大根おろしの栄養価を高める食べ合わせ!余った時の保存や良い大根の選び方

大根おろしは栄養豊富で免疫力アップや消化促進などの嬉しい効果がたくさんある食材です。この記事では大根おろしに含まれる栄養素を詳しく解説し、栄養価を高める食べ合わせや保存術、おすすめレシピを紹介します。大根おろしで健康な体を作りましょう!

大根おろしの栄養価を高める食べ合わせ!余った時の保存や良い大根の選び方のイメージ

目次

  1. 1大根おろしの栄養素が凄いと話題に!
  2. 2大根おろしの栄養成分
  3. 3大根おろしの栄養価を高める食べ合わせ
  4. 4大根おろしが余った時の保存方法
  5. 5大根おろしを使った栄養価の高いレシピ
  6. 6大根おろしを食べて健康維持に役立てよう!

大根おろしの栄養素が凄いと話題に!

しらすやサンマなどに欠かせない大根おろし。料理の名脇役というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は驚くほどたくさんの栄養が含まれている栄養満点の食材です。この記事では知っておいてほしい大根おろしの素晴らしい栄養素を中心に、保存方法や豊富な栄養をたっぷり摂取できる美味しいレシピを紹介します!

大根おろしの栄養成分

まず最初に大根おろしの栄養成分について取り上げます。白くて水っぽいので栄養がなさそうに見えますが、それは大違いです。大根おろしの豊富な栄養素を表にまとめましたので、それぞれの栄養成分とそれらがもたらす効果について解説していきます。

ラファサチン

エネルギー 18kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 0.1g
炭水化物 4.1g
食物繊維 1.4g
カロテン 0mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.01g
ナイアシン 0.2mg
ビタミンB6 0.05mg
葉酸 33μg
パントテン酸 0.11mg
ビタミンC 11g
カリウム 230mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 10mg
マグネシウム 10mg
リン 18mg
0.2mg

上記は大根100g辺りに含まれる成分ですが、こちらの表を見てもお分かりの通り、大根にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。また大根にはそのものの栄養に加え、大根おろしにしたときに現れる栄養もあります。それがラファサチンです。ラファサチンは大根をおろすと生成される辛み成分で、辛みのもとになるものです。

大根おろしの栄養成分であるラファサチンは免疫力向上に非常に有効な栄養素で、ウィルス感染予防や風邪の症状悪化を抑えたい時にも役立ちます。特に風邪やインフルエンザが流行する冬は体の中から免疫力を上げてくれる栄養成分を積極的にとって備えることが大切です。

ルチン

大根おろしには、血管を強くして血圧を下げる効果のある栄養成分ルチンも豊富に含まれています。ルチンは今注目されている栄養成分のひとつで、かつてビタミンPと呼ばれていた栄養素です。

栄養成分ルチンには毛細血管の働きを安定させるばかりでなく、年とともに弾力のなくなった血管を弾力性のある新しい血管に取り換える働きがあります。また血流をスムーズにする作用もあるので、血管の老化による重篤な病気を防ぐ効果も期待されています。

ルチンは水溶性なので加熱すると栄養素が失われるため、加熱しない大根おろしで栄養素を丸ごと摂取するのは非常に有効です。

カリウム

大根の栄養成分表でもわかるとおり、大根には栄養素カリウムも豊富に含まれています。カリウムは細胞の外液にあるナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり血圧を調整して体内のバランスを維持するのに役立っています。

カリウムは上がりすぎた血圧を低下したり、脳卒中の予防や骨密度の増加などの働きをすることから大きな病気を未然に防ぐことにつながります。特に高血圧の方は積極的に摂取することをおすすめします。

ジアスターゼ

大根の根の部分には消化酵素であるジアスターゼが多く含まれています。ジアスターゼは食物の消化を助け腸の働きを整えてくれたり、発がん物質の解消、解毒作用などの効果があることがわかっています。

ジアスターゼはでんぷん質やたんぱく質、脂肪の消化を助ける働きがあり、ごはんやお餅、芋類などを食べ過ぎて胃もたれを感じた時は、昔から大根おろしを食べるとすっきりすると言われています。また胃酸の中和作用もあるため、胃もたれや胸焼けなど胃酸過多の症状を改善してくれます。

焼き魚や焼肉、大根おろしを添えたからみ餅などに大根おろしが添えられているのは、この消化を助ける働きを有しているためです。何気なく添えられていると思われがちですが、実は理にかなった方法だったという訳です。

ビタミンC

大根には栄養素ビタミンCが豊富に含まれていることにも注目です。ビタミンCは抗酸化作用や体の働きを助けるのに欠かせない栄養素で、不足すると欠乏症を引き起こすこともある重要な栄養成分です。

