お茶の賞味期限!賞味期限切れのお茶(茶葉)の活用&正しい保存方法

お茶の葉を大事にしまっておいたら忘れてしまって、気付いたときには賞味期限切れになっていた、ということは多いのではないでしょうか?お茶にも賞味期限があり、開封前と開封後はもちろん、保存方法でも変わってきます。茶葉だけでなくペットボトルのお茶でも一緒です。賞味期限切れになってしまった茶葉の活用法から、開封前、開封後の茶葉の賞味期限を、少しでも長持ちさせる保存方法も紹介していきます。

お茶の賞味期限!賞味期限切れのお茶(茶葉)の活用&正しい保存方法のイメージ

目次

  1. 1お茶の賞味期限について知りたい!
  2. 2お茶の賞味期限は?
  3. 3賞味期限切れのお茶は飲める?
  4. 4賞味期限切れのお茶の活用法
  5. 5お茶の正しい保存方法
  6. 6賞味期限切れのお茶も賢く使おう!

お茶の賞味期限について知りたい!

お茶はちょっとした贈答品にも便利なため、手にする機会も多いのではないでしょうか?茶葉をパック詰めしたものや、すでにお茶として淹れてからペットボトルに詰めたものなど、さまざまなお茶が私たちの身の回りにあふれています。

ですが高級なお茶は大事なときに出そうとしまっておいたままだったり、開封後も賞味期限を気にせず飲んでたりしませんか?実はお茶にも賞味期限があるのです。お茶の賞味期限とは一体どのくらいなのでしょうか?賞味期限が切れてしまったお茶は飲めるのでしょうか?

賞味期限切れしてしまった茶葉を、そのまま捨てるのはとてももったいない話です。そんな賞味期限切れのお茶の活用法や正しい保存方法も合わせて紹介します。

お茶の賞味期限は?

お茶の賞味期限は一体どのくらいなのでしょうか?お茶のパックの開封前と開封後でももちろん変わってきますが、目安くらいは欲しいものです。そんなお茶の賞味期限の目安を、ペットボトルのお茶も含めて紹介します。

開封前の賞味期限:茶葉

お茶の賞味期限は、開封前の煎茶製造日から約1年開封前の抹茶でも酸化しやすいため製造日から約半年、というのが一般的です。この賞味期限はあくまで一般的な目安であり、同じ煎茶や抹茶でも製造元で異なります。

元々賞味期限とは製造元が「美味しく飲める期間」として定めたものなので、必ずしも一定ではないのです。そのため同じ茶葉でも新茶になると、そのフレッシュさが失われる前にと賞味期限を設定するため、より短くなったりするのです。

そのため同じメーカーの同じ茶葉でも、賞味期限の設定基準は違います。お茶を買ったりもらったりしたときには、必ず真っ先に賞味期限を確認するようにしましょう。

開封後の賞味期限:茶葉

お茶の賞味期限としてメーカーが設定したものは、あくまで開封前であることが条件です。開封後のお茶にはメーカーが定めた賞味期限は適用されません。さらに開封後のお茶は、空気や湿度の影響に直接さらされることになります。

このことから開封後のお茶は、劣化が急速に早まることになります。開封後のお茶はすぐに傷んでしまう生鮮食品と思って、早めに飲みきるようにしましょう。適切に保存しても、2週間ほどを目安に飲みきるのがおすすめです。

開封前の賞味期限:ペットボトル

開封前のペットボトルのお茶の賞味期限は、一体どのくらいになるのでしょうか?ペットボトルのお茶の賞味期限は、茶葉の場合と同じく開封前のものであれば半年~1年程となります。ペットボトルのお茶を長期間保存することを前提で用意するときは、賞味期限を確認してから購入するようにしましょう。

開封後の賞味期限:ペットボトル

開封前なら茶葉と同じくらいの賞味期限があるペットボトルのお茶でも、開封後は茶葉よりも早く劣化が進みます。またペットボトルのお茶の場合は、その飲み方でも賞味期限が変わるのです。

ペットボトルから別の器に移して飲む場合は、開封後は2日~3日が賞味期限の目安となります。ですが直接口を付けて飲んだ場合は、口の中の雑菌が入るため、劣化のスピードがより速まります。そのため賞味期限はその日のうち、それもなるべく早くに飲みきるようにしましょう。

冷凍したお茶の賞味期限

お茶は開封前の茶葉であれば、冷凍保存することもできます。お茶は冷凍することでより長く鮮度を保つことができるため、1年ほど保存しておくことができます。

ただし冷凍保存しておいたお茶を開けるときには、先に開封前の状態で1日冷蔵庫で解凍した後、同じく開封前の状態で常温で1日おいて、徐々に温度を上げていくようにします。そうすることで品質の劣化を防ぐことができます。

温度を適温まで上げずに開封すると、茶葉は温度差が原因で結露してしまいます。茶葉は湿気と温度変化に弱いので、適温まで戻しておかないと一気に傷んでしまうため注意が必要です。

ペットボトルのお茶は、冷凍用のペットボトルで売っているお茶以外は、冷凍時に膨張して容器が割れたり、解凍時に味が変質しやすいためおすすめしません。

賞味期限切れのお茶は飲める?

