大根の下茹で方法と時間は?おでんで必要?圧力鍋・レンジのやり方や米を解説

大根のレシピに時々登場するのが下茹での工程です。大根の下茹での効果を知っていますか?大根の下茹では大根を柔らかくするだけなく、苦みやあくの除去、味をしみこみやすくするなどの効果があります。おでんの人気具材の大根は下茹では必須です。大根の下茹でには面取りや隠し包丁、米のとぎ汁を使用するなどポイントもあります。そんな大根の下茹での方法を紹介します。また、大根の下茹でには時間と手間暇がかかります。圧力鍋や電子レンジを使用した下茹での時間短縮の方法も紹介します。

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目次

  1. 1大根の下茹で方法について知りたい!
  2. 2大根の下茹でが必要な理由
  3. 3大根の下茹で方法と時間
  4. 4その他の大根の下茹で方法
  5. 5おでんの大根は下茹で必要?
  6. 6下茹で大根が使える人気レシピ
  7. 7大根を下茹でしてさらに美味しく食べよう!

大根の下茹で方法について知りたい!

大根は和食レシピで重宝される野菜です。生ではサラダや刺身のツマとして、煮物料理でも大活躍します。冬にはおでんの具材としても人気です。そんな大根は下茹ですると美味しくなります。味がしみこんだ柔らかい大根に仕上げるためには、下茹でが欠かせません。

そんな大根の下茹で方法について紹介します。下茹でする時間や、下茹でする料理方法も紹介します。沸騰したお湯以外にも圧力鍋や電子レンジを使用した下茹で方法もあります。

大根の下茹でが必要な理由

料理のレシピには下茹でという調理方法があります。多くの野菜では下茹でしてから本料理に入るものも少なくありません。大根も下茹でが必要な野菜の一つです。下茹でするのは様々な理由があります。味がしみやすくなったり、野菜のあくや苦みを処理するためだけでなく、下茹ですることで透明感など見た目もよくなります。

味がしみやすくなる

大根を下茹でする理由の一つが味がしみやすくなることです。大根の繊維は丈夫にできています。そのため生の状態からいきなり調理を始めると繊維の中に味がしみこみにくくなります。しかし大根を下茹ですることで繊維を壊すことができます。

壊れた繊維の中にはタレがしみこみやすくなり味が浸透しやすくなります。大根全体に味をしみやすくするためには下茹では欠かせないのです。

あくや苦味をとる

大根を生のまま本料理に使用するとだしが濁って白くなります。また、大根の臭みがだし全体に広がり、せっかくの料理が台無しになってしまいます。大根の苦み成分やあくは下茹ですることで排除することができます。美味しい大根料理を作るには下茹でしてあくや苦みを先に出しておく必要があります。

透明感が増す

生のままの大根は白い色をしています。しかし美味しい大根料理では大根は透明感があります。この透明感を出すのも下茹での効果です。家庭では下茹でせずに大根を調理するケースも多いのですが、見た目も重視する料亭やレストランなどでは大根を下茹でして透明感ある大根に仕上げています。

下茹でが不要な時は?

最近のスーパーなどで販売されている大根はそんなに多くの苦み成分を含んでいません。そのためカットしてそのままサラダとしても食べられる美味しさが特徴です。下茹でしないと必ずしも食べられない訳ではありません。大根が極端に嫌いでなければ、下茹でしなくても十分美味しい大根を味わうことができます。

大根を下茹でしなければ調理時間の短縮にもつながります。毎日の献立を作るのに下茹でをしている時間がない場合には、下茹でをする必要はありません。しかしおでんなどだしの風味を味わいたいような料理を作る場合には、下茹でした方がより美味しい料理に仕上がります。また下茹ですることで大根の甘みを引き出すこともできます。

大根の下茹で方法と時間

大根の下茹では工程自体は簡単ですが、時間がかかります。大根の大きさにも依存しますが、長ければ30分程度かかります。そして大根を煮崩れさせないように面取りや隠し包丁で事前準備をしておくことが大事なポイントです。また大根の下茹でには米のとぎ汁を使うのがおすすめです。

①面取りをする

大根の下茹で方法の最初の準備は面取りです。面取りとは、野菜の角を薄く削ぎ取ることです。面取りをすることで煮崩れ防止と見た目の維持の効果があります。大根の下茹でに限らず野菜や芋などを長時間煮込む際には面取りは必須です。

面取りをしないと芯まで火が通っていない状態であるにも関わらず角の部分から煮崩れを起こしてしまいます。面取りは長時間煮込む料理の基本でもあります。面取りの効果は表面積を増やすことで煮る時間そのものを短縮することもできます。

