コーヒーとウイスキーのカクテルが美味しい?由来や作り方・レシピを紹介

コーヒーとウイスキーは、カクテルにしたときの相性が良いことでも知られている組み合わせです。そんなコーヒーとウイスキーを使ったカクテルは種類や作り方が多いだけでなく、使うウイスキーの種類によってもいくつかに大別されるといいます。そんなコーヒーとウイスキーを使ったカクテルの種類とその由来を始め、代表的なカクテルの作り方やおすすめの飲み方までたっぷりと紹介していきます。

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目次

  1. 1コーヒーとウイスキーのカクテルの魅力を知ってる?
  2. 2コーヒーとウイスキーのカクテルについて
  3. 3コーヒーとウイスキーのカクテルの由来
  4. 4ゲーリックコーヒーの作り方/レシピ
  5. 5アイリッシュコーヒーの作り方/レシピ
  6. 6ケンタッキーコーヒーの作り方/レシピ
  7. 7その他のコーヒーとウイスキーのカクテルの種類
  8. 8コーヒーとウイスキーのカクテルで大人の夜を過ごそう!

コーヒーとウイスキーのカクテルの魅力を知ってる?

コーヒーとウイスキーは相性が良く、カクテルとしても人気があります。そんなコーヒーとウイスキーを使ったカクテルは、大人の休日を彩るアイテムとしてもぴったりのカクテルなのです。コーヒーとウイスキーを使ったカクテルの魅力について紹介します。

コーヒーとウイスキーのカクテルについて

コーヒーとウイスキーを使ったカクテルには、大きく分けて3つの種類があるといいます。コーヒーとウイスキーを使ったカクテルの種類分けの基準は、一体どこにあるのでしょうか?

コーヒーとウイスキーが相性が良いといわれる由来であるコーヒーとウイスキーの共通点と共に、まずは大別した3種類のカクテルを紹介します。

コーヒーとウイスキーの共通点

コーヒーとウイスキーには、いくつか共通する特徴があります。コーヒーとウイスキーの最初の共通点は、「後天的味覚(アクワイヤード・テイスト)」といわれる点です。これは、初めは美味しいと感じかなかったものが、何度も味わって経験を積むことで美味しいと感じるようになることを指します。

コーヒーとウイスキーの2つ目の共通点は、生産地やその種類で個性がはっきりとあることです。コーヒーはたくさんの地域で栽培されていて、その産地や品種によって味に個性があり、銘柄にもなっています。ウイスキーも同様に世界各地で作られていて、その味やフレーバーにもさまざまな個性があります

コーヒーとウイスキーの3つ目の共通点は、「ブレンド」という技術があることです。コーヒーもウイスキーも複数の種類を混ぜ合わせることで、それぞれの味や香りを出したり風味のバランスをとったり新しい味を生み出すだけでなく、品質を一定に保つために行ったりします。

このようにコーヒーとウイスキーは共通点が多いためか、お酒を飲んだ後にコーヒーを飲みたくなる人も多いといわれ、最近ではBARやワインスタンドでもコーヒーを置く店舗が増えているといいます。

ゲーリックコーヒーとは?

ゲーリックコーヒーとは、コーヒーにウイスキーを入れたコーヒーカクテルの中でも、スコッチウイスキーと砂糖を入れて生クリームを浮かべたカクテルを指して言います。

コーヒーの深いコクと、スコッチウイスキーを使っているからこその、飲むと芳しい香りが鼻から抜けていく感覚が癖になるカクテルです。スコッチウイスキーならではの、独特でスモーキーなフレーバーのアクセントが、大人のカクテルとして人気となっている由来です。

アイリッシュコーヒーとは?

アイリッシュコーヒーとは、コーヒーにウイスキーを入れたカクテルの中でも、アイリッシュウイスキーを注いで砂糖を加えたうえにクリームを浮かべた、寒いアイルランド生まれらしいカクテルです。コーヒーとウイスキーを使ったカクテルというと、真っ先に名前が出てくることの多いメジャーなカクテルでもあります。

ホットコーヒーの苦味や酸味、コクといった複雑な味わいに、同じように深い味わいのアイリッシュウイスキーが合わさることで、体の芯から温めてくれる寒い日にはぴったりのカクテルです。

ケンタッキーコーヒーとは?

