔵庫で保存をして、ゆっくり食べたい分は冷凍保存をする様に使い分けるのも良いでしょう。

ポイント④:腐り易い具材は避ける

カレーの具の中でジャガイモや人参は水分を多く含み腐るのが早いですし、魚介類等も菌が繁殖しやすい具材です。腐る時期を早めたり菌が繁殖する原因となる具材は冷蔵庫で保存をする前に取り除いておくのも、食中毒を予防する方法の一つです。

ちなみに冷凍保存する場合も、ジャガイモや人参は食感が変わり味が落ちるので予め取り除くかマッシュ状態に潰して保存して下さい。一つ一つ具材を取り出して潰すのは面倒ですが、ジップロックの上から簡単に潰せるので是非試してみて下さい。

加熱する毎にウインナーやチーズ等新しい具材を加えるのも美味しいですし、リメイク料理にしても楽しいと思います細心の注意を払えば小さいお子様や妊婦さん、年配の方にも安心して提供する事が出来ます。

カレーが腐るとどうなる?

ついうっかり冷蔵庫で保存するのを忘れてしまった場合、腐るのではないかと心配になります。カレーが腐ると様々な問題を引き起こし、ましてや誤って食べると身体にも様々な悪影響を及ぼします。そうならないように腐るとどのような状態になるのか知っておくと予防できます。

カレーは色も濃くとろみがある食べ物なので、腐っているのかどうか一見分かりにくいと思います。ここでは腐るとカレーはどうなるのか見分け方や特徴を解説していきます。

腐ったときの特徴

腐るとカレーの表面に白っぽい膜が張り、ひどい状態になるとクモの巣が張っている様に見えます。見た目ですぐ判断出来れば良いのですが、軽い状態だと脂が固まっていると勘違いし易いです。その正体はカビなので注意して下さい。また腐るとカレーは酸化した様な匂いがするので、まず危険を感じたら臭いを嗅いでみるのも良いでしょう。

またカレーを温め直した時に水っぽくなり過ぎていたり、逆にどろどろになり過ぎている場合も腐る前兆かすでに腐っている可能性があります。腐ると火にかけた時にブクブクと泡が沢山カレーの表面に出てくる特徴があります。味の特徴は食べた時に酸っぱかったり納豆のような味がするので、すぐに吐き出して口を濯いで下さい。

カレーが腐っていると判断したら迷わずに処分しましょう。カレーの鍋は綺麗に洗い熱湯消毒すれば大丈夫ですが、洗う時に使ったスポンジは処分してしまった方が安全です。

腐ったカレーを食べたときの症状

腐ったカレーを誤って食べてしまったら、おそらく数時間後には腹痛や下痢等の症状が表れます。食中毒の主な原因となるウェルシュ菌の潜伏期間は約8~16時間で平均約10時間だそうです。食べてすぐに顕著に症状が出る訳ではないので、お腹がチクチク傷んだり便が緩んだりして酷くなってくると嘔吐する場合もあります。

そういった症状が1~2日間ほど見られますが、あまりにも激しい腹痛や高熱が出た場合は病院で受診する方が安心です。特に小さいお子様や年配の方は早めに病院へ連れて行きましょう。

カレーを日持ちさせるなら常温ではなく冷蔵庫保存

カレーは夏冬共に常温保存より冷蔵保存の方が日持ちがして、食中毒予防にもなり安全である事が分かりました。冷蔵保存の仕方のポイントを押さえれば、2~3日は腐ることなく残ったカレーも美味しく食べる事が出来ます。

しかしながら、カレーは食中毒の原因になる料理のワースト3に入る程、菌が繁殖しやすい料理です。正しい保存の仕方をした場合でも、色や匂いの確認をして食べる様に心掛けて下さい。特に夏場に鍋のままの常温保存するのは絶対に避ける様にして下さい。

子供から大人まで皆大好きなカレーは、沢山作って次の日も楽しみたい方も多いと思います。温め直したカレーはそのまま食べるのも良いですが、カレードリアやカレーうどん等のアレンジ料理で楽しむのもおすすめです。

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