ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危険説の真相に迫る!

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)は脂のりが良く、濃厚な旨みがあるので、寿司のネタとしても人気があります。ノルノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)には養殖と天然ものがあってその特徴や違い、カロリーについて紹介しています。また最近よく耳にする有害な寄生虫の危険性について、真実のものやデマについても詳しく解説し、安全性についても探っていきます。

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危険説の真相に迫る!のイメージ

目次

  1. 1ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)とは?
  2. 2ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危機説の真相
  3. 3ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)の安全な食べ方
  4. 4ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)のおすすめレシピ
  5. 5ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危険説まとめ

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)とは?

アトランティックサーモンは日本名でタイセイヨウサケと言います。主に欧州やアフリカ大陸の国々、中東で食べられている鮭です。飼育方法が容易なのでノルウェーでも養殖が盛んに行われています。こうして世界中で食されている魚ですが、日本で販売されているアトランティックサーモンのほとんどはこの養殖と言われています。

日本でもサーモンは誰もが口にしていますが、しかしその殆どが日本の鮭あるいはトラウトサーモンを口にしているのが現状です。では、今回のテーマであるアトランティックはどこで販売されているのでしょうか?アトランティックサーモンが日本で販売されて実際に食べることができるのは飲食店です。

最も代表的なのが回転寿司チェーンです。何故なら単価が安いので、大量買い付けが可能な店舗でしか扱うことができないからです。

養殖と天然それぞれの主な産地

アトランティックサーモンには天然ものと養殖ものがあります。アトランティックサーモンは1970年前後から養殖が始まり、1980年代から日本に輸入されるようになりました。現在ではイギリスやカナダ、チリやオーストラリアでも養殖が行われています。

日本に輸入されているアトランティックサーモンの大半がノルウェーからの輸入品です。養殖ものは年間を通して味がよく、旬は特にありません。このように養殖の技術は年々進歩しているものの、天然の紅鮭だけはまだ養殖することはできません。

何故なら、天然の紅鮭は環境にデリケートな魚で汚染に弱く、清い海でしか育たないからです。沖獲りの天然紅鮭は春夏頃、ロシア沖を回遊してくる生命力あふれる時期の最高品質になります。このように美しく広い海でのびのびと育った天然の紅鮭は旨みも脂のりも格別で、自然の栄養素がぎっしり詰まっています。

見た目の特徴

アトランティックサーモンはノルウェー産の大型種で身色はオレンジ系です。養殖物で生け簀という限られた範囲内で育つため運動不足です。脂質が多くDNAが豊富なので焼きたてや刺身が美味しいです。欧米のスモークサーモンはこの種が最もポピュラーになります。

一方の天然物の紅鮭の中では、カナダ・バンクーバー沖のものも最高品質と言われています。適度な脂のあっさりした味です。清く美しく広い海を自由に回遊し、冷たい海水に適応した脂の乗りと身の厚さが特徴です。身色は鮮やかな紅色が日本人に好まれ、昔から宴席に多用されてきました。

養殖と天然の値段

コストコでは、北海道産天然生秋鮭が999gで1,249円(税込)でした。市販のスーパーの場合同じくらいのもので1,708円でしたので、コストコの方が安く購入できたことが分かります。天然ものは旬の時期になると意外とリーズナブル価格で購入することができるのでおすすめです。また、海外の天然ものは高額になります。

ノルウェー産アトランティックサーモンのフィレ(養殖・刺身用)が787gで2,196円(税込)でした。養殖ものは旬がないため、平均してこの値段になります。スーパーで売られているトラウトサーモン(ニジマスの大型種)とは違い脂が多く、甘みがあるのが特徴になります。ぜひ、参考にして下さい。

味とカロリー

一般的にアトランティックサーモンは脂がのっていて、甘みがあり柔らかな食感が楽しめると言われています。刺身や寿司ネタとしては非常に人気があり、生食用のサーモンの中では最も高価です。また加工する場合はスモークサーモンなど単価の高いものに限られます。身色はやや薄めのサーモンピンクが特徴です。次はカロリーを見てみましょう。

アトランティックサーモンは、鮭の種類の中でも比較的大型で、90~110cmが平均サイズです。カロリーは切り身80gあたりで190kcalです。脂がよくのっているので、寿司のネタはもちろんフライやムニエル、スモークサーモンなどが美味しくておすすめです。一方の紅鮭のカロリーは切り身80gあたりで143kcalで、高たんぱくでヘルシーです。