ビタミンCはコラーゲンの生成を促したり、メラニンの生成を抑制するなどして美肌や美髪を作る手助けをしてくれます。また免疫機能のアップや鉄の吸収を高めたり、ストレスを軽減するホルモンの生成を促すなど体のあらゆるところで活躍する栄養素なので、意識的に摂取するのがおすすめです。

大根のビタミンCは平均して中心部より表皮の方に2倍も多く含まれているため、栄養成分をより摂取するため皮をむかずにそのまま下ろすのがおすすめです。

イソチオシアネート

イソチオシアネートも大根をおろしたときに現れる辛み成分のひとつで、非常に体に有効な働きを持つ栄養素です。イソチオシアネートは物質の細胞が破壊されることで化学反応を起こして辛みを引き出します。

イソチオシアネートは非常に殺菌作用のある栄養成分で、虫歯や口内炎、歯周病などの口の中の炎症やトラブルを改善するのに役立つと言われています。また発がん性物質の抑制や血液をサラサラにする効果も期待できるので、血栓予防にもダイレクトに働きかけます。

ほかにも抗炎症作用や食中毒予防、消化促進、ピロリ菌の除去まで、幅広い効果が期待できる素晴らしい栄養成分です。イソチオシアネートは揮発性のため、栄養成分をより摂取するためには食べる直前にすりおろすのがおすすめです。大根と皮の間に栄養が豊富に含まれているので皮のまますりおろしましょう。

大根おろしの栄養価を高める食べ合わせ

大根おろしには思っていた以上に素晴らしい栄養成分がたくさんあることがわかりましたが、さらにその栄養成分を効率よく摂取する方法があります。それは栄養価を高める食べ合わせです。食べ物の組み合わせ次第で相乗効果が得られるので、ここから詳しく解説していきます。

アミラーゼと豚肉のビタミンB1

大根にはでんぷん分解酵素アミラーゼも多く含まれていることがわかっていますが、このアミラーゼは栄養成分ビタミンB1を多く含む食べ物と一緒に食べるとより効果的です。ビタミンB1は疲労回復にも非常に効果的で、疲れている時や夏バテの時に食べると元気が出てきます。

そのため、アミラーゼを多く含む大根おろしと栄養成分ビタミンB1が豊富な豚肉との食べ合わせは最高のコンビです。とんかつやトンテキ、しゃぶしゃぶなど豚肉料理には大根おろしを添えてたくさん食べましょう。

ジアスターゼが肉の消化を助ける

大根おろしは消化酵素ジアスターゼを多く含んでいるため、肉と一緒に食べると食べ物の消化を助け、胃腸の働きをサポート効果が期待できます。とんかつやステーキなどに大根おろしが添えられていることがありますが、これは大根おろしの栄養成分を享受できる相乗効果のある食べ合わせです。

ビタミンCが魚のミネラルの吸収を促進

大根おろしに含まれるビタミンCはミネラルの吸収を促す効果も期待できます。特に魚のミネラル類の消化吸収を促進してくれるので、焼き魚とビタミンCを多く含む大根おろしとの掛け合わせは効果的だと言われています。ミネラルは余分な塩分の排出も促してくれるので塩分過多の方は嬉しい栄養素です。

イソチオシアネートが魚の毒消しに

大根おろしに含まれるイソチオシアネートは、焼き魚の焦げた部分にある発がん物質を解消してくれる働きが期待できます。秋になると出回る焼き秋刀魚に大根おろしが欠かせないのは、もともと魚の焦げによる毒消しの意味が強かったようです。

ビタミンCと蕎麦のルチンで高血圧予防が倍増

大根おろしと負けず劣らず栄養成分ルチンの多いのが蕎麦です。蕎麦は栄養成分ルチンの量が豊富なので血管を丈夫にし、血液をスムーズに流す作用があります。また単独で食べるよりも栄養成分ビタミンCと一緒に撮ることで効果が高められると言われています。

そのためビタミンCとルチンを多く含む大根おろしとそばを一緒に食べると、高血圧の予防効果が期待できます。さっぱりとした組み合わせで幅広い世代の方に食べやすい食べ合わせなので、ぜひ食生活に取り入れてください。

大根おろしが余った時の保存方法

大根おろしは食べる直前にすりおろしたほうが栄養成分をより効果的に摂取することができますが、多くすりおろしすぎて余ってしまった場合の理想的な保存方法を紹介します。その方法とは冷凍保存することです。冷凍保存すると栄養成分を閉じ込めておくことができます。

