うずめ飯は津和野名物で日本5大銘飯の一つ!本場島根県でおすすめの店まとめ

うずめ飯は、島根県の津和野市で食べられている日本5大銘飯の一つとして有名な郷土料理です。過去にはあの有名なグルメ漫画「美味しんぼ」でも紹介され、多くの人が知るきっかけになったのではないでしょうか?うずめ飯が名物となっているレストランやお食事処も数多くあります。うずめ飯は津和野では親しい知人同士の集まりや酒宴の席の後にも出される事もある伝統的な郷土料理として、地元の人達にも愛され続けているようです。津和野市が誇る郷土料理である、うずめ飯の魅力を紹介します。

うずめ飯は津和野名物で日本5大銘飯の一つ!本場島根県でおすすめの店まとめのイメージ

目次

  1. 1うずめ飯は津和野の名物グルメ
  2. 2うずめ飯を食べることができる島根のおすすめ店
  3. 3うずめ飯の自宅での作り方
  4. 4うずめ飯以外の日本5大銘飯
  5. 5うずめ飯を津和野に食べに行こう!

うずめ飯は津和野の名物グルメ

日本5大銘飯というものを知っていますか?うずめ飯はその内の一つに数えられており、日本全国にある郷土料理の中でも代表的なものとして紹介されています。果たしてどんな郷土料理なのでしょうか?

うずめ飯は島根県津和野の郷土料理

80年前の昭和14年に選定されたという日本5大銘飯の一つであるうずめ飯は、島根県小京都として有名な津和野町で作られている郷土料理です。熱い出汁を具を埋めたご飯の上にかけて食べるのですが、冷やして食べる冷やしうずめ飯というものもあるのだそうです。

うずめ飯の見た目は雑炊のように見えますが、食べてみると出汁の濃い味が具材の優しい味わいと合わさって非常に繊細な美味しさがあると評判のようです。しっかりと煮込みつつも歯応えの残る具材は、さっぱりとしていて出汁の味を邪魔しません。

うずめ飯には椎茸や人参や豆腐といった栄養あるものを使用しています。庶民達が考え出した栄養バランスの整った食事で、肉や魚といった当時の贅沢なものを細かく切って具材の一つと使っている地域もあるようです。それぞれの地域の特色も楽しめる郷土料理なのでしょう。

うずめ飯の由来

うずめ飯の「うずめ」とは、ご飯の下に具を「埋める」事が由来となっているようです。ご飯の上に具を乗せるのではなく下に入れて埋めて隠すように食べていたと言われており、その理由は江戸時代中期まで遡ると分かります。

当時は身分制度の影響がまだ根強く、庶民が徐々に力をつけていく事が許せなかった武士達は彼らに倹約令を敷きました。庶民達に豪華な食材を使う事を制限する目的があったようです。

身分以上の贅沢が出来るようになったその頃、庶民達がどうすれば自分達も贅沢なものを食べられるのか?その結果生まれたのがうずめ飯です。贅沢な具を宝物のようにご飯の下に「埋める」ように食べていた事から、うずめ飯は生まれました。

うずめ飯誕生の由来は他にも、突然の来客に庶民達は在りあわせの材料を使って、うずめ飯をよく振る舞ったという説があります。「質素な具材を見られるのが恥ずかしいから、ご飯の中に埋めてしまおう」といった考えから来ているとも言われています。

どちらもうずめ飯が誕生した理由として筋は通っているようですが、前述した豪華な食べ物の一つとして考えられていた肉や魚を隠す目的で、うずめ飯が生まれたとする説の方が有力なようです。

うずめ飯はグルメ漫画「美味しんぼ」でも登場

うずめ飯は食に関する騒動を描いている有名グルメ漫画、「美味しんぼ」の9巻で紹介されています。美味しんぼ自体が有名なので、うずめ飯の認知度もこれを切っ掛けに広まっていったかもしれません。

本物のうずめ飯は具の少ない雑炊のように見えるのですが、上に載っているご飯を食べて下の方を掘り起こしてみるとしっかりと具材が詰まってます。漫画では少々違う作り方をしているようで、具材が上に見えています。具を細かく切るシーンは本来の作り方をそのまま採用しているようでした。

うずめ飯の口コミ

うずめ飯は多くの口コミで高評価を得ている印象があるようです。さらさらとそこまで重い食事ではないながらもしっかりと栄養を摂れるうずめ飯の評判は、地方独特の郷土料理であり日本5大銘飯の一つとして数えられている事からとても良いようです。

うずめ飯を食べることができる島根のおすすめ店

うずめ飯を提供しているお店は、島根県には多く存在しています。おすすめ出来る美味しいうずめ飯を提供しているお店を、数件紹介しますので是非訪ねてみてはいかがでしょうか?

