牛肉の冷凍保存はまとめて!保存期間や解凍方法は?解凍レシピも紹介

牛肉などスーパーの特売日にまとめて買って、冷凍保存するという方も多いと思います。コストコや業務スーパーでは、大量の牛肉がパック詰されているのであとで使えるように冷凍保存するのはもはや常識でしょう。普段何気なく冷凍している牛肉ですが正しい保存方法で冷凍すればもっと美味しく、長持ちします。今回は今更聞けない、牛肉の上手な冷凍保存方法と解凍方法をまとめて紹介します。解凍した牛肉で作れるレシピも併せて参考にしてください。

牛肉の冷凍保存はまとめて!保存期間や解凍方法は?解凍レシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1牛肉の冷凍保存はまとめるといい?
  2. 2牛肉の冷凍保存方法と保存期間
  3. 3牛肉を冷凍保存した際の解凍方法
  4. 4牛肉の冷凍を使ったおすすめ解凍レシピ
  5. 5牛肉を冷凍した場合の味と栄養の変化
  6. 6牛肉をまとめて冷凍して美味しさ長持ち

牛肉の冷凍保存はまとめるといい?

スーパーの特売日に牛肉をまとめ買いする、という方も多いのではないでしょうか?コストコや業務スーパーでは、年中安くて大量の牛肉がパック詰されています。一度に使いきれない場合はもちろん冷凍保存するのですが、正しい冷凍保存方法を知っていますか?

普段何気なく冷凍している牛肉も、正しい保存方法を知ればもっと美味しくもっと便利に牛肉を活用することができます。

牛肉を自己流でなんとなく冷凍していた、という方にも知ってもらいたい、牛肉を美味しく長持ちさせる冷凍保存方法と、解凍方法を紹介します。

解凍した牛肉でも美味しく食べられるレシピも5選紹介します。お肉の中でも高級だからこそ美味しく食べたい、牛肉の保存方法に詳しくなりましょう!

牛肉の冷凍保存方法と保存期間

牛肉の冷凍保存方法にはいくつかの方法があります。それぞれの保存方法・保存期間を詳しくみていきましょう。

牛肉の冷凍保存方法

牛肉の保存方法はいくつかの方法があり、使う料理やレシピによって使い分けするととても便利です。それぞれの保存方法によるメリットも違ってくるので、自分にあった方法で冷凍保存しましょう。

小分け

まず紹介する牛肉の冷凍保存方法は、小分けにして保存する方法です。大容量のパックをそのまま面倒だからと冷凍するのは使い勝手が悪くおすすめできません。

小分けにする際は、作る料理のレシピや家族の人数にあわせた量を冷凍するのがポイントになります。こま切れや切り落としは使う分をラップで包み、保存袋に入れて密封します。

薄切り肉は一枚ずつラップに包み、保存袋に入れて密封します。牛肉に水分が付いている場合はキッチンペーパーで拭き取りましょう。水分はドリップといわれる、牛肉の旨味が水分と一緒に出てしまったものです。臭みの原因にもなるので優しく拭き取りましょう。

まとめて

牛肉は食べきれないな、と思ったら鮮度が落ちる前にまとめて冷凍してしまいましょう。大容量の牛肉をまとめて冷凍保存する際も、必ず小分けにしてから保存袋にまとめます。パックごとの冷凍ではなく、それぞれの量に合わせてラップで包みます。

今流行の下味冷凍、下味なしなどバリエーションをつけてラップをし、まとめて保存袋に入れて冷凍するのがおすすめです。

牛肉を切ったり下味をつける際は、素手で触らず、菜箸やトングを使うようにしましょう。保存袋の空気は抜いて、まとめて冷凍する際もなるべく薄く広げるように冷凍しましょう。

加熱調理後

牛肉の冷凍保存方法では、生のまま保存というパターンが多いかと思います。しかし、牛肉は加熱調理後のものも美味しく冷凍保存可能です。

加熱して冷凍する場合は、フライパンなどでお好みの味付けをして炒めておきます。味付けはどんな料理にも対応できるよう、塩胡椒、醤油とみりんなどシンプルなものがおすすめです。

