唐辛子の効能に注目!カプサイシンがもたらす効果とは?どんな栄養がある?

唐辛子は料理に辛さのアクセントを追加するのに最適な調味料です。山椒や胡椒などと比べものにならないほどの辛さを持つ唐辛子は、辛さだけが自慢ではありません。健康や美容に多くの効果や効能をもたらしてくれます。唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、血行促進や血流改善、発汗作用や食欲増進など様々な効果や効能をもたらしてくれます。そんな唐辛子の栄養や効果、効能について紹介します。唐辛子の種の扱い方や、唐辛子をベースの調味料である七味唐辛子や一味唐辛子についても紹介します。

唐辛子の効能に注目!カプサイシンがもたらす効果とは?どんな栄養がある?のイメージ

目次

  1. 1唐辛子の効能にはどんなものがある?
  2. 2唐辛子の栄養と効果効能
  3. 3唐辛子のカプサイシンがもたらす効果効能
  4. 4唐辛子の種は辛い?
  5. 5七味唐辛子とは?
  6. 6唐辛子の効能は健康にも美容にも効果的!

唐辛子の効能にはどんなものがある?

世界の食文化になくてはならない調味料の一つが唐辛子です。世界中の食文化に唐辛子は影響を与えてきました。日本の食文化である和食にも唐辛子は欠かせない調味料です。料理に辛さを加えるだけでなく、味に変化をもたらす上でも唐辛子は重要な役割があります。

そんな唐辛子の効果や効能について紹介します。唐辛子は辛みだけが特徴ではありません。辛み成分の元であるカプサイシンは辛さを与えるとともに、健康に好影響をもたらす効能も持ち合わせています。唐辛子の栄養面についても紹介します。

唐辛子の栄養と効果効能

唐辛子は辛さが魅力の調味料ですが、料理を美味しくするだけではありません。豊富な栄養成分が含まれていることから様々な効果や効能があります。ビタミン類やカリウム、βカロテンなど健康や美容に欠かせない栄養素が豊富です。

βカロテン

唐辛子に豊富に含まれているβカロテンは、ビタミンと深い関係を持っている栄養素です。βカロテンとはカロテノイドという色素の一種です。βカロテンは体内でビタミンAに変換して様々な効能をもたらします。ビタミンAは皮膚や粘膜を保護する効能を持っており、視力の維持や免疫力の強化、がんの予防などにも優れた効能を発揮します。

また、様々な体の機能を保護したり保持したりすることからアンチエイジングの効能も持っています。女性にとてもおすすめな栄養素です。

ビタミンC

人間の体内で自動的に生成することができない栄養素であるビタミンCも唐辛子には豊富に含まれています。ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。血管を強く丈夫に保護する効能を持っています。また、いらいら、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などの病気を予防する効果もあります。

皮膚のメラニン色素の生成を抑える効能もビタミンCにはあり、女性の化粧品などにも取り入れられています。日焼けを防いだり、風邪やインフルエンザの予防の効果もあります。抗酸化作用も最近の研究で明らかになり、体内の活性酸素の除去によりアンチエイジングの効能もビタミンCは持っています。

ビタミンE

ビタミンEの最大の特徴は強い抗酸化作用です。脂溶性ビタミンであるビタミンEのも唐辛子の中に豊富に含まれています。血管を丈夫に維持する効果があるほか、コレステロールの酸化を抑制や赤血球の破壊を防いだりする効能もあります。細胞の酸化防止から老化予防にも効果があります。

ビタミンEは体内に蓄積しにくい特徴があります。そのため唐辛子を日頃から摂取することでビタミンE不足に陥らないようにすることもできます。

カリウム

細胞の浸透圧をコントロールするために欠かせない栄養素であるカリウムも唐辛子には豊富に含まれています。カリウムはナトリウムと一緒に細胞の浸透圧を維持する他、心臓機能や筋肉機能の調節の効能もあります。そして最大の効能が血圧を下げることです。

ナトリウムは全体のバランスを維持するのに欠かせない栄養素です。細胞内の水分バランスや浸透圧を維持し、健康的な生活をするためには必要不可欠です。

唐辛子のカプサイシンがもたらす効果効能

唐辛子は山椒やしょうがや胡椒と比較して100倍以上の辛さを持っています。この辛さ成分が唐辛子だけに含まれるカプサイシンです。強烈な刺激を口の中と脳にもたらすカプサイシンには様々な効果や効能があります。カプサイシンの効果や効能は唐辛子の効果や効能と直結します。

脂肪燃焼効果

唐辛子ダイエットという言葉があるように唐辛子に含まれるカプサイシンはダイエット効果があります。カプサイシンは脂肪の分解を促進するとともにコレステロール値の上昇を防いでくれる効能があります。それだけでも高いダイエット効果が見込まれますが、さらに代謝を活発にする効果もあります。

