お酒を「ちゃんぽん」すると悪酔い/二日酔いする?危険な組み合わせとは?

ちゃんぽんにして酒を飲むと、悪酔いや二日酔いになるのは本当だろうか?それには医学的根拠はありません。この記事では、ちゃんぽんで飲む酒の組み合わせや、悪酔いや二日酔いになるメカニズムなどを探って、ちゃんぽんで飲む酒に原因があるかどうかを解説していきます。また、ちゃんぽんにすると危険な組み合わせも紹介します。悪酔いや二日酔いにつながる、ちゃんぽん以外の諸説を紹介しながら、悪酔いや二日酔いにならない本当の飲み方も併せて紹介します。

お酒を「ちゃんぽん」すると悪酔い/二日酔いする?危険な組み合わせとは?のイメージ

目次

  1. 1ちゃんぽんすると本当に危険!?
  2. 2ちゃんぽんで悪酔い/二日酔いは本当?
  3. 3ちゃんぽんしたお酒で悪酔い/二日酔いになるメカニズム
  4. 4ちゃんぽんすると危険なお酒の組み合わせ
  5. 5ちゃんぽん以外のお酒に関する諸説は本当か?
  6. 6ちゃんぽんしたお酒で悪酔い/二日酔いにならない飲み方
  7. 7ちゃんぽんで悪酔いするわけではない

ちゃんぽんすると本当に危険!?

友人や同僚などとの楽しい酒の飲み会で、悪酔いしたり二日酔いしたりした経験は、どなたもお持ちではないでしょうか。そして、二日酔いの鈍い頭で振り返ってみると、どうもいろいろな酒をちゃんぽんにして飲んだのが悪いのではないか?という気持ちにさせられます。結論から申し上げると、それは科学的にとか医学的に誤りです。

お酒をちゃんぽんにする飲み方は、悪酔いや二日酔いに関して、本当に危険なのか!?そのあたりを、この記事では詳しく探って解説していきます。お酒で悪酔いや二日酔いするメカニズムや、ちゃんぽんにすると危険なお酒の組み合わせ、あるいはちゃんぽん以外にお酒に関して巷間で流れている諸説なども紹介します。

また、お酒で悪酔いしたり二日酔いにならない、いろいろな飲み方なども、併せて紹介していきます。

ちゃんぽんで悪酔い/二日酔いは本当?

長年、お酒を飲みつづけている方なら、一度は耳にされたはずの「ちゃんぽんが悪酔いや二日酔いの原因?」という巷の噂があります。この章では、ちゃんぽんが悪酔いや二日酔いの原因であるとの、医学的根拠はないことや、ちゃんぽんという飲み方が結果的に多量のお酒を飲むことにつながっている、という問題点などを紹介していきます。

医学的根拠はない

この記事のテーマでもある「お酒をちゃんぽんにすると悪酔いや二日酔いする?」という命題に関しては、科学的根拠つまり医学的なエビデンスはありません。お酒をちゃんぽんで飲むということは、日常的にお酒を飲んでいる方なら、大なり小なりどなたもが経験していることです。

「ちゃんぽん」という言葉は、さまざまな物を混ぜること、もしくは混ぜた物を意味しています。「長崎ちゃんぽん」をはじめ、各地にそのような意味合いの料理も存在します。つまり、お酒をちゃんぽんで飲む、ということはいろいろなお酒を飲み合わせることになります。

そのちゃんぽんという飲み方が、悪酔いや二日酔いにつながる医学的根拠はありませんが、多くの人が結果的に悪酔いなり二日酔いに陥った場合に、ちゃんぽんの所為かも?と考えていることもまた事実です。そんなちゃんぽんと悪酔いや二日酔いとの関係を、この後に解説していきます。

ちゃんぽんは飲み過ぎになりやすい!?

お酒にはアルコール度数というものがあります。人が酔うのはお酒を飲んだこからと言うよりも、アルコールを摂取したからと言うのが、厳密に言うと正解です。

アルコール度数5%のビールを200ml飲んだ人と、アルコール度数40%のウイスキーを200ml飲んだ人では、お酒の量としては同じでも当然のことながらウイスキーを飲んだ人の、アルコール摂取量は8倍も違います。つまり、ビールなら1杯200mlを8杯飲んだ計算になります。

ちゃんぽんに危険性があるとすれば、ビール・日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキー・梅酒などをどの順番で飲むにしても、目先が変わると言いますか、味が異なることで、ついつい全体量として飲みすぎてしまうことにあります。飲み会ともなれば雰囲気も手伝ってよりちゃんぽんで飲む傾向は強まります。

したがって、基本的にちゃんぽんは飲みすぎになりやすい、性格を秘めているということです。

異なるお酒を同ペースで飲み続けてしまう危険が

人にはそれぞれにアルコール摂取許容量というものがあります。その許容量を超えれば、当然に人は悪酔いにも二日酔いにもなります。ちゃんぽんの危険性は、いろいろな意味で、その許容量を忘れさせてしまうことにもあります。人はふだんの経験から、おおよそ自分の許容量を承知しています。