加熱した牛肉を冷凍する場合は必ず冷ましてからラップに包みます。冷まさないと水滴がつき、痛む原因になるので避けましょう。加熱した牛肉はもう一品欲しい時や、お弁当に使うのに重宝します。

冷凍牛肉の保存期間

カレンダーとペンと腕時計

冷凍保存した牛肉の保存期間はどのくらいでしょうか?生のまま冷凍した牛肉と、加熱後冷凍した牛肉によって違いが出てきます。

生のまま冷凍した場合

生のまま冷凍した牛肉の保存期間はだいたい目安2〜3週間です。冷蔵庫に入れての保存期間はだいたい3、4日なので、冷凍することでかなり長期間の保存が可能になります。これなら安いときにまとめ買いして、小分けにしても安心して使い切ることができます。

加工後冷凍した場合

加熱後の牛肉はもっと長期間の保存が可能になります。加熱後の牛肉の保存期間の目安は3〜4週間です。炒めて水分を飛ばすことと下味がつくことで、生のものより長期保存が可能になります。

生のものも、加熱したものも冷凍期間は目安になります。冷凍庫の開け閉めにより、庫内の温度は変化し品質の劣化につながります。霜が付いたり冷凍焼けが起こるので、期間内でもなるべく早く使い切れば美味しく食べることができます。

牛肉を冷凍保存した際の解凍方法

牛肉を上手に冷凍できたら、今度は上手に解凍しましょう。せっかく買ってきた牛肉、解凍方法によっては美味しさが損なわれる原因にもなります。

解凍方法①流水にさらす

低温で解凍できる流水解凍は、牛肉の美味しさを損なわず解凍できる解凍方法です。ボウルに氷水を張り、保存袋に入れたままの牛肉を入れ水道水をかけます。袋が浮かんでくるのでペットボトルなどを重石にしましょう。水は空気より熱伝導率が高いので、冷蔵庫より早く解凍できます。100gの牛肉で5分から7分が目安です。

流水は水が勿体無いので、氷水につけたままでも解凍できます。この場合は30分ごとに氷水を取り替える必要があります。500gの牛肉で30分ほどで解凍可能です。ドリップも出にくく、半解凍にすれば調理もしやすいでしょう。

解凍方法②冷蔵庫に移して自然解凍

一番安全で簡単でおすすめの解凍方法が冷蔵庫での自然解凍です。ゆっくり低い温度で解凍できるので旨味成分が出てしまうドリップも防げます。

冷蔵庫に入れて置くだけなので余計な手間もかからず手軽ですが、解凍時間がかかるというデメリットがあります。急いで使いたい場合には向かず、いつ使うのか使う時間やレシピに合わせて冷蔵庫に入れておく必要があります。

朝使う場合は夜のうちに、夜使う場合には朝のうちに冷蔵庫に入れておきましょう。水分で冷蔵庫内が汚れるのを防ぐために、ボウルやバットに入れておきましょう。

解凍方法③常温に出して自然解凍

急いで使いたい場合、常温で解凍したことはあるでしょうか?実はこの方法は雑菌が繁殖しやすく、あまりおすすめできない方法です。

雑菌が繁殖する温度は5度から60度と言われています。冬の室内でも十分雑菌が繁殖する可能性があり、中は凍っていても表面温度は上がっています。常温での自然解凍は安全面からおすすめはできない方法です。

解凍方法④レンジを使う

電子レンジの温めボタンを押す人差し指

電子レンジでの解凍は早く解凍できるという点では優れていますが、加熱しすぎたり、解凍のムラができやすいためあまりおすすめできません。

電子レンジで加熱する場合は大抵、解凍モードが付いているので使用しましょう。電子レンジでは加熱時間の見極めが難しく、加熱しすぎるとパサツキや食感が硬くなる原因になります。ドリップも出やすいので、どうしても急いでいるときに使用しましょう。

ドリップが少ない解凍方法は?