ケンタッキーコーヒーとは、コーヒーにウイスキーを入れたカクテルの中でも、アメリカのケンタッキー州のウイスキー・バーボンと砂糖を入れてホイップした生クリームを乗せたカクテルです。

ケンタッキーコーヒーは、コーヒーを主役にするかバーボンを主役にするかそれぞれの選び方が変わってきます。本場アメリカでは、砂糖が多めでバーボンのフレーバーも甘さを感じさせるもののほうが、より一般的と言われています。

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コーヒーとウイスキーのカクテルの由来

コーヒーとウイスキーを使ったカクテルについて、コーヒーとウイスキーとの共通点から、大まかな種類とその特徴について紹介しました。ではそれぞれのカクテルにはどのような由来があるのでしょうか?今度は各種類の由来について紹介します。

ゲーリックコーヒー

ゲーリックコーヒーが誕生した経緯は、詳しくはわかっていません。推測されていることは、アイリッシュコーヒーができた19世紀の半ばに、同じように生まれていたのではないかといわれています。

ゲーリックコーヒーの名前の由来は、「ゲール人の」を意味する英語からきています。ゲール人は古くは北西ヨーロッパに居を構えていた民族で、現在のアイルランド人やスコットランド人にとっては先祖に当たる民族です。

そんな祖先を持つためか、スコットランドのウイスキーであるスコッチウイスキーは、その種類や銘柄にゲール語を由来とする製品が数多くあります。そのため、祖先の文化を大切にする気持ちから「ゲーリック」と名付けた、と考える人がいるのも自然なことといえます。

アイリッシュコーヒー

アイリッシュコーヒーは、1942年にアイルランド南西部の漁村・フォインズの飛行場で考案されたカクテルに由来します。

当時のフォインズ飛行場は、パン・アメリカン航空の旅客機の給油地でした。当時の旅客機は水上飛行艇だったため、給油を待つ間は乗客はボートで陸上に移動して待つ必要があったのです。そのため移動中に水を被ったりして、凍える乗客も多くいました。

そんな乗客を気遣い乗客の身体を温めるために、地元名産のアイリッシュウイスキーをベースに使ったカクテルとして考案されたのが、このアイリッシュコーヒーです。考案者はフォインズ飛行場のパブのシェフだった、ジョセフ・シェリダン(Joseph Sheridan)氏でした。

第二次大戦後に陸上機が主流になり中継となる空港が変わっても提供され続け、大西洋横断航空路を利用する人々に当地の名物として知られるようになりました。1952年にはサンフランシスコでも提供する店ができたことにより、世界中で飲まれるようになった由来を持つカクテルなのです。

ケンタッキーコーヒー

ケンタッキーコーヒーは、アイリッシュコーヒーをベースとした由来を持つカクテルです。バーボンの故郷であるケンタッキー州では日常的にバーボンがあるため、コーヒーを割るためのウイスキーも必然的にバーボンになるのです。

ケンタッキー州の人々にとってバーボンは誇りであり、「ケンタッキー産でなければバーボンではない」と州知事や市長が発言するほど、バーボンは特別なウイスキーです。そのためケンタッキーコーヒーも日常のあらゆる場所で見られる、ポピュラーなカクテルでもあるのです。

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ゲーリックコーヒーの作り方/レシピ

ゲーリックコーヒーがどんなカクテルかわかったら、今度は自宅で作って楽しんでみましょう。コーヒーとウイスキーさえあればできるカクテルなので、お店でなくてもコーヒーとウイスキーなどの材料があれば自宅で簡単に作ることができます。

ゲーリックコーヒーの材料と作り方のほか、作るときのポイントやおすすめの飲み方も紹介します。

材料と作り方

ゲーリックコーヒーの材料は、コーヒースコッチウイスキー生クリーム砂糖と、道具として泡だて器、そして耐熱グラスです。コーヒーカップやマグカップでも問題ありませんが、見た目にこだわるのであれば耐熱グラスがおすすめです。