カプサイシンを摂取することでアドレナリンが分泌し代謝が活発になります。代謝が活発になることで脂肪がつきにくく、そして脂肪の分解を促進させます。唐辛子を食べれば、それだけで運動するに匹敵する代謝効果が見込まれます。ダイエットの効能が高い食べ物として人気です。

発汗作用

唐辛子を食べると体が温まり、汗をかきます。これはカプサイシンに発汗作用があるためです。カプサイシンは脳神経を刺激して体を温めてくれます。同時に血行促進や血流改善の効果や効能も見込めます。一時的に温まるだけでなく、カプサイシンは継続して体を温め続けてくれる効果もあります。

慢性的な冷え性に悩んでいる人に唐辛子はおすすめです。唐辛子を食べ続けることで慢性的な冷え性の改善につながるケースもあります。また体が温まることで発汗作用が働き、代謝の活性にもつながります。

食欲増進効果

唐辛子に含まれるカプサイシンは胃の粘膜を刺激します。その結果、胃液や唾液の分泌を活性化させ食欲増進の効果を得ることができます。唐辛子を食べることで食欲を高めることにはつながりますが、唐辛子そのものが刺激食品です。食べ過ぎると胃の粘膜に過度な刺激を与え胃の粘膜に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

また食べ過ぎると胃や腸の粘膜を傷つけることになり、下痢になってしまうこともあります。これを継続的に続ければ、胃潰瘍やがんの原因となり逆効果になってしまうので注意が必要です。

疲労回復効果

唐辛子に含まれるカプサイシンは豊富に含まれる栄養素であるビタミンEと相まって代謝を高めてくれます。代謝が高まると細胞の酸化を防ぎます。疲労物質を外に排出する効果があるため、疲労回復の効能を得ることができます。

また、カプサイシンは一時的な疲労回復にとどまらず、疲れにくい体作りをする効能もあります。常に新陳代謝が高い状態を維持してくれるため、疲労物質である老廃物を除去し続けてくれます。

血行促進・血流改善

唐辛子のカプサイシンには脳に刺激を与え体を温める効果があります。体が温まることで血流や血行がよくなります。体が温かいと血管は膨張し血液の流れがよくなるため血行促進や血流改善の効果が得られます。

唐辛子は食べることで様々な効果や効能を得ることができますが、体を温め血行促進や血流改善を行うには、食べる必要はなく体に密着させるだけでその効果を得られます。唐辛子が含まれている温湿布などが販売されているのはそのためです。

血行促進や血流改善にはむくみの解消の効能もあります。むくみは血流が悪くなることで生じるケースがほとんどです。ふくらはぎなどのむくみに悩む女性は唐辛子を摂取することでむくみ改善の効果を得ることができます。

唐辛子の種は辛い?

唐辛子の一番辛い部分は種であると言われていますが、一番辛い部分は種ではありません。唐辛子の胎座は辛み成分であるカプサイシンが生成される場所です。そのため唐辛子で最も辛い部分は胎座です。辛みを調整しようと種を取り除いても辛みは減りません。胎座を取り除くことで辛さを調節できます。

辛いのは種ではなく胎座

唐辛子で一番辛い部分は種であると言われることが多いのですが、種には辛み成分はほとんど含まれていません。唐辛子の中で一番辛い部分は胎座と呼ばれる白い綿の部分です。この胎座に唐辛子の辛み成分であるカプサイシンが集中しています。もちろん種も全く辛くない訳ではありません。

ただし、唐辛子の成長段階によっては種にも辛み成分が移っている場合もあります。胎座にあるカプサイシンは、次の世代に残すために種にもカプサイシンを徐々に移行していきます。その段階で唐辛子の種を食べるとカプサイシンが豊富に存在しているため、辛く感じることもあります。

唐辛子の種はそのまま料理に活用することができます。唐辛子の種を取り除いて調理するレシピもありますが、これは唐辛子の種が料理の見た目を損なうことになったり、食感を変えてしまうことがあるため、利用しないとしているだけです。唐辛子の種はそのまま使って何ら問題はありません。

胎座がカプサイシンを作る

唐辛子の辛み成分であるカプサイシンを作っているのが胎座です。生の唐辛子はこの胎座で次々とカプサイシンを生み出しています。生の唐辛子の胎座から離れた場所を食べてもあまり辛みを感じないのはこのためです。

唐辛子を使うときに味のアクセントとして利用したいが辛みはできる限り抑えたいと考えている場合には、胎座を避けるなどの工夫で辛さを調節することができます。胎座を取り除くことで大幅に唐辛子の辛さを抑えることができます。

乾燥させると全体が辛くなる

一般的に市場に出回っている乾燥した唐辛子は全体が辛く生の状態と異なります。これは、乾燥すると胎座が形を失ってしまうためです。胎座に集中していた辛み成分であるカプサイシンが、乾燥とともに、唐辛子全体に染み渡るように分散します。そのため、乾燥唐辛子はどの部分を食べても辛く感じます

辛い唐辛子を食べたいのであれば、乾燥した唐辛子がおすすめです。まんべんなく辛さが唐辛子全体に行き届いているため、どの部分でも辛みを感じることができます。一方辛さを抑えたい場合には、乾燥唐辛子ではなく生の唐辛子を利用し、胎座部分を避けるようにするのがおすすめです。

七味唐辛子とは?