②隠し包丁

次に隠し包丁を行います。隠し包丁とは食材に軽くきりこみを入れておくことです。隠し包丁を行うと味がしみこみやすくなるメリットもあります。大根を輪切りにした状態で面の部分に十字に隠し包丁を入れます。大根のカットした大きさにもよりますが、隠し包丁の深さは1cm程度がベストです。

深く包丁を入れすぎると煮込んでいる最中に煮崩れを起こしてしまうことも想定されるため、隠し包丁の深さには注意が必要です。

③お米又はとぎ汁を入れる

大根の下茹でには米を入れたり米のとぎ汁を入れるのがおすすめです。米ぬかを入れても同じ効果を得ることができます。生の米を入れる際には、一度水ですすいだ状態の米を使用するようにします。一度も水洗いしていない米は埃やゴミが付着しているため、きれいではありません。

大根の全体が水で隠れるような状態まで水で満たします。このとき、鍋の底が見えなくなる程度の濃さのとぎ汁にしておくのがベストです。米の2回目のすすぎの際のとぎ汁を使用します。

米やとぎ汁を入れるメリット

大根を下茹でする際に、米やとぎ汁を入れると大根のあくをきれいに取ってくれる効果があります。野菜から出たあくは茹でている最中に再び野菜の繊維の中に戻ってしまうこともあります。しかしとぎ汁や米を使用することで繊維の中にあくが戻ることを防止してくれます。

あく抜きすることで野菜本来の美味しさを引き出すことができるようになります。取れたての野菜にあくはありません。収穫して時間が経過するほどあくが多くなります。収穫直後の大根を調理する場合には、下茹でしない方が美味しく仕上がります。

下茹での時間はどれくらい?

下茹では必ず水の状態から行います。大根を入れた状態で火にかけて沸騰させます。水が沸騰したら中火を維持します。大根が鍋の中で動く程度の火力を維持することがポイントです。大根に時々竹串を刺してすんなり通るようになるまで茹でます。大根の大きさによりますが、時間では約20分から30分程度です。

茹であがったらお湯から取り出しますが、そのままざるにあけると煮崩れしてしまいます。そのため流水を鍋に流し冷たくなった状態でざるにあけるようにします。大根は下茹ですることで柔らかくなっているため慎重に取り扱うのがポイントです。

下茹で時間を短縮するコツは?

大根の下茹で時間を短縮する方法は、面取り、隠し包丁、皮のむき方、そしてとぎ汁の使用です。面取りすることで表面積を大きくすることができるため、全体に火が通りやすくなります。隠し包丁で大根の内部にお湯が浸透しやすくすることで内部まで火を通す時間の短縮につながります。

皮は、少し厚めに剥くのがポイントです。大根は外側の繊維が固く、内側の繊維は比較的柔らかいのが特徴です。固い部分の箇所を少なくすることで火の通りの時間を短縮することができます。

とぎ汁の効果はあく取りですが、あくを早めに確実に取ることで柔らかくなる時間が早くなります。大根のジアスターゼととぎ汁のデンプンが糖分に変化します。これが大根を柔らかくする効果につながります。より美味しさも増すメリットもあります。

その他の大根の下茹で方法

大根の下茹でを時間短縮で行う方法に、圧力鍋や電子レンジを使う方法があります。どちらの方法も約10分の時間で大根の下茹でを行うことができます。普通の鍋を使う下茹で方法の半分以下の時間に短縮できます。忙しい時や下茹でを短縮したい時に便利な方法です。

圧力鍋を使った方法

圧力鍋は、食材に圧力をかけながら調理する調理器具です。圧力鍋を使用することで調理時間の短縮をすることができます。大根の下茹でにも圧力鍋を使用することができます。圧力鍋を使う方法でも大根の下準備とこめのとぎ汁を使うのは同じです。

大根と米のとぎ汁を圧力鍋に入れて強火で煮ます。蒸気が出て来る頃に弱火にして約2分煮ます。そして圧力鍋の火を止めて約5分間放置します。5分後に冷水で洗い流しながら大根を取り出せば大根の下茹での完了です。時間のかかる大根の下茹でを10分少々の時間に短縮できる方法が圧力鍋を利用する方法です。

電子レンジを使った方法

下茹でしている時間がない場合や、忙しい時には電子レンジを利用して大根の下茹でをすることもできます。電子レンジで下茹でする方法は深さのある耐熱容器に大根を並べて配置します。そして大根の半分の高さ程度になるまで水を入れます。

米を大さじ1杯全体に振りかけてからラップをかけて電子レンジで10分加熱すれば下茹での完了です。電子レンジでの下茹では圧力鍋と同じくらいの時間で下茹でが完了しますが、手軽さは電子レンジに軍配があがります。

おでんの大根は下茹で必要?