大根おろしを保存するときは、使い切れない分はすぐに冷凍保存するようにしてください。これは傷みを防ぎ豊富な栄養成分を逃げないようにするためです。大根おろしを冷凍保存する方法ですが、みずみずしい食感をキープするため汁ごと保存しましょう。汁ごと保存することで解凍後も口当たりが良くなります。

大根おろしの冷凍保存は、使い切りサイズに小分けして保存しておくと使う時に欲しい分だけ使えるので便利です。小さめの保存容器に入れたり、チャック付きの冷凍保存袋に小分けにして空気を抜いて平らに保存するのもおすすめです。

冷凍保存した大根おろしを解凍するときは、使う数時間前に冷凍庫から冷蔵庫に移してじっくり解凍してください。常温で解凍すると傷んでしまう可能性もあるので注意が必要です。大根おろしの冷凍保存期間は3週間~1ヶ月ほど保存することができます。

大根おろしを使った栄養価の高いレシピ

最後に大根おろしを使った栄養満点でかつ美味しいと評判のレシピを紹介します。どれも家庭にある材料で簡単に作れるレシピばかりなので、気軽に作ってみてください。栄養たっぷりの大根おろしレシピで、元気な体を作りましょう!

豚肉と茄子の大根おろし煮

  • なす4本
  • ピーマン2〜3個
  • 豚スライス150g
  • 大根1/2本
  • おろし生姜 適量
  • めんつゆ 80cc
  • 水 300cc
  • 酒、塩 少々
  • 片栗粉 適量
 
  1. 大根は皮ごとすりおろしておきます。
  2. なすは縦半分に切り斜めに細かく切り目を入れ、一口大にして水にさらしておきます。
  3. ピーマンは縦4等分に、豚肉は一口大に切り酒と塩を少しふりもみこんでおきます。
  4. フライパンに油を多めに入れ熱し、ピーマンとなすをさっと揚げます。
  5. フライパンに油を多めに入れ熱し、ピーマンとなすをさっと揚げます。
  6. フライパンに水とめんつゆをいれ火にかけなす、ピーマン、豚肉、軽く水気を切った大根おろしを入れ、2〜3分煮たら出来上がりです。

大根と豚肉の栄養満点コンビを美味しく頂くレシピです。つゆで煮た大根おろしが美味しくてたまりません。疲労回復効果も抜群なので、夏バテ気味のときや運動で疲れたあとなどに食べるとより効果的です。

さんまの香味焼き

  • さんま 2尾
  • 大葉 3枚
  • 大根おろし 大さじ5
  • しょうが 1/2片
  • 青じそドレッシング 適量
  • 米粉 適量
  • オリーブオイル 大さじ2
 
  1. 大葉・しょうがを千切りにします。
  2. 青じそドレッシングと大根おろし、大葉、しょうがを混ぜ合わせます。
  3. さんまを3等分に切って米粉をまぶし、フライパンにオリーブオイルを熱し両面を焼きます。
  4. お皿に盛り付け、2をかけたら出来上がりです。

大根おろしと魚を組み合わせた消化吸収の良いレシピです。いつもはさんまに添えるだけでマンネリという方にもぴったりのレシピです。爽やかな大葉としょうがの風味もよく、食が進むレシピなのでぜひ作ってみてください。

香梅冷やしそば

  • 梅干し 2個
  • A白醤油 大さじ4
  • Aみりん 小さじ1
  • A刻み青じそ 小さじ1/2
  • 蕎麦(乾麺) 200g
  • 出汁 1と1/2カップ
  • 梅干し2個
  • 大葉(千切り) 2~3枚
  • 大根おろし 適量
  • お茶漬けあられ 適量
 
  1. 梅は種を取り果肉を包丁でたたきます。
  2. 材料Aをボウルに入れ梅を加えてよく混ぜます。
  3. 茹でて冷水にさらした蕎麦に出汁と2をかけ、トッピングをしたら出来上がりです。

ルチンが豊富な大根とそばの掛け合わせレシピです。さっぱりとした梅の風味で食欲がない時もするっといただけます。お茶漬けあられはなくても問題ありません。ほかに刻みのりやごまなどをかけても美味しくいただけます。

大根おろしを食べて健康維持に役立てよう!

昔から大根おろしには医者いらずという言葉があるように、私たちの体に嬉しい栄養が豊富に含まれていることがわかりました。

大根はスーパーでも一年を通して手に入れやすく、手軽で買いやすいのでこれからは定期的に食べて健康的な体作りに役立ててください。記事の最後にはおすすめレシピを紹介しているので、まずはここから作ってみてください!

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