先人が知恵を絞って考えた日本古来の独特の調味料が七味唐辛子です。今ではスーパーなどで気軽に購入できるほか、香辛料の名産地では独自の七味唐辛子を製造して販売しているケースも多々見かけます。

七味唐辛子とは7つの香辛料をブレンドさせたものとして有名ですが、7つの香辛料に決まりはありません。また、必ずしも7つの香辛料をブレンドする必要がなく、7種類よりも多くても少なくても七味唐辛子と呼ばれています。

七味唐辛子の中身

七味唐辛子の中身は7種類の香辛料のブレンドですが、7種類の香辛料に決まったルールがあるわけではありません。また香辛料の数も必ずしも7種類である必要はありません。香辛料をブレンドすれば七味唐辛子と呼ぶことができます。飲食店などでは独自のブレンドを施した七味唐辛子を提供するケースもあります。

一般的な七味唐辛子は、唐辛子、焼唐辛子、けしの実、麻の実、粉山椒、黒胡麻、陳皮のブレンドです。唐辛子は辛みを楽しむために利用されます。焼唐辛子はまろやかな香ばしい香りを担っています。唐辛子を焙煎することで辛味がまろやかになり、香ばし香りが一段と増します。

けしの実はナッツ類の一種で食物繊維が豊富です。けしの実は七味唐辛子の中で体力と胃腸を整える役割を持っています。麻の実は煎って使用されます。香ばしい香りだけでなくタンパク質や必須アミノ酸全種類が含まれるなどスーパーフードとして人気です。

粉山椒は生薬としても利用されてきた歴史があり、辛味成分を持ち合わせています。麻痺をさせる辛みは唐辛子の辛みとは異なり、両方をブレンドすることで独特の辛みを生み出すことができます。

黒胡麻は栄養成分と香ばしさを担っています。栄養が豊富な胡麻は万能食品とも呼ばれているほどで体に必要な栄養成分が満載です。そして陳皮は生薬に使われており、せきや痰を抑える漢方としても人気です。また胃腸を整える効用もあります。

単品でも素晴らしい効果や効能が含まれる七味唐辛子は、万能な調味料としてだけでなく、独自のブレンドを施すことで深い味わいを提供してくれる調味料でもあるのです。

七味唐辛子の栄養成分

万能な調味料をブレンドした七味唐辛子の栄養成分はまさに最強の栄養成分の塊です。唐辛子や焼唐辛子にはβカロテンやビタミンCやビタミンEが豊富に含まれています。けしの実にはビタミンやミネラル、食物繊維、脂肪酸、カルシウム、鉄分が入っています。

麻の実には、豊富なタンパク質とともに、鉄、銅、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、そして必須アミノ酸9種類すべてが含有されています。黒胡麻はタンパク質、アミノ酸、脂質をはじめとしてビタミンB、食物繊維、ビタミンE、カルシウム、鉄分、さらにはセサミン、セサミノールも含まれています。

陳皮には豊富なポリフェノールが含まれています。七味唐辛子を食べるだけで、必要な栄養成分がほとんど接種できてしまうほどの効果です。

一味唐辛子との違い

七味唐辛子に対して一味唐辛子があります。一味唐辛子は七味唐辛子に含まれる唐辛子だけで構成された調味料です。辛さ成分だけの調味料であるのが七味唐辛子との違いです。唐辛子にもいろいろ種類がありますが、唐辛子だけを原材料として粉末状にした調味料を一味唐辛子と呼んでいます。

七味唐辛子は、唐辛子に加えて薬味や香辛料などを加えたブレンド調味料です。7は縁起の良い数字であるから使われているだけで、中身は7種類とは限りません。

唐辛子の効能は健康にも美容にも効果的!

唐辛子は辛さのアクセントを追加するだけのものではなく、豊富な栄養成分を含んでおり、健康や美容への効果や効能がたくさんあります。唐辛子を摂取し続けることで、血流や血行の改善や、抗酸化作用によるアンチエイジングやがん抑制の効果や効能もあります。

唐辛子だけでも素晴らしい効果や効能を得ることができますが、さらに豊富な栄養成分を持っている薬味や香辛料をブレンドした七味唐辛子は最強の栄養成分を持つ調味料です。毎日の健康や美容に気を遣うのであれば、多くの効果や効能を持った唐辛子を摂取することをおすすめします。

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