お茶を見つけたときに賞味期限切れだった場合、そのお茶を飲むことはできるのでしょうか?賞味期限切れのお茶が飲めるかどうか、その判断基準について調べてみました。

飲めるかどうかの判断方法

お茶は賞味期限切れしたからといって、すぐに飲めなくなるわけではありません。多少は風味が落ちますが、保存状態が良ければ賞味期限切れから数ヶ月経っても飲めるものもあります。まずは見た目からいくつかチェックしていきましょう。

賞味期限切れのお茶の見た目のチェックポイントは、茶葉が湿気を帯びて色が変色したり、カビが生えたりしていないか、酸味のある臭いやカビ臭さといった異臭がないか、しっかりと確認しましょう。

さらにお茶として淹れてみたとき、明らかに色がおかしかったり異臭がしないかぬめりがないか、ちょっと舐めてみて極端に苦かったり変な味がしないか確認しましょう。

どれかひとつでも当てはまったときは、その賞味期限切れのお茶は飲んではいけません。処分するか、他の事で再利用しましょう。

賞味期限切れのお茶の活用法

賞味期限切れしたとはいえ、お茶をそのまま捨てるのはもったいないものです。そんなときには別の形でお茶を利用しましょう。賞味期限切れのお茶の利用方法を紹介します。

ほうじ茶にする

お茶としてはあまり美味しくなくなっているものの、品質としては問題ないなど、賞味期限切れすぐのお茶の場合は、油を引かずにそのままフライパンで炒ってほうじ茶にして飲むことができます

焦がさないように弱火で、煙が立たない程度に箸などでかき混ぜながら炒っていきます。香ばしい臭いがしてきたら、焦げ始める前にすぐにお皿に移して広げ、荒熱を取ります。湿気を吸うと傷んでしまうので、湿気の多いものをそばに置かないようにしましょう。

脱臭剤として使う

賞味期限切れのお茶は、脱臭剤としても使えます。お茶パックなどの目の細かいパックに入れて、細かい茶葉が下に落ちないように、小皿などに乗せてから冷蔵庫や棚に入れておきます。茶葉には周囲の臭いを吸着する成分が含まれているので、お手軽な消臭剤として使うことができます。

効果としては茶葉の量にもよりますが、1週間~2週間で取り替えると良いでしょう。お茶パックに入れるのは誰にでもできる簡単な作業なので、小さい子供とも一緒に作業を楽しむこともできます。お茶パックを取り替えるときには、目からこぼれ落ちた細かい葉を落とさないよう注意しましょう。

キッチン周りの掃除に使う

賞味期限切れのお茶をお茶パックに入れて濡らし、シンクやレンジ、油もので汚れた食器などをこするだけで、油汚れが落ちて手荒れの心配もありません。キッチンの油汚れをお茶入りのティーバッグで一掃できます。

さらにお茶はお風呂の汚れ落しにも効果的です。使い古しの靴下やストッキングに茶葉を入れて、浴槽を丁寧にこするだけで湯アカがきれいに落ちるのです。

お茶で掃除できるのは水周りだけではありません。ある程度の量を湿らせた茶葉をフローリングに撒き、ほうきやフローリング用のモップで掃くようにします。それだけでお茶にごみやほこりが絡めとられ、きれいにすることができます。

まな板の殺菌に使う

賞味期限切れのお茶を濃く煮出したら、まな板に満遍なくかけます。お茶に含まれるカテキンには殺菌効果があるため、まな板を効率的に殺菌することができます。魚や肉などの生ものを調理したあと、煮出したお茶で流し、さらに残った出がらしで丁寧にこすれば、除菌と臭い消しの両方を済ませることができます。

お茶で除菌と消臭をやるメリットは、手荒れの心配がないだけでなく、化学薬品を使うこともないため、煮出すときの火傷にさえ注意をすれば危険も少ないことです。生ものの調理に使った後、洗っても満足できないときには、ぜひ一度試してみてください。

アロマポットなどで香りを楽しむ

賞味期限切れのお茶は、100円ショップなどでも買えるちょっとしたアロマポットに入れて、下から加熱してあげるだけで茶葉の香ばしい香りが広がって、お手軽にアロマテラピーを楽しめます