ビール何杯なら大丈夫だとか、というのがそれに当たります。ところが、ちゃんぽんという飲み方の場合はビールを飲むペースで、それ以上のアルコール度数をもったお酒も、飲んでしまうことが起きやすいのです。アルコール自体にも理性を麻痺させる要素がありますから、余計に自分の許容量を把握しきれなくなります。

悪酔いや二日酔いに陥ってからしか、自分の許容量を超えたことが分からなくなるのが、ちゃんぽんという飲み方の最大の危険性と言えます。

ちゃんぽんしたお酒で悪酔い/二日酔いになるメカニズム

ちゃんぽんが真犯人かどうかはともかく、お酒で悪酔いや二日酔いになる可能性があることは間違いありません。そんな悪酔いや二日酔いになる、いくつかのメカニズムを解説していきます。

飲んだ量と個人のポテンシャルで決まる

前章でも触れたように、人にはそれぞれのアルコール摂取許容量というものがあります。アルコール何mlが自分の許容量という、具体的な数字で把握されている方はあまりいないかもしれませんが、ビールなら何杯、日本酒なら何杯とかの、おおよその検討はついているでしょう。年齢とか経験により、許容量も多少は変動することもあるかもしれません。

いずれにしても、悪酔いや二日酔いというのは、ちゃんぽんという飲み方は関係なくて、お酒を飲んだ量とそれぞれの個人のアルコールに対する、ポテンシャルで決まってきます。許容量を超えたアルコールを摂取すれば、ちゃんぽんか否かに関係なく、悪酔いや二日酔いになるのは必然と言えます。

いっきに飲むほうが体の負担は大きい

お酒はいっきに飲む方が体への負担は大きい、ということも悪酔いや二日酔いになるメカニズムでたいせつなポイントです。お酒は飲んだ量と個人のポテンシャルで決まると述べましたが、もう一つ大切な要素は時間です。同じお酒1杯を1分で飲むか、1時間で飲むか、1日で飲むかでは、アルコールが体に与える影響の違いは自明のことになります。

つまり、アルコール摂取許容量どれだけの人が、どれだけのアルコールを、どれだけの単位時間で飲んだのかがポイントになるわけです。その意味で一気飲みは、本当はちゃんぽん以上に、絶対にしてはならない飲み方になります。

醸造酒と蒸留酒ではどちらが酔いやすい?

お酒のアルコール度数を紹介すると、一般的なアルコール度数は「ビールが5%」「ワイン15%」「日本酒15%」「焼酎20%」「ウイスキー40%」「ブランデー45%」が、平均になると思います。ここに挙げた中では、ビール・ワイン・日本酒が醸造酒で、焼酎・ウイスキー・ブランデーが蒸留酒になります。

つまり、醸造酒よりも蒸留酒の方が、全般的にアルコール度数は高くなっています。単純に言えば、蒸留酒の方が醸造酒よりも酔いやすいということになります。

ちゃんぽんすると危険なお酒の組み合わせ

ちゃんぽんという飲み方が、悪酔いや二日酔いに直結するわけではないことは分かりました。では、ちゃんぽんにして飲むと、危険なお酒の組み合わせはあるのでしょうか?ここでは、そんな疑問に応えます。

醸造酒と醸造酒/混成酒との組み合わせ

前章では、醸造酒よりも蒸留酒の方がアルコール度数が高く、酔いやすいと述べました。けれども、ちゃんぽんにすると危険という意味では、醸造酒や混成酒などの組み合わせにも問題があります。ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒は、それぞれ異なる酵母発酵によることで、アルコールの種類が微妙に異なります。

また、リキュールや梅酒などの混成酒には、さまざまな添加物が含まれています。これらをちゃんぽんにする飲み方で摂取すると、アルコールの分解以上に肝臓への負担が増し、本来のアルコール分解速度が低下して、悪酔いや二日酔いにつながります。ちゃんぽんの危険性はこんなところにもあります。

危険なお酒の組み合わせパターン

危険なお酒の組み合わせパターンになる飲み方があります。アルコール度数のある程度高い醸造酒や混成酒を、ちゃんぽんにして飲んだ場合には、悪酔いや二日酔いの可能性も高くなります。たとえば、アルコール度数の高いビールから日本酒に移り、次いでワインや梅酒ロックなどを、ちゃんぽんにするようなケースです。

悪酔いしない組み合わせパターン

ちゃんぽんでも、比較的に悪酔いしない組み合わせのパターンの飲み方もあります。ハイボールから始めて、料理に合わせて日本酒かワインに移り、ウイスキーをストレートかロックで飲むという、飲み方です。つまり、蒸留酒→醸造酒→蒸留酒という、蒸留酒で挟むパターンになります。ただし、これも飲みすぎれば意味をなしません。

ちゃんぽん以外のお酒に関する諸説は本当か?

