メルバの意味!語源はフランス?桃を使った絶品デザートを解説!

「メルバ」ときいたらどんなものを思い浮かべますか?今では回転寿司のスシローのデザートとしても人気の商品でもあり、親しまれているデザートでもあります。実は語源をたどると、フランスに由来します。メルバと呼ばれるようになった背景には、一人の女性が深く関係していて、デザート以外にも共通する名前の料理もあります。これを読むと意味や呼ばれるようになった歴史も分かります。そして美味しいデザートを食べたくなりますよ。

メルバの意味!語源はフランス?桃を使った絶品デザートを解説!のイメージ

目次

  1. 1メルバの意味とは?
  2. 2メルバはスシローでも食べられる?
  3. 3メルバがつく他の食べ物
  4. 4メルバに関するTwitterの口コミ
  5. 5メルバは歌姫にささげたデザートだった

メルバの意味とは?

「メルバ」と聞いて、すぐにはデザートのことだと思いつかない人も多いでしょう。ここに「ピーチ」という言葉が加わると、桃を使ったデザートのイメージができるかもしれません。この「メルバ」という意味と歴史的な背景から語源をみていきます。

桃を使ったデザートのこと

メルバは一般的に「ピーチ・メルバ」というデザートのことです。桃のシロップ漬け・バニラアイス・ラズベリーソースの組み合わせが基本になります。ここに食感のアクセントとして、アーモンドスライスや飴細工をトッピングすることもあります。

厳密なレシピの決まりがあるものではなく、桃とバニラアイスにソースがかかっているデザートという意味で捉えらています。日本ではさらに広い意味のデザートとして、桃を使っていない場合にも使われます。果物を甘くしたものとアイスの組み合わせであれば、メルバと呼んでしまっています。

桃を甘く煮る代わりに缶詰の桃のシロップ漬けとバニラアイスがあれば、メルバ風のデザートを家庭でも簡単に作ることができます。フランス料理ではデザートとしてソースも使い、お皿に美しく盛りつけられています。洋菓子店では持ち帰りやすいように、カップに入ったものもあります。いろいろなアレンジが加えられているのが、現代のメルバです。

メルバの語源はフランス?

メルバの語源は、フランス語の「ペーシュ・メルバ」です。ペーシュは桃、メルバは人の名前に由来します。1890年代に活躍し「銀のような歌声」と称されるオーストラリアの歌姫ネリー・メルバの名前です。

この歌姫に招待されてオペラを観たロンドンのホテルの料理長オーギュスト・エスコフィエ氏が生みの親です。エスコフィエは近代フランス料理の父とも呼ばれる巨匠です。フランス料理にコースメニューを導入したことでも知られる人で、伝説の歌姫との出会いで世界に広まるデザートが誕生しました。

オペラ鑑賞後、お礼のために特別に用意したデザートを気に入った歌姫が、料理長に名前を尋ねました。すると料理長は「ピーチ・メルバと呼ばせていただければ光栄です」と言ったことから、名前が付きました。

当時の料理長のレシピでは、完熟した桃とバニラアイスクリームに木苺のピュレをかけたシンプルなものでした。シンプルな材料だけれども、美しく繊細なデザートであったことからも、メルバが人気のデザートとして親しまれるようになりました。

日本では、桃を使うということで季節限定になりやすく、あまり名前は一般的に広まっているとは言えません。ただ今では桃とバニラアイスを使ったデザートという意味だけでなく、広く解釈されておしゃれなデザートといった意味でも使われているのが現状です。

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メルバはスシローでも食べられる?

メルバは洋菓子専門店やフランス料理のデザートとしてだけでなく、身近に味わえる場所もあります。スイーツ専門の店舗も出店している、人気の回転寿司のスシローでもメルバと名前の付くデザートがあります。

スシローオリジナルのメルバがある

スシローのメルバは、スシローオリジナルのデザートです。バニラアイスにイチゴなどのソースと果物を盛り合わせています。ここ数年、毎年バージョンアップして登場し、甘さを控えめにして男性にも食べやすいものになっています。

本来の意味を広くとらえ、バニラアイス・フルーツ・フルーツソースといった組み合わせにしています。定番であれば1皿180円、限定メニューなら280円と低価格ながら、美味しく人気のある商品です。