小さい子供がいて火を使うのが危ない場合は、ほうじ茶を作るときと同じ感覚でフライパンで少量の茶葉を炒ると、同様の効果が得られます。さらにこの香りには消臭効果もあるので、アロマテラピーを楽しみつつ、嫌な臭いを消すこともできます。

肥料として使う

賞味期限切れのお茶には窒素分も多く含まれています。そのため鉢植えにぱらっと撒いてあげると、肥料としても効果的です。室内に置いている鉢植えは、時として肥料の臭いが気になることもあります。お茶の肥料なら消臭効果もあるので、室内に置いている鉢植えに使うにはもってこいの肥料といえます。

うがい液として使う

賞味期限切れ直後のお茶であれば、普通にお茶として淹れた後に、うがい液として使うこともできます。口に直接入れることと、うっかり飲んでしまう可能性があるため、なるべく賞味期限切れ直後の変質の少ないお茶を使いましょう。

お茶のカテキンには殺菌効果があるため、風邪やインフルエンザの予防に欠かせないうがいに使うと、うっかり飲んでも安心のうがい液として重宝します。カテキンはお茶の苦味成分でもあるので、苦味に強いようであれば、濃い目に出して使うとより効果が期待できます。

入浴剤にする

賞味期限切れのお茶を、ティーバッグや出しパックに入れてお風呂に入れれば、入浴剤としても使えます。緑茶のカテキンの殺菌効果で肌を殺菌して、美肌に導いてくれます。その効果は広く認知もされていて、水虫やアトピー、湿疹などの肌の病気にも効果があります

手洗いのときに茶葉を一緒に揉むようにしながら洗うと、手の殺菌だけでなく消臭効果もあり、肌荒れの予防にもなります。冬の手荒れに緑茶風呂や茶殻で手洗いをして、肌荒れ知らずを目指すと良いでしょう。

お茶の正しい保存方法

お茶の品質を維持しつつ、上手に保存するにはどうしたら良いのでしょうか?賞味期限内であってもお茶は少しずつ劣化していきます。そんなお茶の劣化を防ぎ、美味しいお茶を楽しむ保存方法を紹介します。

開封前の茶葉の保存方法

お茶を保存するときには入れないほうがいい場所、置かないほうが良い場所があります。お茶を入れないほうがいい場所のひとつが冷蔵庫です。冷蔵庫は湿度が高くさまざまな臭いでいっぱいです。お茶は開封前でも湿気だけでなく冷蔵庫内のにおいも吸ってしまうため、風味が落ちてしまうのです。

お茶を入れておかないほうがいい場所には、他にもシンク下があります。シンク下も湿気が多く、茶葉が湿気を吸って傷んでしまいます。このことからもわかるように、お茶は湿気の少ないところに保管するのが第一です。

さらにお茶を置かないほうが良い場所には、レンジやオーブンなどの近くといった高温になる場所があげられます。暖房が効いた部屋も気温が高いので、保管場所には適しません。さらに窓際などの日が当たる場所や明るい場所も、光に弱いお茶の保管には不向きな場所になります。

ではどこがお茶の保管場所に適しているかというと、乾燥していて温度も低く、光が当たる心配も無い、いわゆる冷暗所がお茶の保管には最適な場所になります。冷暗所以外で保管したい場合には、棚の中でも胸よりも高いところであれば湿度も低いので、保管することができます。

開封後の茶葉の保存方法

開封後のお茶は夏場は2週間以内冬場でも1ヶ月以内に飲みきったほうが良いですが、それ以上にしまっておく場所もとても大切です。開封後のお茶は、開封前のお茶以上に傷みやすくなっているからです。

開封後のお茶を保存するのに適しているのは茶筒です。茶筒は遮光性だけでなく機密性も高いため、お茶の保存にはもってこいです。茶筒が無いときはパッケージの袋を密閉したあと、ジップ袋に入れてさらに密封するようにしましょう。

茶筒に入れて保存している場合でも、そのままパッケージで保存している場合でも、除湿剤を入れておくと開けたときに入った湿気を吸い取ってくれるため、よりお茶の品質を保つことができるのでおすすめです。

賞味期限切れのお茶も賢く使おう!

茶葉

賞味期限切れのお茶でもさまざまな使い方があり、賢く無駄なく使い切ることができます。もちろん賞味期限内に飲みきれるのが一番なので、飲むペースにあわせた量を購入するようにするのがおすすめです。それでももし賞味期限が切れてしまったら、捨ててしまわずに賢く使い切ってあげてください!

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