大根の下茹では必ず必要なものではありません。生で食べるサラダや大根おろし、大根の漬物などには下茹では不要です。一方煮物など味をしみこませる大根料理には下茹ですると一層美味しくなります。

下茹でした方が良い

大根料理はすべて下茹でした方がよい訳ではありません。サラダなど大根を生で食べる場合や大根おろしにする場合、漬物にする場合などは大根の下茹ではしません。しかし煮物やおでんなど味をしみこませる料理に利用する場合には、下茹でした方が美味しく仕上がります。

もちろん大根を下茹でしなければならないものではありません。大根を下茹でしなくても大根の美味しさを実感できます。しかし下茹ですることで一層大根を美味しく味わうことができるようになります。おでんは薄味のだしを使用する料理であるため、下茹での効果は多くなります。おでんに利用する際は下茹でするのがおすすめです。

おでんに適した大根の部位は?

大根は細長い野菜ですが、どの部分も同じ味ではありません。上、中、下とそれぞれ特徴があります。おでんに利用するのであれば、中の部分がおすすめです。一番甘みのある部位で大根の一番美味しい部分がおでんにはおすすめです。

大根の葉に近い上の部分は水分が豊富で辛みが少ないため、刺身のツマにしたりサラダなど生食に向いています。そして下の部分は辛みが多く水分が少ないため大根おろしに最適な部位です。

下茹で大根が使える人気レシピ

下茹でした大根を使ったレシピを紹介します。下茹では通常の沸騰したお湯でする以外にも電子レンジや圧力鍋を使った時短の方法でもかまいません。美味しい大根で美味しさが一層アップします。

大根ステーキ

  • 大根1/3本
  • しょうゆ大さじ2杯
  • みりん大さじ2杯
  • 砂糖大さじ1杯
 
  1. 大根は皮をむいて隠し包丁を入れた後下茹でします。
  2. フライパンに油を敷いて大根を並べます。
  3. 焼き色がついたらしょうゆ、みりん、砂糖を加えて返しながら味をしみこませます。
  4. 両面きれいな焼き色がついたら完成です。
  5. パセリやネギを薬味に加えれば一層美味しくいただけます。

柔らかい大根の簡単ステーキのレシピです。下茹では時間がなければ、電子レンジや圧力鍋を用いてもOKです。味の濃さは調味料の分量でお好みにアレンジできます。献立としてだけでなくお酒のおつまみにも最適です。簡単に作れるレシピであるため、もう一品欲しいときにおすすめです。

鷄と大根のさっぱり煮

  • 鶏手羽元6本
  • 大根2/3本
  • 黒酢大さじ3杯
  • しょうゆ大さじ1.5杯
 
  1. 大根は厚めの拍子木切りにして下茹でします。
  2. 鶏肉は黒酢としょうゆを加えてから電子レンジで6分程度加熱しておきます。
  3. さらに鶏肉に大根を加えて、電子レンジで3分加熱すれば完成です。

電子レンジで手軽に作れる鷄と大根のさっぱり煮のレシピです。大根の下茹でを電子レンジで済ませれば、面倒な鍋での調理は一切ありません。材料も少なく家庭にあるもので作れるため、お酒のおつまみにも最適なレシピです。

イカと大根の煮物

  • 大根2/3本
  • イカ1杯
  • 水300cc
  • 八方だし小さじ2杯
  • しょうゆ大さじ2杯
  • 酒大さじ2杯
  • 味醂大さじ2杯
  • 砂大さじ2杯
 
  1. 大根は2cm程度の厚さにカットし、面取りと隠し包丁を入れておきます。
  2. イカは腸を取り輪切りにします。下足も食べやすい大きさにカットしておきます。
  3. 大根を下茹でする際にイカも一緒に茹でます。あくを取りながら煮込みます。
  4. 沸騰した後は落とし蓋を利用し、弱火で約30分煮込みませれば完成です。

味がしみこんだイカと大根の煮物のレシピです。調理時間はかかりますが、濃厚しょうゆダレが味わい深い絶品です。イカと大根を一緒に茹でることでそれぞれの旨味を凝縮することができます。下茹でを兼ねた料理です。

大根を下茹でしてさらに美味しく食べよう!

サラダや刺身のツマ、大根おろしや煮物やおでんなど和食に大活躍の野菜が大根です。味のしみこんだ大根はとても美味しい食材です。煮物にする際には大根を下茹ですると一層美味しい大根料理を作ることができます。

大根の下茹ではあくを取ったり、味をしみこませたり、甘みを抽出する役割があります。また透明な大根に下げるなど見た目をよくする効果もあります。大根の下茹では時間のかかる工程ですが、電子レンジや圧力鍋を利用すると時間を短縮することができます。忙しい場合や手軽に下茹でしたい場合におすすめです。

大根を下茹ですることで大根の美味しさを感じることができます。大根を下茹でして、美味しい大根をさらに美味しく食べてみましょう。

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