はてなマークと顎に手を当てて考える女性

牛肉の解凍方法でドリップが少なく美味しく解凍できるのは、冷蔵庫と流水での解凍です。低い温度でじっくり解凍することでドリップは防げます。

逆に自然解凍と電子レンジはドリップが出やすくなります。ポイントは低温でじっくり解凍です。急ぎでない場合は冷蔵庫でゆっくり解凍、急ぐ場合は流水で解凍するのが美味しく解凍するためにもおすすめです。

牛肉の冷凍を使ったおすすめ解凍レシピ

冷凍した牛肉を使って作るおすすめのレシピを5選紹介します。毎日の献立に、ぜひ参考にしてください。

牛肉のしぐれ煮

  • 玉ねぎ
  • 生姜
  • 牛こま切れ肉
  • A・酒
  • A・水
  • A・醤油
  • A・みりん
  • A・砂糖
  • A・白だし
 
  1. 生姜は千切りにします。
  2. 玉ねぎは薄切りにします。
  3. 牛肉はさっと湯通しします。
  4. 鍋にAの調味料、生姜、玉ねぎを加えたら強めの中火にかけます。
  5. 煮立ったら牛肉を入れ、煮込んだら出来上がりです。

冷凍牛肉で作れるおすすめレシピ、まず紹介するのが牛肉のしぐれ煮です。牛肉を甘辛く煮詰めたしぐれ煮は、白いご飯のお供に最高のレシピです。じっくり汁気がなくなるまで煮込んで作るしぐれ煮は作り置きにもぴったりなメニューです。

牛丼

  • 牛肉250g
  • 玉ねぎ150g
  • 生姜ひとかけ
  • A・水1カップ
  • A・醤油大さじ4
  • A・みりん1/4カップ
  • A・酒1/4カップ
  • A・砂糖大さじ3
 
  1. 玉ねぎは半分に切って1cm幅のくし切りにします。
  2. 生姜は皮をむいてせん切りにします。
  3. Aの調味料を鍋に合わせます。
  4. 調味料を軽く溶かし混ぜてから、生姜と玉ねぎを加え中火にかけます。
  5. 煮汁が湧いてきたら牛肉を加え、鍋でほぐしながら再沸騰してくるのを待ちます
  6. 湧いたらアクをすくい、火を落として20分煮ていきます。
  7. 煮汁が半分以下になったら火を止め、ご飯にのせて出来上がりです。

牛肉をがっつり食べたい時にぴったりなレシピが牛丼です。玉ねぎのとろりとした甘さと、牛肉でご飯がもりもり進むメニューです。牛丼といえば牛肉レシピの定番メニューなのでぜひ、作ってみてください。

牛肉のオイスターソース炒め

  • 牛肉
  • ピーマン
  • たけのこ
  • ねぎ
  • 生姜
  • オイスターソース
  • 塩こしょう
  • 片栗粉
  • 醤油
  • 鶏ガラスープ
 
  1. 牛肉に塩こしょう、溶き卵少々を加えしっかり手で揉み込みます
  2. ボウルに水分がなくなるまでしっかり調味料を牛肉に揉み込んだら、片栗粉を加えなじませます。油も仕上げになじませておきます。
  3. 酒、砂糖、醤油、オイスターソース、鶏がらスープ、塩、水溶き片栗粉をボウルに合わせておきます。
  4. フライパンに油をなじませ、余った卵に塩を加えて炒めます。
  5. 卵はいったん取り出し、牛肉を炒めます。
  6. 牛肉に火が通ったら、たけのこ、ピーマンを加え、ねぎ、生姜も加えます。
  7. 卵を戻し入れ、合わせ調味料を少しずつ回しかけ出来上がりです。

本格中華を自宅でも簡単に作れるレシピです。下味をつける時に、ボウルの中で調味料を牛肉にしっかりなじませるのがポイントになります。

ポテトと牛肉の甘辛炒め

  • 牛肉の薄切り200g
  • A・ニンニク
  • A・砂糖小さじ2
  • A・醤油大さじ1
  • A・酒大さじ1
  • 冷凍フライドポテト
  • 砂糖小さじ2
  • 豆板醤小さじ1
  • 醤油大さじ1
 
