かんしょとはどんな野菜?主な品種や基本の食べ方・レシピを紹介

かんしょ(甘藷)という野菜を知っていますか?かんしょはサツマイモのことです。かんしょには多くの品種があり、日本でも安納芋や紅あずまなどいろんな品種を見かけることができます。今回はかんしょの主な品種や焼き芋の作り方レシピ、かんしょを使ったレシピを紹介していきます。かんしょは栄養価の高さも注目されている野菜でもありますので、かんしょを使ったレシピを覚えて食卓に並べてみてはいかがでしょうか?

かんしょとはどんな野菜?主な品種や基本の食べ方・レシピを紹介のイメージ

目次

  1. 1かんしょ(甘藷)とはどんな野菜?
  2. 2かんしょ(甘藷)の主な品種と特徴
  3. 3かんしょ(甘藷)の基本焼き芋の作り方レシピ
  4. 4かんしょ(甘藷)を使ったおすすめレシピ
  5. 5かんしょ(甘藷)は栄養豊富でレシピに使える便利野菜

かんしょ(甘藷)とはどんな野菜?

かんしょ(甘藷)はサツマイモのことです。サツマイモはホクホクの焼き芋やサクサクの天ぷら、甘いスイートポテトなどいろんなレシピがあります。サツマイモの種類は世界で3000~4000種類もあるといわれており、日本でも品種改良されたサツマイモを多く見かけることができます。

多く含まれる栄養素

かんしょ(甘藷)は栄養価が高いのも特徴で健康食材としても人気があります。主成分はでんぷんで炭水化物ですので身体のエネルギー源です。食物繊維も多く含まれており、腸内環境を整え便秘を予防し、腸のガン予防にも効果が期待されています。

かんしょの中の黄色にはカロテンが含まれており、カルシウムは牛乳の3分の1に相当する量が入っています。カルシウムの量はイモ類の中でも多いほうです。

着目したいのがビタミンCで、その量はみかんと同じくらい含まれています。ビタミンCは水に溶ける性質がありますので、煮込んだりすると煮汁に流れ出してしまいます。ですが、かんしょの場合には6割以上がそのまま残ります。

なぜ残るのかというと、かんしょの皮をむいても加熱することで表面のデンプンが糊化します。そのため中のビタミンCが流れ出てしまうのを抑えてくれるというわけです。

歴史と他の呼び名

かんしょ(甘藷)は諸説ありますが1600年ごろに日本に伝わり南九州を中心に普及していったと言われています。かんしょの原産地は中米です。世界の生産量の90%がアジアを閉めており、栽培が簡単で生産力も高いです。

かんしょは土壌を選ぶことなく栽培ができるということで18世紀ごろには武蔵野台地に取り入れられるようになっていきました。

サツマイモはいろんな呼ばれ方があり、甘藷や唐芋、琉球薯と呼ばれることがあります。甘藷は甘い芋という意味です。琉球薯は唐から琉球を通じて伝わってきたからという由来があるようです。

日本の名産地と旬

鹿児島から全国に広がっていったと言われており、生産量は鹿児島県が1位です。鹿児島県は安納芋の産地としても有名です。サツマイモの収穫は8月~11月頃までですが、収穫したてが美味しいというわけではないようです。

サツマイモを2ヶ月~3ヶ月貯蔵して余分な水分が逃げたくらいが甘みが増してホクホクとしたサツマイモになるそうです。そのため美味しい旬の時期は10月~1月頃です。

かんしょ(甘藷)の主な品種と特徴

かんしょには多くの品種があります。日本だけでも品種改良されたものが多くあり、数多くの品種を見かけることがあります。すべて紹介することはできませんが、主な品種と特徴を紹介していきます。

紅あずま(ベニアズマ)

紅あずま(紅東)は皮が濃い赤紫色をしており、中身は黄色と見た目と中身の色に差があります。東日本で多く流通しており食感はホクホクとして甘みが強いのが特徴です。サツマイモの繊維質が少なくて甘みが強いのでお菓子づくりにも使いやすいです。その他にも加工用にもよく使われる品種で人気も需要もあります。

紅赤(ベニアカ)

紅赤は金時(きんとき)とも呼ばれます。サツマイモは育てやすく収穫高もいいのが特徴ですが、この品種は植え付ける時期に制限があったり土地への適応力も強くないため栽培がしにくい種類でもあります。埼玉県川越市で明治31年に発見された関東の品種です。

ほどよい甘さと口当たりはサツマイモの女王とも言われます。粉質できれいな黄色をしており、強い甘みがあるので餡やきんとんの材料に使われます。

かんしょ(甘藷)の基本焼き芋の作り方レシピ

  1. サツマイモをしっかりと水洗いしたら濡らした新聞紙に隙間なく包みます。その上からアルミホイルで隙間なく包みます。
  2. オーブンに入れて160℃で90分焼きます。そのまま10分~15分放置します。
  3. 竹串を刺して柔らかければ完成です。