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危機説の真相

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)は安全性が高いと言われていましたが、ネットが普及してからはこのノルウェーサーモンが有害というようなデマが流れるようになりました。実際はどうなのか気になります。そこでデマなのか真実なのか、その有害説について詳しく説明します。

寄生虫の危険性

アトランティックサーモンにはアニサキスという有害な寄生虫が心配です。ただ、このアニサキスはアトランティックサーモンに限らず、サバやカツオ、アジやサンマ、ハマチやイカなど、日本人がよく食べる魚のほとんどから検出されることがある恐ろしい寄生虫です。

ただし、このアニサキスは養殖では寄生する可能性が低いことに加えて、マイナス20度以下で24時間冷凍すると100%が死滅すると言われています。よって、養殖で冷凍したものが販売されている日本のアトランティックサーモンには、アニサキスによる寄生虫の危険は少ないと言えるでしょう。

海外で釣りたての生食は危険

天然のアトランティックサーモンと養殖のアトランティックサーモンを比べると、危険性は前者にあると言われています。天然であるということは、自然の中で生きているということを意味しています。そのため、寄生虫と共存関係になることが極めて高くなります。

特に、海外で新鮮な天然のアトランティックサーモンを食べる際には特に危険性が高くなります。何故なら、寄生虫も生きているからです。天然のアトランティックサーモンから手っ取り早く危険性を取り除き、安全性を保つには、加熱することです。

よって、釣りなどでアトランティックサーモンを釣った場合はしっかり中まで火が通るバーベキューがおすすめです。

日本で食べる安全性

アトランティックサーモンを日本で食べる分には、天然のものでも寄生虫などの危険性はかなり低くなります。というのは、アトランティックサーモンに潜んでいる寄生虫のアニサキスは、低温が弱点だからです。それは「寄生虫の危険性」でも説明の通り、マイナス20度以下で24時間以上置いておくと寄生虫は死滅します。

日本にやってくる時には冷凍されているため、自然とその条件下に置かれているので、寄生虫による有害なものはなくなり、安全性が高まる結果となります。

「冷凍は危険」はデマ

アトランティックサーモンや養殖というと、危険性が高いというようなネットの書き込みが目に入ることがあります。しかし、実際にはその情報はデマになります。中でもよく言われるのがノルウェー産のピンクサーモンです。

油を出すために餌にダイオキシンが含まれているというものですが、そもそもダイオキシンのような危険なものが含まれているのであれば、規制に引っかかり輸入されることはありません。油以外にも冷凍サーモンは危険だというようなデマもあります。冷凍することで寄生虫を殺すことができるので、むしろ冷凍することは安全性を高めます。

食に対する安心安全を確保することは大切なことですが、あまりにも極端な情報に飛びついてしまうと誤った情報を拡散することにつながります。特に冷凍という言葉は昔から食品デマ被害の対象となり、ネットで検索するだけでさまざまなデマがヒットしますので、十分に気を付けましょう。

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)の安全な食べ方

ここでは、ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)の有害やデマを気にせずに安全性の高い調理法や選び方について詳しく紹介しています。有害だと思い長年食べることができなかった方も、正しい知識を得てデマなどに負けず、サーモンを余すところなく堪能して下さい。

冷凍する

今まで、アトランティックサーモンの有害説やデマを信じてしまった方には、大好きだったサーモンの刺身さえも安全性を心配してわざわざ加熱してしまったというケースも少なくないようです。確かに、加熱することで寄生虫は死滅するので安心して食べられるようになります。しかし、逆の方法で安全性が増すことも覚えておきましょう。

それは、先ほどより説明のあった冷凍する方法です。家庭用の冷蔵庫で24時間も冷凍すれば寄生虫は死滅すると言われていますが、もし心配な方はさらに24時間の計48時間以上サーモンを冷凍しておけば完全に死滅しますので、安心して刺身にして食べることができます。

加熱する

ノルウェーサーモンは脂がのって美味しいので、刺身はもちろんフライやソテーにしても絶品です。もし寄生虫が心配な方は、ソテーし加熱することで完全に死滅させることができます。よりおすすめな方法は冷凍するか、または調理する前に軽くサーモンを水で洗いましょう。

アニサキスは肉眼でも見える寄生虫ですので、自らの目で見て、有害なものを排除することができます。知識をしっかり持つことで安全性を高めることができるので、調理前にしっかり確認することも忘れないようにしましょう。