ちゃんぽんが悪酔いや二日酔いの元凶ということについては、科学的根拠がないことは紹介しました。けれどもお酒にまつわる、諸説が巷間に出回っています。それらが本当かどうかを検証してみます。

お酒の前の牛乳

お酒を飲む前に牛乳を飲むと悪酔いしない」とは本当かどうか?けっこう耳にした説です。その意味でウイスキーやブランデーなどのアルコール度数の高いお酒を飲む際に、牛乳割りにする飲み方が流行したような気もします。

しかし、牛乳が胃に張る膜は胃酸によって消えてしまい、アルコール吸収防止にはつながっていません。これはガセネタといってよいでしょう。ただし、牛乳に含まれる栄養素は、アルコールが肝臓で分解される際の手助けにはなります。まったくのムダというわけでもありません。

お酒の前のバター

脂肪は胃では吸収されずに、腸ではじめて吸収される性質をもっています。このことから、脂肪を摂ると胃におけるアルコールの吸収を防ぐことで、急激な酔いを防止する効果があります。したがって、お酒の前にバターなどの脂肪分を多いつまみを食べることで、悪酔いや二日酔いを防げるというのは、本当のことです。

二日酔いのときのサウナ

二日酔いのときのサウナは、本当でしょうか?これは危険なことですから、最初に結論を申し上げます。NGです。血中アルコール濃度を上げることになり、年齢に関係なく脳卒中の危険を招きかねないからです。

サウナに入るということは、体を脱水症状にすることでアルコール分解もされにくくなり、血液もドロドロになってしまいます。サウナはちゃんぽん以上にしてはならないことになります。

ちゃんぽんしたお酒で悪酔い/二日酔いにならない飲み方

お酒で悪酔いしたり二日酔いにならない飲み方を紹介します。一番は、できるだけ飲まないというのが、本当のところです。それでは答えにならないでしょうから、4つほどのおすすめポイントを紹介します。

空腹でお酒を飲まない

一つ目のポイントとしては、空腹でお酒を飲まないということになります。量を飲みすぎないことの次に大切なポイントです。理由はお判りでしょうが、アルコールの吸収が急激になって、肝臓への負担も増大して、悪酔いや二日酔いにつながるのは必至です。特に、空腹で飲むことが常習になると、悪酔いや二日酔いなどで済む話ではなくなります。

チェイサーをはさむ

二つ目のポイントは、チェイサーをはさむということになります。チェイサーをはさむという飲み方は、二重三重に悪酔い対策になります。まずは、単純にどんなアルコールであれ、そのアルコール度数が確実に薄まる効果があります。また、チェイサーとして飲んだ水の量だけ、お腹もいっぱいになります。

そして、チェイサーをはさむことで、自然にアルコール摂取のピッチも下がります。チェイサーとしてはソフトドリンクもよいですが、やはり水が一番のおすすめになります。添加物が確実に入っていないことが理由です。

マイペースを守る

三つ目のポイントは、マイペースを守るということになります。ちゃんぽん以上に悪酔いや二日酔いにつながっているのが、このポイントです。つまり、飲み会などで相手のある場合には、当然そのさまざまな影響を受けます。

マイペースが崩れる一番の要因になります。上司やお得意さんとか、好意を寄せている異性などが同席しているような場合には、特にその恐れが出てきます。マイペースが崩れることは、アルコール量の増加にもつながりやすいことになります。

サプリを活用する

四つ目のポイントは、サプリを活用するということになります。効果のほどは分かりませんが、サプリを活用した悪酔いや二日酔い対策は、たいせつです。科学的根拠以上に、そのサプリを服用することで得られる安心感も大きな要素です。

サプリメントにもウコンやオルニチンなど、さまざまな成分、商品が登場していますが、サプリを飲む回数とかタイミングとかにも注意を払って活用しなければなりません。ただし、サプリに頼りすぎて、ちゃんぽんなどで大量に飲酒することになるのは、本末転倒です。

サプリメントは、悪酔いや二日酔いを防止するためであって、悪酔いや二日酔いをするためでは決してありません。

ちゃんぽんで悪酔いするわけではない

お酒をちゃんぽんにすると悪酔いや二日酔いする?というテーマについて、ここまで詳しく紹介してきました。悪酔いや二日酔いになるメカニズムや、ちゃんぽんにすると危険な組み合わせの酒、ちゃんぽん以外の酒に関する諸説、あるいは悪酔いや二日酔いにならない、酒の飲み方などについても詳しく紹介しました。

この記事を参考にして、お酒はちゃんぽんで悪酔いするわけではない!ことが分かっていただけたと思います。

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