スクリューキャップワインのメリット&デメリット!コルクとの違いは?

スクリューキャップのワインというと、安物というイメージを持つ方が多いようです。昔ながらのコルクでカッコよくワインを開けたいという方も多いですが、実はスクリューキャップワインは世界的に増えており、メリットもたくさんあります。では、スクリューキャップとコルクはどんな違いがあるのでしょうか?スクリューキャップワインのメリットとデメリットについて徹底的に検証し、スクリューキャップワインの開け方や保存の仕方まで、詳しく紹介していきます。

スクリューキャップワインのメリット&デメリット!コルクとの違いは?のイメージ

目次

  1. 1スクリューキャップはコルクより優れている?
  2. 2スクリューキャップとコルクとの違い【メリット】
  3. 3スクリューキャップとコルクとの違い【デメリット】
  4. 4スクリューキャップワインの開け方
  5. 5スクリューキャップのワインは手軽で美味しい!

スクリューキャップはコルクより優れている?

ワインといえば、スクリューをコルクに差し込んでソムリエナイフでさっと引き抜いて注ぐというイメージが昔から定着していました。しかし最近では、オープナーの必要がないスクリューキャップのワインが確実に増えてきているのです。

スクリューキャップのワインは一見安物のように見えますが、現在ニュージーランドやオーストラリアでは過半数のワインがスクリューキャップというほどシェアを占めており、高級なワインにもスクリューキャップが使用されてきています。

スクリューキャップには、コルクより優れている点がいくつもあります。ではそんなスクリューキャップがコルクより優れているメリットやデメリットについて見ていきましょう。

スクリューキャップとコルクとの違い【メリット】

ではまず、スクリューキャップはどんな点でコルクより優れているのでしょうか?スクリューキャップがコルクより優れているメリットについて解説していきます。

コストが安い

スクリューキャップとは、ペットボトルと同じように回して開栓するタイプのキャップです。1970年からワインに採用されて以来、最も大きなメリットとして挙げられるのがコストが安いということです。

コルクを使用するよりも、スクリューキャップのほうが安く生産することができます。また栓自体の値段だけでなく、栓をするための機械や人件費などまでを含めてコストが安くなります。特に機械は、長期にわたって使用するため、使えば使うほど1本当たりのワインのコストを抑えて、安くても美味しいワインを提供することができます。

ブショネの心配がない

ブショネとは劣化したワインのことで、コルク(ブション)が原因で起こる品質の劣化のこといいます。コルクの原料であるコルク樫に元から入っていたか、成型の過程で発生した化合物TCAが原因となり、不快な匂いを発する原因となることがあります。

匂いを感じ取れなくても、TCAが微量に発生しているだけでもワインに悪影響を及ぼすようです。不快な匂いだけでなく、私たちの嗅覚を衰えさせたり遮断させたりすることがあり、本来なら豊かな風味が香るワインも薄っぺらくて風味のないワインとして感じるようになってしまうようです。

そんなコルクのデメリットをスクリューキャップなら最少まで抑えることができます。ワイナリー自体や段ボールが汚染されてTCAが発生したという事例もありますがごくわずかで、スクリューキャップのワインならブショネをほぼ防ぐことができると言えるでしょう。

TCAとは?

TCAとは「トリクロロアニゾール」のことで、木材の防腐剤などに使用される物質が微生物に代謝されることで発生します。まれにコルク栓に付着しており、強いカビ臭を放ってワインの異臭の原因とされることがあります。

新鮮に保存できる

コルクにはほんのわずかですが通気性があり、酸化に弱いワインでも少しずつボトルの中で呼吸をして、長い時間をかけて熟成しています。しかしコルクは臭いが移ってしまったり、時間が経つほど空気の混入率が高くなるため開封前にも関わらず空気を通していることで酸化してしまうこともあります。

スクリューキャップの場合、完全密封されているため臭いが移ることがありません。ほぼ空気を通らないので新鮮なまま保存でき、熟成もコルクよりずっと緩やかなので長期間保存することができます。熟成が必要なワインの場合も、あらかじめボトルの空気量を調節して詰めれば対応可能になります。

手軽に開栓できる

コルク栓のワインの場合、ソムリエナイフを出してきてキャップシールを切り、コルクを差し込んでポンっと抜く、そんなワインを飲む儀式のような開栓作業も、家で気軽に飲みたいときなどには面倒だと感じることもあります。