養殖のものを選ぶ

養殖のアトランティックサーモンを生産している国ならば、当然新鮮な養殖物が手に入ります。養殖物には餌に寄生虫が入らないため、アニサキスなどに寄生する心配もなく安全性の高い環境の元で成長します。こうして成長した養殖のアトランティックサーモンは脂のりも良いので、より安全性が高く評価されて安心して食べることができます。

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)のおすすめレシピ

ここからはノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)を使った、簡単で美味しくカロリーも抑えたレシピを紹介します。良質な脂が溶け出して、パサパサ感がないジューシーなサーモンが堪能できます。カロリーが高めのサーモンと言われていますが、その脂は体に有害なものではないので、安心していただきましょう。

サーモンの漬け丼1分レシピ

  • サーモンの刺身1柵
  • ブラックペッパー適量
  • ゴマ油適量
  • 市販の麺つゆ適量
  • ご飯茶碗1杯分
  • うずら卵1個
 
  1. サーモンの刺身は食べやすい大きさに切ります。
  2. 切ったサーモンを容器に入れて、次にブラックペッパーをかけます。
  3. 2に市販の麺つゆをサーモンが隠れるくらいひたひた状態になるまで入れます。
  4. 3にごま油を回しかけたら蓋をしめて一晩冷蔵庫で寝かします。
  5. 炊き立てのご飯を茶碗によそい、4の一晩寝かせたサーモンを並べます。中央にうずら卵を割ってのせたら完成です。

調理時間わずか1分という、1人分の簡単レシピです。材料も揃いやすいので、すぐに取り掛かれます。漬けにすることで、サーモンから出た余分な脂もマイルドに、カロリーセーブできます。お好みで白ごまやのり、刻みねぎをトッピングして下さい。

サーモンのステーキ

  • 輪切りの生サーモン150g
  • オリーブオイル大さじ2
  • 塩、粗びきこしょう各少々
  • ハーブ類(タイム、ローズマリーなど)適量
  • 輪切りにしたレモン2枚
 
  1. サーモンに塩、粗びきこしょうをふります。
  2. 熱したフライパンにオリーブオイルをひき、ハーブ類と一緒に1の両面をよく焼きます。
  3. 2を皿に盛り付け、レモンの輪切りを添えたら完成です。

スーパーで輪切りの生サーモンが手に入ったら、ぜひ作っていただきたいのがサーモンのステーキです。サーモンは良質な脂なので、体に有害なものはなく安全性にも満たしているので、進んで摂り入れて下さい。カロリーが気になる方は、輪切りではなく半身にしていただきましょう。

サーモンのカルパッチョ

  • 生サーモン1柵
  • 薄くスライスした玉ねぎ、パプリカ、ハーブ各適量
  • エキストラバージンオリーブオイル大さじ2
  • レモン適量
  • 塩、こしょう各少々
 
  1. 大皿の上に薄く切ったサーモンをのせます。
  2. 薄くスライスした玉ねぎ、パプリカ、ハーブを1の上にちらします。
  3. 2に塩、こしょうをかけてカットしたレモンを添えます。
  4. 3の上に仕上げにエキストラバージンオリーブオイルを回しかけたら完成です。

スーパーでサーモンの柵が安く買えたらぜひ作ってほしいのが、サーモンのカルパッチョです。ポイントはエキストラバージンのオリーブオイルを使用することで、より美味しい風味豊かなカルパッチョに仕上がります。オリーブオイルは火を通さなくても食べれる体にも良いオイルなので、サーモンとも相性が良いです。

野菜を添えることで、サーモンの生臭みも取れてカロリーも抑えられます。おもてなし料理にもおすすめの1品です。

ノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)危険説まとめ

今回はノルウェーサーモン(アトランティックサーモン)のさまざな噂について検証してきました。有害なものとしてデマが流れていましたが、正しくは安心して口に入れることができる魚だと言うことが分かりました。特に養殖物であれば餌も十分に考慮されていますし、日本へ輸入される際には厳しい規制をパスしなければなりません。

よって、安全性の高い魚ということが立証されました。皆さんも安心してノルウェーサーモンを使い、カロリー控えめで美味しい料理に舌鼓下さい。

Thumbアトランティックサーモンは意外と危険?アニサキスについて調査! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbサーモンのカロリー・栄養やトラウトサーモンと鮭の違いを調査! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbサラダサーモンは売り切れるほど人気?値段とアレンジレシピも調査! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