作り方は、コーヒーを淹れたら砂糖を入れたグラスに注ぎスコッチウイスキーを入れて軽くかき混ぜます生クリームを浮かべて完成ですが、生クリームはそのままでもホイップしてからでもどちらでも大丈夫です。本場では少し硬めにホイップしたものを乗せています

作り方や飲み方のポイント

ゲーリックコーヒーを作るコツは、生クリームや砂糖の甘味との対比を楽しむため、豆は酸味の少ない銘柄中深煎り~深煎りを選びましょう。

スコッチウイスキーを入れたときにコーヒーの温度が下がってしまうことがあるため、熱々で楽しむときには生クリームを入れる前に、電子レンジで軽く温めなおしておきましょう先にグラスを温めておくだけでも、温度変化を最小限に抑えられます。ウイスキーや砂糖の量は好みで調節します。

生クリームを上手に浮かべるコツは、コーヒーの液面にスプーンの先を軽く当てスプーンにそって優しく注ぐと、よりきれいに生クリームを浮かべることができます。

ゲーリックコーヒーの飲み方は、まずは最初から混ぜずに、コーヒーの上に生クリームが浮かぶ2層構造のまま飲んでみましょう。そのまま飲むことによって、甘さや苦さ、温かさや冷たさといった、さまざまな味わいや温度の対比を感じながら口の中で合わさっていくのを楽しむことができるのでおすすめの飲み方です。

アイリッシュコーヒーの作り方/レシピ

アイリッシュウイスキーは、コーヒーの香りを邪魔しないのにコクに深みが加わるため、コーヒーとの相性も抜群です。そんなウイスキーの中でもマイルドな味わいのアイリッシュウイスキーで作る、アイリッシュコーヒーの作り方を見ていってみましょう。

材料と作り方

アイリッシュコーヒーの材料は、コーヒーアイリッシュウイスキー生クリーム砂糖と、ゲーリックコーヒーのスコッチウイスキーをアイリッシュウイスキーに変えただけです。砂糖をブラウンシュガーに変えるとコクが出ますが、その分溶けにくくなります。

作り方も一緒ですが、スコッチウイスキーを先にグラスに入れておくか、後からウイスキーを注ぐかはレシピで異なります。先にスコッチウイスキーを入れておくと、コーヒーの量を調節することで見た目に変化をつけやすくなります

極上アイリッシュコーヒーの作り方

アイリッシュコーヒーは、その広まりと共にさまざまに工夫がされてきたカクテルです。先にアイリッシュウイスキーを注いだグラスを火にかけることで、軽くアルコール分を飛ばしつつ香りを際立たせる、フランベをすることがあります

ブラックコーヒーが苦手な人は、先に生クリームと混ぜ合わせてカフェラテ感覚で楽しむ飲み方もありますし、逆に甘いのが苦手な人は、砂糖無しにする作り方もあります

クリームにシナモンパウダーやナツメグを振って、香りに変化をつける作り方もあります。アイリッシュウイスキーにはハーブとの相性が良いという特徴もあるので、ハーブで香り付けするのもおすすめの飲み方です。

作り方や飲み方のポイント

アイリッシュコーヒーと一言で言っても、コーヒーはもちろん、アイリッシュウイスキーにもさまざまな酒類と銘柄があります。ウイスキーでも銘柄で個性が分かれ豆も産地で特徴があります。時にはコーヒーやアイリッシュウイスキーの組み合わせを変えてみませんか?