しかしスクリューキャップのワインは、クルクルッと回るだけで開けることができ、ぱっとグラスに注ぐことができます。またそのままスクリューキャップを閉めれば保存できるので、全部飲みきれない時でも思い立ったらすぐ飲むことができる手軽さは嬉しいものです。

栓が乾燥しない

コルクのワインの場合、コルクの乾燥を防ぐためにワインボトルを寝かして保管しておく必要であります。これはコルクが乾燥すると収縮し、ボトルの密封状態が保てなくなって空気が入ってしまうからです。そのためコルクをワインと接するように、寝かせた状態にしたほうが良いと言われます。

しかしスクリューキャップなら乾燥しないので、寝かせて保存する必要がありません。直射日光に当たったりしなければ保管場所の温度による品質の低下などの影響も受けにくく、立てて保存することができて便利です。一度開封してしまっても立てて保存できるので、漏れなど気にする必要がなくおすすめです。

スクリューキャップとコルクとの違い【デメリット】

以上のように、スクリューキャップはコルクよりも優れたメリットがたくさんありました。しかしそんなスクリューキャップにも、コルクと比べていくつかのデメリットがあります。スクリューキャップをコルクと比べた場合のデメリットについて紹介します。

安物のイメージがある

コルクと比べて多くのメリットがあるスクリューキャップですが、やはりどうしても安物というイメージが付きまとってしまいがちです。昔ながらの伝統的なコルクと比べるとスクリューキャップの歴史は浅く、長い年月をかけて熟成されたコルクのワインと比べるとやはり安く見られがちです。

しかし、スクリューキャップだからといって安物のワインというわけではありません。最近ではスクリューキャップでも適度に酸素を通して熟成に耐えられるようになっているものもあり、また高価格帯のワインでもスクリューキャップを利用する商品も増えています。

開ける楽しみがない

ソムリエナイフを使ってそっとコルクに差し込んで回し、優雅に引き抜くという儀式のような開栓は、やはりワインの雰囲気を引き立ててくれます。一方パキパキっという音で開けるスクリューキャップは味気ないという声も上がっています。

しかしコルクの栓を引き抜くのはソムリエナイフなどの道具が必要で、開け方にもコツがいります。スクリューキャップならペットボトルと同じように回して開けるだけなので、初心者や開け方のコツを知らない方でも簡単に開けることができて便利です。

スクリューキャップワインの開け方

スクリューキャップのワインの開け方は簡単ですが、同じスクリューキャップでもロングタイプというワインがあり、開け方によってはうまく開かないこともあります。スクリューキャップワインの開け方のコツを紹介します。

タイプの違い

スクリューキャップのワインを開けるのに道具は必要ありませんが、実はちょっとしたコツが必要です。スクリューキャップには、大きく分けるとロングタイプショートタイプに分けることができます。プラスチック製のものや金属製のものがありますが、基本的にはペットボトルのように手で回して開けることができます。

やや小さめのショートタイプの場合は開けやすいのですが、ロングタイプの場合は開け方にコツがいります。ではロングタイプのスクリューキャップの開け方のコツを紹介しましょう。

ロングタイプの上手な開け方

ロングタイプの開け方は、キャップのミシン目より下の部分を持ち、もう片方の手をボトルの底に添えますキャップを持った手の方は動かさないように固定し、ボトルの底の方の手を時計回りに回します。カチッと音がしてミシン目が切れたら、ボトルをまっすぐ持って、もう一方の手でキャップを反時計周りに回して外します。

キャップのミシン目を開けようと両手でキャップを回すと、うまく開かないことがあるのでこのようなコツを使って上手に開けてみましょう。カッターやはさみなどで無理に開けようとすると、ケガをする恐れもありますので使用しないように注意が必要です。

スクリューキャップのワインは手軽で美味しい!

スクリューキャップワインは安物というイメージが強いですが、寝かせて保存する必要がなく立てて保存することができます。また道具がいらないので手軽に開栓できて、飲んだ後にも簡単に保存することができます。コルクと違い空気が入らないのでほとんど酸化することもなく、新鮮なまま保存が効くとても便利で優れたキャップといえます。

最近では、スクリューキャップもカラフルな色やおしゃれなデザインのものも増えてきてます。ぜひこちらの記事を参考にして、コルクにこだわらず便利で飲みやすく機能的なスクリューキャップタイプを選んで、手軽で美味しく家でもワインを楽しみましょう!

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