遊亀

うずめ飯を提供しているお店で、島根県の津和野町にある数多くのうずめ飯を提供しているお店の中でも、JR西日本の山口線にある津和野駅から徒歩5分で行ける遊亀を紹介しましょう。

遊亀は島根県の郷土料理を中心に提供しているお店で、山菜や川魚を贅沢に使った料理が有名なようです。うずめ飯もそんな料理の一つで、情緒漂う内観や手作りの民芸品も揃っている観光客向きのお店と言えるでしょう。津和野駅に降り立つ事があれば、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

口コミ

遊亀のうずめ飯は1240円とお手頃価格で食べられます。ほっと一息つきたい午後の食事に最適なのではないでしょうか?栄養バランスも取れていて、津和野の新鮮な魚も一緒に頂けるようです。

レストラン雅(ホテル松尾)

うずめ飯の中でも、最近ではわざわざ埋めない一種の丼ご飯のような見た目のうずめ飯も少なくありません。贅沢な材料を豪華に使い、海鮮の香りが漂う出汁をかけて食べるうずめ飯はもはや庶民の味ではないのですが人気のある郷土料理となっています。

島根県の浜田市にあるホテル松尾には、海鮮うずめ飯を提供しているレストラン雅があります。このレストランでうずめ飯を手がける主人は、大阪に本拠を持つ日本料理の料亭「吉兆」の出身です。財政界の有名人や外国の要人達が集う宮廷料理の料理人として働いていた経歴があるので、料理の腕前は天下一品と言えるでしょう。

そんな主人が作るうずめ飯はとにかく豪華で、浜田市の海の幸を惜しみなく使って具材を「埋めて」提供しています。ご飯の上にも溢れ出てしまう程豪勢に材料を使っていますので、当時の庶民達が見たら羨む様が想像出来るでしょう。新鮮な魚やタコ、貝等が埋めてあるようなので是非試してみて下さい。

口コミ

ご飯の中に埋めてある具だけでなく、お椀から溢れんばかりの新鮮な海の幸が載っているレストラン雅のうずめ飯です。昔の質素な見た目のうずめ飯はなりを潜め、今は豪華な見た目のものが多いようです。

クックハウス

島根県益田市にあるお食事処クックハウスには、紹介する中でも最もうずめ飯らしい料理があります。匹見峡レストパークというコテージやキャンプ場等の施設が集まった公共の公園のセンターハウスの隣にあり、匹見ならではの山菜や川魚を提供しています。

うずめ飯は自然の食材に拘って作られており、キャンプで疲れた身体を癒してくれる事でしょう。清流がある山奥にはヤマメも生息しており、新鮮なものを焼いてうずめ飯と一緒に提供してくれるので島根県の郷土文化を一つの定食で楽しむ事が出来ます。

口コミ

出汁茶漬けの上に刻み海苔を載せて食べる、昔ながらのスタイルを守っているクックハウスのうずめ飯は特に疲れた身体に染み渡る美味しさなのではないでしょうか?口コミの評判も、悪くないようです。

うずめ飯の自宅での作り方

うずめ飯はグルメ漫画・美味しんぼでも紹介されているように、難しい行程を必要としないので自宅でも美味しく作る事が出来ます。うずめ飯の作り方とコツを紹介しましょう。

作り方①出汁

うずめ飯に使う出汁には、鰹節と昆布をふんだんに使った濃いものを使いましょう。布で濾して透き通った綺麗な出汁に仕上げましょう。具材を入れて煮込む前には、弱火で先に温めておきましょう。

作り方②具材

うずめ飯に使われる一般的な具材は、豆腐・人参・椎茸・ごぼう・鶏肉等比較的スーパーや八百屋で手に入り易いものが多いので普段の献立のレパートリーにも入れ易いかもしれません。島根県では益田市の匹見わさびも有名で、うずめ飯のお供によく使われていますので、もし手に入れられるのなら是非一緒に食べてみて下さい。

全ての具材は5mm〜1cm角程のさいの目状に小さく切りましょう。温めておいた出汁に薄口醤油と塩を入れて味を整え、火の通り難いものから順番に煮ていきます。今回は人参・ごぼうをまず1分程温めて、その後に椎茸・鶏肉・豆腐の順に入れていくと良いでしょう。

出汁に味付けをあまりしていませんが、煮詰めていく事で味が段々と濃くなっていきます。具材を入れた後にも薄口醤油と塩で味を整えておくと、更に良い出来に仕上がります。

作り方③ご飯

ご飯は炊く前にしっかりと研いで30分〜1時間程水に浸しておきます。浸したら水気をよく切ってから御釜に入れてふっくらと炊き上げましょう。炊飯器を使わずに御釜で炊き上げたご飯を作れるのなら、そちらの方をおすすめします。後々具材の上に載せていきますので、ボリューム感のある白ご飯に仕上げられたら尚良いでしょう。

作り方④盛り付け

盛り付けには、まず具材だけをお茶碗に盛って底に敷き詰めましょう。その上に炊き上げた白ご飯を盛り、更に具材を盛って埋めていきます。またご飯を載せて、具材を「埋める」ように盛り付けましょう。最後には彩りに三つ葉を添えても良いですし、すりおろした匹見わさびを載せても良いでしょう。