アルミホイルに隙間なく包むことで芋がしっかりと蒸されるので甘さが増します。高すぎない温度で時間をかけて加熱することで甘さも引き出されます。

60℃~70℃の低温で時間をかけて焼く場合には、アルミホイルだけを巻くか何も巻かなくても大丈夫です。低い温度をキープしながら焼くことで甘味成分が出てきます。高温で焼く場合には新聞紙やアルミホイルを巻くことでパサつきを防ぐことができます。

その他にもトースターを使う方法や電子レンジを使って作る方法もありますので、気になる方は調べてみてください。電子レンジを使った方法は短時間で簡単に作ることができます。

かんしょ(甘藷)を使ったおすすめレシピ

かんしょを使ったレシピは焼き芋だけではありません。その他にも美味しいレシピが多くあります。いろんなレシピがありますので、かんしょの使いみちに困ったときなど参考にしてみてください。

きんぴら

  • さつまいも1/2本
  • 白ごま小さじ1.5
  • サラダ油小さじ2
  • Aお酒小さじ1
  • A砂糖大さじ1
  • Aしょうゆ大さじ1
 
  1. サツマイモは皮ごときれいに洗って端を切り落とした後5mm幅の棒状にカットします。塩水に5分~6分入れたあと水気を拭き取ります。
  2. フライパンにサラダ油とサツマイモを入れて中火で焼き色がつくまで炒めます。
  3. Aの材料を入れて汁気がなくなるまで炒めたら、白ごまを入れて全体に絡めて完成です。

サツマイモ餅

  • サツマイモ200g(中1本)
  • 片栗粉大さじ4(40g)
  • 砂糖大さじ2
  • 牛乳大さじ5~6
  • 塩少し
 
  1. サツマイモを洗って濡らしたペーパータオルで包み、その上からラップを包んで電子レンジで柔らかくなるまで蒸します。
  2. 皮をむいて適当な大きさにカットしフードプロセッサーに入れ5秒ほどスイッチをいれます。
  3. 片栗粉・砂糖・塩を入れて均一になるように混ぜます。数秒程度フードプロセッサーのスイッチを入れましょう。
  4. 牛乳もフードプロセッサーに加えてまとまった瞬間にスイッチを切ります。
  5. ラップの上に取り出して軽く捏ねて生地の空気を抜き、楕円形に成形してラップに巻いて包みます。ラップの両端は軽くねじってとめましょう。
  6. 電子レンジで600W2分半~3分加熱します。途中で上下をひっくり返しましょう。加熱が終わったラップをしたまま粗熱を取ります。
  7. 蒸らしが終わったら好きな大きさに切り分けて完成です。

フードプロセッサーに牛乳を入れた際には、まとまった瞬間にスイッチを切りましょう。混ぜすぎると粘りがでますのでフードプロセッサーにこびりついてしまいます。10秒かからないくらいでまとまりますのでしっかりと見ておきましょう。

ラップをしてレンジで加熱する際には生地が膨張して破裂するのを防ぐためにラップの両端は下に折り込まないようにしてください。加熱したものをフライパンで焼き焼き目をつけても美味しいです。

サツマイモジャム

  • サツマイモ200g
  • 水200ml
  • きび砂糖40g
  • バター40g
  • レモン汁小さじ1
 
  1. ピーラーでサツマイモの皮を剥いて2cm角にカットします。水に5分ほどさらしてアクを抜き水気を切ります。
  2. 鍋にサツマイモときび砂糖、水を入れて中火で熱し水気を飛ばしながら煮ていきます。
  3. サツマイモの中まで火が通ったらバターとレモン汁を入れてマッシャーを使って潰しながらよくかき混ぜます。
  4. 煮沸消毒した保存瓶に入れて粗熱がとれたら冷蔵庫で保存しましょう。

作ったサツマイモジャムは保存瓶で2週間を目安に食べきるようにしてください。サツマイモの濃厚な甘さとバター、レモンの酸味が合います。作り方も煮詰めたサツマイモにバターとレモン汁を合わせるだけなので簡単です。

きび砂糖は白砂糖よりもヘルシーですし香ばしさがありますので、全体的に風味がアップします。サツマイモの食感を楽しみたいのならマッシャーで潰す程度でいいですが、なめらかにしたい方は煮詰めた後に裏ごしするといいでしょう。

かんしょ(甘藷)は栄養豊富でレシピに使える便利野菜

今回はかんしょについて紹介していきました。かんしょには色んな品種があり、栽培しやすく収穫高もいいのが特徴です。サツマイモの収穫は8月~11月頃までですが、サツマイモを2ヶ月~3ヶ月貯蔵して余分な水分が逃げた10月~1月頃が美味しい旬の時期です。

かんしょを使った美味しいレシピも多くありますので、いろんなレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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