過去にはさまざまなメルバが登場

スシローのメルバはバリエーションもさまざまなものが登場しました。定番デザートで人気のあるクレープ層のケーキを活用して一品が登場しました。ミルクレープケーキを細めにカットしてバニラアイスと組み合わせ、フローズンイチゴとソースをかけた「北海道ミルクレープメルバ」が人気で定番商品になっています。

これまでには、ティラミスをメインにした「ティラミスメルバ」、チーズケーキと安納芋アイスを添えた「安納芋メルバ」などがありました。季節によって果物を変えたり、アイスのフレーバーを変えたりと工夫をしています。見た目にボリュームがあり、ソースをかけることでおしゃれさを演出して低価格デザートに仕上げています。

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メルバがつく他の食べ物

メルバとういのは、デザートそのものの意味だけではなく使われることがあります。食べ物の中で、メルバと付く代表的なものを紹介します。

メルバトースト

「メルバトースト」というのは、桃を使っているパンでもなく、バニラの香りがするものでもありません。薄切りにしたパンを二度焼きするなどして、カリカリに焼いたもののことです。チーズやスープに添えられていることが多く、何かを添えて食べることが多いトーストです。

このトーストのメルバの意味は、デザートと同様に歌姫のネリー・メルバの名前です。しっとりとしたパンが苦手な歌姫のためにカリッとさせた、ダイエット用に作られたといった説があります。いずれにしても、歌姫が好んで食べていたトーストという意味で、メルバトーストと名付けられています。

このトーストは家庭でも簡単に作ることができます。バゲットを3mmほどにスライスして、100度くらいのオーブンで10分焼きます。この時には表面を乾燥させるだけで、次に180度に温度を上げて表面に焦げ目がつくように焼くだけです。

バゲットを購入して余ってしまった時に、おすすめの活用レシピです。乾燥をしっかりさせておけば、数日の日持ちもします。

メルバソース

「メルバソース」というものもあります。この意味も、歌姫が好んだ味のソースということです。木苺のソースのことで、本格的なデザートのピーチメルバでも使われます。桃とラズベリーを合わせたジャムで「ピーチメルバジャム」と言われるものもあります。

このジャムは家庭でも手作りできます。カットした桃に砂糖とレモン汁を加えて、1時間ほど馴染ませます。そこに冷凍のラズベリーも加えて、弱火で煮込んでいくだけです。一般的なジャムの作り方と違いはなく、桃の季節におすすめのおしゃれなジャムが作れます。

デザートの他にも、「メルバ・ガーニチャー」と呼ばれるトマトに鶏肉・トリュフ・キノコ類を詰めて、フランス料理の基本ソースの一つであるヴルーテソースを添えた料理があります。こちらも、歌姫が好んだという意味から名付けられています。

メルバに関するTwitterの口コミ

メルバをTwitterで検索すると、スシローのデザートのことをつぶやいている人が多くあります。いろいろな種類のことや、値段以上に美味しいというものもみられます。アイスに加えて、ケーキやフルーツが一度に味わえ、そこにフルーツソースやチョコソースがかけられた人気デザートということが分かります。

商品名にメルバと書かれたお菓子やスイーツ、ジャムといった書き込みもあります。メルバそのものというよりも、桃を使った甘い味わいの意味でメルバを名前にいれているものがあることが分かります。これは日本のものだけでなく、ヨーロッパのお菓子でも共通しています。

Twitter上でも、伝統的なデザートとして紹介しているものもあります。ただかつて歌姫にささげられたような繊細なものというよりも、それをアレンジして広い意味でのメルバとしているものが多いです。この名前を付けることで、フランスおしゃれなデザートのようなといった意味も込められているようです。

メルバは歌姫にささげたデザートだった

メルバは、近代フランス料理の父ともされる巨匠が、伝説の歌姫に捧げたデザートに由来していることが分かりました。材料は、桃・バニラアイス・木苺のソースとシンプルなもので誕生しましたが、今ではアレンジを加えて親しまれているデザートです。

家庭でも桃の缶詰とバニラアイスの組み合わせで、オリジナルのメルバ風デザートを作ってみてください。

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