  1. ポリ袋に牛肉、Aの調味料を加えよく揉み込みます。
  2. フライパンで牛肉を炒め、火が通ったらポテトを加えます。
  3. 砂糖、豆板醤、醤油で味付けしたら出来上がりです。

次のレシピは包丁を使わず、ぱっと作れるのが魅力のポテトと牛肉の甘辛炒めです。ポテトは冷凍のフライドポテトを使うことで、とても手軽に作ることができます。

水菜と牛肉のピリ辛サラダ

  • 牛肉100g
  • 水菜1/2
  • 塩こしょう少々
  • 片栗粉大さじ1
  • ごま大さじ1
  • ポン酢大さじ1.5
  • 食べるラー油大さじ1
 
  1. 水菜は3cmほどの長さに切っていきます。
  2. 牛肉も食べやすい大きさに切り、塩こしょう、片栗粉をまぶします。
  3. 牛肉を茹でたらざるにあげ、流水で軽く洗います
  4. 牛肉と水菜を混ぜたら、ごま、ポン酢、食べるラー油を加えよく和えます。

最後に紹介するのは、牛肉をサラダ仕立てで食べられる水菜と牛肉のピリ辛サラダのレシピです。牛肉に片栗粉をまぶしてから、茹でることでしっとり茹であがります。流水でよく洗い、アクや余分な脂を落としましょう。

牛肉を冷凍した場合の味と栄養の変化

牛肉を冷凍することは保存期間が長くなるというメリットがありますが、他にも何か変化があるのでしょうか?味の変化・賞味期限の変化・食感の変化・栄養の変化を見ていきましょう。

味の変化

箸を持ち美味しそうに料理を食べる男性

牛肉は冷凍しても特に味の変化はなく美味しく食べることができます。しかし、うまく冷凍解凍できないと味を損ねることになります。

冷凍の際は肉の酸化を抑えるために空気をなるべく遮断して、密封して保存しましょう。また、冷凍するときに急速冷凍できれば肉の組織を壊さず美味しく冷凍できます。冷凍機能の急速冷凍モードがあれば利用しましょう。急速冷凍モードがない場合は、金属トレーの上に乗せたり、保冷剤を乗せて冷凍すれば早く冷凍できます。

冷凍した牛肉は3週間を目安に使い切らないと、酸化、霜、冷凍焼けが起こる場合があり、味にも影響が出ます。

賞味期限の変化

meritと書かれた紙

冷凍する上での一番のメリットであり、最大の変化が賞味期限の変化です。冷蔵保存した牛肉は消費期限は3、4日ほどです。対して冷凍することで3週間ほどに長くなります。そのため、まとめて買って冷凍しておくことで、節約できます。

食感の変化

茶碗と箸を持って微笑む女性

牛肉は上手に解凍すれば食感に特に変化はありません。冷蔵保存と同じく、美味しく食べることができます。ただし、解凍していないのに焼くと硬く食感が悪くなることがあります。

また、電子レンジで解凍することで、食感が硬く悪くなる場合もあります。一番のおすすめは冷蔵庫でゆっくり解凍したものです。食感も変わらないので、急ぎでない場合は冷蔵庫で解凍し、調理する15分くらい前に常温に出すと焼きムラを抑えられて美味しく調理できます

栄養の変化

牛肉を冷凍しても大きな栄養の変化はないでしょう。しかし、ドリップにはタンパク質、アミノ酸、ビタミンBなどの栄養素も含まれています。そのためいかにドリップを出さず解凍するかが、栄養素を逃さないために必要なことになります。

牛肉をまとめて冷凍して美味しさ長持ち

安い時にまとめ買いした牛肉は、ぜひ上手に冷凍して毎日の献立に活用しましょう。牛肉は使いやすいよう小分けにし、空気を抜いて保存しましょう。

ドリップが出ないコツは、なるべく急速に冷凍することと、低温でじっくり解凍することです。そうすることで、味も栄養も損なわず、美味しい牛肉を食べることができます。冷凍・解凍方法を参考に、毎日の食生活に役立ててください。

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