白米の下にはカツオと昆布がよく効いた出汁に鶏肉・しいたけ・人参・ごぼう・里芋といった具がたっぷりと入っていて、言葉通りに具を埋めています。

グルメ漫画「美味しんぼ」では埋めていませんが、作り方は大体一般的なものと同じなので参考にしてみるのも良いかもしれません。美味しんぼでは絵付きで解説しながら作っているので、是非見てみて下さい。

うずめ飯以外の日本5大銘飯

うずめ飯は日本5大銘飯のうちの一つであると紹介しましたが、他の4つの郷土料理は知っていますか?どれも魅力的なものばかりなので、紹介します。興味を持たれたら、是非全種類を試してみて下さい。

かやくめし

日本5大銘飯の中でも特に近しい存在であるとも言えるかやくめしは、おそらく皆さんは良く知っているはずです。発祥は大阪府の難波ではないかと言われている家庭料理で、所謂かやくご飯の事を指します。五目ご飯や炊き込みご飯、あるいは混ぜご飯と言えば容易く想像出来るのではないでしょうか?

野菜やお肉を調味料を混ぜた出汁でご飯と一緒に炊き上げる家庭料理で、五目ご飯はおにぎり等にして食べる機会も多い事でしょう。コンビニエンスストアにも様々な種類のかやくめしを使ったおにぎりが、所狭しと商品棚に陳列されている光景を良く見かけるかと思います。

「かやく」とは、主役のご飯に合わせて入れる具材の事を指します。加薬または加役と漢字で書きます。この言葉は元々漢方から来ていると言われ、薬の補助的な役目を担っていた事から「薬を加える」または「役を加える」と言った意味で使われていたそうです。

大阪では素材を無駄にしない合理的な調理方法が地元の人達に好まれた為、漢方の効果を補助する豊富な具材を使う料理として浸透したのではないかと言われています。

サヨリめし

岐阜県可児市で作られている郷土料理のサヨリめしは、秋に旬を迎える秋刀魚を使った料理です。

サヨリめしは昔から地元の人達に食べられていて、まだ魚の種類を把握しきれていなかった時代にサヨリと秋刀魚の違いが分からなかった為に秋刀魚の事をサヨリと呼んでいたんだそうです。今では見た目は似つつも違う種類の魚である事が分かっていますが、昔は細長い海魚を総じてサヨリと呼んでいたようです。

岐阜県の昔ながらの習慣を残しているサヨリめしは、海産物がまだまだ贅沢品だった時代に考えられた郷土料理です。可児市周辺では名物料理としても有名で、秋の収穫を祝う縁起物として食べられていたそうです。

忠七めし

山岡鉄舟という歴史上の人物を知っていますか?忠七めしは、その人物が好んで食べていた埼玉県の小川町で食べられている郷土料理の一つです。創業270年を誇る割烹料亭「二葉」の8代目当主・八木忠七が考案した料理と言われています。

江戸時代末期に活躍した賢人・山岡鉄舟は、剣・禅・書の達人としても有名で、かの有名な江戸無血開城にも携わっていた人物で、「幕末の三舟」の一人として大変有名な人物です。忠七めしは二葉の当時の主であった忠七と親交があった鉄舟が提案したものだったようです。

白ご飯の上に刻み海苔を載せ、晒し葱・わさび・柚子等の薬味を散らした後に鰹出汁をかけて食べる出汁茶漬けのような料理です。鉄舟に「禅味の料理を作ってくれ」と提案され、考案したのが始まりと言われています。

深川めし

東京都江東区に当たる深川地区で食べられている、「アサリのぶっかけご飯」のような郷土料理です。江戸時代この一帯は「漁師の町」として栄えていたようで、アサリがたくさん捕れていたんだそうです。漁師達は漁の合間に、アサリの剥き身を味噌で煮た佃煮をご飯の上に掛けて良く食べていたのが「深川めし」として定着したようです。

深川めしには2種類あり、一つは味噌で煮たもの、もう一つは醤油でアサリを煮てお弁当として持参したものがあるようです。どちらもふんだんにアサリを使っていて、磯の香りが慌しい漁の様子を彷彿とさせてくれる事でしょう。忙しい漁師達の為に考案された、地元の人達にも愛されている郷土料理です。

うずめ飯を津和野に食べに行こう!

津和野に行こう!

うずめ飯に使われる具材は地域によって様々あり、「豪華」な具材は和風な要素が強く、白いご飯に良く合うことでしょう。海外ではあまり見られないタイプの料理であると共に、世界無形文化遺産にも登録されている「和食」として考えられるので、外国人の観光客等にも人気がありそうです。

日本の誇るサブカルチャーの一つに漫画やアニメが数えられているので、「美味しんぼ」を通してうずめ飯を知った人達も少なくないのではないでしょうか?古くから地元の人達が守ってきた5大銘飯の一画を占めるうずめ飯を美味しんぼで紹介していたとは、驚きですが納得も出来ます。

日本が誇る和食が世界に広まっていく事は大変誇らしい事と言えるでしょう。うずめ飯がそれに貢献しているのなら、津和野市に実際に訪れて食してみるのもまた乙なものでしょう。せっかく津和野に行くのなら、うずめ飯と一緒に地元の見所も楽しんでみてはいかがでしょうか?

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