例えばブラックブッシュというウイスキーとブラジル豆を合わせると、ブラックブッシュのコクのある味わいと熟成感を感じつつ、コーヒーの心地良い後味を楽しむ飲み方ができます

ジェムソンというウイスキーとインドネシア豆を合わせれば、ハーブオイルのように爽快で舌抜けの良さが特徴のジェムソンが、焙煎香の強さが特徴のインドネシア豆をサポートするので、苦味の強い深煎りコーヒーが好きな人にはおすすめの飲み方です

ティーリングというウイスキーとエチオピア豆を組み合わせれば、甘くて上品な香りのティーリングと軽い酸味にほのかな刺激のあるエチオピア豆がお互いの良さを引き立て合い、口に含むだけで果実のような甘さと独特な感覚を味わえるウイスキーを飲みなれていない人にもおすすめの飲み方です

ケンタッキーコーヒーの作り方/レシピ

ケンタッキーコーヒーが、アイリッシュコーヒーをベースにしたカクテルであることは紹介した通りです。冬場には、ケンタッキーでもこのコーヒーとウイスキーを合わせたカクテルは、日常的に飲まれる定番の味です。そんなケンタッキーコーヒーの作り方と飲み方を紹介します。

材料と作り方

ケンタッキーコーヒーは、アイリッシュコーヒーをベースにしていることもあり、コーヒーバーボン生クリーム砂糖と、アイリッシュウイスキーをケンタッキーの定番ウイスキーであるバーボンに変えただけです。

作り方としてはグラスには先にバーボンを入れてから、濃い目に淹れたコーヒーと砂糖を注ぎ入れ、その上からホイップした生クリームを乗せます。ケンタッキーでは日常的にバーボンを飲んでいるため濃い目が好まれるようですが、砂糖の量と共に好みに合わせて調節しましょう。

作り方や飲み方のポイント

ケンタッキーコーヒーを作るときのポイントは、本場の味に近づけるのであれば砂糖とバーボンの量は多めにします。特にバーボン特有の香りや口当たりを楽しみたいのであれば、生クリームも入れないブラックで作るのもおすすめの飲み方です。

ただしバーボンはアルコール度数は40度以上のウイスキーなので、お酒に弱い人はアイリッシュコーヒーのようにフランベして、アルコールを軽く飛ばすのもおすすめです。

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その他のコーヒーとウイスキーのカクテルの種類

コーヒーとウイスキーを使ったカクテルは、この他にもいくつもあります。そんなコーヒーとウイスキーを使ったカクテルから、いくつか紹介していきます。

ブラックウォッチ

ブラックウォッチは、独特なスモーキーさを持つスコッチウイスキーと、甘味のあるカルーアをマッチさせた、濃厚な味わいが美味しいカクテルです。ミルクや生クリームを入れないブラックタイプで、まろやかさは少ないものの、バランスの良い苦味と深みが特徴です。

アグラベーション

アグラベーションは、まろやかな甘味とウイスキーの香りが特徴的な、大人のデザートカクテルのひとつです。基本的には、ウイスキーとコーヒーリキュールを2:1で混ぜ合わせたものに、上からミルクを注いで作ります。あえてかき混ぜないことで、ミルクの描くグラデーションを目でも楽しめる素敵なカクテルです。

カフェ・コレット

カフェ・コレットはイタリア生まれのカクテルです。エスプレッソなどの濃い目に淹れたコーヒーを使って作ることから、「エスプレッソ・コレット」の別名も持ちます

またこのカフェ・コレットは、ホットだけでなくアイスでも作ります。基本スタイルは砂糖は使いませんが、アイスの場合は砂糖を足したほうが飲みやすいとされています。

カフェ・サンフランシスコ

カフェ・サンフランシスコは、ウイスキーとコーヒー、さらにアイルランド発祥のリキュールであるアイリッシュミストを加えた、アルコール度数が高めのカクテルです。

アイリッシュミストは、アイリッシュウイスキーにはちみつやオレンジピール、ハーブエキスを加えて作ります。そんなアイリッシュミストとコーヒーの香りが良くマッチした、爽やかさのある香りが特徴のカクテルです。

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コーヒーとウイスキーのカクテルで大人の夜を過ごそう!

コーヒーとウイスキーで作るカクテルは、手軽でありながらほっとできる、大人のリラックスタイムにぴったりのカクテルです。お気に入りの1杯と共に、落ち着いた夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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